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【2019年版】13インチMacBook ProはTouch Barありとなし、どちらを買うか。スペック・価格で徹底比較

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5月22日、AppleはMacBook Proの新型モデルとなる 「MacBook Pro (2019)」 を発表した。この新型モデルは、Intelの第8/9世代の最新プロセッサを搭載し処理能力が大幅に向上。さらにキーボードにも改良が加えられるなどのマイナーアップデートが施されたモデルになっている。

しかし、新型モデルが投入されたのはMacBook ProのTouch Barありモデル(搭載モデル) のみで、以前から販売されているTouch Barなしモデル (非搭載モデル) については残念ながら新型モデルの投入はなし。このおかげで、Touch Barなしモデルは2017年以来、新型機種が登場していないことになる。

Touch Barなしモデルは、かつてTouch Barを不要と感じている人にとって理想の端末とも言われていた。しかし、アップデートが2年も放置されているこの現状の中で、依然としてMacBook Pro Touch Barなしモデルは購入対象に入れるべき端末なのだろうか。

当記事では、MacBook ProのTouch Barなしモデルの特徴を解説しながら、Touch Barありモデルと性能を比較。どちらのモデルを購入するべきか検討してみた。

Touch Barありモデルとなしモデルは何が違うのか?

まずはTouch Barありモデルとなしモデルの違いについて。

Touch Barありモデルとなしモデルは2017年の時点からスペックに違いが設けられていたが、翌年の2018年にTouch Barありモデルだけがアップデートされたことにより、その差が顕著に。さらに2019年もTouch Barありモデルだけがアップデートされてしまったことで、実質Touch Barありモデルとなしモデルの間に2年分の差が発生してしまっている。

具体的なスペックの違いを簡単にまとめると以下の表の通りとなる。

  Touch Barあり Touch Barなし
Touch Bar・Touch ID ×
プロセッサ 第8世代のIntel Core i5 (2.4GHzクアッドコア/Turbo Boost使用時最大4.1GHz) 128MB eDRAM
or
第8世代のIntel Core i7 (2.8GHzクアッドコア/Turbo Boost使用時最大4.7GHz) 128MB eDRAM
第7世代のIntel Core i5 (2.3GHzデュアルコア/Turbo Boost使用時最大3.6GHz) 64MB eDRAM
or
第7世代のIntel Core i7 (2.5GHzデュアルコア/Turbo Boost使用時最大4.0GHz) 64MB eDRAM
キーボード 改良された第3世代バタフライキーボード バタフライキーボード
ストレージ容量 256GB/512GB/1TB/2TB 128GB/256GB/512GB/1TB
Apple T2チップ ×
True Toneテクノロジー ×
Thunderbolt 3ポートの数 左側面2、右側面2 左側面2
価格(税別) 下位モデル:198,800円〜
上位モデル:220,800円〜
下位モデル:142,800円〜
上位モデル:164,800円〜

これらの変更点を踏まえつつ、ひとつひとつの違いについて詳しくチェックしていこう。

Touch Bar・Touch IDは必要か否か?

まず、両者の最も大きな違いである 「Touch Bar」 そして 「Touch ID」 の有無について。「MacBook Pro Touch Bar搭載モデル」 にはTouch BarとTouch IDが搭載されているが、MacBook Pro Touch Bar非搭載モデルにはこの両方が搭載されていない。

  Touch Barあり Touch Barなし
Touch Bar・Touch ID ×

Touch Barは、キーボード上部にファンクションキーの代わりとして搭載されている細長い有機ELディスプレイのことで、ユーザーはこのバーを直接タッチして直感的に操作することが可能だ。

画面の明るさや音量の調整、再生中の動画や音楽のシークバー操作、画像編集アプリでのコントラストや露光量、彩度などのスライダー調節など様々な場面で使うことができる。また、Touch Barの右端には指紋認証センサーの「Touch ID」が搭載されていて、端末のロック解除やApple Payでのオンライン決済がスムーズにできるようになっている。

Touch IDはiPhoneやiPadにも搭載されていたことから、その便利さについては言うまでもないが、肝心のTouch Barはどうなのか。2016年からTouch Bar搭載モデルを使用し続けている筆者からズバリ言わせていただくと、便利に感じる場面もあるが、なくても困らない機能であると言うのが本音だ。

実際、MacBook Proを使っていてどれくらいの頻度でTouch Barを触っているかというと、正直音量調節やディスプレイの明るさ調節をしたり、iTunesで再生位置をいじる程度。むしろTouch Barがあることでバッテリー持ちが目に見えて悪くなるため、一部のユーザーからは必要ないという声もあがっている。

ただし、Touch Barの有無だけで端末を選べたのは2年前まで。現在はTouch Barありモデルだけが毎年アップデートされていて、すでにTouch Barなしモデルには2年分のスペック差が発生してしまっている状態だ。スペックを重視するならTouch Barが不要だとしても確実にTouch Barありモデルを選ばざるを得ないだろう。

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Touch Bar搭載モデルとTouch Bar非搭載モデルの性能を比較

Touch Barあり・なしモデルを選ぶ上で、最も重要な要素になり得るのがプロセッサの違いだ。Touch BarなしモデルはIntelの第7世代プロセッサが搭載されているが、Touch Barありモデルは第8世代プロセッサが搭載されている。さらにコア数もTouch Barなしモデルがデュアルコア、Touch Barありモデルがクアッドコアと単純に倍になっている。

  Touch Barあり Touch Barなし
標準搭載のプロセッサ 第8世代のIntel Core i5 (2.4GHzクアッドコア/Turbo Boost使用時最大4.1GHz) 128MB eDRAM 第7世代のIntel Core i5 (2.3GHzデュアルコア/Turbo Boost使用時最大3.6GHz) 64MB eDRAM
CTOオプション 第8世代のIntel Core i7 (2.8GHzクアッドコア/Turbo Boost使用時最大4.7GHz) 128MB eDRAM 第7世代のIntel Core i7 (2.5GHzデュアルコア/Turbo Boost使用時最大4.0GHz) 64MB eDRAM

まだ2019年モデルのベンチマークスコアは判明していないものの、すでに2018年モデルの時点でマルチコアスコアに2倍近い差が発生していたため、2019年モデルではさらにその差が広がっていることが予想される。参考までに、2017年モデルと2018年モデルのベンチマークスコアの比較表を記載しておく。こちらの表は2019年モデルのベンチマークスコアが判明次第、更新する予定だ。

  2017年モデル 2018年モデル
シングルコア マルチコア シングルコア マルチコア
13インチ
Touch Barなし
4302 9081
13インチ
Touch Barあり
4203 8839 4448 16607

ここまで大きな差になると、画像や動画編集などの重めの作業をする際に作業スピードに大きな影響が出るだろう。もし処理能力が求められる作業をする可能性があるなら、ここは素直にTouch Barありモデルを選んでおいた方が良さそうだ。

プロセッサの次に重要なのが搭載されているキーボード。Touch Barあり・なしどちらのモデルも 「バタフライ式」 のキーボードが採用されているが、Touch Barなしモデルが 「第2世代」 のキーボードであるのに対し、MacBook Pro(2019)のTouch Barありモデルには、改良版の第3世代バタフライキーボード (実質第4世代) が搭載されている。

この改良されたバタフライキーボードは新しい素材が使用されたことにより静音化が図られているほか、キーボードの故障が発生しにくいよう改善されていることが判明している。バタフライ式キーボードはとにかく故障しやすいことで有名だったため、今回の改善はかなり重要。長く使うことを想定しているのであれば尚のことだ。

プロセッサとキーボード以外では 「Apple T2」 チップによる 「Hey Siri」 への対応や、眩しい太陽の下や薄暗い寝室でもディスプレイが正しい色で表示される 「True Toneテクノロジー」 、最大ストレージ容量などの要素も端末を選ぶ上で重要になってくるだろう。Hey SiriやTrueToneテクノロジーに関しては、Touch Barなしモデルは対応していない。

  Touch Barあり Touch Barなし
バタフライ式キーボード 改良された第3世代 第2世代
ストレージ容量 256GB/512GB/1TB/2TB 128GB/256GB/512GB/1TB
Apple T2チップ ×
True Toneテクノロジー ×

また、地味に重要な要素としてThunderbolt 3(USB Type-C)ポートの個数があげられる。Touch Barなしモデルは2つ、Touch Barありモデルが4つとなっているが、実際は充電しながら使うと1つのポートを占有してしまうため、Touch Barなしモデルはそのほかの周辺機器を1つしか繋げなくなってしまうというデメリットがある。

また、Touch Barなしモデルはポートが左側のみに集約されているため、デスクの形状など使う場所によってはケーブルが繋ぎにくくなるなどちょっとしたストレスを感じることもある。その点Touch Barありモデルは両側に2つずつポートが搭載されているため、どんな場所でも臨機応変にケーブルを繋ぐことができる。

MacBook Proにたくさんの周辺機器を繋ぐ、もしくは限られたスペースで周辺機器を繋ぐ機会が多いなら、やはりTouch Barありモデルを選んだ方が良いだろう。

  Touch Barあり Touch Barなし
バタフライ式キーボード 改良された第3世代 第2世代
ストレージ容量 256GB/512GB/1TB/2TB 128GB/256GB/512GB/1TB
Apple T2チップ ×
True Toneテクノロジー ×
Thunderbolt 3ポートの数 左側面2、右側面2 左側面2

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価格について。Touch Barなしモデルの方が数万円安い

スペックの違いの他に重要なのが価格だ。ストレージ容量をどちらも256GBにして計算すると、Touch Barなしモデルが164,800円(税別)、Touch Barありモデルが198,800円(税別)で、3.4万円の違いがある。

もしストレージ容量がそこまで必要ないとするなら、Touch Barなしモデルは128GBも選択できるため、Touch Barありモデルとの差額は5.6万円となる。とにかく安くMacBook Proが欲しい方からすれば、この3~5万円の差額は大きく感じるだろう。

MacBook Proの価格(税別)
ストレージ容量 Touch Barあり Touch Barなし
128GB 142,800円〜
256GB 198,800円〜 164,800円〜
512GB 220,800円〜 186,800円〜
1TB 264,800円〜 230,800円〜
2TB 330,800円〜

ただし、安易に安いからといってTouch Barなしモデルを選択するのはオススメしない。その理由はこれまでに述べたスペックの違いが物語っている。性能差や機能面を考えるとこの差額は妥当とも言えるだろう。問題は、そこまでの予算をMacBook Proにつぎ込めるかどうか。

どうしても予算が限られていて、今すぐ購入しなければならないなど特別な理由があるならTouch Barなしモデルを購入するしかないが、そうでない場合は今後長くMacBook Proを使っていくためにも、この3~5万円の差額は妥協するべきではないと個人的にはアドバイスさせていただきたい。

結論:Touch Barありモデルとなしモデルはどちらを選ぶべきか

以上、Touch Barありモデルとなしモデルのスペックや価格の違い、そしてどんな方がどちらのモデルを選ぶべきかなど、MacBook Pro歴10年の筆者の見解をお伝えした。

以前まではTouch Barが必要かどうかだけで判断しても良かったが、今回の2019年モデルの登場により、Touch Barありモデルとなしモデルには2年分の差が発生してしまった。たとえTouch Barが不要だとしても、スペック的にはやはりTouch Barありモデルの方が優れているため、予算が確保できるならTouch Barありモデルが断然オススメというのが筆者の結論だ。

逆にそこまでの性能を求めていない、予算が限られている、次のラップトップPCを購入するまでの繋ぎとして使うなどの理由がある方はTouch Barなしモデルを選択するのもアリだが、Touch Barなしモデルも高額な買い物になるのは事実。自分がどのようにMacBook Proを使いたいのかをもう一度じっくり考えてからどちらを購入するか決定するようにしよう。

ちなみに、そもそもTouch Barが乗ってるのが不満だ・不快だという方はもちろんTouch Barなしモデルを選ぶべき。ただ、昨年にはTouch Barは搭載されずTouch IDだけが搭載された 「MacBook Air(2018)」 が登場している。スペックは残念ながらTouch BarなしのMacBook Proには劣るのだが、Touch Barが嫌だというの方はこちらも選択肢に入れてみていただきたい。

当サイトではMacBook AirとMacBook Pro (Touch Bar非搭載モデル) を比較した記事を公開しているので、そちらもぜひチェックを。

▶︎ 【2019年最新比較】「MacBook Air」と「MacBook Pro」の性能・機能を比較 買うべきはどっち?

結論
・スペック重視で20万円の予算を用意できる→Touch Barあり
・20万円の予算を用意できない→Touch Barなし
・性能がそこまで高くなくても問題ない→Touch Barなし
・Touch Barが不要→Touch Barなし or MacBook Air(2018)

最後に、Touch Barありモデル(2019)とTouch Barなしモデル(2017)の比較表を掲載しておく。最後の決断の際に是非とも活用していただきたい。

  13インチMacBook Pro(2019)
Touch Barあり
13インチMacBook Pro(2017)
Touch Barなし
ディスプレイ 13.3インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
13.3インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
解像度 2,560 x 1,600ピクセル(227ppi) 2,560 x 1,600ピクセル(227ppi)
Touch Bar
Touch ID
×
ストレージ 下位モデル
256GB SSD
(512GB/1TB/2TBに変更可能)

上位モデル
512GB SSD
(1TB/2TBに変更可能)

下位モデル
128GB SSD
(256GB/512GB/1TBに変更可能)

上位モデル
256GB SSD
(512GB/1TBに変更可能)

プロセッサ

第8世代のIntel Core i5 (2.4GHzクアッドコア/Turbo Boost使用時最大4.1GHz) 128MB eDRAM
or
第8世代のIntel Core i7 (2.8GHzクアッドコア/Turbo Boost使用時最大4.7GHz) 128MB eDRAM

第7世代のIntel Core i5 (2.3GHzデュアルコア/Turbo Boost使用時最大3.6GHz) 64MB eDRAM
or
第7世代のIntel Core i7 (2.5GHzデュアルコア/Turbo Boost使用時最大4.0GHz) 64MB eDRAM

メモリ 8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ (16GBに変更可能) 8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ (16GBに変更可能)
グラフィック Intel Iris Plus Graphics 655 Intel Iris Plus Graphics 640
本体サイズ 幅30.41 × 奥行き21.24 × 高さ1.49 cm 幅30.41 × 奥行き21.24 × 高さ1.49 cm
重量 1.37kg 1.37kg
通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2
カメラ 720p FaceTime HDカメラ 720p FaceTime HDカメラ
ポート Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4 Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2
オーディオ ハイダイナミックレンジステレオスピーカー
3つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
ハイダイナミックレンジステレオスピーカー
2つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
キーボード
トラックパッド
改良されたバタフライ式キーボード
感圧タッチトラックパッド
バタフライ式キーボード
感圧タッチトラックパッド
バッテリー ブラウジング:最大10時間
iTunesムービー再生:最大10時間
ブラウジング:最大10時間
iTunesムービー再生:最大10時間
カラー シルバー
スペースグレイ
シルバー
スペースグレイ
価格(税別) 下位モデル:198,800円〜
上位モデル:220,800円〜
下位モデル:142,800円〜
上位モデル:164,800円〜

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▼ Macアクセサリ
Magic Keyboard
Magic Trackpad
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Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。