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【比較】新型AirPods (第2世代) は初代モデルからどう進化した?機能・スペック徹底比較 初代モデル所有者は買い換えるべきか

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3月20日、Appleは新型iPad新型iMacに続く形で突如として新型AirPods (2019年モデル) を発表した。早速、Apple公式サイトで販売を開始している。

新型AirPodsは、前モデルからどのように進化したのだろうか。当記事では前モデルと比較してみた。初代モデルをすでにお持ちの方はもちろん、初めてAirPodsを買いたいと思っている方も、どの程度AirPodsが進化したのかぜひその目で確認を。

徹底解説:新型AirPodsは前モデルからどう変わったのか

新しいAirPodsは、初代モデルのデザインをそのままにHey Siriやワイヤレス充電機能を追加。さらに新しく搭載されたH1チップのおかげで、ワイヤレス通信の安定性向上やレイテンシの改善、デバイスの切り替え速度が2倍になるなどパフォーマンスが向上している。それぞれの変更点を詳しくみていこう。

Hey Siriに対応、完全なるハンズフリーを実現

Hey Siriへの対応は、新型AirPodsの最大の特徴のひとつ。Hey SiriはiPhoneやMacなどでお馴染みの音声コマンド機能。「ヘイ、シリ!」 と声をかけることで、Siriを起動することができる便利機能で、すでにiPhoneやiPad、Mac、Apple Watchで利用できるようになっているが、これでAirPodsでも利用できるようになった。

これまでもAirPodsはSiri機能自体は利用できたのだが、Siriを呼び出すにはAirPodsを指でダブルタップする必要があった。今回、Hey Siriを搭載したことでいよいよ完全ハンズフリーで使うことが可能となる。

Hey Siriはどんな時に役立つだろうか。ザッと考えただけでも、道案内や音楽再生コントロールなど様々な場面で使えそうだ。「ヘイ、シリ!GINZA SIXへに案内して!」「ヘイ、シリ!XXXを再生して!」 。また、電話をかけたり調べごとをさせたり、次の日の天気やスケジュールの確認もできてしまう。

街中や職場などで「ヘイ、シリ!」なんて言うと恥ずかしい思いをする可能性があるため、なんだかんだ言ってiPhoneを触ってしまいそうではあるが、AirPodsのHey Siriは未来感があって良さそうだ。

  AirPods(第2世代) AirPods(第1世代)
Hey Siri ×
ダブルタップでSiri起動

ワイヤレス充電に対応

ケース前面のLEDランプがワイヤレス充電対応の証

次に重要なのはワイヤレス充電への対応。AirPodsのバッテリーケースにワイヤレス充電機能が内蔵されており、Qiに対応したワイヤレス充電器の上に置くことで、スマートな充電が可能だ。これまではLightningケーブルで有線接続が必要だったが、さらに便利になりそうだ。充電中はケース前面のLEDが点灯する仕組みになっており、充電中であることが目で確認できる。

ワイヤレス充電の便利さは、iPhoneがすでに実証済み。しかし気になるのは、どれくらいの時間で充電が完了するのか、ということ。ワイヤレス充電は有線充電に比べてロスが大きいこともあり、大概は有線充電の方が早く充電できてしまうことが多いが果たして。

ちなみに、Appleは今後純正のワイヤレス充電器 「AirPower」 を発売する予定だ。AirPowerは同時に3台のデバイスが充電できる充電器で、iPhoneとApple Watch、そしてAirPodsを横に並べて充電できる。3月20日時点ではまだ発売されていないが、登場がとても待ち遠しい。

  AirPods(第2世代) AirPods(第1世代)
ワイヤレス充電 ×
(別途発売のワイヤレス充電対応ケース利用で可能に)

内蔵チップの性能が向上

AirPodsに内蔵されているチップが 「H1」 という新しいものに置き換えられた。これまではW1チップが搭載されていた。

H1チップはこれまでのW1チップと同様、AirPodsと他デバイスとのシームレス接続を実現する機能が搭載されている。さらに、チップ性能が大幅に改善されたこともありデバイスの接続速度は従来の2倍に。そして電話の通話への接続が1.5倍、ゲームでのレイテンシ(遅延)が最大30%低減。またバッテリー持ちにも大きく影響しており、通話時間が従来比較で50%長くなっているなど、新型AirPodsはパフォーマンスが大幅に向上している。

Hey Siriやワイヤレス充電への対応が注目を集めている第2世代AirPodsだが、一番の恩恵を受けられそうなのはこの 「チップ性能の改善」 かもしれない。

  AirPods(第2世代) AirPods(第1世代)
搭載チップ Apple H1 Apple W1
バッテリー

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大18時間

AirPods(1回の充電)
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大3時間

充電ケースで15分充電
ワイヤレス充電対応ケースの場合
再生時間:最大3時間
連続通話時間:2時間以上

充電ケースで15分充電
通常ケースの場合

再生時間:最大3時間
連続通話時間:最大2時間

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大11時間

AirPods(1回の充電)
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大2時間

充電ケースで15分充電
再生時間:3時間
連続通話時間:1時間以上

バッテリーケースに刻印可能に

今回からAirPodsを購入する際にメッセージ刻印が追加できるようになった。プレゼントとしてもちょうどいい価格帯の製品なだけに、この刻印サービスを利用する人は多そうだ。

刻印はバッテリーケースに行われ、最大20文字(日本語は10文字)まで入力できる。普段からお世話になっている人に、刻印が入ったオリジナルAirPodsをプレゼントしてみてはどうだろうか。ちなみに刻印は無料だが、利用した場合配送までにかかる期間が長くなる可能性があるため、プレゼントを贈る場合は早めに注文しておく必要があるだろう。

  AirPods(第2世代) AirPods(第1世代)
刻印サービス ×

価格は上昇 ワイヤレス充電非対応モデルも1,000円値上げ

新型AirPodsは、合計2種類のモデルが用意されるようになった。違いはワイヤレス充電に対応するかどうかで、対応しているモデルは22,800円(税別)、非対応モデルは17,800円(税別)となっている。

初代モデルの価格は16,800円だったため、実は初代モデルから1,000円値段が上がっている。さらにワイヤレス充電に対応したバッテリーケースを付属させた場合、6,000円値段が上がることになる。

  AirPods(第2世代) AirPods(第1世代)
価格(税別)

AirPods+ワイヤレス充電対応ケース
22,800円

AirPods+通常ケース
17,800円

ワイヤレス充電対応ケース単体
8,800円

販売終了
(16,800円)

バッテリー持ちは変わらず、ただし通話時間は50%改善

完全ワイヤレスイヤホンの課題はバッテリー持ちの短さだが、新型AirPodsはこの点を改善することはできなかった。AirPodsを単体で使用する場合の最大駆動時間は5時間、バッテリーケースを併用した場合の駆動時間は最大24時間で、初代モデルと変わっていない。

ただし一切変化がないわけでもなく、前述したように新チップ 「H1」 が搭載されたことによって、連続通話時間が50%改善しており、これまで最大11時間だったのが最大18時間に伸びている。そんな長い時間通話する機会は少ないが、要はAirPodsを使って通話する際のバッテリー消費が抑えられるようになったということだ。

  AirPods(第2世代) AirPods(第1世代)
バッテリー

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大18時間

AirPods(1回の充電)
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大3時間

充電ケースで15分充電
ワイヤレス充電対応ケースの場合
再生時間:最大3時間
連続通話時間:2時間以上

充電ケースで15分充電
通常ケースの場合

再生時間:最大3時間
連続通話時間:最大2時間

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大11時間

AirPods(1回の充電)
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大2時間

充電ケースで15分充電
再生時間:3時間
連続通話時間:1時間以上

初代モデルを持っている人は買い換えるべきか否か

以上が新型AirPods(2019)の進化した項目だ。わずか4グラムの小さなイヤホンだが、初登場からわずか2年程度でこれほど大きく進化したのは結構驚くべきことなのかもしれない。初代AirPodsの購入を見送った人の目には、新型モデルが魅力的に映っているのではないだろうか。

もちろん、初代モデルを購入した人にも購入はお勧めできる。しかし、中には第2世代の購入を迷っている人もいるのではなかろうか。Hey Siriとワイヤレス充電は、AirPodsの使い勝手を大きく改善する可能性があるだけに魅力的に感じている人も少なくないはずだ。

ここで注意して欲しいのは、もしワイヤレス充電だけに期待しているのであれば必ずしも新型モデルを購入する必要はないということ。Appleは初代AirPodsをワイヤレス充電に対応させるための新しいバッテリーケースを別途発売している。Hey SiriやH1チップの恩恵を受けることはできないが、8,000円というやや手軽な価格で今のAirPodsをアップグレードすることが可能だ。第2世代モデルを購入することだけが良い選択とは限らないだろう。

ただし、すでに初代AirPodsのバッテリー持ちが悪くなっているのであればいくらワイヤレス充電に対応させてもすぐに充電が必要になってしまう。そういう人は思い切って新型モデルを買ってしまった方が利便性が高まるだろう。初代AirPodsを今も愛用しているのであれば、なおさら新型モデルの購入は検討すべきだ。

AirPodsはケーブルに縛られずに音楽が楽しめるため、多くのユーザーから高い評価を受けている。決して安い製品ではないものの、一度使えば手放すことのできないほど便利なイヤホンだ。ぜひ新規購入や買い替えを検討してみていただきたい。

Apple公式サイトでAirPodsシリーズを購入する
▶︎ AirPods Pro (第2世代) ▶︎ AirPods (第3世代)
▶︎ AirPods (第2世代) ▶︎ AirPods Max
  AirPods(第2世代) AirPods(第1世代)
搭載チップ Apple H1 Apple W1
サイズ AirPods:16.5 × 18.0 × 40.5 mm
ケース:44.3 × 21.3 × 53.5 mm
AirPods:16.5 × 18.0 × 40.5 mm
ケース:44.3 × 21.3 × 53.5 mm
重量 AirPods単体:4g
ワイヤレス充電対応ケース:40g
ワイヤレス充電非対応ケース:38g
AirPods単体:4g
ケース:38g
Hey Siri ×
ダブルタップでSiri起動
バッテリー

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大18時間

AirPods(1回の充電)
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大3時間

充電ケースで15分充電
ワイヤレス充電対応ケースの場合
再生時間:最大3時間
連続通話時間:2時間以上

充電ケースで15分充電
通常ケースの場合

再生時間:最大3時間
連続通話時間:最大2時間

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大11時間

AirPods(1回の充電)
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大2時間

充電ケースで15分充電
再生時間:3時間
連続通話時間:1時間以上

有線充電
ワイヤレス充電 ×
(別途発売のワイヤレス充電対応ケース利用で可能に)
刻印サービス ×
価格(税別)

AirPods+ワイヤレス充電対応ケース
22,800円

AirPods+通常ケース
17,800円

ワイヤレス充電対応ケース単体
8,800円

販売終了
(16,800円)

▼ iPhone 15/15 Proの予約は公式オンラインショップから!

Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。