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【比較】AirPodsとPowerbeats Pro、どちらを買うべき?性能・音質・バッテリー持ちなど比較してみた

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Apple傘下のオーディオブランドBeatsから、噂の完全ワイヤレスイヤホン 「Powerbeats Pro」 が正式に発表された。

この 「Powerbeats Pro」 は、同じH1チップを搭載したAirPods(第2世代)とは性能・デザインともに大きく異なり、どちらかというとアスリート向けモデルとなっている。

基本的にはAirPodsはカジュアル使用、Powerbeats Proはスポーツ用として購入するのがベターだが、当記事ではこの両モデルのどちらを購入するべきか悩んでいる方向けに、それぞれの性能を比較してみた。これから購入しようと考えている方に少しでも参考になれば幸いだ。

製品デザインと物理ボタンの有無

上:AirPods / 下:Powerbeats Pro

AirPodsとPowerbeats Proは、性能云々の前にまず見た目(製品デザイン)から大きく異なる。

AirPodsは、iPhoneに付属するEarPodsからケーブルを排除した”耳から垂れるデザイン”が特徴的。日本では 「うどん」 と揶揄されることも多いが、普及率の高さもあり最近では多くのユーザーに受け入れられるようになった。

対するPowerbeats Proは、とてもイヤホンらしい形状になっている。スポーツ向けイヤホンとして販売することもあり、イヤーフックが存在。これを耳の上にかけることで耳からこぼれ落ちないようフィットさせることが可能だ。

AirPodsもその独特なデザインからユーザーを惹きつけているのは間違いないが、筆者の周りではスポーツをする機会の多い方が多いからか、どちらかというとAirPodsよりもPowerbeats Proのデザインを好む人の方が多い印象を受けた。

ただし、日常的にスポーツをしない方であればAirPodsのカジュアルさも魅力となる。デザイン面から考えた場合、どちらを購入するべきかは完全にユーザーの使い方次第と言えそうだ。

バッテリーケースはPowerbeats Proの方が圧倒的に大きい。AirPodsの2倍以上はあり服のポケットに入れて持ち運ぶのは厳しそう。よって、持ち運び性に関してはAirPodsの方に軍配が上がると思われる。ただし、詳細は後述するがPowerbeats Proの方はバッテリー駆動が最大9時間と長いため、エクササイズに出かけるときはバッテリーケースを持たずに出かける、ジムで使う場合はロッカーに置いておくのが基本になると思われる。

ちなみに、AirPodsにないものとして、Powerbeats Proには物理式のボタンが搭載されている。このボタンは音量調整や曲スキップなどが可能。AirPodsもダブルタップで曲スキップが出来るが、音量調節についてはSiriにお願いするか、iPhoneやApple Watchを使って音量を手動で調節する必要がある。

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AirPods(第2世代)
Powerbeats Pro 

音質

まだ発売していないため筆者は自身の耳でPowerbeats Proの音を聞けていないのだが、どうやら音質はPowerbeats Proの方が優れているらしい。

これを報告しているのは、米テクノロジーメディアCNET。Beatsから製品サンプルを提供してもらい、製品発表の数時間後にファーストインプレッション動画を公開していたが、この動画内でPowerbeats Proの音質に触れられていた。

米CNETの報告によると、Powerbeats Proには進化したピストンドライバーが搭載されており、よりクリアな音質を実現しているという。また、低音もタイト(しっかりした)になっており、AirPodsよりも優れた音質であることを報告している。

ちなみに、AppleはPowerbeats Proの音質についてこのように説明している。

イヤフォンをゼロから再設計し、ドライバーユニットをさらにアップグレード、エアフローを圧縮して効率化することで小さいハウジングながらも最高の音響設計を実現しました。ディストレーションを限りなく低減し、広ダイナミックレンジとスムーズな周波数特性で音質が向上しました。

また、AirPodsはオープン型であるのに対してPowerbeats Proはカナル型。さらに、4種類のイヤーチップが同梱されるため装着感も上回る可能性がある。より遮音性に優れ、音楽に集中するならPowerbeats Proの方が優秀ということになる。実際、音質にどれほどの違いがあるのかは実機を使って試してみたいところではあるが、音質を重要視するのであればAirPodsよりもPowerbeats Proの方を選択するべきなのかもしれない。音質に関しては発売後に要検証。

バッテリー持ち&ワイヤレス充電

バッテリー持ちに優れているのは、完璧にPowerbeats Proの方だ。

Powerbeats Proのバッテリー持ちはイヤホン単体で9時間、さらにバッテリーケースを使用した場合は最大24時間となっている。AirPodsの方はバッテリー持ちが単体で5時間、バッテリーケース併用で最大24時間となっている。

バッテリー併用時のバッテリー駆動はAirPodsとPowerbeats Proのどちらも変わりないが、イヤホン単体ではPowerbeats Proの方が4時間も長く駆動するため、使い勝手はPowerbeats Proの方が上となる。

バッテリー持ち
AirPods(第2世代) Powerbeats Pro

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大18時間

フル充電時
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大3時間

15分充電
再生時間:最大3時間
連続通話時間:2時間以上
(通常の充電ケースだと最大2時間)

Powerbeats Proと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上

フル充電時
再生時間:最大9時間

15分充電
再生時間:最大4時間半

ただし、Powerbeats ProはAirPodsと違ってワイヤレス充電機能が利用できない。AirPodsはワイヤレス充電機能が搭載され、ワイヤレス充電器の上に置くだけで手軽にバッテリーを回復させられるようになった(ワイヤレス充電対応ケースのみ)。Powerbeats Proの場合はLightningケーブルによる有線充電が必須。個人的にはワイヤレス充電がなくとも問題はないと感じているが、ワイヤレス充電を使ったスマートな生活を望んでいる方にとってはマイナス点となることは確かだろう。

ちなみに、Powerbeats Proには短時間で充電できる機能「Fast Fuel」が搭載されており、5分の充電で最大1時間30分、15分の充電で最大4時間30分の再生が可能。AirPodsに 「Fast Fuel」 機能が搭載されているかは記載されていないものの、AirPodsも15分の充電で最大3時間の音楽再生が可能であるため同様の機能が搭載されている可能性が高い。

搭載チップとデバイスとの接続性能

Powerbeats Proには、H1チップというApple独自の新チップが搭載されている。これは AirPods(第2世代) に初めて搭載されたものだが、Bluetooth 5.0に対応したことで接続の安定性の向上と各デバイスとの接続スピードが大幅に改善されている。

搭載チップ
AirPods(第2世代) Powerbeats Pro
Apple H1 Apple H1

参考にするべきはAirPods(第2世代)の接続性能。別記事 「AirPods(第2世代/2019) 実機レビュー | 性能向上も購入するべきか検証してみた」 でも触れたように、AirPodsの初代モデルはデバイススイッチが10秒以上かかっていたが、第2世代AirPodsの場合は早くて3秒程度でデバイス間のスイッチングが完了できるようになった。おそらくPowerbeats Proも同じくらいのスピードでデバイスの切り替えができるようになっているのではないだろうか。

防水性能

そしてスポーツ使用を考えたとき、最も重要な点のひとつ 「防水性能」 についてだが、Powerbeats ProとAirPods(第2世代)は残念ながらどちらも完全防水には対応していない。

ただし、AirPods(第2世代)は防水性能に関する記載がないのに対し、Powerbeats Proは耐汗性と防沫性を備えていると記載されていることから、大量の汗をかくスポーツや雨の中でも使えることが明らかになっている。

さすがに水泳などに使用するには不十分な防水性能かもしれないが、一般的なスポーツであればPowerbeats Proは十分な性能を持っていると言えるだろう。

カラーラインナップ

Powerbeats Proのカラーラインナップは、ホワイト一色のAirPodsに比べて豊富。アイボリー、ブラック、ネイビー、そしてモスの4色展開となっており、好きなカラーを選ぶことが可能だ。

しかも、AirPods(第2世代)に存在しない黒モデルも用意されているため、すべての製品を黒系統の色で統一していた人にとってはPowerbeats Proの方が魅力的に映るかもしれない。

以上がPowerbeats ProAirPods(第2世代)の比較となる。実際はカジュアル使用のAirPodsとスポーツ使用のPowerbeats Proでコンセプトに大きな違いがあるため、多くの方は悩まずに購入できるのではないかと思うのだが、もしどちらを買うか悩んでいるのであればぜひ同記事を参考にしてどちらが好みか考えていただきたい。

Powerbeats Proは2019年5月に発売、価格は24,800円(税別)を予定している。

【追記 (2019.6.5 19:00)】
Powerbeats Proの日本国内での発売は7月に遅れることが判明。ブラックのみ7月先行発売、その他のカラーは今夏予定となっています。詳細はこちらの記事から

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Powerbeats Pro 
 
  AirPods(第2世代) Powerbeats Pro
Hey Siri
搭載チップ Apple H1 Apple H1
付け心地のカスタマイズ × 4種類のイヤーチップ
調整可能なイヤーフック
イヤホン本体の物理ボタン なし
(ダブルタップによるジェスチャーが設定可能)
音量ボタン
トラック切り替えボタン
装着時の自動再生
耐汗・防沫性能 ×
サイズ AirPods:16.5 × 18.0 × 40.5 mm
ケース:44.3 × 21.3 × 53.5 mm
不明
(AirPodsより大きい)
重量 AirPods単体:4g
ワイヤレス充電対応ケース:40g
ワイヤレス充電非対応ケース:38g
不明
(AirPodsより重い)
バッテリー

AirPodsと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上
連続通話時間:最大18時間

フル充電時
再生時間:最大5時間
連続通話時間:最大3時間

15分充電
再生時間:最大3時間
連続通話時間:2時間以上
(通常の充電ケースだと最大2時間)

Powerbeats Proと充電ケースの併用
再生時間:24時間以上

フル充電時
再生時間:最大9時間

15分充電
再生時間:最大4時間半

有線充電
ワイヤレス充電 ×
刻印サービス ×
カラー ホワイト アイボリー / モス / ネイビー / ブラック
価格(税別)

AirPods+ワイヤレス充電対応ケース
22,800円

AirPods+通常ケース
17,800円

24,800円
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Powerbeats Pro 

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Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

Beats、Beats by Dr. Dreおよび 「b」 のロゴは、Appleの子会社であるBeatsの商標、サービスマークです。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。