「AirPods Pro|AirPods」 比較。どっちが買い?ノイズキャンセリング機能や防水仕様、価格など比べてみた
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2022年9月、Appleは完全ワイヤレスイヤホン 「AirPods」 シリーズのハイエンドモデル 「AirPods Pro (第2世代)」 を発表した。
これによってイヤホンタイプ型AirPodsシリーズのラインナップは、「AirPods Pro (第2世代)」 「AirPods (第3世代)」 「AirPods (第2世代)」 の3種類がラインナップされることに。
当然、AirPods Proは名称に ”プロ” と付けられていることもあって、AirPods(第2世代/第3世代)よりも性能が高いわけだが、では実際に 「AirPods」 と 「AirPods Pro」 の間にはどれほどの性能差があるのだろうか。
当記事では、イヤホン型AirPodsシリーズ全機種を比較してみた。どの完全ワイヤレスイヤホンを購入するべきか、当記事を参考に考えてみていただきたい。
また記事の最後にはAirPodsシリーズの中で唯一のオーバーイヤーヘッドホン 「AirPods Max」 との比較表も掲載している。AirPodsシリーズ全体で比較したい方はそちらも参考になればと思う。
デザイン
AirPodsシリーズは、いずれのモデルも豆(ポッド)部分とステム(軸)のふたつのパーツで構成された完全ワイヤレスイヤホン。
AirPods(第2世代)はかつて “耳から垂れたうどん” と揶揄されたポッドから縦に伸びる白いステム(軸)が特徴的だったが、そのあと登場したAirPods Proでは、そのステム(軸)が斜めになり見た目がカッコ良く変化。
そして、2021年10月発売の 「AirPods(第3世代)」 では、AirPodsもAirPods Pro式デザインに変更されている。ステム(軸)が短くなったことで、手や髪にAirPodsが引っかかり地面に落下してしまうという心配も減っている。
まとめると、AirPods(第3世代)とAirPods Proはやや同じようなデザインを採用しており、AirPods(第2世代)のみが従来の縦に伸びるステム(軸)デザインを採用している。どちらのデザインが好みかは人それぞれだが、ユーザーの反応を見ていると概ねAirPods Proのデザインが広く受け入れられているように感じる。

AirPods Pro(第1世代)
そのほかデザイン面で注目すべきは、イヤホン形状とイヤーチップの有無。AirPods Proにはイヤーチップが備えられていて、AirPods(第2世代)とAirPods(第3世代)にはイヤーチップはない。そのため、より外音の遮断とフィット感に優れているのはAirPods Proということになる。このイヤーチップは4種類のサイズが用意されているほか、ユーザーの手でサードパーティのものと交換することもできるため、高い没入感を得たいのであればAirPods Proの購入がオススメだ。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
イヤーチップのカスタマイズ | × | × | ◯ |
ちなみに、AirPods Proは一見するとカナル型のようにも見えるが、イヤーピースを外してみるとイヤーピースを装着するノズルが出っ張っていないことから、厳密には他のAirPodsと同じくオープンエア型あるいはインナーイヤー型に分類される。
製品サイズ・重量
AirPodsシリーズの各サイズ・重量は以下の通り。AirPods(第3世代)とAirPods Proは似たデザインを採用しているが、こうして比較してみるとAirPods(第3世代)がとてもコンパクトな設計になっていることがわかる。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
本体サイズ | 高さ:40.5mm 幅:16.5mm 厚さ:18.0mm |
高さ:30.79mm 幅:18.26mm 厚さ:19.21mm |
高さ:30.9mm 幅:21.8mm 厚さ:24.0mm |
本体重量 | 4g | 4.28g | 5.3g |
充電ケースサイズ | 高さ:53.5mm 幅:44.3mm 厚さ:21.3mm |
高さ:46.40mm 幅:54.40mm 厚さ:21.38mm |
高さ:45.2mm 幅:60.6mm 厚さ:21.7mm |
充電ケース重量 | 40g | 37.91g | 50.8g |
重量はAirPods(第2世代)が最も軽い4g、続いてAirPods(第3世代)が4.28g、AirPods Proは最も重く5.3gとなっている。バッテリーケースの重量はAirPods(第2世代)が40g、続いてAirPods(第3世代)が37.91g、AirPods Proは最も重く50.8gとなっている。
いずれも20g以下の違いとなるため、ほとんど気にする必要はないと思うが、もし軽さを1番に考えているのならAirPods(第2世代)あるいはAirPods(第3世代)を購入するのが良いのではないだろうか。
コントロール
AirPodsシリーズは、モデルごとに搭載するコントロールセンサーが異なる。
AirPods(第2世代)にはタッチセンサーが搭載されておりイヤホンの豆の部分をタップすることで、音楽の再生や停止、スキップなどができる。
AirPods(第3世代)とAirPods Proは、ステム部分に感圧センサーが搭載されており、ここをプチっとつまむように押すことで音楽の再生コントロールが可能だ。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
コントロール | タッチセンサー | 感圧センサー | タッチコントロール (上下スワイプ対応) |
さらに、AirPods Proの特徴として、ステム部分をスワイプすることで音量調整が可能になっている。これまではiPhone側で変更するか、あるいはSiriにお願いする必要があったことから、同変更は地味ながら良い改良ポイントとなる。
AirPods(第2世代)のタップ操作は認識精度がやや甘く、また耳の奥にイヤホンを押し込む動作になってしまい耳を痛くしがちだが、AirPods(第3世代)とAirPods Proの感圧センサーはつまむことで操作できるため、使い勝手はこちらの方が上となる。
ちなみにAirPods Proは長押しで外部音取り込みとノイズキャンセル機能を切り替えることができるが、AirPods(第3世代)にはこれらの機能は搭載されていないため、ステムの長押しはSiriを呼び出す操作となる。
アクティブノイズキャンセリング
AirPods Proの最大の目玉機能は、やはりANC(アクティブノイズキャンセリング)機能だろう。
ANC機能とは、外部から入ってくる音と釣り合う音をぶつけて騒音(ノイズ)をかき消すアンチノイズ機能。AirPods Proに搭載されたマイクで外部の音を検知し、内側に搭載されたマイクでさらに余計な音を取り除く”二重構造”で実現している。
AirPods Proには、耳の形とイヤーチップの装着状態を常にモニタリングし、その状況に応じて最適なアンチノイズする機能が搭載されているため、ユーザー側でイヤホンの装着具合を調整する必要はあまりない。ちなみにこの調節は毎秒200回とかなりの頻度で行われるという。

AirPods Pro(第1世代)
筆者がAirPods Pro(第1世代)を使ってみたところ、アクティブノイズキャンセリング機能をオンにすると、周囲のほとんどの音が消えてしまうかすごく遠くで鳴っているように聞こえる。完全に遮断するというほどではないものの、AirPods Proのノイズキャンセリング機能はかなり優秀な領域に達しているように感じた。
ANC機能の使用感についてもっと詳しく知りたい人は、AirPods Pro(第1世代)のレビューをチェックしていただきたい。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
アクティブノイズキャンセリング | × | × | ◯ |
また、2022年9月に発売するAirPods Pro(第2世代)では、第1世代モデルよりもANC機能が強化されており、最大2倍の雑音を除去できるという。詳細については実機が届き次第追記予定だ。
ちなみに、AirPods(第2世代)やAirPods(第3世代)はANC機能には対応しない。AirPods(第3世代)とAirPods Pro(第2世代)の価格差は12,000円となっていて、ANC機能の恩恵を受けるためには12,000円の予算を上乗せしなければならない。
この12,000円を高いと思うか安いと思うかは人によって違うと思うが、ANC機能があるだけでカフェなどでの作業も捗る上に、通勤・通学途中の電車の中でも自分だけの空間で音楽を楽しめるという大きなメリットがある。ここは奮発してAirPods Pro(第2世代)を購入してみてはどうだろうか。
外部音取り込みモード+適応型環境音除去機能
ノイズキャンセリング機能で外の雑音を消すことができるAirPods Pro(第2世代)だが、時と場合によっては周囲の音を聴きたい時もあるはず。そんなときに役立つのが外部音取り込みモード+適応型環境音除去機能だ。
外部音取り込みモードはAirPods Pro外側のマイクで拾った音をイヤホン内部で再生する機能。密閉タイプのイヤーチップを搭載したイヤホンはどうしても周囲の音が明瞭に聞こえなくなってしまう。しかし、このモードを使うことで目の前で話している人と話をしたり、周りを走る車や自転車の音に気づくことができるはずだ。

AirPods Pro (第1世代)
アクティブノイズキャンセリング機能と外部音取り込みモードはワンタッチで簡単に切り替え可能。AirPods Proのステム(軸)部分に感圧センサーが用意されており、これを長押しすることで切り替えることが可能だ。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
外部音取り込みモード | × | × | ◯ (適応型環境音除去) |
なお、AirPods Pro(第2世代)の外部音取込み機能には新たな機能として、適応型環境音除去機能が搭載される。本機能は、工事などで発生する騒音を低減してくれるという。つまり、不快な音は除去し、必要な音だけを取り込むことができるようになったということだ。
外部音取り込みモードと適応型環境音除去機能は、AirPods(第3世代)やAirPods(第2世代)は利用できない機能となる。
音質
AirPodsシリーズに限らず、一般的にイヤホン・ヘッドホンを購入するうえで考慮しなければならないのが音質だ。
まだAirPods Pro(第2世代)の実機が手元に届いていない状態で比較するのも難しいのだが、これまでの性能を考慮すると、AirPods Proがもっとも高音質で、次いでAirPods(第3世代)、そしてAirPods(第2世代)という順番になるだろう。
AirPods ProとAirPods(第3世代)には、特別設計のドライバとハイダイナミックレンジアンプが搭載されていて、パワフルな低音とクリアな音質を実現する。また、両モデルともユーザーの耳の形に合わせてイヤホンの音質を自動調節するアダプティブイコライゼーションにも対応している。
そしてAirPods Pro(第2世代)は、H2チップと新たなドライバの搭載により、音質が向上しているとのこと。ノイズキャンセリング性能も向上しているため、さらに静かな環境で明瞭なサウンドが楽しめるだろう。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
アダプティブイコライゼーション | × | ◯ | ◯ |
AirPods(第2世代)にはこれらの機能が搭載されていないことから、AirPodsシリーズの中で音質重視でイヤホンを選ぶなら、やはりAirPods ProかAirPods(第3世代)ということになるだろう。

AirPods Pro (第1世代)
筆者は外出時のお供としてAirPods Proを使うことが多いのだが、AirPods Proは密閉タイプのイヤーチップのおかげで、AirPods(第2世代)に比べてダイレクトに低音を耳に届けてくれるように感じている。
ただし、AirPodsシリーズは高音質を売りにしたイヤホンというよりは、Apple製品とのスムーズな連携や、AirPods Proのアクティブノイズキャンセリング機能を重視したイヤホンであるため、音質面はBeatsやソニーなどの大手オーディオメーカーには敵わないことが多い。より高音質なイヤホンがほしいなら、これらのメーカーのノイズキャンセリング付きイヤホン・ヘッドホンを購入した方が良さそうだ。
AirPods ProやAirPods(第3世代)の音質についてもっと詳しく知りたい方はレビュー記事を参考にしていただきたい。
関連記事
・AirPods Pro レビュー | 買い替えも検討するべき!プロの名に恥じぬノイズキャンセリングと音質
・AirPods (第2世代) レビュー | 着実な性能向上も、本当に購入するべきか検証してみた
ロスレス
Apple Musicは、ロスレス・ハイレゾロスレス品質でオーディオを再生することが可能だ。Apple Musicに加入するユーザーであれば、誰でもロスレス・ハイレゾロスレスオーディオを楽しむことができる。
ただし、AirPodsはロスレス・ハイレゾロスレスオーディオを再生するコーデックに対応していないため、AirPodsでApple Musicのロスレス音源を聴くことは、残念ながら全モデルで不可となっている。
AirPods Pro(第2世代)については、Bluetooth 5.3に対応していることから、将来的にはロスレス級の音質が利用できるLE Audioが利用できるようになる可能性はあるが、Appleがそれをするつもりがあるのかは現時点では不明なため、あまり期待はしないほうが良いだろう。
結論としては、AirPodsシリーズでロスレス・ハイレゾロスレス音質を楽しむことは不可能だ。
空間オーディオ&ダイナミックヘッドトラッキング
AirPods Pro(第2世代)とAirPods(第3世代)は、空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング機能に対応する。AirPods(第2世代)はこれらを利用することができない。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング | × | ◯ | ◯ (パーソナライズ機能) |
空間オーディオは、立体的に音楽を聴くことができる立体音響機能。前後左右上下あらゆる方向から音が聞こえてくるリッチな音響体験が可能。Dolby Atmosに対応したコンテンツで利用できる。
ダイナミックヘッドトラッキングは、ユーザーの頭の向く方向に合わせて調整された立体音響を楽しめる機能。楽器などの音が鳴っている場所がある程度固定されるため、ユーザーが向いた方向によっては特定の音、たとえばボーカルの声が左から聞こえたり、右から聞こえたり、後ろから聞こえたり。体の周囲から聴こえるという現実のような錯覚を起こす。
これらの機能が利用できれば、Apple MusicやApple TV、Netflixなどで提供される対応コンテンツを高い没入感で体験することが可能だ。これらのサービスを利用する方は、ぜひ空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングに対応したAirPods ProとAirPods(第3世代)を使っていただきたいところ。
なお、AirPods Pro(第2世代)は各ユーザーに最適な空間オーディオを実現するパーソナライズ機能が搭載されており、正確な臨場感のあるオーディオ環境を実現できるため、高い没入感を味わいたい方はAirPods Pro(第2世代)を購入しよう。
肌検出センサー

AirPods (第3世代)
AirPodsシリーズにはユーザーがイヤホンを着脱したことを検知するセンサーが備わっており、ユーザーがイヤホンを装着している間だけ音楽を再生し、イヤホンを外すと再生を自動で停止する。
AirPodsシリーズに搭載される検出センサーは2種類。AirPods(第2世代)はイヤホンの着脱を光で感知していたため、センサー部分が汚れていたりすると正確に着脱を検知できないことがあった。しかし、AirPods(第3世代)やAirPods Pro(第2世代)に搭載された 「肌検出センサー」 では、より正確にイヤホンの着脱を感知できるようになっている。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
装着感知センサー | デュアル光学センサー | 肌検出センサー | 肌検出センサー |
筆者の場合は、従来の光学センサーでも正しくイヤホンの着脱が検知できていたことから、そこまで重視しなくても良い機能ではないかと考えているが、より検出精度が高くなっていることについてはぜひ頭に入れておきたいところ。
耐水・耐汗仕様
AirPods ProとAirPods(第3世代)は、どちらもIPX4の耐汗・耐水性能を有する。IPX4とは、「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない」 レベルの(防沫形)防水等級となる。
つまり、雨やランニングなどで出る汗などによる故障を回避することができるレベルであるということ。あくまで 「耐水・耐汗」 であり 「防水・防汗」 ではない点に注意が必要で、水に浸したり、強力な水流に晒すと運が悪ければ水没故障もありえると考えた方が無難だろう。
AirPods(第2世代)は耐汗・耐水性能はないため、心配ならAirPods ProとAirPods(第3世代)の購入がオススメだ。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
耐汗耐水性能 (イヤホン) |
× | IPX4 | |
耐汗耐水性能 (ケース) |
× | IPX4 | IPX4 |
ちなみに、AirPods(第3世代)とAirPods Proはバッテリーケースも耐汗・耐水性能に対応している。防水等級はイヤホンと同じIPX4。完全防水レベルではないものの、汗を流すようなスポーツなどで使用する分には問題ないだろう。
ワイヤレス充電&MagSafe充電器の対応
AirPods(第3世代)とAirPods Proはワイヤレス充電に対応する。
ワイヤレス充電規格 「Qi」 をサポートする充電器の上にバッテリーケースを置くことで、ワイヤレスで充電することが可能だ。また、このふたつのデバイスはiPhone用のMagSafe充電器をサポートし、充電することが可能だ。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
ワイヤレス充電 | × | ◯ | ◯ |
MagSafe充電 | × | ◯ | ◯ |
Apple Watch充電器 | × | × | ◯ |
AirPods(第2世代)もかつてはワイヤレス充電に対応したモデルが販売されていたが、同モデルの販売は終了してしまっている。そのため、ワイヤレス充電を利用したい場合はAirPods(第3世代)もしくはAirPods Proを購入する必要があるだろう。
なお、AirPods Pro(第2世代)は新たにApple Watchの充電器によるワイヤレス充電に対応した。これでAirPods Pro(第2世代)は有線(Lightningコネクタ)とQiによるワイヤレス充電、MagSafe、Apple Watchの充電器による充電に対応することになる。幅広くサポートされているため使い勝手はかなり良いはずだ。
バッテリー持ち
AirPodsシリーズのバッテリー持ちについて。
AirPods(第2世代)はイヤホン単体で最大5時間であるのに対して、AirPods(第3世代)は6時間の駆動が可能であるとのこと。AirPods Proは最大5.5時間となっている。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
バッテリー持ち (本体のみ) |
最大5時間 | 最大6時間 | 最大5.5時間 |
バッテリー持ち (充電ケース含む) |
最大24時間以上 | 最大30時間 | 最大30時間 |
そしてバッテリーケース込みのバッテリー持ちは、AirPods(第2世代)はイヤホン単体で最大24時間であるのに対して、AirPods(第3世代)は30時間、AirPods Proも同じく30時間もつとのこと。より長いバッテリーライフが可能なのは、AirPods(第3世代)だが、ノイズキャンセリング機能や外部音取り込み機能等があるAirPods Proもなかなかに善戦している結果と言えるだろう。
バッテリー持ちが長い製品が欲しい場合は、AirPods(第3世代)あるいはAirPods Proを購入すると良いのではないだろうか。
同梱物

AirPods Pro (第1世代)
各モデルの同梱物は以下のとおり。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
同梱物 | ・充電ケース ・Lightning – USBケーブル |
・MagSafe充電ケース ・Lightning – USB-Cケーブル |
・MagSafe充電ケース ・イヤーチップ(4サイズ) ・Lightning – USB-Cケーブル |
AirPods(第2世代)にはLightning – USBケーブルが同梱するが、AirPods(第3世代)とAirPods ProにはLightning – USB-Cケーブルが付属する。Macから直接充電したい場合は後者のケーブルが便利だ。
まとめ:AirPods ProとAirPods、どちらを買うべき?
以上、AirPodsとAirPods Proの違いを解説してきた。
AirPodsシリーズで最も性能で優れているのは、やはりプロの名のつくAirPods Proであることがお分かりいただけたかと思う。
空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキング、アクティブノイズキャンセル機能など、イヤホンに求められる機能のほぼすべてが搭載されており、音楽や映像を余すことなく楽しむことができるだろう。
対して、AirPods(第3世代)はその下位モデルということで、ノイズキャンセルなど一部の機能が落とされた代わりに、すこし安く購入できるという魅力がある。性能としてはやはりAirPods Pro(第2世代)には劣ってしまう部分があるが、一方で耳穴を完全に埋めてしまわないAirPodsのほうが好きという人もいるだろう。そんな方はAirPods(第3世代)を選んでみてはどうだろうか。
ちなみにAirPodsとAirPods Proの価格差は12,000円となかなかに大きいが、AirPods Proの性能を考えると納得とも言えるのではないだろうか。
ちなみに当サイトではAirPods ProやAirPods(第2世代)やAirPods(第3世代)の詳細レビューを公開している。もし本製品の仕様や使い勝手が気になるのであれば、ぜひご覧いただきたい。
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・AirPods (第2世代) レビュー | 着実な性能向上も、本当に購入するべきか検証してみた
以下、AirPods Pro(第2世代)とAirPods(第3世代)、AirPods(第2世代)の比較表を掲載しておく。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
---|---|---|---|
製品デザイン | ![]() |
![]() |
![]() |
イヤーチップ/イヤークッションのカスタマイズ | × | × | ◯ |
アクティブノイズキャンセリング | × | × | ◯ |
外部音取り込みモード | × | × | ◯ (適応型環境音除去) |
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング | × | ◯ | ◯ (パーソナライズ対応) |
アダプティブイコライゼーション | × | ◯ | ◯ |
コントロール | ・タッチセンサー | ・感圧センサー | ・タッチコントロール(上下スワイプ対応) |
搭載チップ | H1チップ | H2チップ U1チップ(ケース) |
|
Hey Siri | ◯ | ◯ | ◯ |
耐汗耐水性能 (イヤホン) |
× | IPX4 | IPX4 |
耐汗耐水性能 (ケース) |
× | IPX4 | IPX4 |
装着感知センサー | デュアル光学センサー | 肌検出センサー | 肌検出センサー |
有線接続 | × | × | × |
探す(Find My) | 本体:◯ ケース:× |
本体:◯ ケース:× |
本体:◯ ケース:◯ |
バッテリーケースのスピーカー | × | × | ◯ |
バッテリー持ち (本体のみ) |
最大5時間 | 最大6時間 | 最大5.5時間 |
バッテリー持ち (充電ケース含む) |
最大24時間以上 | 最大30時間 | |
ワイヤレス充電 | × | ◯ | ◯ |
MagSafe充電 | × | ◯ | ◯ |
Apple Watch充電器 | × | × | ◯ |
無料刻印サービス | ◯ | ◯ | ◯ |
本体サイズ | 高さ:40.5mm 幅:16.5mm 厚さ:18.0mm |
高さ:30.79mm 幅:18.26mm 厚さ:19.21mm |
高さ:30.9mm 幅:21.8mm 厚さ:24.0mm |
本体重量 | 4g | 4.28g | 5.3g |
充電ケースサイズ | 高さ:53.5mm 幅:44.3mm 厚さ:21.3mm |
高さ:46.40mm 幅:54.40mm 厚さ:21.38mm |
高さ:45.2mm 幅:60.6mm 厚さ:21.7mm |
充電ケース重量 | 40g | 37.91g | 50.8g |
同梱物 | ・充電ケース ・Lightning – USBケーブル |
・MagSafe充電ケース ・Lightning – USB-Cケーブル |
・MagSafe充電ケース ・イヤーチップ(4サイズ) ・Lightning – USB-Cケーブル |
価格(税込) | 19,800円 | 27,800円 | 39,800円 |
番外編:AirPods MaxとAirPods Proの比較
ここからはちょっと番外編ということで、ワイヤレスヘッドホン 「AirPods Max」 と「AirPods」 「AirPods Pro」 を比較してみた。各製品の仕様の違いは以下のとおり。
AirPods (第2世代) | AirPods (第3世代) | AirPods Pro (第2世代) | AirPods Max | |
---|---|---|---|---|
製品デザイン | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
イヤーチップ/イヤークッションのカスタマイズ | × | × | ◯ | ◯ |
アクティブノイズキャンセリング | × | × | ◯ | ◯ |
外部音取り込みモード | × | × | ◯ (適応型環境音除去) |
◯ |
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング | × | ◯ | ◯ (パーソナライズ対応) |
◯ |
アダプティブイコライゼーション | × | ◯ | ◯ | ◯ |
コントロール | ・タッチセンサー | ・感圧センサー | ・タッチコントロール(上下スワイプ対応) | ・Digital Crown ・ノイズコントロールボタン |
搭載チップ | H1チップ | H2チップ U1チップ(ケース) |
H1チップ×2 | |
Hey Siri | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
耐汗耐水性能 (イヤホン) |
× | IPX4 | IPX4 | × |
耐汗耐水性能 (ケース) |
× | IPX4 | IPX4 | × |
装着感知センサー | デュアル光学センサー | 肌検出センサー | 肌検出センサー | デュアル光学センサー |
有線接続 | × | × | × | 別売りケーブルで可能 |
探す(Find My) | 本体:◯ ケース:× |
本体:◯ ケース:× |
本体:◯ ケース:◯ |
本体:◯ |
バッテリーケースのスピーカー | × | × | ◯ | — |
バッテリー持ち (本体のみ) |
最大5時間 | 最大6時間 | 最大5.5時間 | 最大20時間 (ケースに充電機能なし) |
バッテリー持ち (充電ケース含む) |
最大24時間以上 | 最大30時間 | 最大30時間 | |
ワイヤレス充電 | × | ◯ | ◯ | × |
MagSafe充電 | × | ◯ | ◯ | × |
Apple Watch充電器 | × | × | ◯ | × |
無料刻印サービス | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
本体サイズ | 高さ:40.5mm 幅:16.5mm 厚さ:18.0mm |
高さ:30.79mm 幅:18.26mm 厚さ:19.21mm |
高さ:30.9mm 幅:21.8mm 厚さ:24.0mm |
高さ:187.3mm 幅:168.6mm 厚さ:83.4mm |
本体重量 | 4g | 4.28g | 5.3g | 384.8g |
充電ケースサイズ | 高さ:53.5mm 幅:44.3mm 厚さ:21.3mm |
高さ:46.40mm 幅:54.40mm 厚さ:21.38mm |
高さ:45.2mm 幅:60.6mm 厚さ:21.7mm |
非公開 |
充電ケース重量 | 40g | 37.91g | 50.8g | 134.5g |
同梱物 | ・充電ケース ・Lightning – USBケーブル |
・MagSafe充電ケース ・Lightning – USB-Cケーブル |
・MagSafe充電ケース ・イヤーチップ(4サイズ) ・Lightning – USB-Cケーブル |
・AirPods Max ・Smart Case ・Lightning – USB-Cケーブル |
価格(税込) | 19,800円 | 27,800円 | 39,800円 | 84,800円 |
基本的には上記の表を確認していただければ、自分にAirPods MaxとAirPods Proのどちらが向いているのかがお分かりいただけると思う。
「AirPods Max」 と 「AirPods Pro」 は価格こそ大きく異なるものの、基本的な機能はやや同じ機能を持っている。大きな違いは 「ヘッドホン」 なのか 「イヤホン」 なのかという点で、本体の形状に伴いノイズキャンセリング性能や音質、装着感が大きく異なる。あとは有線接続ができるのはAirPods Maxだけ。また、バッテリー持ちと価格も大きく異なるが、裏を返せばそれ以外はあまり違いがないとも言える。
「AirPods Max」 と 「AirPods Pro」 ともにアクティブノイズキャンセリングに対応しているほか、外音取り込み機能や空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキングに対応している。
そのため、ヘッドホン派でノイキャン性能・音質を重視する方、飛行機などで有線接続を利用したい方はAirPods Maxがオススメだ。イヤホン派の方や持ち運び重視の方、運動時に利用したい方はAirPods Proの購入をオススメする。
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