[2022年8月] 5分でわかるiPad、全4モデルの違いを比較。「選び方」 を初心者にも分かりやすく解説

Appleのタブレット『iPad』シリーズには、全部で4種類の製品が用意されている。順に挙げると、プロモデルの 「iPad Pro」 、ミドルシップモデルの 「iPad Air」 、廉価モデルの 「iPad」 、そして小型モデル 「iPad mini」 の4種類だ。

現在のiPadラインナップ
製品名 iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
デザイン
立ち位置 プロモデル ミドルシップモデル エントリーモデル 小型モデル
最新モデル 11インチ:第3世代
12インチ:第5世代
第5世代 第9世代 第6世代
画面サイズ 11インチ/12.9インチ 10.9インチ 10.2インチ 8.3インチ
プロセッサ M1 M1 A13 Bionic A15 Bionic
発売日 2021年5月21日 2022年3月18日 2021年9月24日 2021年9月24日

iPad Proは、ミニLEDディスプレイ (12.9インチモデルのみ) やProMotionテクノロジーを搭載するほか、Macにも搭載された高性能チップ 「M1チップ」 を搭載するなど仕様はまさにプロレベル。iPad Air(第4世代)は、iPad Proと同じフルスクリーンデザインとM1チップを採用しつつも、ProMotionテクノロジーなどの一部機能がいくつか省かれたミドルシップモデルとなっている。

エントリーモデルのiPadは旧世代デザインを継続し、トコトン価格を抑えたモデルで、iPad miniはiPad Pro・iPad Airと同じフルスクリーンデザインにより、小型ながら画面を広々と使うことができるのが特徴だ。

そこで生まれる疑問は 「各モデルの性能差は一体どのくらいあるのか」 ということ。そこで当記事では、現在のiPadの全ラインナップのスペック、仕様を比較してみた。これからiPadを購入しようと検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。

画面の大きさ&画面の質

まずは、タブレットとして最も重要な要素である画面について解説していく。

iPadは各モデルごとに画面サイズが異なる。最も大きな画面を搭載するのがiPad Proシリーズで12.9インチと11インチのラインナップ。次いで大きいのがiPad Airで10.9インチ、次にiPadで10.2インチ、最も小さな画面を搭載するのがiPad miniで8.3インチだ。

  12.9インチiPad Pro 11インチiPad Pro iPad Air iPad iPad mini
画面サイズ 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 10.2インチ 8.3インチ
高さ 280.6mm 247.6mm 247.6mm 250.6mm 195.4mm
214.9mm 178.5mm 178.5mm 174.1mm 134.8mm
厚さ 6.4mm 5.9mm 6.1mm 7.5mm 6.3mm

大画面が欲しいなら12.9インチiPad Pro、小さい画面のモデルが欲しいならiPad miniというように、どのiPadを選ぶかは画面の大きさで決まるといっても過言ではないだろう。画面の大きさと持ち運びのしやすさを両取りするなら、10〜11インチの画面を搭載した中間モデルを選ぶのも手だ。

また、ディスプレイに関しては ”画面質の違い” があることについても考慮しておくべき。iPadシリーズはモデルによって画面の品質・性能に明確な違いが設けられている。

  12.9インチiPad Pro 11インチiPad Pro iPad Air iPad iPad mini
ミニLEDディスプレイ × × × ×

まず12.9インチiPad Proには高コントラスト表示が可能な 「ミニLEDディスプレイ」 が搭載されていて、どのモデルよりも綺麗かつ正確な画面で作業をすることが可能だ。

このミニLEDディスプレイには、画面全体に1万個以上のLEDが内蔵されており、最大1,000ニトのフルスクリーン輝度、1,600ニトのピーク輝度(HDR)、100万対1の驚異的なコントラスト比を実現している。画面の質にトコトンこだわるなら、現状では12.9インチiPad Proの一択だろう。

ただし、ミニLEDを搭載しないiPad Proも遜色ないくらい綺麗であることも事実。その違いは、暗所において黒い画面を表示したときなどでしか実感できないこともしばしば。トコトンこだわる必要がないのであれば、個人的には11インチiPad Proの画面質でも十分に満足できると感じている。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
ProMotionテクノロジー × × ×

それよりも大きな違いと言えるのが、「Pro Motionテクノロジー」 の対応有無。最上位モデルであるiPad Proには、120Hzの高リフレッシュレートで駆動する 「Pro Motionテクノロジー」 が搭載されていて、コンテンツをより滑らかに描写することが可能だ。他モデルは60Hzの駆動にとどまり、その違いは一目瞭然だ。

リフレッシュレートとは
1秒間に何回画面の書き換えが行われるかを示す数字で、この数字が大きくなればなるほど画面描写が滑らかになる。
  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
耐指紋性撥油コーティング
フルラミネーションディスプレイ ×
反射防止コーティング ×
広色域ディスプレイ(P3) ×
True Toneディスプレイ
ProMotionテクノロジー × × ×
最大輝度 600ニト 500ニト 500ニト 500ニト

最大輝度は11インチ・12.9インチiPad Proは最大600ニト(標準時)だが、それ以外のモデルは最大500ニト。写真・映像編集などクリエイティブな作業をする機会が多い方は、iPad Proの方が適していると言えるだろう。

また、注意していただきたいのが、無印iPadのみフルラミネーション加工や反射防止コーティング、広色域(P3)に対応していないこと。

フルラミネーションディスプレイ
ディスプレイのガラスと液晶をほぼ一体化させることで、Apple Pencilを使う際にペン先と実際に線が描かれる場所のギャップが少なくなる。

True Toneディスプレイ
周辺の光に合わせてディスプレイの色や明度を調節することで、画像などをより自然な色味で映し出す。iPadだけでなくiPhoneやMacBookなど多くのApple製で導入されている。

これらの機能はiPadを使う上で必須ではないが、イラスト作成用途として導入を検討しているなら、最低でもフルラミネーション加工が施されたiPad AirもしくはiPad miniがオススメだ。

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端末サイズ・重量

iPadシリーズは、製品ごとに本体の大きさや重量が異なる。各モデルの本体サイズは以下のとおり。

  12.9インチiPad Pro 11インチiPad Pro iPad Air iPad iPad mini
高さ 280.6mm 247.6mm 247.6mm 250.6mm 195.4mm
214.9mm 178.5mm 178.5mm 174.1mm 134.8mm
厚さ 6.4mm 5.9mm 6.1mm 7.5mm 6.3mm

ダントツで大きいのは12.9インチiPad Pro、大きさはおよそA4ノートよりもやや小さいくらい。11インチiPad Proはそれよりも一回り小さく、B5ノートとほぼ同じくらいのサイズ感になっている。

iPad 大きさ順

① iPad Pro (12.9インチ) 
② iPad
③ iPad Air
④ iPad Pro (11インチ)
⑤ iPad mini

iPad Airは、11インチiPad Proよりもわずかに大きいものの、そのサイズ感はほとんど違いはない。iPadも同様。iPad miniは手のひらに収まるかちょっと溢れるくらいの大きさとなる。

画面サイズが大きい12.9インチiPad Proは、画面の視認性が高く情報表示量も多いが、一方で持ち運びには(不可能ではないが)不向き。持ち運びを前提とするなら、iPad Airよりも小さいデバイスを検討すると良いのではないだろうか。出張や旅行先で調べごとをする程度なら、iPad miniも良いだろう。

  12.9インチiPad Pro 11インチiPad Pro iPad Air iPad iPad mini
重量
(Wi-Fi)
682g 466g 461g 487g 293g
重量
(セルラー)
684g 468g 462g 498g 297g

重量は、本体サイズが大きなモデルほど増える傾向にある。12.9インチiPad Proは682g、11インチiPad Proは466g、iPad Airは461g、iPadは487g、iPad miniは293g (いずれもWi-Fiモデルの場合) となっている。

12.9インチiPad Proが最も重いのは想像に難くないが、次に重いのは実はiPad。太いベゼルとホームボタンが存在する旧デザインということもあり、画面サイズの割に重い。とはいえ、iPad Airや11インチiPad Proとの差はわずか20〜30グラム程度のため、あまり気にするほどの違いではなさそうだ。

プロセッサ

内蔵プロセッサはiPad ProとiPad AirがM1チップ、iPadはA13 Bionicチップ、iPad miniにはA15 Bionicチップが搭載されている。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
プロセッサ Apple M1
・8コアCPU
・8コアGPU
・16コアNeural Engine
Apple M1
・8コアCPU
・8コアGPU
・16コアNeural Engine
A13 Bionic
Neural Engine
A15 Bionic
・6コアCPU
・5コアGPU
・16コアNeural Engine
RAM 8GB or 16GB 8GB 不明 不明

M1チップは、MacBook AirやMacBook Pro(M1搭載モデル)、Mac miniに搭載されているものになる。高性能コア4個と高効率コア4個が搭載された合計8コアプロセッサで、これを搭載したMacでは動作が速く発熱が少ないと多くのユーザーが絶賛している。

iPad miniが搭載するA15 Bionicチップは、2021年秋に発売した 「iPhone 13/13 mini」 に内蔵されたものと同じ。CPUは2つの高性能コアと4つの高効率コアによる6コア構成、GPUは5コア構成。M1チップには及ばないが、Aシリーズのチップの中では最新ということもあり、性能はとても高い。

ベンチマークスコアは以下のとおり。まだiPad Airの最新モデルが発売していない状態ではあるが、内蔵されているM1チップはiPad Proに搭載されているものとほとんど同じ仕様のため、性能も近くなっているものと予想される。順に並べると、iPad Pro≒iPad Air>iPad mini>iPadの順になっているのではないだろうか。

各iPadのベンチマークスコア
  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
プロセッサ M1 M1 A13 A15
シングルコアスコア 1709 1700前後? 1332 1589
マルチコアスコア 7286 7200前後? 3493 4466

ベンチマークスコアが高ければ高いほど処理が速く、3Dゲームや画像・動画編集などの重めの作業をしたときの快適さに大きな違いが生まれてくる。

現行のラインナップでは、iPad ProやiPad Airに優秀なM1チップが搭載されていることから、iPadで3Dゲームやイラスト・動画編集をするならiPad ProかiPad Airを選ぶと良いだろう。

iPadとiPad miniでは、小型ながらiPad miniの方が高性能となっている。現行のiPadに搭載されているA13 BionicチップはiPhone 11シリーズやiPhone SE (第2世代) に搭載されていたチップで、まだまだ現役ではあるものの、長く使っていくと徐々に処理が重くなってくる可能性がある。少しでも長くiPadを使い続けたいなら、予算を上乗せしてiPad miniもしくはiPad Airを購入することをオススメする。

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カメラ性能

iPad Proの背面カメラ (筆者撮影)

iPadシリーズには、写真撮影用の背面カメラとビデオ通話用の前面カメラが搭載されている。

背面カメラは、iPad Proのみが広角+超広角のデュアルカメラ仕様で、iPad Air・iPad・iPad miniは広角のみのシングルカメラ仕様となっている。

背面カメラの仕様
  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
カメラ構成 デュアルカメラ
(広角+超広角)
シングルカメラ
(広角)
シングルカメラ
(広角)
シングルカメラ
(広角)
画素数 広角:12MP
超広角:10MP
12MP 8MP 12MP

iPad Proの超広角カメラは視野角125°まで撮影が可能で、風景写真や建物の中を撮影する際に、他のモデルよりもダイナミックな写真が撮影可能だ。とはいえ、背面カメラの性能はiPad ProよりもiPhoneの方が高く、普段の撮影をiPhoneにお任せできるなら、あまり背面カメラでの写真撮影にこだわる必要はないだろう。

むしろiPadの背面カメラに求められるのが、ARへの活用だ。iPad Proには被写体を立体的に認識できるLiDARスキャナが搭載されており、他の3モデルには搭載されていない。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
LiDARスキャナ × × ×

iPad AirやiPad、iPad miniについてもAR機能を利用することができるが、より上質でリアルなAR体験をしたいのなら、iPad Proが必要になるだろう。

 

前面カメラは、すべてのモデルが12MPの超広角カメラを搭載。FaceTimeビデオ通話などで利用できる 「センターフレーム (海外ではセンターステージ)」 機能も全モデルがサポートする。

前面カメラの仕様
  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
カメラ構成 TrueDepthカメラ
(超広角)
FaceTime HDカメラ
(超広角)
画素数 12MP
センターフレーム
ポートレート ×
アニ文字/ミー文字 ×

センターフレームとは内蔵チップが機械学習機能によってユーザーの位置を認識。ユーザーを常にフレームの中心に捉え続けてくれるため、iPad Proを机に置いた状態で動きながら通話していても、自分がフレームアウトしてしまうことがない。

また、複数のユーザーがカメラに映っていても機能するようになっていて、その場合には全員が映るように自動でズームアウト。離れた家族とオンラインで通話したいときなどに便利な機能と言えるだろう。

ちなみに、iPad Proの前面カメラはFace IDのセンサーも一緒に搭載されていて、カメラの名称も 「FaceTime HDカメラ」 ではなく 「TrueDepthカメラ」 となっている。各種センサーのおかげで、前面カメラでポートレートセルフィーが撮影できるほか、アニ文字・ミー文字が利用可能。他の3機種ではこれらの機能は使えない。

生体認証

iPadの生体認証は、顔認証 「Face ID」 と指紋認証 「Touch ID」 の2種類のどちらかが搭載されている。

iPad ProにはFace IDが搭載されており、顔を見せるだけで画面ロック解除が可能。iPad AirとiPad miniには電源内蔵型のTouch ID、iPadにはホームボタン内蔵型のTouch IDが搭載されている。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
生体認証 Face ID Touch ID
(トップボタン)
Touch ID
(ホームボタン)
Touch ID
(トップボタン)

Face IDは顔を見せるだけで画面のロックが解除されるためとても便利。しかもMagic Keyboard利用時はどこかキーを押すだけですぐに顔認証が開始されるので、親和性がとても高く、現時点では最もスマートなロック解除方法と言えるだろう。

ただし、昨今は新型コロナウイルスの影響で外出時はマスク着用が求められる。マスクを装着した状態ではFace IDはうまく機能しないことが多いため、Touch IDが再び脚光を浴びている。

もし、外出先でiPadを使用することが前提なら、Touch IDを搭載したiPad Air、iPad、iPad miniを購入するのもアリだろう。

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スピーカー数

メディア再生機として使用される機会の多いiPadは、スピーカーの数と品質はとても重要だ。

スピーカーの性能に長けているのはiPad Pro。iPad Proに搭載されたスピーカーの数は合計4つで、iPad Airは2つ、そしてiPadとiPad miniも搭載するスピーカーの数は2つだ。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
スピーカー数 4 2 2 2
横向きステレオ ×

ただし、iPadは端末下部に2つのスピーカーが置かれているのに対して、iPad AirとiPad miniは端末上下にひとつずつスピーカーが搭載されているので、iPadを横向きにしたときにも両側から音が聞こえてくる素晴らしい仕様になっている。

音にこだわるのであれば間違いなくiPad Proを選ぶべきだが、2スピーカー搭載モデルの中で音質にもこだわりたいのなら、iPad AirあるいはiPad miniが良いだろう。

ちなみに、iPad Proは立体音響技術であるDolby Atmosに対応するが、それ以外のiPadについては同規格に対応していない。内蔵スピーカーでコンテンツを楽しむなら、やはりiPad Proがベスト。

Apple Pencilのサポート

いまやすべてのiPadで、Apple Pencilを利用することが可能だ。Apple Pencilがあれば絵を描いたり、手書きのメモを残すことができる。仕事で利用するなら、ドキュサインなど電子署名にも活用できるだろう。

上:第1世代 / 下:第2世代 (筆者撮影)

Apple Pencilは、iPadによって対応するモデルが異なる。具体的にはiPad Pro、iPad Air、iPad miniはApple Pencil(第2世代)、iPadのみApple Pencil(第1世代)をサポートする。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
対応Apple Pencil 第2世代 第2世代 第1世代 第2世代

iPadとApple Pencilを一緒に購入しようと考えている場合は、必ず対応したApple Pencilを購入する必要があることに注意が必要だ。

Apple Pencil(第2世代)のダブルタップ (筆者撮影)

Apple Pencilには第1世代と第2世代の2種類のモデルが存在し、デザインと仕様に大きな違いがある。

まずは表面の質感が異なる。Apple Pencil(第1世代)がツルツルとした質感だったのに対し、Apple Pencil(第2世代)はマットな質感になり、本体も一部側面が鉛筆のように角ばったことでより握りやすくなっている。

さらにApple Pencil(第2世代)は、人差し指で側面をトントンとダブルタップすることで、ブラシサイズ・モードを簡単に切り替えられる 「ジェスチャー機能」 という便利機能が利用できる。

Apple Pencil (第2世代)をペアリング (筆者撮影)

もっとも大きな違いはペアリング方法。Apple Pencil(第1世代)は、お尻部分にあるLightningコネクタをiPadに直に挿してペアリングするのに対して、Apple Pencil(第2世代)はiPad側面に搭載された磁気コネクタにくっつけるだけでペアリングできる。

充電方法も、Apple Pencil(第1世代)はiPadに直挿し、もしくはLightningケーブルに専用アダプタを噛ませて充電する必要があるが、Apple Pencil(第2世代)の場合はiPad側面の磁気コネクタでワイヤレス充電できる。

Apple Pencil(第2世代)でお絵かき (筆者撮影)

これらの違いを考慮すると、Apple Pencilを多用するユーザーには、Apple Pencil(第2世代)が便利なはず。Apple Pencil(第2世代)が利用したいなら、iPad ProもしくはiPad Air、iPad miniを選ぶべきだろう。

逆にApple Pencil(第2世代)ほどの機能を必要としないのならば、Apple Pencil(第1世代)とそれに対応する 「iPad」 でも問題はないはずだ。 

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コネクタ

iPadの外部ポートは、各モデルによって仕様が異なることに注意が必要だ。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
外部ポート Thunderbolt/USB 4 (USB-C) USB-C Lightning USB-C

iPad Proに搭載されているのは、Thunderbolt/USB 4ポート。これはM1 Macに搭載されているものと同じであるため、M1 Mac用アクセサリとの相性が最も良い。それ以外にもPro Display XDRに対して6K映像が出力できるなどのメリットがある。

iPad Air、iPad miniに搭載された外部ポートはどちらもUSB-Cポートだが、1台の外部ディスプレイに出力できる最大解像度が異なっている。iPad Airの場合は最大6K/60Hzで、iPad miniの場合は最大4K/30Hzだ。

iPadには、Lightningコネクタが搭載されている。

Lightningは、iPad本体の充電とMacもしくはWindows PCに接続してのデータ転送にしか利用できないが、Thunderbolt/USB 4ポートが搭載されたiPad ProあるいはUSB-Cポートが搭載されたiPad AirやiPad miniであれば、カメラと直接接続し写真データをコピーしてきたり、iPadの画面を外部ディスプレイにして写真を撮影できるなどの便利な使い方ができる。これらの作業をする機会があるなら、iPad ProもしくはiPad Air、iPad miniを選ぶ必要があるだろう。

iPad ProのSmart Connector (筆者撮影)

また、iPad miniをのぞく現行iPadには、いずれも 「Smart Connector」 が搭載されている。

同コネクタは 「Smart Keyboard」 「Magic Keyboard」 などを利用するために必要なもの。iPad本体から電力を供給することでこれらのアクセサリを利用できるようにする。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
Smart Connector 本体背面 本体背面 本体側面 ×

Smart Connectorが搭載されている位置はモデルによって異なり、iPad ProとiPad Airは背面、iPadは側面にそれぞれ搭載されている。この違いによって使用できるキーボードも異なるが、これについては次項で詳しく紹介したいと思う。

ちなみに、iPadだけに3.5mmヘッドホンジャックが搭載されている。最近はワイヤレスオーディオ機器が主流になってきており、ヘッドホンジャックは徐々に廃止傾向が強まっているが、iPadでは依然として利用可能だ。

ただし、USB-Cポートに接続してヘッドホンジャックを増設するアクセサリもあることから、必ずしもiPad本体にヘッドホンジャックが搭載されている必要はないとも言えるだろう。

Magic KeyboardとSmart Keyboardの対応の有無

iPad ProとSmart Keyboard (筆者撮影)

iPad Pro、iPad Air、iPadにはSmart Connectorが搭載されており、iPad用Smart Keyboard、Magic KeyboardなどSmart Connector対応アクセサリを接続することが可能だ。

Smart Connectorの搭載位置はモデルによって異なり、iPad ProとiPad Airは端末背面に、iPadは端末側面に搭載されている。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
Smart Connector 本体背面 本体背面 本体側面 ×
対応iPadキーボード ・Magic Keyboard
・Smart Keyboard Folio
・Magic Keyboard
・Smart Keyboard Folio
・Smart Keyboard

この搭載位置の違いによって、対応するアクセサリが異なる。iPadは 「Smart Keyboard」 のみに対応するのに対し、iPad ProとiPad Airは 「Smart Keyboard」 に加えてトラックパッドを搭載した 「Magic Keyboard」 にも対応する。

ただし、iPad用Smart Keyboardと、iPad Pro・iPad Air用Smart Keyboardは、性能こそ変わらないものの、Smart Connectorの位置の関係で別のモデルとして販売されている。iPad Pro・iPad Air用のものは 「Smart Keyboard Folio」 と製品名も異なるため見分けはつきやすいものの、購入の際には間違わないように注意が必要だ。

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対応ネットワークと5G

iPadはモデルによって、対応ネットワークに違いがあることに注意が必要だ。

まずは対応するWi-Fi規格について。iPad ProとiPad Air、iPad miniは、最新のWi-Fi規格である 「Wi-Fi 6 (802.11ax)」 に対応する。

iPadについては、従来のWi-Fi 5(802.11ac)までのサポートとなり、最大通信速度はiPad ProもしくはiPad Airの方が速いことになる (Wi-Fi 6対応ルーターが必要)。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
Wi-Fi規格 Wi-Fi 6 (802.11ax) Wi-Fi 6 (802.11ax) Wi-Fi 5 (802.11ac) Wi-Fi 6 (802.11ax)
5G通信 ×

また、セルラーモデルに限定した話となるが、iPad ProとiPad Air、iPad miniは5Gネットワーク(第5世代移動通信システム)に対応した。5G対応エリア内であれば高速、低遅延の通信が可能となる。

5Gエリアはまだまだ限られているものの、徐々にエリアは拡大中。参考までにNTTドコモ、au、SoftBankの5Gエリアは以下から確認可能。

バッテリー持ち

iPadシリーズは内蔵されるバッテリーの容量が異なるものの、バッテリー持ちはどのモデルも同じ。インターネット使用時で最大10時間、ビデオ再生でも最大10時間の稼働が可能だ。

バッテリー持ち (インターネット・ビデオ再生時)
  Wi-Fi環境下 モバイル環境下
iPad Pro 最大10時間 最大9時間
iPad Air 最大10時間 最大9時間
iPad 最大10時間 最大9時間
iPad mini 最大10時間 最大9時間
 

実際に10時間稼働できるかどうかはさておきだが、いずれにしてもバッテリー駆動時間については “どのモデルを買っても変わらない” ため、端末選びにはあまり関係しない項目となる。

ただし、Thunderbolt/USB 4あるいはUSB-Cコネクタを搭載したiPad Pro、iPad Air、iPad miniは、30W以上の急速充電が利用できるため、バッテリーが少なくなってから充電が完了するまでの時間が短い、という特徴があることをぜひ頭に入れておいて欲しい。

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カラー

iPad Pro、iPad Air、iPad、iPad miniの各モデルのカラーラインナップは以下のとおり。

  iPad Pro iPad Air iPad iPad mini
カラー ・スペースグレイ
・シルバー
・スペースグレイ
・スターライト
・ピンク
・パープル
・ブルー
・スペースグレイ
・シルバー
・スペースグレイ
・スターライト
・ピンク
・パープル

どのモデルにもスペースグレイは用意されているが、iPad ProとiPadにはシルバーが、iPad AirとiPad miniにはスターライトとピンク、パープルが用意されている。また、iPad Airはブルーも選択できる。

基本的には性能や仕様から端末選びをしてもらいたいところだが、とはいえお気に入りの一台にするためにはやはりカラーは大事。お好きなカラーがあるモデルから選んでみるのも十分アリだろう。

価格

各モデルの価格は以下の表のとおり。

iPad 価格表 (税込)
  12.9インチiPad Pro 11インチiPad Pro iPad Air iPad iPad mini
Wi-Fi 128GB:129,800円
256GB:141,800円
512GB:165,800円
1TB:213,800円
2TB:261,800円
128GB:94,800円
256GB:106,800円
512GB:130,800円
1TB:178,800円
2TB:226,800円
64GB:74,800円
256GB:92,800円
64GB:39,800円
128GB:57,800円
64GB:59,800円
256GB:77,800円
セルラー 128GB:147,800円
256GB:159,800円
512GB:183,800円
1TB:231,800円
2TB:279,800円
128GB:112,800円
256GB:124,800円
512GB:148,800円
1TB:196,800円
2TB:244,800円
64GB:92,800円
256GB:110,800円
64GB:56,800円
128GB:74,800円
64GB:77,800円
256GB:95,800円

iPad Proは11インチモデルが94,800円から、12.9インチモデルが129,800円から。iPad Airは74,800円から、iPadは39,800円から、iPad miniは59,800円からとなっている (いずれも税込) 。

まとめ:用途にあったiPadを選ぼう

この記事では、現行iPad全機種を性能・仕様で比較してみた。あなたの求めるiPadは見つかっただろうか。

もし各項目を読んで答えが見つけられなかったのなら、筆者がオススメするiPadを、用途別にザックリとだが提示しておきたい。

大画面が必要 or クリエイティブな作業をするなら:iPad Pro
クリエイターにとって最適解とも呼べるiPad Pro。画面の大きさを重視する方は12.9インチモデル、コンパクトさと性能の両方を取りたいという方は11インチモデルを選ぶといいのではないだろうか。

画面の質・処理能力も業界最高レベルなため、あなたのクリエイティブ溢れる能力を最大限に引き出せるはずだ。12.9インチモデルのみミニLEDディスプレイに対応しており、より綺麗な画面で作業できるので、画面の質に妥協したくない場合は12.9インチモデルを選ぶと良いだろう。

性能とお得を両取りするなら:iPad Air

11インチiPad Proとほぼ同じ性能でありながら、コストパフォーマンスに優れるiPad Air。デザインもiPad Proに近く、Magic KeyboardやApple Pencil(第2世代)をサポートするほか、最新モデルでM1チップを搭載したことで11インチiPad Proとほぼ同じ使い方ができるように。12.9インチの大画面やミニLEDディスプレイ、ProMotionテクノロジー、デュアルカメラなどを必要としないなら、iPad Air一択と言えるだろう。

しかもiPad ProにはないTouch IDも搭載されている。コロナ禍でマスクの装着が求められる現代において、Face IDはやはり不便と感じる人もいるだろう。そんなニーズも汲み取れるiPad Airはきっと 「withコロナ」 時代の生活を豊かにしてくれるはずだ。

とにかく安いモデルが欲しい:iPad
iPadの特徴は、とにかく安いという点。64GBモデルが39,800円〜、256GBモデルが57,800円(税込)〜で購入できるのは他のiPadにはない魅力とは言える。ただし性能は他モデルにやや劣る部分が多いことを承知で購入するべし。エントリーユーザー向け。

小さなiPadが欲しい:iPad mini

iPad miniは、言わずもがな小さな筐体が魅力の端末。手のひらで握って持つことができるくらいの大きさで持ち運びにはとても便利なため、コンパクトなiPadが欲しいならiPad miniがオススメだ。出張や帰省など荷物が多いときでも安心して持ち運べるので、新幹線や飛行機で時間潰しするには最適だろう。

ただし予算を約1.5万円上乗せできるのであれば、M1チップの搭載で性能が大幅に向上したiPad Airが購入できることを考えると、サイズの割に価格が少し高めと言えるかもしれない。とにかく小さなサイズのiPadが欲しいという人向けの製品だ。

以上が、iPadのザックリとした選び方だ。参考になるかどうかは分からないが、もし困ったら上記の選び方でiPadを購入してみてはどうだろうか。

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(画像:Apple)

Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。