Amazon、自動配達ロボット 「Scout」 発表 米ワシントン州でフィールドテストが開始
ドローンを使った配達の次は、自動配達ロボットの登場だ。Amazonはあの手この手で、効率的な配達方法を模索している。
現地時間1月23日、同社は自動配達ロボット 「Scout」 を使った配送サービスを発表した。早くもフィールドテストがワシントン州スノホミッシュで開始されている。
自動配達ロボット「Scout」による配送サービスが開始
今回発表された「Scout」は、小型クーラーボックスサイズの配達キャリア。6輪のタイヤと搭載されたセンサーを使って地面を自動で走り、中に入った配達物をAmazonの顧客に届ける仕組み。
当初はフィールドテストが実施され、合計6台のScoutが投入されるとのこと。本来であれば、Scoutだけで配達に向かうわけだが、テスト中はAmazonの従業員が付き添って配達をする。人の歩くスピードと同じくらいの速度で、道を歩く人や障害物を避けながら進むことができるという。
テストは平日(月曜~金曜)の日中のみとなるが、パイロットプログラムがいい成果を出すことができれば、さらなる台数の投入や他地域へのサービス拡大もありえそうだ。
Scoutは非常にユニークな試みだ。ただし、Amazonはこれまでも無人配送サービスの開発を行っており、2015年にはPrime Airという配達ドローンの投入を発表している(ただし一部地域でのテストに留まり、本格運用には至っていない)。
Scoutはそれに続く試み。もちろん、顧客の不在が多かったり、長距離を移動できないなど効率的ではないこともあるだろうが、投入する地域や在宅の可能性が高い顧客の自宅、営業所などに限定するなど運用の仕方を工夫すれば、Scoutを使って効率的に配達することも可能になるかもしれない。
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