Apple、Intel・ARM製プロセッサの脆弱性は「iOS 11.2」「macOS 10.13.2」でほぼ修正済みであることを公式発表
▼ iPhone 14/14 Proの予約は公式オンラインショップから!
Appleは、Intel製とARM製プロセッサで指摘されている致命的欠陥による脆弱性問題「Meltdown」「Spectre」に対して、OSアップデートによる対策をすでに講じていることを正式発表した。ただし、まだ対策は完全なものではなく、数日から数週間以内に対応を完了することを明らかにしている。
脆弱性に対する対策について
Appleは現地時間1月4日、公式サイトにサポートページ「About speculative execution vulnerabilities in ARM-based and Intel CPUs」を公開した。同ページによると、「Meltdown」と「Spectre」はIntel製プロセッサとARM製プロセッサを搭載した端末と全てのOSに影響するという。
この問題は最悪の場合、悪意のあるアプリケーションにユーザーのID、パスワードなど重要なデータを盗まれたり、悪用される可能性が指摘されていたが、Appleの発表によると、現時点では同問題によってユーザーのデータが悪用されたケースは見つかっていないとのこと。
また、同脆弱性に関してはすでに「iOS 11.2」「macOS 10.13.2」「tvOS 10.2」で対策を講じており、アプリ間でデータが盗まれる可能性がある脆弱性「Spectre」に関しては、数日以内に対策を施すことを明らかにした。
プロセッサのパフォーマンス低下について
[ img via Thy Sok ]
これらの脆弱性はプロセッサのマイクロコード・アップデートによる修正は不可能。よって、OSのアップデートでのみ修正することが可能だが、脆弱性を修正した結果、プロセッサのパフォーマンスが低下する可能性が指摘されている。
有志によるパフォーマンスチェックの結果、幸いにも、Macの場合は著しいパフォーマンス低下は認められなかったとのことだったが、Appleもパフォーマンスについて言及しており、対策を講じる前と後のMacのパフォーマンスをチェックしたところ、大きな変化は見られなかったとしている(ベンチマークはGeekbench 4や各Webブラウザベンチマークを利用)。
また、iPhoneなどのiOSデバイスに関しても同様にパフォーマンスは変化しておらず、懸念されていた性能低下は特に心配する必要はないことが判明。
同脆弱性は、最新OSをインストールしていれば回避することができる。自身の端末にインストールされているOSのバージョンを今一度確認しておいたほうがいいだろう。
▼ iPhone 14/14 Proの予約は公式オンラインショップから!
Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。
東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。
同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。