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Apple、XRヘッドセットのデモを幹部100名に披露。Bloombergの著名記者が伝える

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Appleは以前より独自のXR (AR/VR) ヘッドセットを開発していると噂だが、同製品のデモがAppleの幹部100名に披露されたことが明らかになった。

この情報を伝えているのは、米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏。自身のニュースレター 「Power On」 の最新号のなかで伝えている。

XRヘッドセットのデモがAppleの幹部100名に披露

Mark Gurman氏によると、先週、カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社のスティーブ・ジョブズ・シアターにおいて、開発中のXRヘッドセットのデモンストレーションが幹部100名に披露されたとのこと。このデモンストレーションは、6月に同ヘッドセットを全世界に向けて披露するにあたって “重要なマイルストーン” であるとし、Appleのトップメンバーが次の主要プラットフォームに向けて結集することを目的としていたと、Mark Gurman氏は伝えた。

デモンストレーションの結果、幹部たちは同ヘッドセットが発売当初からiPhoneのような大ヒットを生み出すわけではなく、Apple Watchのように徐々に浸透していくものであることを理解したという。

Mark Gurman氏は、Appleが最初に投入するヘッドセットは他社の既存製品に比べて見劣りするものであると考えているようだ。しかしながら、市場はAppleをXR市場におけるリーダーとして見る可能性があるとのこと。将来的により低価格のヘッドセットを投入し、その後継モデルが登場していくことで、消費者の関心が徐々に高まったいくことをAppleの幹部たちは期待していると、社内の温度感にまで言及している。

Mark Gurman氏によれば、Appleが開発するXRヘッドセットの名称は 「Reality Pro (仮称)」 。1,000人以上の従業員が所属する研究開発グループによって作られているとのこと。(※XRは、AR/VR/MRなど現実世界と仮想世界を融合させることで新たな体験を得る技術の総称)

XRヘッドセットは、アルミニウムとガラス、クッションで構成されており、装着者の目が外側から見える曲面スクリーンが搭載されているという。

ARとVRの両方に対応しており、ハンドトラッキングと視線トラッキングによる操作に対応するとのこと。ハンドトラッキングはヘッドセット外部に搭載されたセンサーで、視線トラッキングはヘッドセット内部にあるセンサーで実現する予定だ。

視線トラッキングに対応することで、ヘッドセットの装着者は、目で項目を見ることでデバイスを操作することができるほか、VRアバターの視線移動の表現も可能になるとみられる。

ハンドトラッキングは、親指と人差し指など指の動きを検知することができ、コントローラーを持たずに操作することが可能になるとのこと。他社のXRヘッドセットではコントローラーありきであることが多いなか、Appleはコントローラーレスをアピールポイントにするかもしれない。

ARとVRの切り替えには、Apple Watchに搭載されているDigital Crownのような “つまみ” を使用するとのこと。

Meta Quest Pro (画像提供:Meta)

また、XRヘッドセットにMacの画面を映し出すことができる予定であるため、VR空間のなかでMacを操作することができるという。具体的にどのように実現するのかは不明だが、トラックパッドやマウスやキーボードといった入力デバイスの位置などが見えるようになっているのだろう。

文字入力は、iPhoneやiPad、Macなどを利用できるほか、Siriによる音声入力も可能。そのほか、ハンドジェスチャーによる文字入力もできる予定だという。

そのほか、Safariや写真アプリ、メールやメッセージアプリ、App StoreやApple TVアプリといったお馴染みの機能も利用することができるのだとか。FaceTimeでは、ユーザーの顔や全身を表現することができるとのこと。全身版Memojiとも言える等身大アバターを作って、仮想空間で通話することができるのかもしれない。

本XRヘッドセットは没入感の高い映像体験が特徴のひとつになる予定で、砂漠や宇宙空間などの環境に浮かぶ巨大スクリーンで映画を見ているような “ビデオ鑑賞用機能” が用意される予定だという。また、高い没入感をもつコンテンツを提供できるパートナーとして、ディズニーやドルビーなどとの提携が予想されるとMark Gurman氏は予想している。

さらに、AppleはこのXRヘッドセットでVRゲームをプレイできるように、独自のゲームエンジンを開発している可能性があるという。

駆動時間は、バッテリーパックひとつで約2時間。バッテリーパックはiPhone 14 Pro Maxを2台重ねたくらいのサイズ感になる予定で、具体的には長さ321.4mm、厚み15.7mm程度とかなり大型になることが予想される。

バッテリーはUSB Type-Cで充電する形式になるとみられるが、あくまで開発中のプロトタイプの1台の話であり、それ以外のコネクタ形状も検討されているのかもしれない。

価格は他社HMDの2倍近い価格となる3,000ドル級になるとのこと。現在の為替レートでは39万円前後になる見込みで、一般ユーザーが簡単に手に取れる製品になるわけではなさそうだ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。