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「さようなら、Apple 仙台一番町」  杜の都で13年、本日閉店

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「Apple 仙台一番町」 が、本日1月25日に閉店する。

東北唯一のApple Store、もっと言うと、3年前に 「Apple 札幌」  がなくなってからは東京以北で唯一のApple Storeになっていた。

オープンしたのは2005年12月10日、日本で6店舗目のApple Storeとしてオープンした。この年は、日本では愛知万博が開幕したほか、宇宙飛行士の野口聡一さんがスペースシャトル 「ディスカバリー」 で宇宙に飛び立った。

Apple製品で言えば、4月末にMac OS X 10.14 Tigerがリリースされたほか、iMac G5が5月に発売、そして9月にはiPod nanoがiPod miniの後継機種として発売した。そんな年に 「Apple 仙台一番町」 は誕生した。もう13年以上も前のことだ。

東北唯一のApple Storeが閉店

「Apple 仙台一番町」 は、誕生から一度も改装されていないこともあり、新しい店舗デザイン 「タウンスクウェア」 型ではなく従来のスタイルをそのまま残したストア。

Appleロゴがあしらわれた見慣れたシルバーボックスに、奥行きのある店舗内装が特徴だ。中はやや窮屈さを感じるが、ある意味これがApple仙台一番町の特徴と言えるのかもしれない。

ただし、カウンターや机の配置、商品の陳列方法など、狭くとも窮屈に見えないよう工夫されているほか、店内を仕切りで6つにゾーン分けして、今自分がいるのがどのコーナーなのか分かりやすくなっていたりもする。

ゾーンは店舗入り口から手前3つが実機の展示スペース。今は手前からiPhone、Apple WatchとiPad、Macとなっている。

奥はジーニアスバーとToday at Appleのセッションを行うテーブルが用意されている。

Apple 仙台には、北東北出身の筆者もよくお世話になった。昨年にはMacBookのディスプレイが不調になり立ち寄ったら、ジーニアスバーの予約もしていなかったにも関わらず応対してもらい、ものの数十分で直してもらうことができた。

また、2012年には今はなき福袋 「Lucky Bag」 を買いに並んだこともあった。北国ということもあり、とても寒かったことを覚えている。

また、Apple 仙台には2016年10月に、CEOティム・クック氏が訪問したことでも有名。当日は店舗スタッフたちと一緒に記念写真も撮ったようだ。

 

筆者は今回、Apple 仙台一番町の閉店を聞き、半年ぶりぐらいに同店舗を訪れた。この日もいつもと変わらない店舗風景だったが、店舗スタッフのテンションも若干低いように感じられ、どこか寂しげだった。周りには、閉店前に一目見ようとこの店舗を訪れたのか、写真を撮ったり店舗の中を見まわす人がチラホラといた気がする。

店舗前に置かれたメッセージ

Apple 仙台一番町はなぜ閉店してしまうのだろうか。実際に同店舗から毎日どれだけの製品が売れているのかは筆者は分からないが、Apple Storeもビジネスということもあり、もしかすると売上はそこまで多くないのかもしれない。約1000万人の人口を抱える東京と、230万人の宮城県では経済規模が違うのは確かだ。

「Apple 仙台一番町」 のある一番町は、仙台市を代表する商業地の一つで、休日になると人出はそれなりだが、平日昼間となると割と閑散としている。周辺にある別会社の店舗スタッフもどこか暇そうにしていたりもする。

だが、それでも常に人がいるのがApple Store。「Apple 仙台一番町」 はいつ行っても10~20人くらいはお客さんがいる状態、中には毎日来る常連客もいるようだ。

Apple Storeは単なる物売り小屋ではなく、ユーザーのデバイスに不調が起きた際の最後の切り札的な役割が大きい。それがなくなってしまうのだから、東北のユーザーにとってはショックが大きいのは当然だろう。それはたまに同店舗を利用する機会のあった筆者も同じ。

もちろん、Apple Storeでなくとも正規サービスプロバイダで修理することもできるが、やはり 「Appleで」 直したい人も多いはず。

Appleは今後数年で国内展開するストアの再編・改修を行うことを明らかにしているが、この 「改修」 という言葉に実は筆者は僅かな期待を寄せている。今回の閉店はもっと良い立地が見つかるまでの一時的なものであると。

ただ、「移転先を探している」 と先に閉店した 「Apple 札幌」 が復活しないまま早くも3年が経ってしまったことを考えると、やはりこれは叶わぬ望みなのかもしれない。

ちなみに現在、「Apple 仙台一番町」 にいるスタッフの皆さんは他店舗などへの転勤が予定されているとのことだ。そして、復活する予定は今のところないという。とても残念だ。

「Apple 仙台一番町」 は、本日午前10時から午後8時まで最後の営業を行う予定。また、午後20時の閉店時はおそらくセレモニー等が実施されることが予想されるため、もし、同店舗がなくなる前に一目見ておきたい方、「Apple 仙台一番町」 の最期を見届けたい方がいたら、ぜひお立ち寄りいただきたい。

Apple 仙台一番町、今までありがとう。そしてさようなら。またいつか、杜の都のどこかにAppleロゴが掲げられることを密かに期待している。

Apple 仙台一番町
住所・電話番号 営業時間
〒980-0811
宮城県仙台市青葉区一番町3-10-24
TEL:022-722-3001
月曜日~日曜日
10:00 a.m. ~ 8:00 p.m.

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。