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Apple、XRヘッドセットを6月発表か。今春の登場を予想していたBloombergが予想変更

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Appleが開発中と噂のXRヘッドセット 「Apple Reality Pro (仮称)」 。同デバイスについて、米メディアBloombergの著名記者Mark Gurman氏は、これまで2023年春の発表を予想してきたが、直近公開されたレポートで2023年6月に発表が遅れることになると自らの予測を変更した。

Mark Gurman氏によれば、AppleはXRヘッドセット 「Apple Reality Pro (仮称)」 の発表時期を、直近の計画から2ヶ月遅らせた2023年6月に変更したとのこと。当初は2023年1月に発表する予定だったが、開発におけるハードウェアおよびソフトウェアに関する問題等で2023年4月に遅れ、さらに2023年6月に発表が延期されることになったとのこと。

2023年6月に発表されるということは、開発者向けカンファレンス 「WWDC23」 での発表が濃厚ということになる。

「WWDC」 で新製品が発表されることは決して珍しいことではなく、またXRヘッドセットは開発者向けにアプリ開発に関する情報が提供される絶好の機会であることから、同デバイスを発表するには、むしろうってつけとも言えるだろう。

AppleのXRヘッドセットはWWDC23で発表?

Mark Gurman氏によれば、AppleのXRヘッドセット 「Reality Pro (仮称)」 は、1,000人以上の従業員が所属する研究開発グループによって作られているとのこと。

XRヘッドセットは、アルミニウムとガラス、クッションで構成されており、装着者の目が外側から見える曲面スクリーンが搭載されているという。

ARとVRの両方に対応しており、ハンドトラッキングと視線トラッキングによる操作に対応するとのこと。ハンドトラッキングはヘッドセット外部に搭載されたセンサーで、視線トラッキングはヘッドセット内部にあるセンサーで実現する予定だ。

視線トラッキングに対応することで、ヘッドセットの装着者は、目で項目を見ることでデバイスを操作することができるほか、VRアバターの視線移動の表現も可能になるとみられる。

ハンドトラッキングは、親指と人差し指など指の動きを検知することができ、コントローラーを持たずに操作することが可能になるとのこと。他社のXRヘッドセットではコントローラーありきであることが多いなか、Appleはコントローラーレスをアピールポイントにするかもしれない。

ARとVRの切り替えには、Apple Watchに搭載されているDigital Crownのような “つまみ” を使用するとのこと。

また、XRヘッドセットにMacの画面を映し出すことができる予定であるため、VR空間のなかでMacを操作することができるという。具体的にどのように実現するのかは不明だが、トラックパッドやマウスやキーボードといった入力デバイスの位置などが見えるようになっているのだろう。

文字入力は、iPhoneやiPad、Macなどを利用できるほか、Siriによる音声入力も可能。そのほか、ハンドジェスチャーによる文字入力もできる予定だという。

そのほか、Safariや写真アプリ、メールやメッセージアプリ、App StoreやApple TVアプリといったお馴染みの機能も利用することができるのだとか。FaceTimeでは、ユーザーの顔や全身を表現することができるとのこと。全身版Memojiとも言える等身大アバターを作って、仮想空間で通話することができるのかもしれない。

本XRヘッドセットは没入感の高い映像体験が特徴のひとつになる予定で、砂漠や宇宙空間などの環境に浮かぶ巨大スクリーンで映画を見ているような “ビデオ鑑賞用機能” が用意される予定だという。また、高い没入感をもつコンテンツを提供できるパートナーとして、ディズニーやドルビーなどとの提携が予想されるとMark Gurman氏は予想している。

さらに、AppleはこのXRヘッドセットでVRゲームをプレイできるように、独自のゲームエンジンを開発している可能性があるという。

駆動時間は、バッテリーパックひとつで約2時間。バッテリーパックはiPhone 14 Pro Maxを2台重ねたくらいのサイズ感になる予定で、具体的には長さ321.4mm、厚み15.7mm程度とかなり大型になることが予想される。

バッテリーはUSB Type-Cで充電する形式になるとみられるが、あくまで開発中のプロトタイプの1台の話であり、それ以外のコネクタ形状も検討されているのかもしれない。

価格は他社HMDの2倍近い価格となる3,000ドル級になるとのこと。現在の為替レートでは39万円前後になる見込みで、一般ユーザーが簡単に手に取れる製品になるわけではなさそうだ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。