Apple Musicのロスレスオーディオ、対応デバイスまとめ (随時更新)

来月から提供がはじまる、Apple Musicのロスレス、ハイレゾロスレス・サービス。待ち望んでいたユーザーもきっと多かったと思うが、実際にはロスレス・ハイレゾはあまり一般的ではなく、中にはどうすればこれらを利用できるのかよく分からないという方もきっと多いはず。

しかも残念なことに、一部のAppleデバイスではロスレスオーディオを楽しむことができないなどやや状況は複雑だ。そこで当記事では、Apple Musicのロスレス・ハイレゾロスレスサービスに対応したデバイスや実際の使い方をご紹介したいと思う。

ちなみに、Apple Musicのロスレス・ハイレゾロスレスオーディオは、6月8日に提供が開始されている。詳しくはこちらの記事から。

Appleが定義するロスレス・ハイレゾロスレスオーディオ

一般的にロスレスオーディオとは、データ欠損を伴わない可逆圧縮と呼ばれるデータ圧縮方式を使用した音楽データの総称で、圧縮は行うもののCD品質で聴くことができる。Apple ロスレス(ALAC:Apple Lossless Audio Codec)もこれに該当する。

ハイレゾロスレスオーディオは、最大24ビット/192kHzの品質のオーディオトラック。CDの6倍以上のデータ量を持っていて、ロスレス品質よりも高音質とされる。

Apple Musicにおけるロスレスオーディオは、16ビット/44.1kHzから24ビット/48kHzまでのCD品質のもの。フォーマットは前述のALAC。Appleによれば、Apple Musicで配信される7,500万曲すべてが、ロスレスオーディオに対応するとのことだ。

対するハイレゾロスレスオーディオは最大24ビット/192kHzの品質。ただし、これを利用するにはUSB DAコンバータが別途必要になる点が、ロスレスオーディオとは異なる。

Apple Musicでロスレス・ハイレゾロスレスオーディオを利用できるAppleデバイス

Appleの発表によると、Apple Musicでロスレスオーディオを利用できるAppleデバイスは、iPhone、iPad、Mac、Apple TVの4種類。具体的な年式やモデルについては触れられていないものの、現役機種はほぼすべてが利用できるものとみられる。

非対応デバイスは、AirPods、AirPods Pro、AirPods Max、HomePod、HomePod mini。ただし、HomePodとHomePod miniについては将来のアップデートで対応予定とされている。

Apple Musicのロスレス対応製品

  • iPhone
  • iPad
  • Mac
  • Apple TV

Apple Musicのロスレス非対応製品

  • AirPods
  • AirPods Pro
  • AirPods Max
  • HomePod (将来のアプデで対応予定)
  • HomePod mini (将来のアプデで対応予定)

AirPodsシリーズがロスレスオーディオに対応しない件については、Bluetooth接続で動作する設計であることが原因。Appleは、Bluetoothでの接続に関してAACコーデックのみをサポートしており、ロスレス・ハイレゾロスレス品質で音楽を再生することができない。

AirPods Maxについては有線接続が可能なものの、ロスレス音源のものを再生しようとするとLightningを経る段階でアナログに変換されたあと、ふたたびデジタル化 (24ビット/48kHz) に変換される仕組みになっているため、ロスレスオーディオ品質で再生できているとは言えない、というのが理由のようだ。

そしてHomePod、HomePod miniはWi-Fi経由であるにも関わらずロスレスオーディオの再生は不可。将来のアップデートで対応する旨が公式サポートドキュメントで示されたが、その対応時期は現時点では不明となっている。

つまりApple Musicのローンチ当初、Apple製品だけでロスレスオーディオを楽しむには、基本的にiPhoneやiPad、Macの内蔵スピーカーから直接音声を出力する必要があるということに。

ただし有線接続なら、理論上では 「EarPods with Lightning Connector」 でロスレスオーディオを利用することができる。純正の 「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」 と 「EarPods with 3.5 mm Headphone Plug」 を使用することでもロスレス音源で楽曲を聴くことはできそうだ (実際にこれらのイヤホンで聴きたいかどうかは別として)。

ちなみに、Apple製品にこだらなければApple Musicでロスレスオーディオを楽しむ方法はかなり広がる。

たとえばMacの3.5mmイヤホンジャックに有線イヤホンを接続したり、前述の 「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」 や 「Belkin Lightning Audio + Charge Rockstar」 のように24ビット/48kHzの出力をサポートする3.5mm変換アダプタがあれば、Lightningコネクタしか搭載されていないiPhoneでも有線イヤホン・ヘッドホン経由でロスレスオーディオを聴くことができるはず。ちなみに筆者はこれらの方法を使って、SonyのWH-1000XM4でロスレスオーディオを楽しむつもりだ。

また、最近はAndroidデバイスでもApple Musicを利用できるようになっているため、BluetoothコーデックLDACやAptX HDに対応したデバイス (Xperiaなど) とワイヤレスヘッドホンであれば、ワイヤレスでもロスレスオーディオを楽しめるだろう。

ハイレゾロスレスについては、実質ソニーの開発したコーデックLDACに対応したスマートフォンとヘッドホンを使用しない限りは、ワイヤレスでハイレゾ音質を楽しむことはできなさそうだ。ただこの方法でも、最大24ビット/192kHzの品質は利用できない (LDACは24ビット/96kHz) ので ”ハイレゾ品質” ではなく “ハイレゾ相当” と呼ぶべきだろうと思う。

完全なハイレゾロスレスを楽しむには、やはり有線での接続が必要。AppleはUSB DACの利用を呼びかけている。「FiiO Q3」 あたりがオススメだ。

ちなみに筆者に 「今後、AppleはAirPodsシリーズをハイレゾ化させないのか」 といった質問が送られてきたが、対応させる可能性はあると思われる。

方法は前述のBluetoothコーデックLDACと同等のコーデックを独自に開発するか、もしくはAirPlay 3でロスレス・ハイレゾロスレス品質の楽曲転送を可能にするか。それをするかどうかはApple次第なところがあるため、我々ユーザーはAppleがこれらに対応してくれることを待つしかないだろう。

Apple Musicでロスレス・ハイレゾロスレスオーディオを利用する方法

Apple Musicでロスレス・ハイレゾロスレスオーディオを利用するには、Apple Musicへの加入が必要だ。加入が完了したら、「設定」 > 「ミュージック」 > 「オーディオの品質」 でオンにできる。

ロスレス・ハイレゾロスレスは大容量のデータ通信が必要になるため、利用する通信には注意が必要だ。前述の設定で、モバイル通信では通常音質で、Wi-Fi環境ではロスレスあるいはハイレゾロスレス、といった選び方ができるので、ぜひご自身の環境にあったものを選択しよう。

おまけ:空間オーディオは多くのAppleデバイスで利用可能

Apple Musicの大きな新機能の2点目となる空間オーディオ(3Dオーディオ)に関しては、H1チップあるいはW1チップを内蔵したすべてのAirPods、Beatsヘッドホン、およびDolby Atmosでの再生に対応した最新のiPhone、iPad、Macで利用可能とされている。なお、Apple TVとM1 Macについては今秋に対応予定だ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。