Powerbeats Pro レビュー|AirPodsを上回る音質。最高の装着感と高い防水性能が大きな魅力

今年4月に発表され、あとは発売を待つだけとなっている 「Powerbeats Pro」 。Beats初の完全ワイヤレスイヤホンということもあり、おそらく気になっている方も多いと思う。

Powerbeats Proは、「Powerbeats 3 Wireless」 の実質的後継モデルとして登場。先に発売した AirPods(第2世代) と同じく 「H1チップ」 というApple独自開発のチップセットが入っていて、iOSデバイスやMacとの接続がとてもスムーズ。さらに、AirPodsにはないイヤーフックや防水機能が用意されるなど、どちらかというとスポーツ向けモデルとして販売される予定だ。

米国とカナダではすでに今年5月から販売が開始されているが、現時点で日本では6月以降の発売とアナウンスされている。Powerbeats Proに大いに期待している方も多いと思うが、果たしてPowerbeats Proは買いなのか否か。

今回筆者はいち早くPowerbeats Proを試すことができたので、その使用感や同製品の詳細をお伝えしたいと思う。入手してから2週間弱使用しているが、あらかじめ言っておくとPowerbeats Proはかなり良い出来だ。Powerbeats Proの購入を検討している方、当記事をぜひ購入のヒントにしていただきたい。

「Powerbeats Pro」 とはどんな製品?外観をチェック

こちらが今回紹介する 「Powerbeats Pro」 。上記写真は完全ワイヤレスイヤホンといえばお馴染みの “バッテリーケース” を撮影したものだ。

バッテリーケースの大きさは完全ワイヤレスイヤホンの中でもかなり巨大。あとでAirPodsとの比較画像をご覧いただくが、オレンジとタマゴくらいサイズ差があるため、実際に手に持ったら結構驚くと思う。

バッテリーケースを開けると、Powerbeats Proのイヤホン本体が登場。イヤホンはバッテリーケース底面にそれぞれマグネットで固定されていて、少し引っ張るだけで簡単に外せる仕組みになっている。イヤホンは左耳用が左側、右耳用が右側に置かれているので、どちらの耳につけるか分からなくなることはないだろう。

マグネットは結構強力なものが使われているらしく、逆さまに持ってもイヤホンが落ちてしまうことはない。開閉時の勢いでイヤホンを落としたり、中でズレて蓋が閉まらないといったことは起きないようになっている。

イヤホンの基本デザインは、「Powerbeats 3 Wireless」 を踏襲したものになっていて、ロングなイヤーフックやBeatsのロゴに至るまで製品デザインはとてもよく似ている。しかし、完全ワイヤレス化を果たすため、これまでケーブル途中に配置されていた物理式ボタンをイヤホン自体に搭載するようになるなど、あちらこちらで変更が加えられているのがよく分かる。

イヤホンの重さは片耳11グラム。見た目の割にとても軽量なので、実際耳に着けても不快感はほとんどなし。ただし、バッテリーケース自体は見た目どおりやや重め。イヤホンと合わせると合計130グラムとなり、これはAirPods (48グラム) の倍以上の重さになる。

イヤーフックはシリコンで作られているようで、予想よりも柔らかかった。手でグニャリと簡単に曲げられるほどなので、耳への装着もかなりスムーズ。耳に長時間着けていても痛くなったりもしない。

AirPodsと比べてみた。見てお分りいただけるように左がPowerbeats Pro、右がAirPods(第2世代)なのだが、その差は歴然。Powerbeats ProのバッテリーケースはAirPodsのそれに比べて2~3倍ほどあった。

厚みも2~3倍ほどあるため、Powerbeats Proはお世辞にもコンパクトとは言えないだろう。ちなみに、この巨大なバッテリーケースはPowerbeats Proの唯一の欠点だと筆者は思っている。

装着感:耳をガッチリ掴むようにベストフィット

H1チップのおかげで蓋を開けたらすぐにペアリング開始

Powerbeats Proはカナル型であることに加えて、特徴的なイヤーフックが採用されていることから、見た目からして高い装着感が得られそうだと予想していた方が多いことだろう。

その予想は概ね当たりだ。ただし実際に装着してみたところ、筆者の当初の予想を遥かに上回る高いフィット感であることが判明。特にイヤーフックの恩恵が大きく、耳に引っ掛けるというよりもクリップのようにイヤホンを耳上からガッチリと固定することでイヤホンがズレるのを防止してくれる。

装着すると自動で音楽再生、外すと自動停止

この手のイヤーフック型イヤホンは、どの角度でベストフィットするか探ることが必要だったりするが、Powerbeats Proの場合は即座に完璧フィット。開発時にかなり試行錯誤がなされたんだなとBeatsの見えない努力に感心してしまった。

この装着感の高さはかなり好印象だ。あまりスポーツ時にイヤホンを装着しないこともあり、これまで筆者はイヤーフックがイヤホンに必須なものとは感じていなかったわけだが、このイヤーフックのおかげでPowerbeats ProはAirPodsにはない “安心感” が得られるようになったと思っている。

さらに、イヤーフックに加えて、イヤホンの形状も “安心感” を作り出すのに一役買っていることに注目。

Powerbeats Proは耳栓のように耳の穴にイヤーピースを差し込む 「カナル型」 と呼ばれる形状が採用されていて、イヤーピースがぴったりと耳にハマるようになっている。耳に引っ掛けるようにして装着するオープン型のAirPodsに比べると装着感は圧倒的に良く、落下の危険性も少ない。激しい動きもなんのそのだ。

また、AirPodsはイヤーピースをカスタマイズすることができないが、Powerbeats Proは4種類のサイズのイヤーピースの中から自分の耳にあったものを選べるようになっている。4種類もあれば、ほとんどのユーザーが自分にあったサイズを見つけることができるはずだ。

同梱物。右上はBeatsロゴのシール

ただし、装着感が良いことは必ずしも良いとは限らない。というのも、Powerbeats Proはガッチリと耳に固定している感覚があるため、完全ワイヤレスイヤホンの最大の魅力である ”何にも縛られない音楽体験” はAirPodsほどは得られない。

Powerbeats Proはカナル型ということで、耳への圧迫感もそこそこ感じられる。筆者は痛みを感じるまではいかなかったが、友人に1時間ほど装着してもらったところ耳の中が少し痛くなったと話していた。個人の耳の形状による部分が大きいとは思うが、ほかのカナル型のイヤホンを使っていて痛みを感じたことがある方は要注意かもしれない。

装着感に関しては一部AirPodsと比べる形で紹介したが、結論を言うとAirPodsよりも装着感は良いが、イヤホンをつけていない感覚を求める方には少し不向きといったところか。ガッチリと固定される方がいいのか、それとも装着感のない方がいいのかー、このあたりはユーザーごとに好みが分かれるところとなりそうだ。

また、イヤホンのつけ方に慣れないとなかなかスムーズに装着できない点にも注意していただきたい。コツとしては、まずは耳の中にイヤーピース部分をはめ込んでから少し回すようにしてイヤーフックを耳にかけること。こうすることでスムーズに装着できるようになるはずだ。

操作性:便利な物理ボタンが搭載

Powerbeats Proの操作は、AirPodsのようなタップ式ではなく物理ボタン式。これを 「スマートじゃない」 とみなす方もいるかもしれないが、しかしこの物理ボタンが用意されていることで、Powerbeats ProはAirPodsよりも多彩な操作が可能なのは事実だ。

例えば音量調節。AirPodsで音量を調節するにはタッチでは完了することができず、Siriにお願いするかiPhoneを取り出して操作する必要がある一方で、Powerbeats Proの場合はボタンひとつで音量調節が可能だ。

しかも音量ボタンはプラスとマイナスが左右どちらのイヤホンにも用意されているため、もし重いものを右手に持っているなら左手だけで音量調節はできるし、その反対も然り。

また、「H1チップ」 が搭載されているおかげでAirPods(第2世代)と同じくHey Siriも利用できるため、音声だけで操作することも可能だ。

Beatsのロゴも押ボタンになっていて、ここをプッシュすることで音楽の再生/停止、二度押しで曲のスキップ、三度押しでひとつ前の曲に戻る。さらに長押しでSiriを起動できるようになっているため、明日の天気を聞いたり、家族に電話をかけるくらいだったらiPhoneを取り出すことなく、操作を完了できる。

使用ボタン 操作方法 動作
+ボタン 1回押し 音量アップ
−ボタン 1回押し 音量ダウン
Beatsロゴ 1回押し 音楽の再生/停止
(着信時)通話・通話終了
2回押し 曲送り
3回押し 曲戻し
長押し Siriの起動
(着信時)着信の応答拒否

これらのボタンが左右どちらの耳にも同じ位置に配置されているため、「曲スキップは左耳だっけ?」 「音量調節は右耳だっけ?」 といった感じで操作方法をいちいち思い出す必要はないのが嬉しいところだ。

ちなみに、AirPodsにはダブルタップ操作が用意されているが、こちらは再生/停止と曲送り/曲戻し、Siriの起動のみに対応するため、Powerbeats Proよりも操作性は劣ることになる。

音質:低音しっかりめ、ダイナミックで迫力のある音

Powerbeats Proはどちらかというとスポーツユースとして開発されたイヤホンだが、Beatsは装着感や使いやすさのほかに 「音質」 にもかなりこだわったようだ。同イヤホンを手に入れてから約2週間音楽を聴き続けているが、Powerbeats Proの音質は完全ワイヤレスイヤホンの中でもかなり高いレベルの完成度になっていると感じている。

低音・高音に関係なく、輪郭がハッキリとしたクリアな音が特徴。アスリート向けということで激しい動きを伴うスポーツに合うよう、キレが良くシャープな音をBeatsは目指したようだ。これなら長時間に及ぶスポーツやトレーニングにおいても、集中を切らすことなく続けられそう。

また、完全ワイヤレスイヤホンといえば低音弱めでダイナミックさに欠けるイヤホンが多い中、Powerbeats Proはその真逆。低音がしっかり出ていて迫力のある音質に仕上がっている。正直、これまで試してきた完全ワイヤレスイヤホンの中でも1位・2位を争うほどのパワフルな音だと感じたため、外でのジョギングなど周囲の音が聞こえないと困る場面でなければ、ぜひいつもより1段階上の音量でPowerbeats Proの力強い音を楽しんでいただきたい。

Appleの説明によると、Powerbeats Proはドライバーユニットが従来よりもアップグレードされており、エアフローを圧縮して効率化することで最高の音響設計を実現したという。同イヤホンはゼロから再設計されたとのことから、納得の仕上がりといっても過言ではないだろう。

Powerbeats Proの購入を検討している方の多くは、同じH1チップを搭載している 「AirPods(第2世代)」 との音質の比較が気になっていることと思う。発売時期的にどちらを購入しようか迷っている方も多いのではないだろうか。

それぞれのイヤホンの特徴を一言で簡単に表現するなら、AirPodsは変なクセがなく素直な音を楽しめるフラット型、Powerbeats Proは迫力のあるダイナミックな音が特徴のパワー型だ。楽曲の雰囲気を忠実に再現してくれるのはどちらかというとAirPodsで、ダイナミックで気持ちの良い音を楽しめるのはPowerbeats Proだろう。

もしどっちが音質が上か決めなくちゃいけないと言われたら、筆者は間違いなくPowerbeats Proだと答える。音の解像度は断然Powerbeats Proの方が上で、クオリティの高い音を楽しみたいなら、やはりPowerbeats Proを選ぶべきだと思う。スポーツやトレーニング時にメリハリをつけたり、気分を盛り上げてくれるため、ハードなスポーツやトレーニングをする機会がある方、ジョギングなどの運動を毎日の日課にしている方には特にオススメだ。

ちなみに、音質の話からは少し遠ざかってしまうのだが、遮音性や音漏れ、マイク性能についてもここで述べておきたい。

Powerbeats Proはカナル型ということで遮音性の高さに期待している方も多そうだが、もちろんAirPodsほどバンバン音が入ってくるわけではないものの、外の音をシャットアウトするには至ってはいないため、遮音性についてはあまり期待しすぎない方が良いだろう。

そもそもBeatsはあえて遮音性を甘くしている可能性もありそうだ。ジョギングなど外でのアクティビティをする方にとっては、多少周囲の音が聞こえる方が都合の良い場合もあるからだ。もし外の音を一切聞こえないようにしたいなら、少し音量を大きめに。

ちなみに音量を大きくすると次に気になるのは音漏れ。実機でテストしてみたのだが、結論から言うと音漏れはそこそこある。大きめな音量で音楽を聴いていた場合、すぐ真横で耳を澄えば何を聴いているのかハッキリと分かるほどだったため、図書館などの静かな場所で使う場合は少し音量を下げた方が良さそうだ。

ただし、電車内など周囲の音が混じり合う場所ではそこまで意識しなくても問題なさそうだ。あくまで、静かな場所で音量を低めにするくらいの配慮で十分だろう。

最後にマイク性能について。Powerbeats Proには通話用のマイクが内蔵されているわけだが、このマイクの性能はほぼAirPods(第2世代)と同じくらいと考えてもらって構わない。

実際に友人と電話で実験してみたところ、声にノイズがのることもなく、終始快適に通話可能だった。通話時の音質については友人も聴きやすいと話していたし、筆者も自分で確認したため、音楽を聴いている最中に電話がかかってきたときにはそのままPowerbeats Proで通話してしまって大丈夫だろう。

ちなみに、会話に出るときはBeatsのロゴを一度押すだけで簡単に出られる。会話を終了するときも、このロゴのボタンを押すだけ。長押しで着信を拒否することも可能だ。

関連記事:【比較】AirPodsとPowerbeats Pro、どちらを買うべき?性能・音質・バッテリー持ちなど比較してみた

搭載チップ:「H1チップ」 によりスムーズなペアリングやHey Siriに対応

前述したように、Powerbeats ProにはApple独自のワイヤレスチップ 「H1チップ」 が搭載されている。この 「H1チップ」 は、AirPods(第2世代) に搭載されているものと同じで、iPhoneやApple製品とのペアリングをスムーズにする役割を担う。

以前の 「Powerbeats 3 Wireless」 にも 「W1チップ」 という独自チップが搭載されていたが、「H1チップ」 はその進化版にあたる。各種デバイスとのペアリング速度が格段に早くなっているのが特徴で、これまでは10秒程度かかっていたデバイスのスイッチングが、体感的には3秒程度で完了できるように。接続先を切り替えて使う機会の多い方にとっては、とても快適な仕様になったと言えるだろう。

  H1チップ W1チップ
搭載デバイス AirPods(第2世代)
Powerbeats Pro
AirPods(第1世代)
BeatsX
Powerbeats 3 Wirelessなど

また、この 「H1チップ」 はHey Siri機能への対応を実現した。Powerbeats Proを装着した状態で 「ヘイ!シリ!」 と呼べばSiriを呼び出すことが可能に。音楽再生中はボリュームが自動的に下がる仕様になっているため、Siriに話しかけやすいように工夫されている。

あとは、Appleの説明通りであれば 「H1チップ」 はレイテンシが30%低減されているとか。「H1チップ」 に関する詳しい仕様については 「AirPods(第2世代/2019) 実機レビュー | 性能向上も購入するべきか検証してみた」 をご覧になっていただきたいところだが、新チップになったことでパフォーマンスが一気に改善されたというのは体感的にも分かるレベルだった。

防水性能:完全防水ではないが汗や雨は大丈夫

Powerbeats Proをスポーツ用途で使おうと考えている方は、おそらくPowerbeats Proの防水性能をかなり気にしているのではないだろうか。

特にこれからの季節、雨に降られたり汗まみれになったりと水に晒す機会が増えることが想定される。やはり防水性能は高いに越したことはない。

AppleはPowerbeats Proの防水性能について、「耐汗性と防沫性を備えている」 と発表している。この言葉からは具体的にどのぐらいの防水性能を持っているかは不明だが、少なくとも 「IPX7」 のような完全防水には対応していないことがわかる。

Powerbeats Pro AirPods(第2世代)
IPX4程度 不明

ちなみに、一部の海外メディアによると 「IPX4」 程度の防水性能があると伝えている。このIPX4がどの程度なのかというと、「あらゆる方向からの飛沫(ひまつ)に耐えられるレベル」 、つまりAppleの言うとおり雨や汗程度であれば耐えられるはずで、海やプール、お風呂などで水に浸すのはNGということになる。

実際、筆者もPowerbeats Proの上から水をかけてみた (上記写真) が無事耐えることができた。上記の情報と筆者の実験から、水辺で使うことを想定しているわけでなければ大概のスポーツには問題なく使うことができるだろう。

充電:バッテリー持ちは最大9時間と良好、ワイヤレス充電は非対応

そして最後にはなるが、ここからは完全ワイヤレスイヤホンの最大の欠点に挙げられることが多い 「バッテリー持ち」 について紹介していきたい。

Powerbeats Proのバッテリー持ちは最大24時間だ。これはAirPodsと全く同じになる。しかし、この数字はあくまでイヤホン単体とバッテリーケースを併用した時の数字で、AirPodsはイヤホン単体では最大5時間しか持たないのに対して、Powerbeats Proは最大9時間持つ設計になっている。これは完全ワイヤレスイヤホンの中ではかなり長い部類だ。

  Powerbeats Pro AirPods(第2世代)
ワイヤレス充電 ×
音楽再生時間

Powerbeats Proと充電ケース併用
最大24時間以上

Powerbeats Pro 本体のみ
最大9時間

AirPodsと充電ケース併用
最大24時間以上

AirPods 本体のみ
再生時間:最大5時間

高速充電
(Fast Fuel)
バッテリーケースを5分充電で最大1.5時間 / 15分充電で最大4.5時間 バッテリーケースを15分充電で最大3時間

9時間も持つとなればフルマラソンは余裕で耐えられるし、プロレベルの選手であれば100kmを超える距離を走るウルトラマラソンにも使えるかもしれない。実際そんな過酷なレースで使うかどうかはさておき、完全ワイヤレスイヤホンとしては長バッテリー駆動であるという点は高く評価してもいいと思う。

ちなみに、バッテリーケースにはPowerbeats Proを最大2回分充電できるバッテリーが搭載されている。イヤホンを充電するにはただバッテリーケース内にイヤホンを収納するだけだ。ちなみにバッテリー残量はiPhoneやiPadのバッテリーウィジェットから確認が可能。

バッテリーケースはiPhoneと同じように、Lightningケーブルで充電する。充電中は赤色のLEDが点灯し、充電が完了すると一度白点灯してから消灯する仕組みだ。

充電中:赤色LED点灯
充電完了:白色LED点灯→消灯
ペアリング中:白点滅

バッテリー持ちに関してはPowerbeats Proに軍配があがるわけだが、残念ながらAirPodsに劣る部分もある。それはワイヤレス充電に対応していないということ。

充電スピードなどを考慮すると依然としてワイヤレス充電が必須とは言えないが、よりスマートな生活を実現するために欲を言えば同機能に対応して欲しかったところではある。

ただし、Powerbeats Proには5分の充電で1.5時間、15分の充電で4.5時間使用できるようになるFast Fuel機能が搭載されているため、バッテリーの関係で困ることはほぼないだろう。

まとめ:Powerbeats Proはマストバイ・ガジェット

以上、Powerbeats Proの詳細をお伝えしてきたが、同製品の魅力が少しでも伝わっただろうか。実際、筆者は2週間ほどPowerbeats Proを使ってみたわけだが、いまだにそのクオリティの高さに驚いている。

筆者が何よりも評価したいのは音質の高さ。AirPodsはオープン型ということもあり、音質についてやや物足りなく感じることが多かったが、Powerbeats Proはカナル型でダイレクトに音を伝えてくるだけでなく、低音・高音ともにパワーがあるため、完全ワイヤレスイヤホンの中では確実に上位に食い込むレベルの音質だと思う。少なくともAirPodsとはかなりの差があるように感じた。

また、筆者はもとよりAirPodsと相性がいいためそこまで重要視はしていなかったのだが、しかしPowerbeats Proの装着感の高さにはかなりビックリだった。

耳に固定するように装着することになるため、AirPodsほどの開放感を得られはしないものの、激しい運動中でも問題なく使える高い ”安心感” は、AirPodsで不満を感じていたユーザーをきっと満足させられるのではないだろうか。筆者にとっては音質が最重要項目だったが、音質よりも装着感を求めている方にもかなり期待してもらっていいと思う。

そのほか、防水性能やバッテリー持ちなどそれぞれの機能が期待どおりもしくは期待以上の性能だったことから、個人的にはPowerbeats Proはマストバイ・レベルの製品だと思っている。まだ令和元年も半年以上を残した状態ではあるものの、おそらくPowerbeats Proは今年のベストガジェット入りを果たすだろうとも予想している。

ただし、ここまでべた褒めしてきたが決して不満がないわけではない。

唯一不満に感じたのは、バッテリーケースの大きさだ。服のポケットに入れて歩くのは不可能なレベルのサイズ感で、持ち歩くにしてもポーチサイズのカバンではやや厳しく、普段から持って歩くのは少々難儀に感じることも。

そのためPowerbeats Proを持ち歩く際は中身に余裕のあるカバンを持ち歩くことにしているが、上記不満からおそらくPowerbeats Proだけを使うのではなく、今後もAirPodsなどの他イヤホンを併用することにはなりそう。

とはいえ、これほどの高いクオリティを持った製品はそう多くない。バッテリーケースの大きさが致命的な問題にならない限り、Powerbeats Proは間違いなく購入の選択肢に入ってくるだろう。これから完全ワイヤレスイヤホンを購入しようと考えている方はぜひPowerbeats Proの購入を検討してみていただきたい。

ちなみに、完全にスポーツ用イヤホンとして使うことを想定している方は、Powerbeats Proはバッテリーが9時間も保つため、ジムで使う場合はバッテリーケースをロッカーに入れておく、ランニングに出かけるときは自宅にバッテリーケースを置いて出かけるといいと思う。Apple WatchのCellularモデルとペアリングすれば、iPhoneすら不要になるため、きっと快適な運動環境をゲットできるのではないだろうか。

Powerbeats Proはすでに米国・カナダで販売が開始されており、日本でも今後販売予定であることが発表されている。ただし、日本での発売時期は6月以降と告知されており、まだ具体的な発売日については明らかにされていない。国内メディアからの情報によると、日本では7月にブラックモデルが先行発売され、その他のカラーは今夏登場予定であるとのことだ。

追記 (2019/07/12)

一部の家電量販店で予約受付が開始。ブラックモデルの国内発売日は7月19日であることが確定しました。そのほかのカラーについては現時点ではまだ情報が出ていない状態です。各ストアの予約ページはこちらの記事から。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

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