【比較】Beats Studio BudsとAirPods Proを比較。性能・音質・価格などからどちらを買うべきか考えてみた

現地時間6月14日、Apple傘下のオーディオブランドBeatsは、新型完全ワイヤレスイヤホン 「Beats Studio Buds」 を正式発表。今夏に販売開始することを明らかにした。

「Beats Studio Buds」 は、「AirPods Pro」 と性能が似ていることもありどちらを購入するべきか悩むユーザーも多いかもしれない。そこで当記事では 「Beats Studio Buds」 と 「AirPods Pro」 の性能を比較してみた。購入の参考になれば幸いだ。

デザイン・サイズ・重量

まずはデザインを比較してみる。

AirPods Proはご存知のとおり、豆の房のような丸いボディにステム(枝)がついた形状をしている。

対する 「Beats Studio Buds」 はステムの存在しない、とてもコンパクトな形状になっているのが特長。デザインに関しては個人の好みによるところが大きいと思うが、もしシンプルなデザインのイヤホンが欲しいなら 「Beats Studio Buds」 を選ぶといいかもしれない。

ちなみにAirPods Proのステムは音楽の再生コントロールやノイズキャンセリングと外音取り込みモードを切替えられたが、「Beats Studio Buds」 には 「b」 ボタンが用意されており、これらのモードを切り替えられる。

本体サイズと重量は以下のとおり。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
サイズ 高さ:15.0mm
長さ:20.5mm
幅:18.5mm
高さ:30.9mm
長さ:24.0mm
幅:21.8mm
重量 片耳5.0g 片耳5.4g
ケースサイズ 高さ:25.5mm
長さ:72mm
幅:51.0mm
高さ:45.2mm
長さ:60.6mm
幅:21.7mm
ケース重量 48.0g 45.6g

「Beats Studio Buds」 は、AirPods Proにくらべて一回り程度コンパクトになっていることが確認できる。持ち運びには便利そう。重量はほとんど同じくらいなので、あまり気にしなくても良さそうだ。

スマートフォンとの連携

「AirPods Pro」 シリーズには 「H1チップ」 が搭載されており、iPhoneやiPad、Macなど、Apple製品との連携がスムーズになるよう作られている。初回ペアリング時のポップアップによる接続や、Appleデバイス間のシームレスなスイッチングが利用できるのは、H1チップのおかげだ。

一方、今回発表された 「Beats Studio Buds」 には、「H1チップ」 のような名称がつけられたチップは搭載されておらず、AirPods Proのように快適にAppleデバイス間を移行することはできない。

Apple製品との初回ペアリングはAirPodsシリーズのようにポップアップ画面で簡単にできるようになっているようだが、それはソフトウェアによる制御で実現しているようだ。また、2台のイヤホンで同時に音楽を再生するオーディオ共有機能も利用できないので注意が必要。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
H1チップ ×

Apple製品との連携という点で、「AirPods Pro」 にやや劣る 「Beats Studio Buds」 だが、代わりにAndroidデバイスでは多少使いやすくなっている。

Googleの独自ワンタッチペアリング機能 「Fast Pair」 を利用することで簡単にペアリングできるようになっているほか、AndroidデバイスでもBeatsアプリを利用することで、ビルトインコントロール、バッテリー残量確認、ファームウェアのアップデートが利用可能。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
Hey Siri
Google Fast Pair ×

これらの仕様を見る限り、AirPodsシリーズはAppleのエコシステムだけを利用するユーザー向け、「Beats Studio Buds」 はAndroidユーザー、あるいはApple製品とAndroidデバイスの両方を利用するユーザー向けの製品という印象を受ける。

リスニングモード

Beats Studio BudsとAirPods Proは、どちらも 「ANC (アクティブノイズキャンセリング)」 と 「外部音取り込みモード」 の2つのリスニングモードが利用できる。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
アクティブノイズキャンセリング
外部音取り込みモード

「ANC」 は、周囲のノイズに対して真逆の音の波をぶつけて静かな環境を作り出すモードで、「外部音取り込みモード」 はイヤホンの外にあるマイクを使って外の音を取り込み、イヤホン装着時でも外の音が聞こえるようにするモード。

各モードの性能については、AirPods Proのユーザーからの評判はかなり良い。特にノイズキャンセリング機能については、風切音や周囲のノイズを取り除くことができていて、周囲の音をしっかりとブロックできている。さらにデュアルビームフォーミングマイクによってユーザーの声をしっかりと拾うことができるため、通話も快適だ。

「Beats Studio Buds」 のノイズキャンセリング機能の性能がどれほどかについては現時点では不明だが、米メディアThe Vergeの報告では 「Beats Studio Buds」 のノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能はAirPods Proに比べてやや劣るとのこと。

詳細が判明次第追記予定だが、これらの機能を期待して購入するなら、AirPods Proの方を購入するべきなのかもしれない。

イヤーチップ

Beats Studio BudsとAirPods Proのイヤーチップは、どちらもソフトなシリコン製のものが採用されている。

商品画像から、イヤーチップの形状や品質はどちらもほとんど同じように見えるが、実際につけてみるとイヤホンのサイズや重量、デザインによってつけ心地が異なることも多いため、実際に発売するまで比較するのは難しいだろう。

ちなみに、両イヤホンとも大・中・小の3つのイヤーチップが同梱されていて、ユーザーが自分の耳穴の大きさに合わせて好きなサイズを選ぶことができるようになっている。耳穴の大きい人も小さい人も安心して使用できるはずだ。

音質

音質については 「Beats Studio Buds」 がまだ発売していないので分からないが、The Vergeの報告では “価格に見合った音質” と評価されている。

また、9to5Macはエントリー型AirPodsと同じくらいの品質と伝えていることから、少なくともAirPods Proよりも音質が良いということはなさそうだ。

音質については発売以降に検証次第追記する予定だ。

Apple Musicの空間オーディオ

Beats Studio BudsとAirPods Proは、どちらも2021年6月8日から提供が始まったApple Musicの空間オーディオに対応している。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
空間オーディオ

空間オーディオは、Dolby Atmos対応楽曲で音が自分を包み込むように周囲から聞こえてくるため、ライブ会場のような臨場感あふれる音楽を楽しむことができるサービス。

すでにApple Musicの空間オーディオはサービスの提供が始まっているため、今夏のBeats Studio Budsの発売時にはすぐに同サービスを楽しめるはずだ。

「探す」 アプリへの対応

Beats Studio BudsとAirPods Proは、どちらもAppleの 「探す」 ネットワークに対応している。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
Apple 「探す」

「探す」 ネットワークは、世界中に存在するAppleデバイスのBluetoothネットワークを使って持ち物の場所を特定できるサービス。

この 「探す」 ネットワークに対応していることで、万が一イヤホンを紛失してしまっても、iOSデバイスの 「探す」 アプリで最後にBluetoothの接続があった場所を確認できる。近くにある場合はサウンドを再生して場所を特定することも可能だ。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
Android 「端末を探す」 ×

ちなみに、Beats Studio BudsはAppleの 「探す」 ネットワークだけでなく、Androidデバイスの 「端末を探す」 機能にも対応している。AirPods Proは同機能には対応していないため、Androidユーザーの方はぜひこの点に着目していただきたい。

防水性能

防水性能については、「Beats Studio Buds」 「AirPods Pro」 どちらもIPX4程度とされているので、同等の耐水性能を持っていることになる。ちなみに、先日ソニーから発表された 「WF-1000XM4」 などもIPX4の防水仕様であることから、完全ワイヤレスイヤホンとしては普通くらいの性能と考えてもらってOKだ。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
防水性能 IPX4 IPX4

なお、IPX4は水の飛沫に対して耐えられる防水等級になる。具体的な事例を出すと、雨の中で使用したり、汗をかくワークアウトでも使用できるレベルの性能だ。水に沈めることは避けるべきだろうが、一般的な使い方であれば屋外で使用する分には水濡れを心配する必要はほとんどないはずだ。

バッテリー持ち

バッテリー持ちに関しては、「Beats Studio Buds」 「AirPods Pro」 どちらも甲乙つけがたい。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
バッテリー持ち

イヤホン単体:最大8時間
ケース使用:最大24時間

ANC/外部音取り込みモード時
イヤホン単体:最大5時間
ケース使用:最大15時間

イヤホン単体:最大5時間
ケース使用:最大24時間

ANC/外部音取り込みモード時
イヤホン単体:最大4.5時間
ケース使用:最大24時間

ANC(アクティブノイズキャンセリング機能)/外音取り込みモードを使用した時のイヤホン単体のバッテリー持ちは、「Beats Studio Buds」 が最大5時間、「AirPods Pro」 が最大4.5時間。

ANC/外音取り込みモードを使用しないときは 「Beats Studio Buds」 が最大8時間、「AirPods Pro」 が最大5時間。

バッテリーケースを含めたバッテリー時間はどちらも最大24時間だが、ANC/外音取り込みをオンにしたときは 「Beats Studio Buds」 が最大15時間、「AirPods Pro」 は最大24時間となる。

イヤホン単体で比較すると 「Beats Studio Buds」 に軍配が上がるが、バッテリーケース込みで考えると 「AirPods Pro」 の方が長く使用できる。どちらを重視するかは人それぞれだが、筆者の場合はこまめに充電して必要な時だけ使用するタイプなので、バッテリーケース込みで最大24時間駆動できる 「AirPods Pro」 を選択するだろう。

充電ポート

「Beats Studio Buds」 はUSB-C、「AirPods Pro」 はLightningで充電できる。これまでLightningが採用されてきたBeats製品だが、今回のモデルではUSB-Cが採用されている。おそらくこれは 「Beats Studio Buds」 が、Androidユーザーを意識して作られたためと筆者は予想する。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
充電ポート USB Type-C Lightning

Apple製品はiPhoneなどLightningで充電する製品が多いが、Androidデバイスの主流はUSB-Cコネクタ。Androidデバイスと一緒に使うのであれば、USB-Cポートを搭載するべきと考えたのだろう。

ワイヤレス充電

  Beats Studio Buds AirPods Pro
ワイヤレス充電 ×

「AirPods Pro」 はバッテリーケースにワイヤレス充電機能が搭載されていたが、残念ながら 「Beats Studio Buds」 ではワイヤレス充電機能を利用することができない。参考までに 「AirPods Pro」 は最大5Wのワイヤレス充電が可能だ。

カラーラインナップ

  Beats Studio Buds AirPods Pro
カラー ・ブラック
・ホワイト
・Beatsレッド
・ホワイト

カラーラインナップは、AirPods Proがホワイトの1色のみ、「Beats Studio Buds」 はブラック、ホワイト、Beatsレッドの3色展開。ブラックやレッドのイヤホンが欲しい場合は必然的に 「Beats Studio Buds」 を選ぶことになるだろう。

まとめ:Beats Studio BudsはApple・Androidデバイスの両方を利用するユーザー向けの完全ワイヤレスイヤホン

ここまで 「Beats Studio Buds」 「AirPods Pro」 を比較してきた。お互いかなり似たりよったりの性能になっているものの、細かい違いが結構あることに気づくことが出来だろうか。

それぞれの仕様を見て気づいたことは、「AirPods Pro」 はAppleのエコシステムの中で利用する際に便利に使える製品で、「Beats Studio Buds」 はAndroidデバイスで利用する、あるいはAppleデバイスとAndroidデバイスの両方で利用する際に便利な製品ということになる。

Apple製品を多く利用しているユーザーには引き続きAirPods Proが向いているだろうし、Androidユーザーには 「Beats Studio Buds」 の方が向いていると言えるだろう。

  Beats Studio Buds AirPods Pro
価格(税込) 17,800円 30,580円
発売日 今夏予定 2019年10月30日

また、価格が安いのもポイント。「Beats Studio Buds」 は17,800円(税込)であるのに対して、「AirPods Pro」 は30,580円(税込)。仕様差から安いと感じるかは人それぞれだと思うが、「AirPods Pro」 のシームレスなスイッチングなど必要としないのであれば、「Beats Studio Buds」 を購入するのも悪くはないように感じるが、どうだろうか。

「Beats Studio Buds」 は日本国内では2021年夏に発売予定。今夏から、Apple公式サイト、Apple Store、Beats取扱店舗にて購入できるようになる。

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AirPods Pro レビュー | 買い替えも検討するべき!プロの名に恥じぬノイズキャンセリングと音質

比較表

  Beats Studio Buds AirPods Pro
サイズ 高さ:15.0mm
長さ:20.5mm
幅:18.5mm
高さ:30.9mm
長さ:24.0mm
幅:21.8mm
重量 片耳5.0g 片耳5.4g
ケースサイズ 高さ:25.5mm
長さ:72mm
幅:51.0mm
高さ:45.2mm
長さ:60.6mm
幅:21.7mm
ケース重量 48.0g 45.6g
防水性能 IPX4 IPX4
アクティブノイズキャンセリング
外部音取り込みモード
空間オーディオ
H1チップ ×
Hey Siri
Google Fast Pair ×
Apple 「探す」
Android 「端末を探す」 ×
バッテリー持ち

イヤホン単体:最大8時間
ケース使用:最大24時間

ANC/外部音取り込みモード時
イヤホン単体:最大5時間
ケース使用:最大15時間

イヤホン単体:最大5時間
ケース使用:最大24時間

ANC/外部音取り込みモード時
イヤホン単体:最大4.5時間
ケース使用:最大24時間

充電ポート USB Type-C Lightning
ワイヤレス充電 ×
カラー ・ブラック
・ホワイト
・Beatsレッド
・ホワイト
価格(税込) 17,800円 30,580円
発売日 今夏予定 2019年10月30日
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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。