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CIO BT-TM800 レビュー | PS5・PS4・Nintendo Switchにワイヤレスイヤホンを接続する薄型Bluetoothトランスミッター

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Nintendo SwitchやPS5は、基本的にワイヤレスイヤホン・ヘッドホンをサポートしていない。そのため、有線イヤホンやヘッドホンでゲームをプレイしている人も多いのではないだろうか。

しかし、有線イヤホンはケーブルが邪魔に感じることがある。最近はスマートフォンから3.5mmイヤホンジャックが廃止されるようになり、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを持っている方も多くなっている。

それをゲーム機でも使えたら便利ではないだろうか。それを叶えてくれるアイテムが 「Bluetoothトランスミッター」 。当サイトでは以前、CIOが販売するBluetoothトランスミッター 「BT-TM700」 を紹介したことがあるが、その後継機にあたる 「BT-TM800」 が発売した。

今回、販売元のCIOから本製品のサンプルを提供していただき、実際に使ってみることができたので、仕様や使い勝手について詳しく紹介したい。

薄型で邪魔になりにくい製品デザイン

BT-TM800は、ゲーム機の音声をUSBポートからワイヤレスで送信するBlutoothトランスミッター。たとえばNintendo Switchなら、Nintendo Switch本体底面にあるUSB-Cポートに、同トランスミッターを接続することでワイヤレスイヤホンで音声を聴くことが可能になる。

TVモード時にはNintendo Switchドックに、付属してくるUSB-A/USB-C変換ケーブルを使って接続すればOKだ。

本製品はPS4やPS5でも利用することが可能だ。PS5で使う場合はUSB-CポートでもUSB-Aポートでもどちらでも接続可能。PS4の場合はNintendo Switchの純正ドックと同じくUSB-Cポートが用意されていないため、こちらもUSB-A/USB-C変換ケーブルで接続すればよい。

トランスミッターのデザインは、先代の丸っこいデザインから長方形のデザインに変更されている。サイズも高さ14mm×横49mm×厚さ6mmとかなり小さく、ゲームプレイの邪魔になることはほとんどない。

本体の構造はかなりシンプルで、左右に 「A」 「B」 のボタンがあり、複数のLEDインジケータがあるだけ。SBC/aptX/aptX LL/aptX HDの文字の下にあるインジケーターは接続したデバイスにどのコーデックが適用されたかを目視でチェックするためのものだ。

ボタンの長押しで簡単・スムーズにペアリング可能

実際に本製品を使ってみる。まずは、Nintendo SwitchにBT-TM800を接続してみた。厚さ6mmという薄型デザインのおかげで、異物感がほとんどなくプレイの邪魔になることはまったくない。発売してから間もないNintendo Switch版『ピクミン3』も快適にプレイできた。

ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを本トランスミッターにペアリングにするには、まずはNintendo Switch本体にBT-TM800を接続した状態で 「A」 ボタンもしくは 「B」 ボタンを3秒間長押しする。押したボタンの下にあるLEDインジケーターが点滅し出したらペアリングモードが起動した合図だ。

あとは使いたいイヤホンやヘッドホンがペアリングモードになっていれば、BT-TM800が自動で接続しに行く。LEDが点滅から点灯に変わればペアリングが完了したことになる。接続するデバイスにもよるが、ペアリング完了までの時間は5~10秒ほどだった。

また、一度デバイスをペアリングすると、それ以降はリセットしない限りは自動で繋がる仕様になっている。一度ゲームを中断したとしても、次回の起動時にはスムーズに再開できるはずだ。

プレイに支障が出るような音声の遅延はほとんどなし

ワイヤレス製品といえば遅延が気になるもの。そこで音声の遅延も検証してみた。今回筆者はAppleの 「AirPods Pro」 、Beatsの 「Powerbeats Pro」 を使って、Nintendo Switch『ピクミン3』とPS5『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』をプレイしてみた。

AirPods ProもPowerbeats ProもSBCコーデックでの接続になるため、BT-TM800が対応しているコーデックの中ではもっとも遅延が大きい状態で検証したことになる。

検証の結果は、確かに意識すれば微妙な遅延は感じるものの、プレイに大きな支障をきたすほどの遅延は発生せず、いつも通りにプレイすることができた。特に『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』は素早い操作が求められる場面もあったが、音声の遅延によってプレイがしづらくなることはほとんどなかった。

ただし、リズムゲームなどタイミングを重視するゲームをプレイする場合には、ちょっとだけ遅延が気になるかもしれない。一応、イヤホンをつけた状態で『Fit Boxing 2』もプレイしてみたが、わずかながら遅延を感じることがあったため、気になる方は遅延の少ないaptX LLに対応したイヤホン・ヘッドホンを使えばきっと快適にプレイできるだろう。

また、PS5/PS4で使う場合はゲーム音声の無線化のみが可能で、ボイスチャットは無線化できない。ボイスチャットの使用を前提としている場合は残念だが有線イヤホン・ヘッドホンを使っていただきたい。

ちなみに、本製品は最大2台のデバイスに音声を飛ばすことができるようになっていて、すでにデバイスを登録したボタンとは別のボタンを3秒間長押しすることで2台目のデバイスをペアリングできる。2人プレイ時にそれぞれワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使いたいときには重宝するだろう。

2台のデバイスを接続する際にaptX/aptX LL/aptX HDで接続したい場合は、どちらも同じコーデックに対応している必要がある。たとえばaptXで接続したい場合は、aptXに対応したワイヤレスデバイスが2台必要だ。もし異なるコーデック同士になってしまった場合は、どちらもSBCでの接続となってしまうので注意していただきたい。

PCやMacでも使用可能

BT-TM800はゲーム機だけでなく、Windows PCやMacに接続して使うこともできる。対応OSはそれぞれWindows 8以降、macOS Mojave以降となっている。

使い方はゲーム機に接続するときとまったく同じで、Windows PCの場合は初めて接続したときに自動でドライバーがインストールされる。インストールはすぐに終わるので、それを待ってからペアリングするようにしよう。

まとめ

「CIO BT-TM800」 は、ゲーム機の音声をワイヤレスイヤホンで聞けるようにするBluetoothトランスミッター。コンパクトサイズでゲームプレイの邪魔になることはなく、機器のペアリングも簡単で使いやすい。

もっとも遅延が発生しやすいSBCコーデックでも音声の遅延は少なく、プレイに支障をきたすことはほぼなかったことから、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使ってゲームをプレイしたい人にはうってつけの製品と言えるだろう。

従来モデルからほとんどの面で優れている本製品だが、一点だけ劣るのがUSB-Cのパススルー充電ができないこと。Nintendo Switch本体にはUSB-Cポートが1つしか搭載されていないため、携帯モードでずっとワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使い続たいのなら、たまにNintendo Switch本体を充電する必要があるだろう。

Nintendo Switchのパススルー充電を求めない場合、もしくはPS5/PS4など他の機器で使うことを想定しているなら、BT-TM800は 「買い」 と言える。遅延も少なくゲームプレイの妨げにならないコンパクトなBluetoothトランスミッターをお探しの方はぜひ購入を検討していただきたい。

CIO BT-TM800はYahoo!ショッピングなどで3,608円(税込)で購入可能だ。

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(当サイトで使用している画像は、いずれも正しい形での引用を行うか、各権利者に許諾を得て掲載しています。)

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。