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DJI Pocket 2 レビュー | 旅行必携のジンバルカメラ。ポケットサイズでも手ブレ抑えた高画質撮影が可能

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高品質で手ブレがほとんどない映像を撮影するには、ジンバルカメラでの撮影が便利だ。YouTubeでVlog動画を投稿したいとき、お子さんの運動会を記念として残しておきたいときに役立つはずだ。

ジンバルカメラはカメラの土台部分に回転台が搭載されていて、撮影者が動いてもカメラを一定の角度に保ち、手ブレがほとんどない滑らかな映像を撮影できるという特徴がある。たとえ歩きながら動画を撮影しても、まるで映画のようなクオリティの高い映像を撮影できる。

YouTubeなどの動画需要の高まりにより、最近は多くのメーカーがジンバルカメラを販売しているが、中でも人気の高いのがDJIの 「Osmo Pocket」 だ。昨年11月、その後継モデルにあたる新型ジンバルカメラ 「DJI Pocket 2」 が発売し、注目が集まっている。

今回、筆者は 「DJI Pocket 2」 の実力を試すべく、サンプルをお借りする機会をいただいたので、当記事では本製品の使用感など詳しく紹介したいと思う。ジンバルカメラの購入を検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。

ポケットサイズながら手振れが少なく滑らかな映像を撮影可能

今回紹介する 「DJI Pocket 2」 は、2018年に発売した 「Osmo Pocket」 の後継モデル。本体サイズがミリ単位で大きくなった(124.7×38.1×30mm)ものの、本体デザインやサイズ感はほとんど変わっていないため、前モデルと変わらない手軽さで撮影ができる。

ポケットやカバンから取り出しすぐに撮影を開始できるのも前モデルから変わらず。電源を入れるとすぐに撮影ができる状態になり、撮影開始もシャッター/録画ボタン(赤丸ボタン)を押すだけなので、シャッターチャンスを逃すこともない。

撮影した映像や写真は、本体に搭載された20×23mmの小型スクリーンで確認可能。このスクリーンはタッチ操作に対応していて、撮影モードの切り替えや各種機能のオン・オフ、解像度の設定などができるようになっている。

もし大きな画面で撮影内容を確認したいのであれば、スマートフォンアプリ 「DJI Mimo」 を使うことで、スマートフォンの大きな画面を使って撮影内容を確認することができる。アプリでは自動で動画を編集してくれる 「AI編集」 やプリセットに従って撮影するだけで映像ができあがる 「ストーリーモード」 などの機能も利用できるため、ぜひ利用してみていただきたい。

正面に搭載されているボタン類は、左上がカメラ方向やズームを操作できるコントローラー、右上がジンバル操作のボタン、左下のボタンがシャッター/録画ボタン、右下がファンクションボタンだ。

右下のファンクションボタンは1回押しで動画と写真撮影の切り替え、2回押しでカメラを中心にリセット、3回押しでセルフィーの切り替えができるようになっている。

DJI Pocket 2の最大の魅力とも言えるのが、3軸スタビライザーによる強力な手ぶれ補正。撮影者が歩いたり、走ったりしながら撮影しても、手ぶれがほとんどない滑らかな映像を撮影可能だ。

電源をつけて実際に手に持ってみると、DJI Pocket 2の3軸スタビライザーのスゴさがわかる。前や横に傾けてもカメラの向く方向が変わらないようにカメラユニットがウネウネと自動で動く。

この3軸スタビライザーには 「フォローモード」「チルト固定モード」 「FPVモード」 という3つのジンバルモードが用意されている。フォローモードはロール軸を固定することで水平を維持したまま撮影することが可能。対するチルト固定モードは、ロール軸とチルト軸を固定するため、上下左右の視線を固定・維持した状態で撮影できる。

さすがにグイングインと早く動かすとカメラの向く方向も変わってしまうものの、ちょっとした揺れであればスタビライザーが手ブレを吸収することが可能だ。

ちなみにFPVモードは一人称視点風の映像を撮影したいときに役に立つものになる。ロール軸、チルト軸、パン軸のいずれも固定されないようになっているため、カメラを向けたい方向に向かせることが可能だ。

動画は最大4K/60fpsでの撮影が可能。有効画素数は従来モデルの12MPから大きく向上して64MPに。さらにHDRにも対応したことで、逆光での撮影時など明暗の差が激しいシーンも綺麗に撮影できるようになった。

待望のズーム機能も新たに搭載。64MPでの写真撮影時には最大8倍、18MPでの写真撮影もしくは1080pでの動画撮影時には最大4倍、2.7Kでの動画撮影時には最大3倍、4Kでの動画撮影時には最大2倍のズームが利用可能だ。

ちなみに映像の撮影に関して、前モデルでは画角の狭さが指摘されていたが、「DJI Pocket 2」 ではそれが大幅に改善。広角レンズになったことで、より広い画角での撮影ができるように。複数人でのグループ自撮りもより実用的なレベルになった。

また、オーディオシステムも改善されており、4つのマイクで構成された 「DJIマトリックスステレオ」 が、ステレオ録音や音声トラック、風ノイズ低減などに対応。没入感のあるオーディオを実現した。

撮影時に便利な機能として、「ActiveTrack 3.0」 も紹介しておきたい。同機能は動く被写体を追尾して画面に捉え続ける機能で、誰か特定の人物を撮影し続けたいときに有効だ。

また、本製品にはタイムラプスやモーションラプスなどの撮影モードが用意されていて、工夫次第ではきっと面白い映像が撮影できるはずだ。

持ち運び時に欠かせないケースは、スマートフォンとの接続に使用するアダプターなど各種アクセサリを収納できるようになっている。大事なアクセサリの紛失防止に役立ってくれるはずだ。

「DJI Pocket 2」 で実際に撮影してみた

機能面についての説明はこれくらいにして、ここからは実際にDJI Pocket 2を使って動画を撮影してみた様子についてご紹介したい。

撮影した動画は以下。筆者自身が歩きながら撮影したのだが、手ぶれがかなり抑えられて滑らかな動画に仕上がっており、画質も申し分ない。HDRもしっかりと効いていて、暗い中でも綺麗に撮影できている。

下記の写真はDJI Pocket 2で撮影したもの。このように静止画であっても動画と同様に綺麗に撮影できるため、旅先で写真も動画もどちらも撮影したいという方にはかなりおすすめと言えるだろう。

実際にDJI Pocket 2を使って動画を撮影してみて良いなと思ったのが、かなり手軽に撮影できること。難しい設定をする必要もなく、撮影したい場所で本体を取り出して電源を入れたら、あとは撮影を開始するだけ。

撮影中もあれこれ気を遣う必要はなく、ほぼカメラ任せにしてしまってもかなり本格的な仕上がりに。イベントなどを撮影する際にも、カメラばかりに気を取られて結局イベントをほとんど楽しめなかった、なんてことにはならないはずだ。

ただイベントなど長時間の撮影をする場合には、駆動時間には気をつけておきたい。DJI Pocket 2はフル充電にした状態から140分しか撮影できないため、それ以上撮影したい場合はモバイルバッテリーなどから給電するなど工夫が必要だろう。

microSDカードの挿入口は本体下部にある

ちなみに、DJI Pocket 2はmicroSDカードに動画や写真を保存する仕様なのだが、使用するmicroSDカードを選ぶ上で少しだけ注意が必要だ。

というのも、DJI Pocket 2で高画質な映像を録画するには、高速な書き込みに対応したmicroSDカードが必要になる。具体的にはUHS-I スピードクラス 1またはUHS-I スピードクラス 3に対応している必要があり、対応していないmicroSDカードを使った場合には数秒程度しか動画を撮影することができない。

写真の撮影をメインにするなら問題ないが、基本的に動画を撮影するために本製品を使うユーザーが多いと思うため、UHS-I スピードクラス 1またはUHS-I スピードクラス 3に対応したmicroSDカードをあらかじめ用意しておくようにしよう。

ちなみに筆者は今回のレビューのためにSamsungのハイスピードSDカード(256GB)を購入した。もしSDカード選びに不安がある方は同じものを購入してみてはどうだろうか。DJI Pocket 2が稼働できる2時間いっぱいに4K動画を撮影したとしても、256GBも容量があれば事足りるはずだ。

まとめ

DJI Pocket 2は、画角や画質、オーディオシステムなどが前モデルから大きく改善されており、ジンバルカメラとしてはかなり優秀な製品だ。

今回レビューしたのがコロナ禍 (しかも大半が緊急事態宣言下) だったこともあり、そもそも外出自体も少なくDJI Pocket 2を思う存分に試すことができなかったのが心残り。

とはいえ、実際に本製品を使ってみて感じたのは、外に出かける際は必ず持ち歩きたいガジェットであるということ。特に旅行時には必携のアイテムと感じていて、今回の試用期間が終わったら、自分自身で購入することを検討しているくらい。

ジンバルカメラ系をほとんど持っていない筆者にとって、とても魅力的な製品だと感じている。もしあなたも筆者と同じなら、DJI Pocket 2を初ジンバルカメラとして購入してみてはどうだろうか。きっとコロナが収まったら、役に立つ時が来るはずだ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。