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Fire 7 レビュー | プロセッサ性能向上、USB-C採用など使いやすくなった最新エントリーモデル

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6月29日、Amazonは同社のタブレット端末 「Fire 7 タブレット」 の新型モデル (第12世代) を発売した。

Fire 7は、AmazonのFireシリーズの中でもエントリーモデルにあたる製品で、コンパクトな本体サイズとお手頃価格が特徴だ。

今回発売した新型モデルは、従来までの基本のデザインはそのままに、カメラ位置や内部プロセッサが変更されたことで、従来よりも使いやすさが向上している。

今回、アマゾンジャパンから新型Fire 7の実機をお借りし、実際に触って使用感などを確かめることができたので、仕様などについて詳しくお伝えする。

また、今回は同時にお子さん向けの 「Fire 7 キッズモデル」 もお借りしたため、同モデルについても簡単に紹介する。

デザイン・仕様

上記が今回発売したばかりの新型Fire 7。従来モデルからサイズ感は大きく変わっておらず、手帳のように片手でヒョイっと持てるくらいコンパクト。

具体的なサイズは181 × 118 × 9.7mm。重量も282gと軽く、小さなお子さんでも軽々持ち運べる。通勤・通学時にカバンに入れて持ち運んでも負担になることはほぼないはずだ。

画面には7インチのタッチディスプレイが搭載されている。7インチというとタブレット端末としては小さめで、昨今の大画面スマートフォンよりも一回り大きな画面が搭載されているイメージ。

さらに新型モデルは画面の上下のベゼル幅が狭くなったことで、よりスッキリとしたデザインになり、動画などのコンテンツに集中しやすくなった。

ただし、Fire 7の解像度は1024 × 600 (171ppi) で、画面が小さい分画質は低め。コンテンツを高画質で楽しみたいなら、本体サイズは少し大きくなってしまうがFire HD 8の購入がオススメとなる。

新型Fireの大きな変化の一つとして、本体のデフォルトの向きが縦から横になったことが挙げられる。

どういうことかというと、従来までは本体を縦持ちにしたときに内向きカメラが上部に来るようになっていたが、今回の新型モデルでは本体を横向きにしたときに内向きカメラが上部に来るように。この変更により、本体を横向きで持ちながら自撮りしたり、ビデオ通話が楽しめるようになった。

内向きカメラの画質は2メガピクセルで、一般的なスマートフォンに搭載されているカメラよりも画質は低め。キレイな写真を撮影するのにはあまり向いていないため、ビデオ通話で使うくらいに割り切っておくことをオススメする。

本体をひっくり返して背面へ。背面には大きくAmazonロゴが書かれているほか、背面カメラが搭載されている。

内向きカメラの部分で本体のデフォルトの向きについて言及したが、背面のAmazonロゴの向きを見るとより分かりやすいはずだ。

背面カメラの画質は、内向きカメラと同様2メガピクセル。写真撮影にはお世辞にも向いているとは言えないため、ちょっとした記録用途で使う程度にとどめておこう。ちなみに、内向き/外向きカメラのどちらも720p HDでのビデオ撮影に対応している。

本体側面には、電源ボタンや音量ボタンといったボタン類のほか、microSDカードの挿入口や充電用のUSB-Cポート、イヤホンやヘッドホンを接続する3.5mmオーディオジャック、本体スピーカーが搭載されている。

それぞれの位置は (本体を横向きに持っていると仮定して) 、上部左上にスピーカーが、右側面に電源ボタン/音量ボタン/USB-Cポート/3.5mmオーディオジャックが、そして底面にmicroSDカードの挿入口が搭載されている。

音量ボタンは、画面の向きによってアップ/ダウンが変わる仕様。画面に対して左側がダウン、右側がアップになる。画面の方向が変わっても直感的に音量が変更できるのはとてもグッドだ。

本体スピーカーは1基しか搭載されていないこともあり、音質は低め。もちろん、約7,000円のタブレットに高品質なスピーカーを求めるのはかなり酷な話で、しっかりと音楽や映画・ドラマなどの音声に集中したいなら、イヤホンやヘッドホンを使用するか、もしくはBluetoothスピーカーなどを使うことをオススメする。

付属品としては、充電用のUSB-C (2.0) ケーブルとUSB-C電源アダプタ、説明書が入っている。

プロセッサ/RAM/ストレージ

新型Fire 7は内蔵プロセッサの性能が向上している。従来は1.3GHzのクアッドコアプロセッサが搭載されていたのに対し、今回の新型モデルは2.0GHzのクアッドコアプロセッサが搭載。RAM容量も増加していて、従来が1GBだったのに対し、新型モデルは倍の2GBになっている。

これらの変更で処理速度が最大30%高速化しており、アプリの起動や動画再生などがより快適に動作するように。実際にKindleアプリで読書したり、プライムビデオを視聴してみたが、動作が固まってしまうことはほとんどなかった。

ゲームアプリもいくつか起動してプレイしてみたが、通常のアプリよりも起動に少し時間がかかるくらいで、起動後は比較的快適にプレイできていたように思う。ただし、FireタブレットはAmazon独自のアプリストアのゲームしかプレイできないため、ゲーム目的で購入する場合はプレイしたいゲームがストアにあるかどうかを事前に確認しておこう。

ストレージ容量は16GB。旧モデルでは16GBもしくは32GBのどちらかが選択できたが、新型モデルは16GBのみとなっている。16GBといっても、使用可能領域は9.5GBとかなり少ないため、Kindle本などのデータをたくさん保存しておきたい場合はmicroSDカードが必須となる点に注意していただきたい。

ちなみに、microSDカードは旧モデルでは最大512GBまでしか対応していなかったが、今回の新型モデルは最大1TBまで対応する。microSDカードにKindleのデータを保存しておきたい場合は、SDカードの設定の際に 「外部ストレージとして使用する」 を選択すればOKだ。

旧モデルから便利になった点

新型Fire 7を使っていて便利になったと感じた部分は、まずはバッテリー持ちが長くなったこと。

旧モデルが最大7時間だったのに対し、新型モデルは最大10時間で、最大3時間もバッテリー持ちが長くなっている。これほどのバッテリー持ちなら、外出時の使用も安心だ。

また、バッテリー持ちに加えて、充電ポートがMicro USBからUSB-Cに変更されて充電しやすくなったことも挙げられる。

昨今のスマートフォンの充電ポートにはUSB-Cが多く採用されていることから、充電器や充電ケーブルをスマートフォンと共用で使えるようになり、利便性が向上した。

ただし急速充電には対応していないようで、ほぼバッテリーがない状態から充電完了までは約4時間かかる。日常的に使うことを想定しているなら、寝る前に必ず充電するのを忘れないようにしておきたいところだ。

お子さん向けのキッズモデルについて

新型Fire 7には、お子さんが使うのに適したキッズモデルも用意されている。

キッズモデルは、Fire 7にお子さん向けの保護カバーが付属したもので、基本的な性能は通常モデルと変わらないものの、カバーによって落下などの衝撃で本体が破損してしまうのを防ぐことができる。カバーのカラーはパープルとブルーの2色から選択可能だ。

カバーは一見硬そうに見えるが、実際に触ってみると意外と弾力があり、衝撃をしっかりと吸収してくれる。microSDカードの挿入口はケースで隠れてしまう場所にあるため、挿入する場合はケースを一度取り外す必要がある。

カバーの背面にはスタンドが付いていて、机やテーブルなどにFire 7を立てた状態で使用できる。スタンドの角度は自由に調節可能だ。

もし何らかのアクシデントで画面が割れたり、水没してしまったとしても、最大2年間の保証期間内であれば無償で新品と取り替えることができる。この保証のおかげで安心してお子さんに持たせることができるはずだ。

また、キッズモデルにはお子さん向けの定額サービス 「Amazon Kids+」 1年分が付属しており、絵本や学習マンガ、児童書のほか、学習アプリやゲームなど幅広い年齢のお子さんに向けた数千点のコンテンツを1年間追加料金なしで自由に使うことができる。

1年が経過すると自動で有料期間に更新されるため、使い続けるかどうかはお子さんと相談した上で検討していただきたい。料金は月額980円で、プライム会員は半額の月額480円で利用可能だ (いずれも税込) 。

まとめ

今回発売した新型Fire 7 タブレット(第12世代)は、従来からの利点だったコンパクトさはそのままに、昨今のビデオ通話需要を考慮した横向きでの使用に適したカメラ位置、内蔵プロセッサの性能向上、USB-Cポートの採用など、使いやすさが大きく向上していることがわかった。

Fireタブレットの中ではエントリーモデルということで、画面の解像度やスピーカー性能などは上位モデルに劣るものの、初めてのタブレット端末や、サブ用のタブレット端末として使うにはコストパフォーマンスに優れたモデルとなっている。

Fire 7はAmazon.co.jpで6,980円で販売中。また、Fire 7 キッズモデルは12,980円で購入可能だ (いずれも税込) 。

もし予算に余裕があるなら、本体を保護しつつ、スタンドとしても使える別売りの純正カバーの購入もオススメ。純正カバーは2,980円(税込)で購入可能だ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。