Galaxy S21 Ultra 5G レビュー | 注目はカメラの性能、身近な風景をより綺麗にそしてダイナミックに。

2021年4月、Samsungの最新フラグシップスマートフォン 「Galaxy S21 Ultra 5G」 の国内モデルがドコモから発売した。

同モデルは 「Galaxy S21 5G」 シリーズの最上位モデルとして君臨。「Galaxy S21 5G」 シリーズには、「Galaxy S21 5G」 「Galaxy S21+ 5G」 そして今回レビューする 「Galaxy S21 Ultra 5G」 がラインナップされている。

下位モデルとの大きな違いは、搭載するカメラの性能がとても高いこと。特に背面カメラに関しては1億800万画素と、高解像度の広角レンズが採用されているほか、10倍光学ズームを含む、最大100倍のズームに対応した望遠カメラを採用したことで、スマートフォンとは思えない多彩な写真を撮影することができる。

今回、「Galaxy S21 Ultra 5G」 国内モデルの実機をお借りし、実際に1週間ほど使用することができたため、当記事では主にカメラ性能に重点を置きつつ、「Galaxy S21 Ultra 5G」 の性能や実際の使用感について紹介したい。

本体デザイン・仕様

まずはGalaxy S21 Ultra 5Gの本体デザインをチェックしていこう。

おもて面は画面いっぱいに広がる全面ディスプレイやパンチホールカメラなど。従来からデザインはほとんど変わっていない。

画面上部にパンチホール

画面は6.8インチ(3,200×1,440)の有機ELディスプレイで、ハイエンドモデルらしく、とても美しい画面になっている。リフレッシュレートは最大120Hz。リフレッシュレートは可変式で、コンテンツによって10Hz〜120Hzで調整する。

側面はラウンドしたエッジスクリーンが採用されている。このエッジスクリーンは下位モデルの 「Galaxy S21 5G」 や 「Galaxy S21+ 5G」 では廃止されてフラットな側面になっていることから、今回はGalaxy S21 Ultra 5Gのみの特徴ということになる。

大きく変わったのは背面のカメラ部分。側面と背面カメラが一体化したようなデザインになったことで、背面カメラだけがせり出していた従来デザインより見た目がスマートに。実際に手に持ったときの違和感もだいぶ軽減されたように感じた。

搭載されているカメラは、広角+超広角+望遠+望遠のクアッドカメラ。画素数は順に1億800万画素・1200万画素・1000万画素・1000万画素で、各カメラの性能については後述する。

生体認証は指紋認証と顔認証に対応するが、このうち指紋認証は画面に内蔵された超音波式センサーを使って認証する仕組み。

画面内蔵型の指紋センサーは、物理センサーに比べるとすこし強めに指を押し付ける必要がある。また、指を押し付けてから認証が完了するまで少し時間がかかる印象だ。

最近はマスクをつけると顔認証も使えなくなってしまうので、スムーズに認証したいならパターンもしくはPINでの認証に頼りがちになってしまう。この点は若干のマイナスポイントだと感じた。

ディスプレイ上部にはパンチホール式の内向きカメラが搭載。画素数も4000万画素と比較的高めで、セルフィーにこだわりたい方にはぴったりだ。

SIMスロットはシングル仕様。iPhoneなどのようにデュアルSIMでは使えないことに加えて、外部ストレージとしてmicroSDカードを使うこともできない。

ドコモで販売されているモデルはストレージ容量が256GBとなっているため、もしこれ以上容量が必要ならクラウドストレージを活用することも考えよう。

プロセッサ性能

Galaxy S21 Ultra 5Gには、Snapdragon 888がプロセッサとして搭載されている。同チップは5nmプロセスを採用したチップで、処理性能は先代モデルから20%以上の向上している。また、GPU性能も35%高速化されたほか、AIの処理も2倍程度に高速化されている。

プロセッサ性能を数値化するべく、AnTuTuベンチマークとGeekbench 5を使ってベンチマークスコアを計測してみた。

上記はAnTuTuベンチマーク計測したベンチマークスコア。総合スコアは732673という結果に。

そして、上記がGeekbench 5で計測したベンチマークスコア。シングルコアスコアが1094、マルチコアスコアが3126で、グラフィック性能を示すOpenCLのスコアが4632だった。

いずれのスコアも、現行のAndroidスマホの中では最上位に近いスコアになっていることがわかる。Galaxyシリーズの最新モデルということもあり、処理性能はかなり高めで、筆者のお気に入りゲーム『Sky』もサクサク動作することが確認できた。

カメラ性能

Galaxy S21 Ultra 5Gの最大の特徴は、背面のクアッド (4眼) カメラ。カメラ構成は広角・超広角・望遠・望遠で、大きな特徴としては1億800万画素の高解像度な広角カメラが搭載されていることと、望遠カメラが2つ搭載されていること。

実際に筆者が撮影した写真を参考に、背面カメラの詳細について紹介していきたい。

日常の風景を広角と超広角レンズで美しく記録

上記は広角カメラで撮影した写真。夕暮れのプールを撮影したものだが、HDRが効いていてとても綺麗に撮影できた。iPhoneやHuaweiのスマートフォンのカメラに比べるとやや青みが強い色味という印象を受けたものの、写真映えのするスポットでの撮影ということでかなり幻想的な風景に仕上がっている。個人的にはかなり好みだ。

広角カメラには、1200万画素で撮影する通常モードと、1億800万画素で撮影する高解像度モードの2種類が用意されていて、上記写真は1200万画素で撮影したものになる。

2つのモードで撮影した写真を見比べると、スマホ画面で表示する分にはほとんど違いはなかったものの、写真を拡大して見たときに細かいディティールの違いを感じることがあった。テレビなどの大画面に写真を出すことがあるなら、やはり1億800万画素で撮影した写真の方が綺麗に見えるだろう。

ただし、1億800万画素で撮影した写真は1枚ごとのファイル容量がかなり大きくなってしまう。細かい部分まで鮮明に捉えたいときだけ1億800万画素で撮影し、普段は1200万画素で撮影するのがベターではないだろうか。

上記は、先程の広角カメラの写真と同じ位置から超広角カメラで撮影した写真。広角よりも画角の広いカメラのおかげで、周囲の風景や空がより広く映り込み、かなりダイナミックな風景の撮影ができた。

最大10倍の望遠レンズで遠くのものでも鮮明に記録

次は期待の望遠カメラについて。Galaxy S21 Ultraは2つの望遠カメラが搭載されている。望遠カメラの解像度はどちらも1000万画素で、片方が3倍、もう片方はなんと10倍の光学ズームに対応する。

上記画像は左が3倍、右が10倍の望遠カメラで撮影したものだが、どちらも光学ズームでの撮影ということで、劣化せず綺麗に飛行機の機体が撮影できていることがお分かりいただけると思う。

展望デッキからでもこんなに綺麗に撮影できる(10倍ズーム)

比較として、以下はiPhone 12 Proで撮影した写真。左が光学2倍で、右がデジタルズーム10倍。

倍率はほぼ同じであるものの、やはりGalaxy S21 Ultra 5Gの最大10倍の光学ズームは威力抜群。これほどのズーム性能なら、比較的遠くからも被写体を大きく撮影できる。飛行機や電車のように、遠くから撮影することが多い被写体を撮影するのにも適しているはずだ。

ちなみに、Galaxy S21 Ultra 5Gの望遠カメラは100倍ズームも利用できる。デジタルズームということであまり現実的な仕上がりではないが、遠くのものを拡大して確認したいときに便利かなと感じた。

そのほか、背面カメラを使って撮影した写真を作例として掲載しておく。個人的にはご飯の写真がとても美味しそうに撮影できて大満足だった。

カメラ性能がとても高いGalaxy S21 Ultra 5Gだが、個人的に撮影していてちょっと不便だなと感じたのが、ズーム倍率を設定してすぐにシャッターが切れないこと。

筆者がメインで使っているスマートフォンがiPhoneで、そのUIに慣れてしまっているというのもあるが、Galaxy S21 Ultra 5Gではズーム倍率を変更したあとに倍率を調整するモードから撮影モードに戻らないとシャッターが切れず、とっさのシャッターチャンスを逃してしまうことが何度かあった。

とはいえ、今回は1週間と少し短い期間でのレビューだったこともあり、このあたりは慣れで解決できる部分になるとは思う。お子さんの運動会などで決定的瞬間を確実に収めたいときなどには、前もってカメラの調整の練習をしておくことをオススメする。

まとめ

Galaxy S21 Ultra 5Gは、最新のフラグシップスマートフォンとしての性能を持ち合わせているのはもちろん、クアッドカメラにより品質の高い写真が撮影できることから、写真やビデオ撮影にこだわりたい方にはかなりオススメのスマートフォンと言えるだろう。

もしかすると下位モデルのGalaxy S21/S21+と比べて 「少しだけカメラ性能が高い」 程度に捉えていた方も中にはいたかもしれない。しかし、実際に触ってみたところ、明らかに下位モデルとはカメラ性能に大きな違いが設けられており、毎回写真を撮影するたびに 「本当にこれはスマートフォンなの?」 と驚かされてばかりだった。

特に筆者のお気に入りは2つの望遠カメラ。遠くまでくっきりと撮影できる望遠カメラのおかげで、被写体を大きく撮影できる。日常の風景から旅の思い出まであらゆるシーンを綺麗に、そしてドラマティックに撮影できること間違いなしだ。

Galaxy S21 Ultra 5Gは、国内ではドコモのみ取扱いが行われており、価格は151,272円(税込)。36回分割払いを選択して 「スマホおかえしプログラム」 を適用すると、最安100,848円(税込)から購入可能だ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。