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HyperX Cloud III レビュー | 8年の時を経て刷新された新型ヘッドセット、期待を超えた仕上がりに

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国内外のプロゲーマーたちに長年愛用されてきた人気ゲーミングヘッドセット 「HyperX Cloud II」 。その待望の次期モデル 「HyperX Cloud III」 がグローバルに先駆けて6月12日より日本で発売する。

本製品の発売に先立ち、HyperX Japanは国内メディアを対象とした先行プレビューを開催。HyperXの担当者から、本製品の特徴や魅力について聴くことができた。また、発売前のサンプル品も提供いただき、実際に使ってみることができたので、当記事では先行プレビューの取材内容を含めた実機レビューをお届けする。

HyperXを象徴するヘッドセット 「Cloud」 の次世代モデルが遂に登場

「Cloud III」 は、2015年に発売してから約8年間にわたり多くのプロゲーマーたちのゲームプレイを支えてきた “ゲーミングヘッドホンの名機” 「Cloud II」 の待望の次世代モデルだ。

先代モデルの 「Cloud II」 は、1万円を切る価格帯の製品であったにも関わらず、快適なつけ心地や音質の良さ、耐久性の高さなどが好評だった。今回発売する 「Cloud III」 は先代モデルで寄せられたユーザーからのフィードバック・要望を基に様々な改良を加えた。具体的にはヘッドセットの装着感を高めつつ、音質や耐久性を向上させるなど次期モデルに相応しい性能に仕上がっているのが特徴だ。

デザインは先代モデルをベースに改良したものになっているため、「Cloud II」 を愛用している方も安心して新モデルに乗り換えることが可能だろう。シンプルながらも洗練された外観に、ヘッドバンドやイヤーカップはモノトーンのカラーで統一されているなど、ゲーミングギアらしいカッコ良さをもった、一貫したデザインが特徴。イヤーカップはオーバーイヤー型で、耳をすっぽりと覆うことが可能。

ヘッドバンド部分には、従来よりも柔らかな人工皮革が採用されたことでクッション性が増し、頭頂部が痛くなるのを防いでくれる。ヘッドバンド部分は柔軟性があり、左右にねじるように捻っても壊れることはない。持ち運び時など、カバンに多少乱暴に突っ込んでも簡単に折れてしまうことはなさそうだ。

イヤーカップは前モデルが完全な楕円形だったのに対し、本製品は少し斜めがかった楕円形に。HyperXの担当者によると、これは人間の耳により合うような形に改良したとのことだった。

耳や顔にあたるイヤーパッド部分はメモリーフォームがより厚くなり、もっちりとした感触になっていて、長時間使用し続けるユーザーを意識した作りになっている。

また、ヘッドバンドがすこしスリムになったり、縫い目が目立たないデザインになったほか、イヤーバンドとイヤーカップを繋ぐバックル部分がイヤーバンドと一体化するなどの変化により、見た目がよりスマートになったのも地味な進化ポイント。

左側が先代モデル、右側が今回の新モデル。デザインの変化が一目瞭然。

イヤーカップの右側背面には音量調節ダイヤルが搭載。ボタンではなくダイヤル方式なので、音量の上げ下げが直感的かつ素早くできてとても良い。個人的にはボタン式よりも使いやすく感じた。

マイクは前モデルから引き続きブームマイクが採用されていて、使わないときには取り外しも可能。パ行やバ行などの言葉を発したときのノイズを防ぐポップフィルターは、従来のフォームカバーからメタルメッシュフィルターに変更されている。

実際に2台の 「Cloud III」 を繋いで通話してみたところ相手の声はとてもクリアに聞こえた。通話相手も同様の感想を抱いたそうだ。

突然の来客などマイクをミュートにしたいタイミングもあると思うが、そんなときにはイヤーカップ左の後ろ側にあるミュートボタンをワンプッシュするだけで簡単にミュートすることが可能。マイク先端には、LEDインジケーターも搭載されており、ミュート状態になっていると赤色に点灯し、ミュート中であることを視覚的に教えてくれる。

マイクのカプセル径は10mmでノイズキャンセリングに対応し、クリアな音声をボイスチャットの相手に届けることができる。

本製品は3.5mmミニプラグのほか、USB Type-AやType-Cでの接続もサポートする。PCやMacはもちろん、PS4/PS5、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switchなどとの互換性があるため、どんなゲームでも使うことが可能だ。

ケーブルの長さは約1.2mで、もし足りなければ同梱されてくる延長ケーブル (USB Type-A/Type-C接続) を利用すれば、ほぼどんな環境でも接続することができるはずだ。

「Cloud III」 の装着感について

使用感を確認するため、「HyperX Cloud III」 を実際に装着し、約3時間ほどゲームをプレイしてみた。

筆者の場合、ヘッドセットを装着して長時間ゲームをプレイしていると、ヘッドバンドがあたる頭頂部がだんだんと痛くなってきて、途中で休憩を挟みたくなることも多かった。

しかし、本製品の場合それはまったくと言っていいほどない。というより、そもそも 「頭の上に載っている」 という感触もあまりないため、本製品を使用していて頭頂部に痛みが感じられることはおそらく少ないのではないかと思う。

また、人間の耳のカタチにあわせて斜めがかった楕円形になったイヤーカップ、すこし厚みを持たせ柔らかくなったイヤーパッドも、装着性向上に一役買っていると感じた。

筆者はヘッドホンやヘッドセットを使っていると、徐々に 「耳輪」 と呼ばれる耳の上の部分が痛くなってくることがある。さらに、筆者の場合小さめのピアスを耳につけているのだが、「Cloud III」 のイヤーカップの大きさは十分に広く、また深さもあるため、耳が圧迫されず、ピアスをつけている部分も痛みを感じることはなく、3時間どっぷりとゲームに集中できた。

ヘッドセットの頭の締め付けも緩すぎずキツすぎず、ちょうど良い感じ。多少頭を振ってみてもヘッドセットがズレてしまうこともなかったので、ゲームが白熱してくると思わず身体が動いてしまうタイプの人も安心して使えるのではないだろうか。

「Cloud III」 の音質・マイク品質について

本製品には、音が耳に直接的に伝わる角度に調整された53mmドライバーが搭載されており、先代モデルよりも音質が向上している。さらに、ゲームの立体音響を正確に表現できるバーチャルサラウンドサウンド技術 「DTS Headphone:X 2.0」 にも準拠しているため、より高い没入感を得ることが可能だ。

実際にゲームをプレイしてみると、通常のステレオヘッドホンに比べて音が立体的になっているため、銃声や物音がどの方向から聞こえてきているのかがハッキリと分かる。また、一般的なヘッドホンでは聞こえにくい足音などの小さな音も、チューニングによって増幅されているのかとても聞き取りやすくなっていた。

実際に『フォートナイト』をプレイしているときに、自分がいる建物の周囲を複数人に囲まれてしまうという危機的な状況になってしまったことがあったのだが、聞こえてくる音の方向から把握した情報をチーム内に共有したところ、無事に切り抜けることができた。

『フォートナイト』のようなゲームでは一瞬の判断が勝敗を分けることも多いため、音の聞こえてくる方向を瞬時に把握して素早く対応することで、勝率を上げることができるはずだ。

また、ゲームプレイだけでなく一般的な楽曲を再生してみたところ、ひとつひとつの音がハッキリとした、明瞭感のある音を楽しむことができた。記事執筆の際には、YouTube動画等を再生してみたが、こちらも十分に高い音質で楽しむことができた。ゲームをプレイしないときに、ヘッドホンとして使うのも十分にアリだろう。

マイク品質に関しては、筆者を含め 「Cloud III」 を装着したユーザー同士でボイスチャットをしながら『フォートナイト』をプレイするというシチュエーションでテストをすることができた。

相手の声はかなりハッキリとクリアに聞き取ることができており、バ行やパ行などポップノイズが入りやすい単語も、不快感を感じることなく聞くことができた。新しいメタルメッシュフィルターの効果は抜群だ。

指向性の高さも十分で、ボイスチャットの相手の近くで第三者に声を発してもらっても、ボイスチャットに音が混じることはほぼなかった。さすがに大きな声だとわずかに音が混じってしまうのだが、耳元で第三者に大声を出されながらゲームをプレイするという状況はほとんど考えられないため、この点に関しては心配はいらないだろう。

また、とても良かったのがゲーム音とボイスチャットが混ざりにくいこと。キャラクターの声や銃声などにボイスチャットがかき消されてしまうことがないので、最低限の会話だけでゲームプレイにしっかり集中できるというメリットも。大会など大事な試合での使用にもオススメできるヘッドセットと言えるだろう。

8年の時を経て刷新された新型ヘッドセット 「Cloud III」 は、期待を超えた仕上がり。ゲーマーは要注目

今回 「Cloud III」 を実際に使ってゲームをプレイしてみて、より快適になった付け心地や音量調節ダイヤルなど細かい部分の使い勝手の良さ、そして改良された音質など、前モデルをはるかに超える高いクオリティのゲーミングヘッドセットになっていることがわかった。

しかもこれほどの性能になっているにも関わらず、1万円台で購入できる価格帯にも注目。これからゲーム配信や大会出場などを始めるために様々な機材を買い揃えたいけど、できるだけ予算は抑えたいーーそんな人にはとてもオススメできるゲーミングヘッドセットと言えるだろう。

「Cloud III」 はグローバルに先駆けて、6月12日から日本国内で販売開始する。価格は12,980円(税込)で、Amazon.co.jpなどのECサイトをはじめ、各家電量販店にて購入可能だ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。