Ultimate Ears BOOM 3 レビュー |防水・強靭・最高音質の全部入り、360度スピーカーの決定版

ボトル型Bluetoothスピーカーを世に広めた製品と言えば、やはりUltimate Earsの人気スピーカー 「BOOM」 だろう。

頑丈で防水、さらに360度の全方向に音が広がるという特徴を持つUE BOOM。川や海など水辺での使用はもちろん、プールや長風呂のお伴にも最適。さらに、360度サウンドのおかげで”音のムラ”が存在しないのが最大の特徴だ。どんな場所でも臨場感のある音楽を楽しみたいなら、これ以上の製品はないだろう。

この 「BOOM」 シリーズ待望の新型モデル 「BOOM 3」 が今年9月に登場している。当記事では、その洗練されたデザインや機能性、音質などを隅々までレビューしていきたいと思う。

最初に言っておくが、同製品はApple Storeでも販売されているほどの高品質な製品で、読者の方々にぜひおすすめしたい一品。どのワイヤレススピーカーを買うのか迷ったら 「BOOM 3」 を買っておけば間違いはない。それが筆者の評価だ。

「BOOM 3」 のクールで洗練されたデザイン

冒頭でも述べたように、「BOOM 3」はボトル型の形状が特徴のワイヤレススピーカー。360度に音が広がるように設計されているため、”音の死角”が存在しない。360度どの角度からも音楽を聴くことができる便利なグッズだ。

こちらが実機。「BOOM 3」 の大きさは、500mlのペットボトルと比べて、だいたい同じかやや大きいくらい。片手で握ることのできるちょうどいいサイズ感になっていて、とても持ち運びしやすい。

デザインは前モデルと同じく洗練されたデザイン、とてもシンプルでクールだ。外周をファブリック素材で張り巡らせ、握りやすさと手触りの良さを両立している。

ボトムとトップには硬いラバー素材を使用。重量は約600グラム、ややズッシリとくる重さも相まって、不安定なはずの縦長形状をどっしりと支え、自立できるようになっている。

トップには、ペアリングボタン・電源ボタンと一緒に、ユニークな 「MAGIC BUTTON」 が用意されている。

この 「MAGIC BUTTON」 はいわゆるマルチファンクションボタン。一度押すと音楽の再生、もう一度押すと再生停止、2度押しで曲送りできるだけでなく、専用アプリで登録したプレイリストを呼び出して再生することもできる。この辺りは後で詳しく触れたいと思う。

本体側面には、何やら大きな 「+」 「−」 がファブリックに埋め込まれる形で存在するが、これは模様などではなく音量調節ボタン。ポチポチと押すことで音量の上げ下げが可能だ。ボタンが大きいので、予想以上に音楽の音量が大きかった時などすぐに操作できてグッド。

表面のファブリックについてだが、ツートンカラー仕上げになっていて、見る角度によって色味が変わるのがとてもお洒落。写真では上手く伝わらないかもしれないが、筆者がテストした 「ウルトラバイオレットパープル」 モデルは真正面は明るい紫色でも、外側は少し青味がかった深い紫に見える。

(カナビラをつけられるファブリックループ)

ちなみに、ファブリック素材と聞くと耐久性を心配する人もいるかもしれないが、同製品に使用されているファブリック素材は、バイクジャケットや火災装置などに使用されている耐久性に特化したもの。日常生活の中で破損させることはかなり難しそうだと、触っただけでも分かるほどの頑丈さなので、耐久性については安心していただいて構わない。

この 「BOOM 3」を作ったロジクール曰く、同製品は何千回もボタンを押したり100回転倒させてみたり、高いところから落下させてみたりと25種類以上の耐久テストに合格しているという。故障に関する心配はほぼいらないさそうだ。

完全防水・防塵機能のおかげであらゆる場所で活躍する 「BOOM 3」

360度スピーカーの活躍の場はとても広い。

例えば部屋の中で音楽を楽しむこともあれば、たまには外で友達や家族とキャンプあるいはバーベキューなどをする機会もあるかもしれない。そんな時、音楽をかけるならやはり360度スピーカーが最適だ。

ただし、ワイヤレススピーカーは電子機器であるため、屋外で使うとなると雨や水辺で使う際の水没を心配をする必要が出てくるだろう。雨が降りそうな日は 「スピーカー持っていくのやめておこうかな」 なんて残念な決断をしなくてはいけない時も。しかし、「BOOM 3」 であればそんな決断は必要ない。

「BOOM 3」 の防水性能はIPX7。これは水中に沈めても動作するほどの高い防水性能。ロジクールは 「完全防水」 を謳っており、30分間水に完全に浸しても問題なく動作するとしている。

実際に筆者もお風呂場やシャワールームで毎日使用しているが、故障など不調は一切ない。今回のレビューのための写真撮影で雨の下に放置したり、バケツで思いっきり水を被せたりしたが、それでも平然として音楽を流し続ける。

水に浸すと表面のファブリックに水が浸透していく感覚があり、”水を弾く”というよりも”吸う”という印象に近い。水を吸うと音の響きが変わるからかやや篭った音に変わるものの、音楽の再生が途切れることはない。

また、同製品の重さは600グラムほどとそこそこの重量だが、実は水に浮く設計になっており、もし水中にドボンと落としても沈んでしまうことはない。いくら防水性に優れていると言っても、本体が水底に沈んでしまうと回収が困難になることも多いため、その点が考慮されているのは地味ながら良いコダワリだと筆者は感じた。

ちなみに、防水性能だけでなく防塵性能もIP6Xと非常に高い。これらの防水・防塵性能の高さは間違いなくアウトドアで役立つだろう。

プレイリストを事前登録・いつでもインスタントに再生可能

同製品は、iPhoneやスマートフォンなどのBluetoothを搭載したデバイスとペアリングすることで音楽の再生が可能だ。

ペアリングはとても簡単。「BOOM 3」 の電源を入れた状態で、トップのBluetoothペアリングボタンを長押しすることで、ペアリングモードに入る。あとはスマートフォン側で 「BOOM 3」 を選択してペアリングを指示するだけだ。

一度ペアリングすると、あとは 「BOOM 3」 の電源を入れればすぐに接続されるため、電源を入れてからわずか2秒後には音楽を聴き始めることができる。

再生する音楽はスマートフォンから選択するのが基本だが、iOSデバイスの場合に限ってはミュージックアプリのプレイリストを専用アプリに登録しておくことで、iPhoneに触らずに好きな音楽を再生することができる。専用アプリには最大4つのプレイリストが登録できる。もちろん、Apple Musicのプレイリストを登録することも可能。

登録したプレイリストを再生するには、前述のMAGIC BUTTONを使う。Bluetoothペアリングボタンの横にある、わずかに凹んだボタンだ。

このボタンを、iPhoneと接続した状態で長押しすると登録しているプレイリストの再生を開始。次のプレイリストに変えたいときは、再び長押しするだけ。この機能があれば水で濡れた手でiPhoneに触る必要がない。アウトドア向けとして非常によく考えられているスピーカーだ。

ちなみに、Android端末ではフランスの音楽配信サービス 「DEEZER」 からプレイリストを登録することができる。利用するには同サービスへの加入が必須となる。

驚きの高音質。ワイヤレススピーカーの真打といっても過言ではない

洗練されているのは、デザインやタフネスさだけではない。Ultimate Earsは、ミュージシャンが正確な音を聞くために使う 「カスタムインイヤーモニター (イヤモニ)」 の業界トップシェアを獲得しているメーカーとして名高いが、そのノウハウはもちろん 「BOOM 3」 にも十分に活かされている。

安直な意見に聞こえてしまうかもしれないが、BOOM 3の音質は 「最強」 の一言に尽きる。初めてBOOM 3で音楽を聴いたとき、豊かで力強い低音に加えて、1つ1つの音の粒をハッキリと明確に聞き取ることができる中高音、そしてそれら全ての音がバランス良く鳴っていることにとても驚いた。さらに360°スピーカーならではの広がりのあるサウンドにより、どの方向からも臨場感溢れる音を楽しめる。ポータブルスピーカーでこれほどまで贅沢な体験ができるなんて正直思ってもいなかった。

また、ポータブルスピーカーの中には、音量を上げた際に低音が強調されすぎたり、中高音にキリキリと甲高いノイズのような音がのることがあるが、BOOM 3はそのような不快感を感じることはない。逆に音量を下げても、それぞれの音の存在感が失われてしまうことはなく、どんな音量であっても、どんな楽曲であっても良質な音を楽しむことができる。

さらに驚いたのが、BOOM 3で音楽を流しているときに誰かと会話をしても、その内容が簡単にかき消されてしまわないこと。これまで使っていたスピーカーは、多少音量を上げると人の声をかき消してしまい、音量を少し下げなければならなかったのだが、BOOM 3ではそこまで気を使わずとも音楽と会話を両立することができる。これはやはり360度スピーカーのいいところ。個人的にはこれはかなりのグッドポイントだった。

これまで筆者が試してきたポータブルスピーカーの中で、防水を謳っている製品は防水性能や頑丈さを重視しがちで、音質は二の次になっているものが多かった。しかし、BOOM 3は音質への妥協は一切なし。HomePodなどの電源を伴う一部の高音質な据え置き型スピーカーと比べるとやや音質は劣ることはあっても、持ち運びできるポータブルスピーカーの中では確実に最上位に食い込むレベルの音だと感じた。

また、流す音楽のジャンルやその人の好みによっては、低音を強調したい、高音を強調したいなど様々な意見があることと思う。その際には、専用アプリにイコライザ機能がついているため、好きなように音を調節することが可能だ。この調整した内容はカスタム設定として保存しておくこともできるため、うまく使って自分好みの音にカスタマイズして使ってみてほしい。

充電はmicroUSBで。充電ドッグを使えばさらにスマートに

当然ながら同製品はワイヤレススピーカーなので、バッテリーが内蔵されている。バッテリーが尽きれば音楽再生は止まってしまうわけだが、そのバッテリー持ちは約15時間と非常に長いため、連続で音楽を再生し続けたとしても少なくとも半日は聴き続けられるようになっている。

おそらく大半のユーザーは、15時間も再生できれば十分だと思うのだが、それ以上長い時間ずっと音楽を流し続ける場合はモバイルバッテリーや電源アダプタに繋いで充電しながらの再生が必要だろう。

「BOOM 3」 の充電は本体側面にmicroUSBポートが隠されているため、ここにmicroUSBケーブルを接続して電力を供給する。「BOOM 3」 の場合は充電ケーブルのみが付属してくるため、電源アダプタが必要な場合は別途購入する必要がある。ただし、普段からスマートフォンを充電するために使っている電源アダプタや、PCに搭載されているUSB-Aからでも電源は供給できるので、もし購入するにしても特別な電源アダプタを購入する必要はないはずだ。

ちなみに、microUSBケーブルを使って充電するのが基本ではあるものの、「BOOM 3」 をもっとクールに、そしてスマートに充電する方法もある。それは、別売りの充電ドッグ 「POWER UP 充電ドック」 の上に乗せて充電するという方法だ。

価格は約5,000円と、充電器としては決して安いものではないのだが、ただ上に”ポンッ”と乗せるだけで充電ができるため、使わないときはとりあえず充電機の上に置いておけば良く、とても使い勝手が良い。

「BOOM 3」 の充電ポートを隠すためのパッキンは、防水性を高くするためか割とガッチリと閉まっているため、充電のたびにこのパッキンを開け閉めするのはやや面倒。それを解消するためにも、この充電器を購入するのはアリだと思う。

ちなみに、この 「POWER UP 充電ドック」 は大型モデルの 「MEGABOOM 3」 にも使える設計になっている。ただし、これらのスピーカーは完全防水ではあるものの、充電ドックは防水仕様ではないため、濡れた状態ではなくしっかりと乾いたのを確認して充電するようにしよう。これは有線充電の際も同じだ。

2台以上あると広がる 「BOOM 3」 の輪

「BOOM 3」 は1台でも十分パワフルだ。だけど、もし 「BOOM 3」 の性能が気に入ったなら、ぜひとももう一台購入してほしい。もしくは大型モデルの 「MEGABOOM 3」 でもいい。

なぜ2台目の購入をお勧めするかというと、2台以上用意することでさらに便利な機能が利用できるからだ。

「BOOM 3」シリーズには 「PartyUp」 という、2台以上のスピーカーで同時に音楽を再生できる機能が用意されていて、音楽を迫力あるものにしたり、複数の部屋でシンクロした音楽を同時再生することもできる。

この機能は専用アプリで利用でき、同時接続できるスピーカーの数はなんと最大150台。もし実際に150台で鳴らしたら音の大きさに近所迷惑になりそうなのである意味試したくはない気もするが、さすがに一般ユーザーは150台もの台数を繋ぐことはないと思うので、実際は2~5台くらいでの使用をイメージしていただきたい。

筆者は試しに 「BOOM 3」 と 「MEGABOOM 3」 の2台でPartyUpしてみたが、あまりの圧倒的な迫力に感動すら覚えるレベル。まさか2台のBluetoothスピーカーだけで部屋全体がライブ会場のように”音に包まれる感覚”を得られるとは思わなかった。当初は 「BOOM 3」 1台でも十分と思っていたが、PartyUp機能を使ってからはできれば常に2台で聞いていたいと思うようになってしまった。

使ったことのない製品を、いきなり2台購入するというのはなかなか勇気のいることだと思うので、まずは1台だけ買って、さらなるアップグレードに挑戦したいと感じたなら、もう1台買い足すという感じがいいだろう。もしくは友達や家族と一緒に買って、それぞれが持ち寄って合わせて使うなど、使い方は様々だ。

まとめ:持ち運びのできる360度スピーカーの決定版

これまで多数のスピーカーをテストしてきた筆者だが、2018年12月時点のベスト・ワイヤレススピーカーは 「Ultimate Ears BOOM 3」 に決まった。筆者が同製品を推す最大の理由は 「最高の音質」 と 「洗練されたクールなデザイン」 。さらに見た目の印象とは裏腹に 「タフである」 というワイヤレススピーカーに求める3点すべてが揃っているということにある。

360度スピーカーといえば、最近はGoogle HomeやAmazon Echo、HomePodのようなスマートスピーカーが主流になってきた感もある。これらのスピーカーは音声アシスタントが搭載されていてとても便利だが、しかし、これらのスマートスピーカーには 「外への持ち出しができない」 という欠点がある。

その点、Ultimate Earsの 「BOOM 3」 は音声アシスタントを搭載していない代わりにバッテリーを内蔵しているため、室内はもちろんアウトドアなどでも使用できる。部屋を移動することも簡単だ。

しかも音質などの性能は、決して360度スピーカーだけでなく、上記のスマートスピーカーを含めた全ワイヤレススピーカーの中でも間違いなく上位に食い込む。音質と見た目、タフネスさ、サイズ感。これらすべてを兼ね備えた同製品はおそらく唯一無二と言ってもいいだろう。

値段も22,880円 (Amazonでは22,461円) とちょっと頑張れば手が届くだろうし、それに見合った性能は手に入ると断言できる。きっと購入へのハードルはそこまで高くないはずだ。

自分用に買うのもよし、クリスマスや誕生日プレゼントなどのギフトとして、家族・友人・恋人に購入するのだってアリではないだろうか。この性能だったら喜ばない人はきっといないだろう。

ちなみに、12月13日には 「BOOM 3」 に新カラーの 「フォレストグリーン」 が追加されている。こちらの新カラーも是非チェックしていただければ幸いだ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。