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【週刊イモリ】イモリの冬眠と繁殖の関係性 (2015/11/21号)

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先週号で、イモリ水槽のヒーターについて話したときに「冬眠すると繁殖活動が活発になる」と書いたが、これについて読者の方から「冬眠と繁殖って何か関係あるの?」という質問を頂いた。

僕も冬場のヒーターの件を調べた時に初めて知ったのだが、実はイモリの冬眠と繁殖には密接な関わりがあるそうだ。

ということで、今回はイモリの冬眠と繁殖について書いていきたいと思う。

イモリの冬眠から繁殖の流れについて

野生のイモリは冬眠をして冬を越すのが当たり前なので、本格的に寒くなる前にエサをたくさん食べて栄養を蓄える。

そして温度が10℃以下に下がってくると陸に上がり、ちょっと湿った場所にある石や枯れ枝・枯葉、苔などに隠れて冬眠をするそうだ。

春先になり、暖かくなってくるとイモリは冬眠から目覚め、活動を再開する。実はこの「冬眠から目覚めたあと」がイモリの繁殖期になる

イモリにとっては冬眠をして冬を越す→繁殖という流れが本能的に備わっているのだろう。

しかし、先週も触れたが、室内で飼育されているイモリはそこまで温度が下がることがなければ冬眠をせずに春を迎えるので、そのあとの繁殖行動に支障が出る場合がある

特に冬眠は、イモリの繁殖行動のかなり重要なトリガーとなっているようで、繁殖を狙っているなら冬眠は必須とまで言われるほどだ

稀にそうでなくとも繁殖行動を行うイモリもいるようだが、基本的には繁殖させたいと思うなら冬眠をさせて野生に近い状態にし、イモリの本能を呼び覚ます必要があるようだ。

冬眠をさせるために必要なもの・条件

実際に人工飼育下でイモリを冬眠させるためには、そこそこ準備が必要だ。

順番に説明していくと、まずは本格的に寒くなる前に十分な栄養をつけさせておかないといけない。そうでないと、冬眠の途中で餓死してしまったりすることがあるようだ。

冬眠前には多めにエサを与えたり、栄養価の高いエサを与えてしっかりと栄養をつけてあげよう。

次に、冬眠をさせるためには常に温度を5~10℃以下に保てる環境が必要だ。

居間などの暖かい場所は避け、玄関先やベランダなどに置くのが良いと言われているが、寒さが厳しすぎると凍って凍死したりという可能性もある。寒い地域では水が凍らないような場所に置いてあげよう。

また、温度が中途半端だと冬眠の途中でイモリが活動し始めてしまうこともあるようなので、常に温度はチェック。乾燥のしすぎもNG。

ここまでの条件が揃えられれば、あとはホームセンターなどで売っているミズゴケを陸地に厚く敷いてやれば、自分で居心地の良い場所を探して冬眠に入るようだ。

冬眠中は温度管理さえしっかりやっていれば、春先にひょこっと出てきてくれるだろう。

冬眠から無事目覚めたらついに繁殖活動へ!

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春になり、無事イモリが目覚めたら、次はお待ちかねの繁殖期だ。
オスとメスが両方いる水槽では、可愛い赤ちゃん達が望めるかもしれない。ここまできたら、自分とイモリをしっかり褒めてあげよう!

今年は我が家のイモリ達は初の冬ということで、冬眠はさせないつもりでいるが、僕としては自然界でのイモリたちの行動や活動は大事にしたいと思っているので、イズー(アカハラ)とキメラ(シリケン×アカハラのハイブリッド)の良い相手が見つかったら、冬眠・繁殖にチャレンジしてみたいと思っている。

イモリ愛好家のみなさんも、条件を揃えて是非チャレンジしてみてほしい!

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次号: 【週刊イモリ】 ツボカビ症の脅威 (2015/11/28号)
前号: 【週刊イモリ】冬場、イモリ水槽にヒーターを入れるべき? (2015/11/14号)
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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。