【週刊イモリ】水族館の重要性について考えてみよう (2016/01/30号)

先日は数十年に一度と言われる非常に強い寒気の影響で、沖縄本島で観測至上初めての雪が降ったり、都内も積雪の影響で交通網が大混乱となったわけだが、皆さんの地域はどうだっただろうか。

僕は「せっかくの雪だ、写真に収めておこう」と意気込んで近所に写真を撮りに行ってきたのだが、あまりの雪の多さで撮影を途中で断念。なんとか撮れた写真はこちら。

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改めて見るとすごい雪だ(笑)

さて、本日はイモリの話題からちょっと離れてしまうのだが、気になるニュースがあったので紹介したいと思う。

閉館が取りざたされていた「新屋島水族館」、存続へ

new-yashima-aq[ image via 新屋島水族館公式HP ]

YOMIURI ONLINEによると、施設の老朽化を理由に閉館が検討されていた高松市の「新屋島水族館」だが、水族館運営法人の親会社である「日プラ」が一転して存続を表明したことが明らかになった

新屋島水族館は、2014年11月に「水族館が建築規制がかかる国立公園内にあり、国から改修工事の許可を得にくい」「巨額の改修費用がかかる」という理由で、閉館が検討されていた

しかし、市民から存続の要望が相次いで寄せられ、日プラの敷山哲洋社長も「新屋島水族館は、日プラが初めてアクリルパネル製の水槽を納入した場所である」との強いこだわりを見せ、存続の方針へと転換。

高松市の大西秀人市長が28日に行った定例記者会見によると、25日に日プラ側との会談が行われ、日プラ側からは「改装工事が行えるように国へ働きかけてほしい」「水族館への交通状況を改善してほしい」と言った趣旨の要望があったようで、大西市長は「経営を続ける方針は歓迎すべきこと」と述べ、屋島ドライブウェイの無料化を進めるなど、前向きに支援する意向を示したようだ。

新屋島水族館は、香川県高松市屋島東町の標高約300mの屋島山上にあり、バンドウイルカやマナティー、フンボルトペンギンやゼニガタアザラシなどが飼育されている

イルカとスタッフで演じる「劇ライブ」や「ペンギンのお散歩タイム」などのショーイベントが盛りだくさんで、昨年の10月にはタレント「さかなクン」が来場して話題にもなった水族館だ。

新屋島水族館のスタッフが書いている「水族館日記」を見ていても、新しい試みを色々行っていたりと、スタッフの一生懸命さがとても伝わってくる。こんな素敵な水族館なら、やっぱりなくなって欲しくはないし、僕個人としては今回の存続のニュースは非常に嬉しい。

水族館を存続させる意義

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もし仮に水族館がなくなってしまうとなると、その影響というのは実はかなり大きい。

水族館は、まずその地域の観光施設としての役割も兼ねており、閉館となると単純に来街者が減り経済的な打撃がいくらかはある。ただ、経済面より何よりも影響が大きいのは、その地域の水辺の環境・生態系の専門機関がなくなってしまうということだ。

よく「〇〇湾にアザラシが衰弱して迷い込んだ」などと言ったニュースなどがあるが、そのときに真っ先に向かうのは近隣の水族館のスタッフたちだ。水族館にはそういった動物たちを保護・飼育できる設備と、知識が豊富なスタッフたちがいるからだ

貴重な動物を水族館で保護することができれば、その動物の生態に関する研究も進むことも。もちろん研究が進めばその動物の保護活動に役立つといったメリットがあるのだ。

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中にはイモリのような数の減っている生体保護活動を行っている水族館もあり、大切な研究機関の一つだったりするのだ。意外と大事な施設の割に、コストの高さから不要論が出てくるとなかなか存続を訴えづらい施設でもある。

新屋島水族館は存続する方針へと転換されたのでアクアリストとしては非常に嬉しいニュースとなったわけだが、今後日本国内では老朽化や来場客数の減少から閉館に追い込まれる施設もあると思う。そんな時は是非一度「水族館の意義」について深く考えてみてはどうだろうか。

今週はこのニュースが気になったので取り上げてみたが、これからもアクア関連のニュースで重要なニュースがあった場合は積極的に取り上げていこうと思っている。「週刊イモリ」を読むことで、少しでもアクア関連の事柄に興味を持っていただければ幸いである。

新屋島水族館のHPはこちらからどうぞ!

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