【週刊イモリ】失われた野生とはこのことか (2016/03/26号)

「週刊イモリ」2週間ぶりの更新でございます。先週号は突然の休載となりすみませんでした…!

先週は、Appleのスペシャルイベントがあった都合でやむなく休載させていただいただけで、病気の類とかでは一切ないので、ご安心ください。

さて、今週号では、最近あまり触れていなかったイモリたちの小話を交えつつ、サンショウウオの子どもたちの様子をお届けしたいと思う!

甘やかし過ぎて失われた野生

イモリは超低燃費な生き物で1ヶ月くらいなら絶食しても平気、という話は前にしたとは思うが、だからといって食べ物を積極的に食べないと思ったら大間違いだ。あくまでも「食べなくても平気」なだけであって、イモリはご飯を食べること自体は大大大好きなのだ

我が家のイモリたちの主食は「冷凍赤虫」なのだが、エサの時間になるととにかく全員大暴れして、我先にご飯にありつこうと熾烈な争いを繰り広げる。一番小さな体のキメラ(アカハラ×シリケンのハイブリッド)でさえも、体の大きいイズー(アカハラ)やギョロ(シリケン)が食べている赤虫にダイレクトアタックを仕掛けて横取りしたりするくらいだ。

imori20160326_1

そんなイモリたちのエサの時間に僕が一番気をつけていることは、全員に適量のエサが行き渡るように調節してやることだ。どのイモリがどのくらい食べたかをきちんと把握して、体に見合った量を食べさせてやるように、できる限り1匹ずつにピンセットを使ってエサをあげるようにしていたのだが、これが裏目に出てしまったのかもしれない。

最近は僕が水槽をちょっと覗き込むくらいでイモリたちがすぐに反応して騒ぐようになってしまい、水槽の掃除のために手を入れようものならすぐに手に寄ってきて、指に噛み付いてくるようになってしまった。

もしかすると「人間の手が水槽に入ってくる」=「エサが貰える」というような計算式がイモリたちの頭の中で出来上がってしまった上に、イモリは目が悪いので、指をエサと勘違いしてしまっているのかもしれない。

イモリには歯がないのでは大して痛くはないのだが、イモリたちが顎を悪くしてしまう可能性もあるし、何よりこのままだと自分でエサを探して食べることがなくなり、人間に頼りっぱなしのダメイモリと化してしまうので、何とかしてこの癖を直さないといけない。

そこで、今回行う作戦は「失われた野生を取り戻そう作戦」だ!

imori20160326_2

もともとイモリは目だけではなく、匂いでもエサを探す能力が備わっているのだから、わざわざ僕が手でエサをあげずとも、水槽内にポーンと赤虫の塊を投げ入れておけば、いずれは匂いをたどって自分でエサを探しに行くはず。

そうすれば、僕の手からエサが貰えるという認識がなくなるので、掃除の時に指を噛まれることもなくなるし、イモリたちの顎も守られるしで一石二鳥だ。

ちなみに、今回の作戦では、キメラは体格の違いで不利になりやすいので、エサのときにはあらかじめエサを散らしておいた別の水槽に一時的に移ってもらって、そこで自分の力で食べてもらうことに。イズーとギョロはある程度体が育っているということもあるので、実力主義の世界に身を置いてもらうことにした。

もちろんイズーとギョロが食べている様子はしっかり観察して、どちらかが全く食べれないというときには介入しようとは思っているのだが、いずれは全くこちらが手を出さずとも自分でエサを探して食べれるようにしていくつもりだ。

果たして、3匹は失われた野生を取り戻すことはできるのか…!

今週のサンショウウオコーナー

サンショウウオの子どもたちは、現在すくすくゴリゴリ成長中だ。

ついこの間まではとにかく体が小さくて、ブラインシュリンプしか食べれないんじゃないかレベルの小さなお口だったのだが、最近はイトメの太いものでもどんどん食べれるようになりました。すごい成長力。

子どもたちの食事風景はこちら。ふわふわ浮いている小さな生き物がブラインシュリンプだ。

手の形もだんだんしっかりしてきて、中には足が生えてきている子たちも。自然界では夏の間に成長し、それから上陸するということだが、我が家はちょっと暖かいおかげで孵化も早かったので、もしかすると5月〜6月くらいには上陸する子も出てくるのではないだろうか。

次号: 【週刊イモリ】サンショウウオの幼生が大人になるまで (2016/04/02号)
前号: 【週刊イモリ】コリエンテ流!ブラインの簡単な沸かし方 (2016/03/12号)
imori20160326_1
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう