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画像で解説する 「iOS 13」 新機能・変更点まとめ

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日本時間9月20日、iOSの最新バージョンにあたる 「iOS 13」 の正式版が一般ユーザー向けに配信開始された。

配信開始を楽しみにしていた方もおそらく多いとは思うが、果たしてあなたは 「iOS 13」 の新機能についてどれくらいご存知だろうか。

そこで当記事では、 「iOS 13」 で追加された新機能や大きな変更点などをまとめてみた。これを読めば 「iOS 13」 の全貌が明らかになるはずだ。すでにアップデートした方はもちろん、これからアップデートする方もぜひ当記事で 「iOS 13」 について詳しくなっていただきたい。

パフォーマンス改善

「iOS 13」 は処理が高速化する。Face IDの顔認証速度が最大30%高速に。さらにアプリの起動も2倍になるなど、iPhoneの使い勝手が大幅に向上する。

ちなみに、App Storeからダウンロードするアプリのサイズ量もこれまでの半分になるほか、アップデートに必要とするダウンロードサイズも従来の40%で済むとのこと。アプリのダウンロード・アップデートにかかる時間が大幅に短縮されるほか、屋外で利用する場合は月々のデータ使用量を節約することが可能になる。

ダークモード

iOS 13の最も重要な変更点といえば、やはり 「ダークモード」 が実装されたこと。システム全体の配色が黒を基調としたカラーになり、暗い場所で画面が見やすくなるほか、有機ELディスプレイを搭載したiPhoneでオンにすれば黒色の部分はバックライトが不要なため、バッテリー消費を抑えるという効果も。

ダークモードは設定アプリから簡単に切り替えることができる。設定アプリ内の 「画面表示と明るさ」 に 「外観モード」 が用意されていて、ここからライトとダークの2種類からテーマを選ぶことができる。

時間帯によって自動で切り替える機能も搭載されている。例えば夜10時になったら自動的にダークモードをオンにして、朝6時になったら自動でライトモードに切り替える…など。

また、ダークモードはコントロールセンターから切り替えることもできる。コントロールセンター内にダークモードの項目がない場合は、設定アプリの 「コントロールセンター」 の項目から 「コントロールをカスタマイズ」 を選択し、「ダークモード」 の項目を追加しよう。もしくは明るさ調節のスライドをググッと押し込んで左下のダークモードボタンを押してもOKだ。

ちなみに、iOS 13にはダークモードに最適化された壁紙が用意されており、ダークモードがオン・オフされることで自動で壁紙が切り替わるようになっている。

カメラアプリ

カメラの 「ポートレートライティング」 に新たに 「ハイキー照明(モノ)」 が加わった。

この 「ハイキー照明(モノ)」 は、従来の 「ステージ照明 (モノ)」 のように黒の背景にモノクロの被写体を投影するのではなく、白の背景にモノクロの被写体を投影する。「ステージ照明 (モノ)」 はインパクトの強い写真が撮影できるが、「ハイキー照明(モノ)」 はどこか懐かしさを覚える優しい雰囲気の写真に仕上げることができる。

ちなみに、今回からは 「ポートレートライティング」 のエフェクトの位置や光の強さが調整できるように。光を強めにして表情を明るくするなど、表現の幅がより広くなった。

写真アプリ

iPhoneの写真アプリが地味な改善を遂げ、これまで以上に使いやすく。

月別・日別など撮影した日で写真を探せるように

具体的には、写真アプリに入っている写真を 「年別」 「月別」 「日別」 「すべての写真」 の4つの項目に分類できる機能が搭載されていて、撮影した写真を閲覧しやすくなっている。

また、「すべての写真」 はピンチアウト・ピンチインで画面に表示する写真の量を調節することができる。ピンチアウトすれば400枚以上の写真を表示することが可能。見たい写真にスピーディに辿り着くことが可能だ。

ちなみに写真タブに表示されたLive Photosやビデオは自動で再生されるように。自動再生は消音での再生となるため、電車など公共の場で意図せず音声が流れてしまうことは防げる仕様になっている。

さらに写真のプレビューについてもスマート進化。重複した写真やスクリーンショット、ホワイトボード・黒板を撮影した写真、書類、レシートなどを自動で非表示にするスマート機能が搭載されている。さらに撮影場所や撮影した日付をプレビューに表示することで、どこに探している写真が入っているのかを簡単に見つけることができる。

動画編集機能もより充実。撮影した動画の回転が可能に

iOS 13の写真アプリはより多彩な動画編集が可能になった。露出や明るさ、コントラストを調節したり、フィルターを追加したり。さらには動画の回転や角度の調節も可能になるなど、これまで写真編集で利用していた編集機能のほとんどをビデオ編集でも利用できるようになった。

動画の編集の仕方は写真の編集時とほぼ同じ。動画の編集作業はそこまで重くなく、最新のiPhoneならとても快適に動画編集することが可能だ。

ちなみに、ビデオ編集は非破壊方式の編集になるため、いつでも最初の状態に戻すことができる。失敗しても大丈夫なので色々な編集を試してみよう。

その他にも地味ながら便利な機能が多数

上記の他にも写真アプリは地味な新機能が追加されている。簡単にまとめると以下のとおりだ。

  • 「ピープル」 アルバムで誕生日の人を目立つように表示する 「誕生日モード」
  • 写真検索で複数のキーワードを組み合わせて検索可能に
  • 画面収録が1ヶ所にまとめられるように
  • 「メモリー」 のムービーのサウンドトラックがApple Musicで聴いている曲にもとづいて選ばれるように
  • Live Photos再生時、1.5秒以内に撮影されたLive Photosがあれば自動延長して再生
  • 自動補正ツールの補正強度をコントロールできるように

地図アプリ

Appleの社員が世界中を歩き回って取得した画像データをもとに作成したApple版ストリートビュー 「Look Around」 が正式実装。

純正の地図アプリを起動すると、右上に双眼鏡のマークが出るためこれをタップ。すると、Googleストリートビューのように実際の道路の様子を360度画像で確認することができる。

この機能はまず米国の一部地域から提供が開始され、いずれ全米で提供予定。グローバル展開も予定されていて、日本では東京などの大都市を皮切りに、最終的には全国規模で実装される予定となっている。

Appleの地図アプリは、さらに複数の新機能を追加する。

例えば、お気に入りとして登録した地点までのナビゲートをタップひとつで実行できるようになった。また、家族や友人と到着予定時刻を共有することが可能になり、大幅に到着時刻が遅れる場合でも自動的にその情報が更新され、相手にも伝わる仕様になっている。

さらにリアルタイムの交通機関情報の表示にも対応。電車やバスなど公共交通機関の運行状態を確認することができ、駅やバス停をタップするとより詳細なスケジュールを確認することが可能だ。飛行機に関しては駐機しているターミナルや搭乗ゲートの位置、出発時刻なども確認することができる。

Sign in with Apple (Appleでサインイン)

「iOS 13」 の地味ながら重要な新機能と言えるのが 「Sign in with Apple (Appleでサインイン)」 。この機能はSNSなど各種サービスに、Apple IDだけでログインできる独自のシングルサインオン(SSO)機能。スマートフォンを使っている方なら 「Googleアカウントでログイン」 という文言を見たことがあると思うが、要はそれのApple版だ。

「Sign in with Apple」 の特徴は個人情報の漏洩の心配が少ないという点。SNSなど各種サービスにアカウントを作るときユーザーはメールアドレスを入力する必要があるが、「Sign in with Apple」 の場合はApple IDでサインインすることが可能。アドレスの入力が必要な場合もAppleが自動生成するユニークなメールアドレスを使うことができるため、ユーザーが持つメールアドレスを開示する必要がない。

そしてパスワード代わりに使うのが 「Touch ID」 や 「Face ID」 の生体認証。指をかざしたり顔をかざすだけで、ログインすることが可能だ。

ちなみに、この機能はサードパーティのログイン連携を必要とするアプリケーションは導入が必須となるとのこと。

Siriの改善

iOSのアップデートとともに少しずつ改善されてきたSiriのトークが、iOS 13でさらにナチュラルに。Neural TTS (Text to Speech)という新しい音声エンジンが導入されることで抑揚などより自然な発声が可能になるとのこと。

これまでは個別の単語や音を収録し、それらを組み合わせることでSiriは発声していたが、これではやはり限界があるとのこと。このNeural TTSはまず英語(US)で実装し、2020年以降には米国以外の地域でも投入する予定。残念ながら日本での実装になるかは明らかにされていない。

また、「iOS 10」 で解禁されたSiriのAPI 「SiriKit」 が 「iOS 13」 でさらに拡張され、サードパーティの音楽アプリにおいて楽曲再生のコントロールが可能になった。例えば、SpotifyやAmazon Musicの音楽再生をSiriを使って操作することができる。使う際は 「Hey Siri, XXXXをSpotifyで再生して。」 といえばOKだ。

また、AirPodsを持っているユーザー向けに嬉しい機能が追加。AirPodsを装着中にメッセージを受信したとき、Siriがメッセージの内容を読み上げてくれる。受信したメッセージに返信するには、Siriにメッセージ内容を声で伝えるだけだ。

マウスをサポート

「iOS 13」 および 「iPadOS 13」 はマウスをサポートする。あくまでアクセシビリティ (障がい者の方でもデバイスを使えるようにする仕組みのこと) の一環としてではあるが、USBマウスやBluetoothマウスを直接繋ぐことが可能だ。

ただしマウスのカーソルは一般的な矢印タイプのものではなく、小さな円形のものになっている。カーソルはブルーやレッドなど全7色から選ぶことができて、視覚に障害を抱える方でも見やすいはず。そのほかカーソルの大きさや移動速度も調節することが可能。さらにマウスのボタン割り当てもカスタマイズすることが可能だ。

ミュージックアプリ

ミュージックアプリは1点だけ進化した。

追加されたのは歌詞の自動スクロール。Apple Musicの一部対応楽曲で利用できる機能だが、音楽の再生箇所に合わせて歌詞表示が自動でスクロールするというものだ。これはAppleの機械学習によって実現しており、歌詞をタップすることで該当する箇所に楽曲をスキップすることも可能だ。

ミー文字やメッセージアプリ

iPhone X以降のiPhoneやiPad Pro(2018)など、TrueDepthカメラを搭載しているデバイスは自分の顔を使ったアバター 「ミー文字」 を利用できるが、これが 「iOS 13」 ではさらに機能拡大。

「iOS 13」 のミー文字には新たにアイシャドウや歯、鼻、眉毛、まぶた、ピアスなどのパーツが追加される。より個性的なミー文字を作ってメッセージやFaceTimeを楽しむことができる。

さらにミー文字をステッカーとしても利用可能に。ステッカーは、自身の登録したミー文字をもとに自動生成され、iOSキーボード内のステッカーパックに組み込まれる。メッセージアプリだけでなく、メールアプリなど他のアプリに転用することもできる。

また、メッセージアプリでは自身の名前やプロフィール画像を相手に共有することが可能だ。初めてメッセージを送る相手にも、送信者が誰なのかを伝えることができる。相手に共有するかどうかは設定アプリから選択することができる。

ちなみにアニ文字はネズミとタコ、牛の3種類が新たに追加となる。

文字入力

キーボードの片手入力がもっと便利に。文字を連続でスワイプする入力方式 「QuickPath」 に対応する。日本ではフリック入力が主流かもしれないが、筆者のようにQWERTYキーボードを普段から利用するユーザーにとっては嬉しい機能だ。

ただしこの機能は日本語では利用できない。現時点で利用できるのは英語とスペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、中国語(簡体字)の7言語だけだ。

リマインダーアプリ

リマインダーアプリのデザインが大幅刷新。UIがより見やすく調整されただけでなく、特定の日に必要なリマインダー・フラグをつけたリマインダーなどそれぞれのリマインダーを整理して閲覧できるようになっている。

各リマインダーには写真を挿入したり、ドキュメントを添付したりすることもできる。リマインダーに対して補足的な情報を入れることでより分かりやすく便利にリマインダーを使うことができるはずだ。

さらにリマインダーはメッセージアプリとも連携強化。リマインダーに特定の人物をタグ付けすることで、そのユーザーとメッセージでやり取りする際、リマインダーが自動表示されるようになる。うまく活用すればそのユーザーとの約束を忘れることはなくなるはず。

Apple Arcade

2019年春に発表された 「Apple Arcade」 がようやく利用可能に。

「Apple Arcade」 はAppleの定額制ゲーム配信サービス。100を超えるゲームをプレイし放題になる予定で、サービス開始当初は60を超えるゲームが配信されている。

利用料金は月額600円(税込)。トライアルとして初回30日間の無料期間が設けられており、どんなサービスなのか実際にゲームをプレイして試すことが可能だ。申し込みはApp Storeの 「アーケード」 タブから可能。

ちなみに 「Apple Arcade」 は家族最大6人でシェアすることが可能。配信されたゲームはiPhone、iPad、Mac、Apple TVからプレイすることも可能で、iPhoneで遊んでいたタイトルの続きをMacでも遊べるようになるなど、デバイスをまたいでゲームの進行状況を引き継げる 「クロスプラットフォーム」 にも対応している。

ゲームコントローラーに対応

iPhoneで3Dゲームなどを遊ぶ機会が多い方に嬉しい新機能。iPhoneでPlayStation 4用コントローラーの 「DUALSHOCK 4」 とXbox用コントローラーの 「Xboxワイヤレスコントローラー」 が使えるようになった。

iOS 13のリリースと同時に定額制ゲーム配信サービス 「Apple Arcade」 も正式にサービス開始となるため、これらのコントローラが役に立つはず。さらにアプリ側の対応次第にはなるが、「PS4 Remote Play」 アプリでDUALSHOCK 4が使えるようになれば、iPhoneでもPS4と変わらない操作感で遊ぶことができるように。この辺りは今後のアップデートに期待だ。

AirPodsとの連携

ここからは、iOSデバイスと一部のApple製品との連携機能について。近づけるだけでペアリングを完了する 「AirPods」 は、「iOS 13」 から2台接続できるように。この機能を使えば家族や友人、恋人と一緒に同じ音楽を聴くことが可能。映画も2台のAirPodsを使えばふたりで視聴することもできる。

さらに前述したとおり、AirPodsは受信したメッセージの読み上げに対応する。日本語のSiriはややカタコトなので読み上げられても聞き取りづらく感じてしまうこともあるが、英語環境ならかなり流暢な発音をしてくれるため一発で理解できる。さらにメッセージの読み上げが完了するとメッセージへの返信をお願いすることもできる。AirPodsがますます便利に。

HomePodとの連携

音楽再生中のiPhoneにHomePodに近づけると、続きをHomePodから流すことができるように。職場・学校からの帰り道、イヤホンで聞いていた音楽の続きを自宅のHomePodで流す、なんてこともできるようになる。ただしこの機能についてAppleは2019年秋後半にリリース予定としているため、「iOS 13.2」 あるいは 「iOS 13.3」 などで使えるようになることが予想される。

バッテリーの充電を最適化

iPhoneはバッテリーがなくなってきたら充電する必要があるが、常にフル充電された状態にしておくとバッテリーが劣化する原因になってしまう。

そこで、少しでもバッテリーを長持ちさせるためにiOS側で80%程度に充電を抑え、それ以上は充電しないようにするオプションが実装された。設定アプリの 「バッテリー」 の項目に入り、バッテリーの状態をチェックする画面にある 「最適化されたバッテリー充電」 というトグルをオンにすれば設定することが可能だ。

iPhoneの買い替え理由でよく聞くのが 「バッテリー持ちが悪くなってきたから」 。今使っているiPhoneを長持ちさせたいなら、できればこのオプションをオンにしておいた方が良いだろう。

もちろん、旅行などでバッテリーがフルに必要な場合にはオプションをオフにすれば100%までしっかり充電できるようになっているのでご安心を。

ヘルスケアアプリ

「ヘルスケア」 アプリでは、女性の 「月経周期」 に関連するデータが管理できるようになった。

生理日の記録はもちろん、基礎体温や生理痛など月経の状況も記録が可能。さらに記録だけでなく、次回の月経の開始・終了時期を予測して事前に通知したり、妊娠可能時期を通知する機能も実装されている。

これまでサードパーティーアプリで月経のデータの管理や月経開始予測を受け取っていた方は、iOS 13以降はApple純正の 「ヘルスケア」 アプリに移行してみてはどうだろうか。

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Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。