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【新機能まとめ】正式版「iOS 11.4」配信開始 「AirPlay 2」や「HomePod」のステレオペアリング機能が利用可能に

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日本時間5月30日未明、Appleは一般ユーザー向けに正式版「iOS 11.4」の配信を開始している。

「iOS 11.4」では、教育機関向けフレームワーク「ClassKit」のほか、実装が見送られていた「Messages for iCloud」や「AirPlay 2」「マルチルームオーディオ機能」がようやく利用できるようになっている。

同記事ではリリースされた正式版「iOS 11.4」の新機能や変更点をまとめたので、アップデート前に内容を確認しておきたい。

「AirPlay 2」がようやく実装 HomePodでマルチルームオーディオ機能が利用可能に

「AirPlay 2」は、音楽やポッドキャストを別のデバイスに同期してストリーミングする技術。同技術の実装により、複数台のデバイスで同時に音楽を再生する「マルチルームオーディオ」システムがサポートされる。

当初はもっと早い段階でリリースされる予定だったが、技術的な問題によりリリースが遅れ、今回の「iOS 11.4」でようやく実装に至った形だ。

マルチルームオーディオ機能により、指定した部屋のスピーカーから音楽を再生したり、再生中の音楽を他の部屋のスピーカーに移動したり、2台以上のスピーカーで同じ音楽を再生することができるようになる(AirPlay 2に対応したスピーカーである必要あり)。

また、同機能により「HomePod」でマルチルームオーディオ機能が使えるようになっているという。まだ日本で未発売の「HomePod」を持っている人は少ないとは思うが、もし持っている方は早速お試しいただきたい。

2台の「HomePod」でステレオペアリング機能が利用可能に

Appleは、「AirPlay 2」の実装と同時にHomePodのステレオペアリング機能を実装した。

同機能は2台の「HomePod」をシンクロさせてステレオ再生を行う機能。「iOS 11.4 beta 1」の時点で一時実装されていたものの、beta 2では機能が削除されてしまったことから、実装にはまだ時間がかかるものと思われていたが、今回の「iOS 11.4」で無事実装されたようだ。

ステレオペアリングは音質にこだわった「HomePod」を満喫するのに最適な機能。HomePodは部屋内の反響を常にモニタリングしており、自動的に音の出力を最適化している。一台でも、部屋全体に音が行き渡るように再生することが可能だが、これを二台にすることで、迫力のあるサウンドを供給することが可能になる。

「Messages for iCloud」が実装

「AirPlay 2」と同様、「iOS 11」発表当時から実装が明らかになっていた「Messages for iCloud」がようやく利用可能に。

「Messages for iCloud」は、メッセージアプリの履歴が全てiCloudに保存され、違う端末に移行した際にも引き続きメッセージを閲覧できる機能。

「iOS 11.3」のベータ版の時点ですでに実装されていたが、一時的に機能が削除されており、今回「iOS 11.4」でようやく正式実装となった。例え長時間端末を起動していなかったとしても、全端末で完全なメッセージの履歴が見れるようになるので、複数端末を使っている人には機能をオンに。

教育機関向けフレームワーク「ClassKit」が利用可能に

事前に開発者向けにアナウンスがあった通り、教育機関向けフレームワーク「ClassKit」が利用できるようになっている。

「ClassKit」は、今年3月に開催されたAppleのスペシャルイベント「Let’s take a field trip.」で発表されたもので、教師や生徒が課題の進捗状況を把握するために便利なフレームワーク。同フレームワークを利用予定の開発者の方々は、ぜひ詳細をチェックしていただきたい。

正式版「iOS 11.4」はすでに配信が開始されており、アップデートしたい場合は設定アプリの[一般]>[ソフトウェア・アップデート]から可能だ。アップデートには時間がかかる可能性があるので、ある程度時間に余裕があるときに実行するようにしよう。

「iOS 11.4」リリースノートは以下の通り。

iOS 11.4には、複数の部屋でオーディオ再生ができるAirPlay 2、HomePodのステレオペア対応、およびiCloudにメッセージを保管する機能が導入されました。このアップデートにはバグの修正および改善も含まれます。

AirPlay 2

  • 家全体のホームオーディオシステムおよびAirPlay 2に対応したスピーカーを操作可能
  • 家にある複数のAirPlay 2に対応したスピーカーと同期して音楽を同時に再生可能
  • コントロールセンター、ロック画面、またはiPhone/iPad上のApp内のAirPlayコントロールからAirPlay 2に対応したスピーカーを操作可能
  • iPhone、iPad、HomePod、またはApple TVからSiriを使ってAirPlay 2に対応したスピーカーを音声で操作可能
  • AirPlay 2に対応したスピーカーでの再生を妨げることなく、iPhoneまたはiPadで電話に出たりゲームをすることが可能

HomePodステレオペア

  • iPhoneまたはiPadを使用してHomePodのステレオペアを設定することに対応
  • HomePodステレオペアは自動的に部屋の設置場所を検知しサウンドを場所に応じて自動調整
  • 先進のビームフォーミング機能により、既存のステレオペアよりもさらに臨場感のある音響ステージを提供
  • HomePodはステレオペアに対応するように自動的にアップデート(“ホーム” Appで自動アップデートが無効にされていない限り)

iCloudにメッセージを保管

  • メッセージ、写真、およびその他の添付ファイルをiCloudに保管し、デバイスの空き容量を増やすことが可能
  • 新規デバイスに同じiMessageアカウントでサインインすれば今までのメッセージを新規デバイスですべて見ることが可能
  • メッセージやチャットを削除すると、どのデバイスからも同時に削除
  • この機能をオンにするには、iCloud設定で“メッセージ”を有効にします(“設定”>[あなたの名前]>iCloud)
  • 今までと同じように、チャットはエンドツーエンドで暗号化

その他の改善および修正

  • 教師が“スクールワーク” Appを使用して生徒にiBooksで読書アクティビティを割り当てることが可能
  • 特定の文字列が“メッセージ”をクラッシュさせる問題を修正
  • “メッセージ”で一部のメッセージの順序がばらばらに表示される問題に対処
  • Google Drive、Googleドキュメント、およびGmailにSafariからログイン/アクセスができない問題に対応
  • “ヘルスケア”でデータが同期できない問題を修正
  • ヘルスケアデータにアクセス可能なAppを変更できない問題を修正
  • ホーム画面でAppが正しくない位置に表示される問題を解決
  • CarPlayオーディオの音が歪む問題を修正
  • iPhoneからBluetooth経由で再生しているとき、または車でUSBに接続しているときに、音楽を選択できない問題を修正
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※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。