【徹底比較】新型12.9/11インチ「iPad Pro(2018)」は買い?性能・スペックを2017年モデルと比較してみた

10月31日、Appleは米ニューヨークで開催した新製品発表イベント 「There’s more in the making.」 で、世界中から期待されていた新型 「iPad Pro」 を発表した。

新型 「iPad Pro」 の特徴は 「さらなるスマート化」。ホームボタン(Touch ID)を廃止した代わりに顔認証機能 「Face ID」 を搭載。これまでのホームボタンによる操作ではなく、iPhone Xのようなジェスチャー操作を基本とする。

画面周囲のベゼルは従来よりも大幅に狭くなり、画面が端末いっぱいに広がる、いわゆる”ベゼルレスデザイン”を採用している (ただし、当初の想像以上にベゼルは太かったが)。

「iPad Pro」シリーズが誕生してから、初めての大幅アップデートとなった今回の新型モデルだが、果たしてベゼルレス化した今回の 「iPad Pro」 は前モデルからどれほど変わったのか、比較・検証してみた。

また、購入を悩んでいる方に対して、今回の新型モデルは 「買い」 かどうかを最終的にアドバイスしたいと思う。もし迷っているようだったら、是非参考にしていただければと思う。

新型iPad Proは前モデルからどこが進化した?

まずは旧モデルと新モデルの違いを比較表で確認しておこう。

  11インチiPad Pro (2018) 12.9インチiPad Pro (2018) 10.5インチiPad Pro (2017) 12.9インチiPad Pro (2017)
ディスプレイ Liquid Retina ディスプレイ
耐指紋性撥油コーティング
フルラミネーションディスプレイ
反射防止コーティング
広域色ディスプレイ(P3)
True Toneディスプレイ
ProMotionテクノロジー
Retina ディスプレイ
耐指紋性撥油コーティング
フルラミネーションディスプレイ
反射防止コーティング
広域色ディスプレイ(P3)
True Toneディスプレイ
ProMotionテクノロジー
ディスプレイサイズ 11インチ 12.9インチ 10.5インチ 12.9インチ
解像度 2,388 x 1,668ピクセル(264ppi) 2,732 x 2,048ピクセル(264ppi) 2,224 x 1,668ピクセル(264ppi) 2,732 x 2,048ピクセル(264ppi)
本体サイズ 247.6 × 178.5 × 5.9 mm 280.6 × 214.9 × 5.9 mm 250.6 × 174.1 × 6.1 mm 305.7 × 220.6 × 6.9 mm
重量 Wi-Fiモデル:468g
Wi-Fi + Cellularモデル:468g
Wi-Fiモデル:631g
Wi-Fi + Cellularモデル:633g
Wi-Fiモデル:469g
Wi-Fi + Cellularモデル:477g
Wi-Fiモデル:677g
Wi-Fi + Cellularモデル:692g
プロセッサ A12X Bionicチップ
M12コプロセッサ
Neural Engine
A10X Fusionチップ
M10コプロセッサ
外向きカメラ 12Mピクセル(1,200万画素)
F値:1.8
クアッドLED True Toneフラッシュ
5枚構成のレンズ
Live Photos
Focus Pixelsを使った
オートフォーカス
パノラマ(最大63Mピクセル)
サファイアクリスタル製レンズカバー
12Mピクセル(1,200万画素)
F値:1.8
光学式手ぶれ補正
クアッドLED True Toneフラッシュ
6枚構成のレンズ
Live Photos
Focus Pixelsを使った
オートフォーカス
パノラマ(最大63Mピクセル)
サファイアクリスタル製レンズカバー
ビデオ撮影 4K HD(30fpsまたは60fps)
1080p HD(30fpsまたは60fps)
720p HD(30fps)
1080p(120fps)、720p(240fps)スローモーションビデオに対応
映画レベルのビデオ手ぶれ補正
連続オートフォーカスビデオ
4K HD(30fps)
1080p HD(30fpsまたは60fps)
720p HD(30fps)
1080p(120fps)、720p(240fps)スローモーションビデオに対応
映画レベルのビデオ手ぶれ補正
連続オートフォーカスビデオ
内向きカメラ TrueDepthカメラ
7Mピクセル(700万画素)
F値:2.2
ポートレートモード
ポートレートライティング
アニ文字とミー文字
Live Photos
Retina Flash
1080p HDビデオ撮影
スマートHDR
自動手ぶれ補正
FaceTime HDカメラ
7Mピクセル(700万画素)
F値:2.2
Live Photos
Retina Flash
1080p HDビデオ撮影
自動HDR
自動手ぶれ補正
センサー Face ID
3軸ジャイロ
加速度センサー
環境光センサー
気圧計 
Touch ID(第2世代)
3軸ジャイロ
加速度センサー
環境光センサー
気圧計 
通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
同時デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)
MIMO対応
Bluetooth 5.0
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)
MIMO対応
Bluetooth 4.2
バッテリー

ビデオ / オーディオ再生 : 最大10時間

インターネット利用
Wi-Fi : 最大10時間
4G LTE : 最大9時間

ビデオ / オーディオ再生 : 最大10時間

インターネット利用
Wi-Fi : 最大10時間
4G LTE : 最大9時間

Apple Pencil Apple Pencil (第2世代) Apple Pencil (第1世代)
Smart Keyboard Smart Keyboard Folio Smart Keyboard
コネクタ USB-C
Smart Connector
Lightning
Smart Connector
カラー シルバー
スペースグレイ
シルバー
ゴールド
スペースグレイ
ローズゴールド
シルバー
ゴールド
スペースグレイ
価格 Wi-Fiモデル
64GB:89,800円
256GB:106,800円
512GB:128,800円
1TB:172,800円

Wi-Fi + Cellularモデル
64GB:106,800円
256GB:123,800円
512GB:145,800円
1TB:189,800円

Wi-Fiモデル
64GB:111,800円
256GB:128,800円
512GB:150,800円
1TB:194,800円

Wi-Fi + Cellularモデル
64GB:128,800円
256GB:145,800円
512GB:167,800円
1TB:211,800円

Wi-Fiモデル
64GB:69,800円
256GB:86,800円
512GB:108,800円

Wi-Fi + Cellularモデル
64GB:84,800円
256GB:101,800円
512GB:123,800円

販売終了

新型 「iPad Pro」 は、11インチモデルと12.9インチモデルの2種類が発表された。

11インチモデルは、従来の10.5インチモデルを置き換える形で登場。ホームボタン廃止&ベゼル狭化で端末サイズを維持しながら画面の大型化に成功した。そして新12.9インチモデルは、従来の12.9インチモデルと画面サイズは変わらないものの、ベゼルを狭くすることで端末サイズの小型化を実現している。

端末サイズや画面サイズに関して、新型iPad Proは前モデルから以下の表のように変化した。

  2017 2018
10.5インチ 12.9インチ 11インチ 12.9インチ
本体サイズ 縦:250.6mm
横:174.1mm
厚さ:6.1mm
縦:305.7mm
横:220.6mm
厚さ:6.9mm
縦:247.6mm
横:178.5mm
厚さ:5.9mm
縦:280.6mm
横:214.9mm
厚さ:5.9mm
重量
(Wi-Fi)
469g 677g 468g 631g
重量
(Wi-Fi+Cellular)
477g 692g 468g 633g
画面サイズ 10.5インチ 12.9インチ 11インチ 12.9インチ
解像度 2,224 x 1,668 2,732 x 2,048 2,388 x 1,668 2,732 x 2,048
ピクセル密度 264ppi 264ppi 264ppi 264ppi

本体デザインの変更に伴い、見た目だけでなく機能も大きく変わったiPad Proだが、これだけの変化が行われたにも関わらず、本体の厚みは驚きの5.9mm。これまでのiPad Proもかなり薄かったが、さらに15%も薄くなっている。重さも11インチモデルが468g、12.9インチモデルが631g (いずれもWi-Fiモデルの重さ)と、片手で軽々と持てる重さに収まっているため、高性能化に伴い重くなってしまった、ということはない。

むしろ12.9インチモデルに関しては、前モデルが677gであったことから新型モデルで46g軽くなっている計算になる。とはいえ、この46gという重さはSサイズ卵と同じくらい。軽くなったのはそれだけで嬉しいものではあるが、Sサイズ卵程度の違いであれば実際に持ったときに変化を感じることはほぼないので、くれぐれも期待しすぎないようにしよう。

変更になった部分は、画面や端末サイズ以外にも複数箇所に及ぶ。

まずはエッジ部分。側面はこれまでやや丸みを帯びたエッジデザインだったが、新型モデルからはiPhone SEのようにほぼ直角なデザインに。iPhoneのようなステンレススチールではなくアルミフレームだが、決して安っぽさは感じられない。

また、これまで端末側面にあったSmart Connectorは背面に移動となっており、専用の純正キーボード 「Smart Keyboard Folio」 が用意されている。こちらは従来までのSmart Keyboardとは異なり、使わないときにはパタンとたたむことで前面と背面の両方を保護できるスリーブに生まれ変わっている(従来までは片側しか保護できなかった)。

初の「Face ID」搭載で指紋認証から顔認証へ

ベゼルレスデザインになったことでホームボタンの代わりに生体認証を務めるのが、顔認証機能 「Face ID」 だ。同機能は 「iPhone X」 や 「iPhone XS/XS Max」 「iPhone XR」 にも搭載されており、顔をかざすだけで画面のロック解除が可能。もちろん、Apple Payによる支払いも手軽にできるようになり、Webサイト上での決済がよりスムーズになること間違いなしだ。

 「Face ID」 による顔認証は、iPad Proのベゼル内に配置されたTrueDepthカメラによって行われる。ただし、iPhone X以降のベゼルレスiPhoneには 「ノッチ」 と呼ばれる切り欠きが存在し、ここにTrueDepthカメラが配置されているが、iPad Proの場合はTrueDepthカメラがベゼル内にすっぽりと収まる設計になっており、美しいデザインを損なうことはない。

これはおそらく、iPadが映画などの映像作品を見たり写真・イラスト編集をするためのマシーンであるため。ノッチのような存在は邪魔になることから、Appleが意図的にノッチを作らなかったものと予想される。これが影響しているのかは不明だが、iPad Proのベゼル幅はiPhoneに比べてやや太めに作られている。

ちなみに、iPadの 「Face ID」 はiPhoneのものと仕様が少しだけ異なる。iPhoneは縦状態でのみ顔認証が可能だが、iPadの場合は横にしても顔認証ができる。これはiPadは横向きで使うことが多く、横向きにした時でも顔認証ができないと不便だからだ。

また、Face IDの認証の際、iPadを持つ手によってTrueDepthカメラが塞がれてしまっていた場合には、iPad Proが 「手で塞いじゃってますよ」 という警告を出すなどとても賢い仕様になっている。

ちなみに、「iOS 12」 からはFace IDにマルチユーザー機能が実装されており、最大2人まで顔を登録しておくことができる。家族や恋人で共有してiPad Proを使用する場合に役立つだろう。本当は 「Touch ID」 の時のように5人くらいまで登録できればいいのだが、元はひとりまでしか登録できなかったのだし、あまり文句は言うまい。

iOSデバイスとして初めてUSB-Cポートを搭載

新型 「iPad Pro」 の特徴は、本体デザインの変更だけではない。これまでiPadは、Lightningポートを介して充電やデータ転送を行なってきたが、今回の新型モデルから新たにUSB-Cポートが搭載される。このおかげでMacBook ProやMacBookとの接続はUSB-Cケーブル1本だけで完結できるようになっただけでなく、他のUSB-C搭載デバイスともUSB-Cケーブルで直接つなぐことができるように。

例えば、USB-C搭載ディスプレイに繋げば最大5Kの高解像度映像が出力できる。また、USB-Cポートを搭載したデジタル一眼レフカメラに接続すれば、カメラで撮影した写真を直接iPadに転送できるようになる。これまではMacに繋ぐか、USB-C to Lightningケーブルを使用する必要があったが、こちらもやはりUSB-Cケーブル1本でできるように。これはかなり便利だ。

Appleは新型iPad Proのアピールポイントとして、Adobeのソフトウェアを使ってプロ級の写真編集ができることをアピールしていたが、写真の撮影から、写真の取り込み、写真編集までのすべての工程をPCやMacを介せずできるようになることはとても大きな変化なのではないだろうか。少なくとも写真家やイラストレーターなどクリエイティブな仕事をしている人には、かなり強力なアピールになるはずだ。

ちなみに、USB-Cポートが搭載されたことで、iPadのバッテリーを使ってiPhoneを充電するというちょっとした小技が使えるようにもなった。この機能を使うにはUSB-C to Lightningケーブルが必要になるものの、もしもの際にはiPadがモバイルバッテリー代わりになるため、普段からiPad ProとiPhoneの両方を持ち歩いていれば、いざという時に役に立つこともあるかもしれない。

ただし、USB-Cポートが搭載されて便利になった一方で、3.5mmヘッドホンジャックが廃止されてしまうという大事件も発生している。この変更によって、有線イヤホンやヘッドホンをそのままiPad Proに接続することができなくなってしまった。

ヘッドホンジャックの廃止はすでにiPhoneが通ってきた道ではあるものの、いよいよその流れがiPadにも来てしまったようだ。

すでに 「AirPods」 や 「BeatsX」 などのワイヤレスオーディオ機器を持っているなら、それらをそのまま流用すれば特に問題はないのだが、もし持っていないという方は別途1,000円(税別)で 「USB-C – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」 を購入しておかないと、お気に入りのイヤホンやヘッドホンで音楽を楽しむことができなくなってしまうので注意が必要だ。

もしくは新型iPad Proの代わりに10.5インチモデルを購入するという手もあるが、わざわざイヤホンジャックひとつのためだけに旧型モデルを購入するというのもあまりスマートではない。今は有線イヤホンが使えたとしても、最近はイヤホンジャック廃止が主流となってきているため、これを機にワイヤレスイヤホンを導入するのもアリではないかと個人的には考えている。

A12X Bionicで鬼のような性能に&カメラ機能も強化

筆者の自宅では、9.7インチ 「iPad Pro」 と10.5インチ 「iPad Pro」 が現役で使用されている。10.5インチモデルはともかく、2016年に発売した9.7インチモデルだってまだまだ動作は快適で、日頃使っていて不満を感じることはほとんどない。

だが、今回の新型モデルに搭載されたプロセッサはこれら旧型iPad Proのプロセッサをはるかに凌ぐ性能を持っていることが判明している。

新型iPad Proに搭載されたプロセッサは、7nm製造プロセスで作られた 「A12X Bionic」。100億トランジスタを集積し、CPUコアは全部で8つ(高性能コア4/省電力コア4)。Appleによると、シングルコア性能は従来から35%、マルチコア性能は90%高速化しているという。

筆者はこの凄さを知っている。なぜかというと、昨年発売した10.5インチiPad Proでさえ十分すぎるほどの性能を持っているからだ。ほぼ全ての作業にもたつくことはない 「A11X Bionic」 プロセッサをさらに高速化したとなれば、それはもう恐ろしい性能であるに違いなく、実機でのベンチマークスコアの計測が今からとても楽しみだ。ちなみに、新型iPad Proのプロセッサ 「A12X Bionic」 の性能は 「世界中にある92%のノートブックよりも高速である」 とAppleは伝えていた。

CPUコアだけでなくGPUコアも強力。Appleが独自に開発したという7コアGPUを新型iPad Proに搭載したことで、9.7インチiPad Proに搭載された 「A10X」 よりもパフォーマンスが2倍に伸びたという。さらに初代iPadと比べると約1,000倍で、なんとXbox One Sに匹敵するほどのグラフィック性能を持つ。

これらの高速な処理能力を活かして、AppleはiPad Proで高グラフィックなゲームタイトルを遊べるようになったり、Adobeの 「Photoshop for iPad (2019年リリース予定)」 で計100枚を超える高解像度レイヤーを含むPSDファイルを編集しても、サクサクと動作することをアピール。もはやこれはタブレットの性能じゃないよね。

ちなみに、「A12X Bionic」 には深層学習処理を行うためのNeural Engineが搭載されており、「スマートHDR」 撮影が可能になった。この機能は、iPadのカメラで写真を撮影する際、何枚もの写真を連写して合成することで逆光時の白飛びなどを防いでくれる便利なHDR機能。すでに 「iPhone XS/XS Max」 などで利用できる機能だが、iPadにも導入されることとなったようだ。

さらに、被写体の背景をボカすことで、まるで一眼レフカメラで撮影したかのような本格的な写真を撮影することができる 「ポートレートモード」 が、iPadとして初めて利用できるようになった。ただし、同モードはiPad Proでは前面カメラのみ利用可能で、背面カメラでの撮影には対応していない。自撮りをするには持ってこいだが、自分以外の人物や物を撮影したい方は残念ながらiPhoneに頼るしかなさそうだ。

ちなみに、前面カメラの性能は飛躍的に向上した新型iPad Proだが、逆に背面カメラの性能は少しだけ劣化してしまった可能性があるようだ。というのも、Apple公式サイトの技術仕様ページで確認したところ、前モデルで搭載されていた 「光学式手ぶれ補正」 機能がなくなっていたり、レンズの構成が6枚から5枚になっているなどの仕様の変更を確認することができた。

もしiPadを使う上でカメラ性能を重視するなら、もう少し情報が出揃うまで様子見していただきたいところだが、他の機能や性能の向上が著しいため、写真撮影は苦手分野と割り切ってiPhoneに任せてしまうのが一番有効な手段と言えるかもしれない。

新型Apple Pencilが登場

クリエイティブな仕事をしているユーザーに対する強力なアピールポイントは、iPad Proと同時に発表された新しい 「Apple Pencil (第2世代)」 にもある。

前モデルの 「Apple Pencil (第1世代)」 では、ペアリングや充電はすべてiPad ProのLightningポートを通して行なっていたが、第2世代ではこれらを全てワイヤレスでできるように。わざわざ後ろのキャップを外してiPad Proや充電ケーブルに接続する手間がなくなったことで、実に快適にApple Pencilを使えるようになるはずだ。

 「Apple Pencil (第2世代)」 をペアリングしたり充電するには、iPad Proの側面(音量ボタン側)の真ん中あたりにある小さな窪みに磁力でカチッと取り付けるだけ。その瞬間から充電が始まり、自動的にペアリングされるようになっている。

そして、Apple Pencilを使って図やイラストを描く人にとって最もうれしい機能が 「ジェスチャー機能」 の追加だろう。人差し指で本体をトントン、とダブルタップするだけで、ブラシサイズやモードを即座に変更することができる。よく使うツール間で変更できるよう、カスタマイズもできるようになっているとのこと。この機能のおかげで、これまでよりもスムーズに図やイラストを仕上げることができるはずだ。

apple-pencil

ただし、少し残念なのがApple Pencil (第1世代)」 と新型iPad Proに互換性がないこと。新型iPad Proの充電ポートがUSB-Cになったため、仕方ないといえば仕方ないのかもしれないが、もし新型iPad Proで 「Apple Pencil」 を使いたいなら、新たに第2世代モデルを購入しなければならない。

しかも、お値段も10,800円から14,500円とちょっぴりお高くなっている。とてもワクワクするデバイスではあるものの、新型iPad Pro自体の値段が上がったことで金銭的な負担も増しているため、第1世代ほど気軽には購入できない印象だ。もちろん、デザイナーやイラストレーターの方など本職の方には全力でオススメしたいデバイスではあるのだが、できれば何かしらの形で互換性を用意して欲しかった。

最大ストレージ容量は1TBに&価格が上昇

以上が「iPad Pro」の変更点だが、他にも最大ストレージ容量の増加が変化していることをお伝えしておきたい。今回の新型iPad Proの最大ストレージ容量は1TBで、従来の512GBよりもさらに大きな容量がオプションとして提示されている。

1TBモデルを購入した場合、11インチモデルiPad Proの価格はWi-Fiモデルで172,800円、Cellularモデルで189,800円となる。さらに12.9インチモデルに関してはWi-Fiモデルが194,800円、Cellularモデルが211,800円と20万円を超える。1TBほどの大ボリュームが必要な方はそう多くないはずだが、512GBでも不十分だった方にとってはとても重要なアップデートとなるはず。価格はタブレットとは思えないものになっているが。

ちなみに、新型iPad Proの価格はフルスクリーンデザインになったこともあり、やはり高額化していた。昨年のiPad Proのラインナップの中での最安モデルは69,800円だったのに対し、今年のiPad Proは89,800円。これはあくまで税別価格で、実際に消費税を込めるとギリギリ10万円以内に収まる96,984円となる。円安が続いているため仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが、決して安い端末ではないことが分かるだろう。

  11インチiPad Pro (2018) 12.9インチiPad Pro (2018) 10.5インチiPad Pro (2017) 12.9インチiPad Pro (2017)
価格 Wi-Fi
64GB:89,800円
256GB:106,800円
512GB:128,800円
1TB:172,800円

Wi-Fi + Cellular
64GB:106,800円
256GB:123,800円
512GB:145,800円
1TB:189,800円

Wi-Fi
64GB:111,800円
256GB:128,800円
512GB:150,800円
1TB:194,800円

Wi-Fi + Cellular
64GB:128,800円
256GB:145,800円
512GB:167,800円
1TB:211,800円

Wi-Fi
64GB:69,800円
256GB:86,800円
512GB:108,800円

Wi-Fi + Cellular
64GB:84,800円
256GB:101,800円
512GB:123,800円

販売終了したため、以前の価格を掲載

Wi-Fi
64GB:86,800円
256GB:103,800円
512GB:125,800円

Wi-Fi + Cellular
64GB:101,800円
256GB:118,800円
512GB:140,800円”

購入から少なくとも5年は使えそうな性能であるため、長く使うことを考慮したら最低でも256GBモデルを買いたいところではあるが、どのモデルを購入するかはお財布との相談が必要になりそう。

ちなみに、10.5インチ「iPad Pro」の販売が継続されているため、そちらを購入すると言う線もあるが、先に伝えた新型Apple Pencilが10.5インチモデルをサポート外にしてしまっていることを考えると、Apple Pencilを同時に購入する気なのであれば、個人的には新型iPad Proを購入するべきなのではないかと思っている。将来のiPadはきっと第2世代 「Apple Pencil」 をサポートしていくと思うからだ。

まとめ:大きく進化した新型「iPad Pro」は買う価値あり

新型iPad Proは、プロユーザーだけでなく一般ユーザーにとっても非常に優れた端末だ。

”ベゼルレスデザイン”になったことが最大の特徴であるためか細かな変更点がやや軽視されがちではあるのだが、さらなる薄型化やコンパクト化が施されたほか、カメラ機能や処理性能の大幅向上など、本体デザイン以外の変更は実はとても多い

また、Lightningポート廃止と同時にUSB-Cポートが搭載されるなど、現代のトレンドにようやくAppleが追いついたという側面も見逃してはならない。

新型「iPad Pro」になって不便になることといえば、Face IDで顔認証をする際、マスクをした状態では画面ロック解除ができなくなること。また、USB-C充電になったため従来のLightningケーブルでは充電できなくなることが挙げられる。特に後者の場合は、iPhoneとiPadをセットで持ち歩く場合にはLightningケーブルの他にUSB-CケーブルとUSB-C電源アダプタを持ち歩く必要があるということになる。

おそらく将来的にはiPhoneもUSB-C充電になると予想され、iPhoneとiPad、Macの全てがUSB-Cによって充電可能になる可能性が高い。今こういった不便が強いられるのは各Apple製品のポートが過渡期を迎えているからだとは思うのだが、新型iPad Proを購入する場合にはやや不便になる可能性があることを考慮しておく必要があるだろう。

ちなみに、筆者の話をすると現時点でも外出する際には常にMacBook Proと一緒にUSB-C電源アダプタとUSB-Cケーブルを持ち歩いているため、iPad ProがUSB-Cポートを搭載したからといって困ることはないだろう。

むしろ、カメラで撮影した写真をUSB-Cケーブル1本でiPadに移すことができるようになったり、iPhoneをiPadから充電できるようになったことを考えると、むしろ便利になったと捉えることができた。

かつては 「まるでコンピュータ」 なんて言ってユーザーから失笑を買っていたものだが、これがAppleに火をつけさせたのか、今回のiPad Proは恐ろしい出来になっている。というよりも 「まるでコンピュータ」 ではなく 「もはやコンピュータを超えた」 ものになっている気もする。やはりOSや操作感の関係でコンピュータほど便利な道具ではないのかもしれないが、作業内容によってはPC以上に便利で強力なマシーンになっていると言えるかもしれない。

新型 「iPad Pro」 はAppleの本気。買いかそうでないかと聞かれたら、筆者は間違いなく 「買い」 と答えるだろう。数年間も使える次世代の強力なタブレットが欲しいなら、今回の新型iPad Proを購入してみてはどうだろうか。

ちなみに、11インチモデルと12.9インチモデルのどちらを買うべきか、については別記事で書こうと思っているが、もし迷っているようだったら単純にサイズで決めてしまっていいのではないだろうか。自宅で映画やドラマ、スポーツやアニメ番組を見るんだったら大画面が適しているだろうし、家の外に持ち出して使うことを想定しているのであれば11インチがオススメだ。

筆者は前者を重視したいところだが、外に持ち出す機会も結構あるため、11インチモデルを購入した。ただし9.7インチモデルや10.5インチモデルの頃から画面の大きさに不満はなかったため、特に大画面である必要がないのであれば11インチモデルでも満足できるのではないかと思う。もし不安だったら、Apple Storeなど店頭でサイズ感を実際にチェックしてみていただきたい。もしくはApple公式サイトで比較することも可能なので、気になる場合はこちらのリンクからどうぞ。

▶︎ Apple公式サイトで各種「iPad」製品をチェック
 ・iPad Pro (11インチ / 12.9インチ)
 ・iPad Pro (10.5インチ)
 ・iPad (9.7インチ)
 ・iPad mini 4
▶︎ Apple公式サイトで「iPadアクセサリ」をチェック
 ・Apple Pencil (第2世代) / Apple Pencil (第1世代)
 ・ケース&プロテクター / イヤホン / その他
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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

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