【比較】「iPhone XS」と「iPhone X」の性能を比べてみた 新型iPhoneはどう進化した?

9月13日、Appleは新型iPhoneの「iPhone XS」を発表した。今月14日に予約受付が開始され、21日に発売予定となっている。

今回の新モデル「iPhone XS」は、昨年10周年モデルとして発売した「iPhone X」と見分けがつかないくらいに見た目がそっくり。なので、中には「一体何が変わったの?」と疑問に思ったり、「何も変わってないじゃん」と感じる人もいるはず。

それもそうだ。なぜなら、「iPhone XS」はマイナーアップデートモデル。デザインの変更はゴールドモデルが追加された以外にほとんどないからだ。

しかし、外面は変わってなくとも内部の性能はしっかりと向上しているので安心してほしい。Appleは決して手を抜いたわけじゃない。

でも、ここで疑問。昨年に「iPhone X」を買った人が買い換えるほどの向上なのだろうか。もしかして、iPhone Xから乗り換えたいと思っている方もいるかもしれない。また、昨年iPhone Xの購入を検討しながら結局買わず、今年の新型モデルを待っていた人もいるかもしれない。

そんな方たちのために、当記事では「iPhone X」と「iPhone XS」を比較してみた。2018年モデルは一体何が変化したのか、そもそも購入するべきなのか、ぜひその目でご検討いただきたい。

iPhone XSで進化したこと 
  • プロセッサが「A11 Bionic」から「A12 Bionic」に
  • バッテリー持ちが向上
  • ステレオ録音が可能に
  • ストレージ容量に512GBが追加
  • 防水・防塵性能が向上
  • カメラ性能が向上
  • ゴールドモデルが追加
  • ビデオの拡張ダイナミックレンジに対応
  • 4×4 MIMOによるギガビット級LTE対応
  • デュアルSIM(DSDS)に対応

以上が「iPhone XS」で進化した点。全体的に「iPhone 7 / 7 Plus」から「iPhone X」に進化した時に比べると”進化の幅”はそこまで大きくない。そのため、昨年に比べると今回の新型iPhoneの発表はやや地味に映ったと思う。

目覚ましい進化を遂げたのは、おそらくプロセッサの処理能力と防水・防塵性能、カメラ性能の向上。あとデュアルSIMに対応したことで、2枚のSIMカードを入れ替えて使っていた方にとっては利便性が高まることに(ただし、日本ではeSIM運用になる上に日本のキャリアは非対応)。

プロセッサの向上

プロセッサに関しては、10nmプロセスの「A11 Bionic」から7nmプロセスの「A12 Bionic」(4コアCPUと4コアGPU)になったことで、処理能力が最大15%、グラフィック性能は50%向上。さらに50%の省電力化も実現した。実際、ハンズオン動画などを見る限り、動作速度はiPhone Xよりも早く感じたため、処理能力はそれなりに向上していることが予想できる。

防水・防塵性能の向上

防水防塵性能に関しては、これまでの「IP67」から「IP68」へと進化。Appleによると、「IP68」の防水性能はiPhoneを持った状態で水深2mの水の中に30分いても故障しないほどの耐水性能だという。これまでは水深1mだったので、1mの進歩だ。

もちろん、「劇的に変わった」とまでは言えないものの、間違って大人用プールにiPhoneを落としてしまったとしても故障しないぐらいの防水性能があるのであれば、日常生活で水没死させる危険性はほとんどなくなったと言えるのではないだろうか。筆者は自宅で少し大きめな水槽を管理しているので、これは素直に嬉しいところ。

カメラ性能の向上

「iPhone XS」は「A12 Bionic」や新センサーを採用したことで、スマートHDRに対応したり、ポートレートモードの背景のボケの質が向上、さらには撮影後に被写界深度を調整できるようになるなど、より高度な処理を用いた写真撮影ができるようになった。

実際、デモで紹介されていた写真はすべてハイクオリティなものばかりで、「iPhone X」では実現できなかったディティールを見事に表現することができていた。こればかりは確実に「iPhone XS」に軍配が上がるだろう。旅行先や出張先で美しい風景を見たときに、自分の目で見た風景をそのままカメラで収めることができるかもしれない。

ゴールドモデルの追加

また、見た目的にも分かりやすいのがゴールドモデルの追加。「iPhone XS」はステンレススチールのフレームが使用されているが、これがゴールドとの相性が抜群。キラリと輝くデザインが美しく、きっと今回の新型モデルの一番人気カラーになるのではないだろうか。

バッテリー持ちが改善?

Appleは、iPhone XSはiPhone Xに比べてバッテリー持ちが30分伸びたと言っていたが、実際は連続通話時間が1時間短くなるなど必ずしもバッテリー持ちが改善されているわけではない項目もある。

あと忘れてはいけないのが、ストレージ容量が最大512GBになったこと。これまでは256GBが最大だったが、iPhone XSの場合はこれまでの64GB/256GBのオプションに512GBが追加され、ハイエンドユーザーを納得させることができるだろう。ただ、スマートフォンに512GBものストレージ容量が必要な人はほんの僅かだとは思うが。

そのほか、ギガビット級LTE通信に対応などやや大きい変更点もある。もちろん、通信速度が向上することは嬉しいことだ。これからは5Gという新しい通信規格も導入されようとしている時代でもあるため、次世代のネット環境へ一足お先に行けるのは、未来のスマートフォンたる「iPhone XS」にとって必要な機能だったと言えるだろう。

変更があったのは実質的にここまで。画面サイズや解像度、本体サイズや機能など、あとは大して変わっていないのが実情だ。

乗り換えをするかどうかはユーザーが決めることであると思うのだが、筆者としてはiPhone Xから乗り換える意味はさほどないと感じている。むしろ乗り換えるべきはiPhone 8/8 PlusもしくはiPhone 7/7 Plus以前のユーザーだろう。昨年、未来のスマートフォンと呼ばれた「iPhone X」をスルーした人にとっては、とても良い端末になっているのではないだろうか。

以下に「iPhone XS」と「iPhone X」のスペック比較表を掲載しておいたので、もっと詳しく見たい方は以下をご覧になっていただきたい。

ちなみに、「iPhone XS」は9月14日午後4時01分から予約受付が開始される予定。予約はApple公式サイトもしくは各キャリアのオンラインショップから可能で、以下から注文することが可能だ。発売は9月21日(金)となっている。

▶︎ 各種iPhoneの予約・購入は以下の公式オンラインショップから!24時間受付中!
  iPhone Xs iPhone X
ディスプレイ 3D Touch搭載
Super Retina HDディスプレイ
オールスクリーンOLED Multi-Touchディスプレイ
HDRディスプレイ
広色域ディスプレイ(P3)
True Toneディスプレイ
3D Touch搭載
Super Retina HDディスプレイ
オールスクリーンOLED Multi-Touchディスプレイ
HDRディスプレイ
広色域ディスプレイ(P3)
True Toneディスプレイ
ディスプレイサイズ 5.8インチ 5.8インチ
解像度 2,436 × 1,125ピクセル
(458ppi)
2,436 × 1,125ピクセル
(458ppi)
プロセッサ A12 Bionicチップ
次世代のNeural Engine
A11 Bionicチップ
Neural Engine
外向きカメラ 広角カメラ
12Mピクセル(1200万画素)
f/1.8

望遠カメラ
12Mピクセル(1200万画素)
f/2.4

2倍の光学ズーム
最大10倍のデジタルズーム
進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード
ポートレートライティング(5種類)
デュアル光学式手ぶれ補正
クアッドLED True Toneフラッシュとスローシンクロ
写真のスマートHDR

広角カメラ
12Mピクセル(1200万画素)
f/1.8

望遠カメラ
12Mピクセル(1200万画素)
f/2.4

2倍の光学ズーム
最大10倍のデジタルズーム
ポートレートモード
ポートレートライティング(5種類)
デュアル光学式手ぶれ補正
クアッドLED True Toneフラッシュとスローシンクロ
写真の自動HDR

ビデオ撮影 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps)
1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
720p HDビデオ撮影(30fps)
クアッドLED True Toneフラッシュ
1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応
2倍の光学ズーム
最大6倍のデジタルズーム
ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)
ステレオ録音
4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps)
1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
720p HDビデオ撮影(30fps)
クアッドLED True Toneフラッシュ
1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応
2倍の光学ズーム
最大6倍のデジタルズーム
内向きカメラ 7Mピクセル(700万画素)
f/2.2
1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
Retina Flash
進化したボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモード
ポートレートライティング
アニ文字とミー文字
ビデオの拡張ダイナミックレンジ(30fps)
映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p)
7Mピクセル(700万画素)
f/2.2
1080p HDビデオ撮影
Retina Flash
ポートレートモード
ポートレートライティング
アニ文字とミー文字
通信 4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE4
2×2 MIMO対応802.11ac Wi‑Fi
Bluetooth 5.0
リーダーモード対応NFC
予備電力機能付きエクスプレスカード
FeliCa
MIMO対応802.11ac Wi‑Fi
Bluetooth 5.0
リーダーモード対応NFC
エクスプレスカード
FeliCa
バッテリー 連続通話時間:最大20時間
インターネット利用:最大12時間
ビデオ再生:最大14時間
オーディオ再生:最大60時間

高速充電(30分で最大50%充電)
ワイヤレス充電(Qi規格)

連続通話時間:最大21時間
インターネット利用:最大12時間
ビデオ再生:最大13時間
オーディオ再生:最大60時間

高速充電(30分で最大50%充電)
ワイヤレス充電(Qi規格)

SIMカード デュアルSIM
(nano-SIMとeSIM)
シングルSIM
(nano-SIM)
防水性能 IP68等級 IP67等級
本体サイズ 縦143.6 × 横70.9 ×厚さ7.7 mm 縦143.6 × 横70.9 ×厚さ7.7 mm
重量 177g 174g
カラー ゴールド
スペースグレイ
シルバー
スペースグレイ
シルバー
価格 64GB:112,800円
256GB:129,800円
512GB:152,800円
販売終了(販売当時の価格を表示)
64GB:112,800円
256GB:129,800円
この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

コメント一覧

  1. anonymous より
    2018-09-15 21:56

    RAMが4GBになった事は?

    • NANA より
      2018-09-16 04:39

      コメントありがとうございます!
      RAM容量に関してはこちらの記事でも触れている通り、一部メディアからベンチマークスコアが公開されていますが、この情報が本物であるかどうかは分かっておらず、確実とは言えないためまだ記載していません。筆者もiPhone XS実機でベンチマークを計測してみたいと思うので、RAM容量についてはその後に追記したいと思っています。

コメントはこちら

※当サイトではスパムフィルターを導入しております。返信がない場合はお手数ですが「お問い合わせ」よりご連絡ください。