【2019年最新比較】「MacBook Air」と「MacBook Pro」の性能・機能を比較 買うべきはどっち?

10月31日、Appleは待望の新型 「MacBook Air」 を発表した。これまで長い間、大きなアップデートがなかったことから廃止の噂もあったが、密かに新型モデルの登場を待ち焦がれていたユーザーは意外と多いはずだ。

実際に発表された新型モデルは、Touch IDやIntelの第8世代プロセッサが採用されるなど多数のアップデートが施され、「現代のMac」 の最先端レベルに到達。普段使いとしてはもちろん、作業内容によっては仕事でも十分使えるほどの性能になっている。

ただし、気になるのは上位モデルである 「MacBook Pro」 との差。特に気になるのは、大きさもほとんど変わらない 「MacBook Pro」 の13インチモデルとの違いだろう。

そこで同記事では、MacBook Air」 と 「MacBook Pro」 の差について比較・検証しようと思う。これから 「MacBook Air」 あるいは 「MacBook Pro」 を購入しようと考えている方にとって参考になれば幸いだ。

追記:2019年05月22日に新型MacBook Pro(2019) が発表されたが、当記事はMacBook Pro(2019) を踏まえた最新の内容になっているため、安心して読み進めていただきたい。

大前提:比較すべきは 「MacBook Air」 と 「MacBook Pro (13インチ, Touch Barなし)」

この記事を読むにあたって、まずは 「MacBook Air」 と 「MacBook Pro」 にはどんなモデルが用意されているのかを把握しておく必要がある。

今回発表された 「MacBook Air」 のラインナップは1種類とシンプルだが、「MacBook Pro」 には15インチモデル、13インチモデル(Touch Barあり)、13インチモデル(Touch Barなし)の3つのモデルが存在しており、さらに13インチモデルはTouch Barありが2019年モデル、Touch Barなしが2017年モデルとなっているなど、少々複雑。

このうち、13インチのTouch Barなしモデルは 「MacBook Pro」 の中でもエントリーモデル扱いとなっており、同じ13インチのTouch Bar搭載モデルに比べるとプロセッサの処理能力が低く、キーボードも旧世代のものを使用しているなど、やや性能の低さが目立っている。そのため、価格はTouch Bar搭載モデルに比べて5万円近く安い。

今回発表された新型 「MacBook Air」 は、どちらかというと13インチの 「MacBook Pro (Touch Barなし)」と性能的には近いため、比較するべきはこの両者になるだろう。

ただし、もしあなたがAdobeなどのソフトウェアを使った写真編集や動画編集をする機会が多い場合、個人的にはTouch Barが搭載された13インチ・15インチの 「MacBook Pro」 の購入をオススメしたい。参考までに、筆者は「MacBook Pro (13インチ – Touch Barあり/2018年モデル)」 を使用しているが、写真編集やビデオ編集をするなら、最低でもこのぐらいのスペックが必要だと感じている。つまり、新型 「MacBook Air」 や13インチの 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 では力不足である可能性が高い。

ブラウジングやメール、各種メモやiWorks、YouTube、Twitterなど負荷の軽めな作業しかしない場合は、新型 「MacBook Air」 や13インチの 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 でも問題ないとは思うが、もし上記の作業をすることが多いのであれば、値段は数万円ほど上がってしまうが 「MacBook Pro」 のTouch Bar搭載モデルの購入を検討した方がいいだろう。

ちなみに、MacBook ProのTouch Bar搭載モデルに関しては、13インチ・15インチモデルともに、プロセッサをアップグレードした最新の2019年モデルが5月22日に登場している。これらの最新モデルについて気になる方は以下記事から詳細の確認を。

【関連記事】Apple、「MacBook Pro (2019)」 を突如発売 初の8コアプロセッサ搭載。改良された新バタフライキーボードも搭載

これが大前提。ここから以下の内容は 「MacBook Pro (Touch Barあり)」 ほどの性能を必要としない方向けになるので、上記の前提をしっかり頭に入れて続きを読んでいただければと思う。

13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 と比較

ここからが本題だ。先ほど、新型 「MacBook Air」 と性能が近いのは13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」であるとお伝えしたが、果たしてどれほど性能が似ているのだろうか。スペック比較表を作成してみたので、以下で違いを確認してみていただきたい。

  13インチMacBook Pro(2017)
Touch Barなし
MacBook Air(2018)
ディスプレイ 13.3インチRetinaディスプレイ
広域色(P3)
13.3インチRetinaディスプレイ
解像度 2,560 x 1,600ピクセル(227ppi) 2,560 x 1,600ピクセル(227ppi)
Touch Bar No No
Touch ID No YES
ストレージ
(SSD)
128GB / 256GB / 512GB / 1TB 128GB / 256GB / 512GB / 1.5TB
プロセッサ

2.3GHzデュアルコアIntel Core i5
Turbo Boost使用時最大3.6GHz
64MB eDRAM

オプションで
2.5GHzデュアルコアIntel Core i7
Turbo Boost使用時最大4.0GHz
64MB eDRAM
に変更可能

1.6GHzデュアルコアIntel Core i5
Turbo Boost使用時最大3.6GHz
4MB L3キャッシュ
メモリ 8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ
16GBに変更可能
8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ
16GBに変更可能
グラフィック Intel Iris Plus Graphics 640 Intel UHD Graphics 617
本体サイズ 幅30.41 × 奥行き21.24 × 高さ1.49 cm 幅30.41 × 奥行き21.24 × 高さ0.41〜1.56 cm
重量 1.37kg 1.25kg
ポート Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2 Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2
オーディオ ハイダイナミックレンジステレオスピーカー
2つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
ステレオスピーカー
3つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
キーボード
トラックパッド
第2世代バタフライ式キーボード
感圧タッチトラックパッド
第3世代バタフライ式キーボード
感圧タッチトラックパッド
バッテリー ブラウジング:最大10時間
iTunesムービー再生:最大10時間
ブラウジング:最大12時間
iTunesムービー再生:最大13時間
カラー シルバー
スペースグレイ
ゴールド
シルバー
スペースグレイ
価格 128GB:142,800円〜
256GB:164,800円〜
128GB:134,800円〜
256GB:156,800円〜
▶︎ Apple公式サイトで各種「MacBook」製品をチェック
 ・MacBook Pro
 ・MacBook Air
 ・MacBook
▶︎ Apple公式サイトでMacアクセサリをチェック
 ・Magic Keyboard / Magic Trackpad 2 / Magic Mouse 2 / その他
▶︎ 「MacBook」をAppleの学生・教職員向けストアで購入

上記の比較表を見たら、お分かりいただけたのではないだろうか。そう、新型 「MacBook Air」 と13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 には大きな違いが少ない。

挙げるべき違いは、「プロセッサの処理能力」 「Touch IDの有無」 「広色域(P3)対応の有無」 「重量」 「キーボード」 「バッテリー持ちと充電速度」 「カラーラインナップ」 の7点。この中で特に筆者が重要だと感じるのは、「Touch IDが必要かどうか」 「好きなカラーがあるか」 「あなたの使い方に対して性能が十分かどうか」 の3点だ。

①「Touch ID」 が必要かどうか

まずは、指紋認証機能 「Touch ID」 を必要としているかどうか。個人的には 「MacBook Air」 を購入する最大の理由のひとつになり得るのが 「Touch IDの存在」 だと思っている。

もしあなたがApple Watchを持っていないのなら、「Touch ID」 は想像以上に便利だ。なぜなら、指先ひとつで1秒もかからずに画面ロックを解除できるから。例えば社内会議に参加しているとき、一時的に離席しなくてはならない場合、中身を見られないようにMacBookを閉じることもあるだろう。しかし、一度閉じるとMacは自動的に画面ロック状態になり、戻ってきた時に再度ログインが求められる。この時、指紋だけでMacがサッと開けられたらどれほど便利だろうか。

このTouch ID機能の恩恵は、現時点では 「MacBook Pro Touch Bar搭載モデル」 あるいは 「MacBook Air」 でしか得ることができないため、そういった意味では安価でこの恩恵を受けられる 「MacBook Air」 はとても優秀な端末と言えるだろう。

それでは 「Touch ID」 が搭載された 「MacBook Air」 は絶対買いだろうか?

ここで留意していただきたいのはTouch Barが搭載されていないMacでもスムーズにロック解除できる方法があるということ。それはApple Watchを使用する場合の話。

macOSとの連携で、Apple Watchを腕に巻いた状態でMacを開くと、自動的にログインされ画面ロック解除が可能だ。この連携機能がとても便利なのは間違いない。

ただし、あなたは四六時中、Apple Watchを着けているだろうか。特に家の中で使用することを想定している場合、Apple Watchを着けずに作業する可能性があるなら、この機能は使えない。また、そもそもApple Watchを持っていない場合については論外だ。

そうなれば画面ロックの解除には毎回パスコードの入力が必要になる。「Touch ID」 があるとないとでは雲泥の差だと個人的には思っているが、あなたはどう思うだろうか。Apple Watchを所持しているかどうかも含めて、自分がどのように使うかを想像してみよう。やはり 「Touch ID」 が必要だと感じるなら、「MacBook Air」 は買いかもしれない。

②「ゴールド」なMacが欲しいかどうか

この記事で、筆者は 「MacBook Air」 と 「MacBook Pro」 のどちらを購入するべきか比較しながら説明しているが、ひとつ答えがハッキリとしていることがある。

それはーー、「ゴールド」 のMacが欲しいかどうか。

MacBook Airにあって、MacBook Proにはない特徴のひとつが 「ゴールド」 カラーがあること。さらに重要なことに、Touch IDが搭載されたMacの中で、「ゴールド」 カラーがあるのはMacBook Airだけ。もしシルバーやスペースグレイ以外のカラーが欲しい場合は問答無用で 「MacBook Air」 一択となる。

今回の 「MacBook Air」 に追加されたゴールドは、これまでMacBookで採用されてきたゴールドカラーと似ているが、実はやや赤みがかったゴールドに変更されている。

これは、先に登場した 「iPhone XS/XS Max」 や 「Apple Watch Series 4」 のゴールドカラーに合わせたものであると推測され、揃えることでゴージャスな雰囲気を醸し出すこと間違いなし。

Appleのゴールドカラーはどちらかというと上品な色合いなので好きな方も多いと思う。もし、Touch IDが搭載されたゴールドのMacが欲しいなら 「MacBook Air」 以外の選択肢はない。その場合はぜひ 「MacBook Air」 の購入を。

③「MacBook Air」 の性能で十分か

性能についてだが、「MacBook Air」 にはIntelの第8世代プロセッサが搭載されているものの、「MacBook Pro」 に比べると性能的には完全に劣る。

MacBook Air MacBook Pro (Touch Barなし)
Intel第8世代コアプロセッサ
1.6GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ
Turbo Boost使用時最大3.6GHz
Intel第7世代コアプロセッサ
2.3GHzデュアルコアIntel Core i5、または2.5GHzデュアルコアIntel Core i7プロセッサ
Turbo Boost使用時最大4.0GHz

そのため、少しでも重い作業をする可能性があるのなら、できれば「MacBook Air」 を選ぶのではなく「MacBook Pro」を選ぶべきだろう。先ほども言ったように性能に関しては13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 の方が上であり、さらに言うと 「MacBook Pro 13インチ(Touch Barあり)」 モデルあるいは 「MacBook Pro 15インチ(Touch Barあり)」 の方が処理能力は高い。

処理性能でMacを選ぶ場合はそもそも 「MacBook Air」 を選択せずに上位の 「MacBook Pro」 を選ぶべきだろう。もちろん、「MacBook Air」 の性能で十分だと感じたなら、「MacBook Pro」 を選ぶ必要はない。自分自身がどれほどの処理能力を必要とする作業をするかを考えて決めていただきたい。

④そのほかの違いについて

「MacBook Air」 と13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 を比較するにあたって重要なのが上記の3点となるが、さらに細かい違いは多数存在する。

例えば、同じ13.3インチのRetinaディスプレイを搭載しているものの、「MacBook Air」 はフルsRGB対応なのに対して、「MacBook Pro」 は広色域 (P3) に対応。写真や映像など正確な描写ができるのはP3に対応した 「MacBook Pro」 であるため、写真を撮って編集したりする方は間違いなく 「MacBook Pro」 を選ぶべき。

また、採用されているバタフライキーボードが第2世代のものか第3世代のものかも地味に重要。それぞれ、「MacBook Air」 は第3世代、13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 は第2世代のキーボードが採用されている。

第3世代のバタフライキーボードは第2世代よりも静粛性が増しており、さらに故障の原因となるホコリの侵入を防ぐため、キーの下に薄い膜が導入されていることも判明している。キーボードの故障は意外と多いため、安全策を取るのであれば第3世代のバタフライキーボードが採用された 「MacBook Air」 を選ぶべきだ。ちなみに、第3世代バタフライキーボードは 「MacBook Pro (Touch Barあり)」 モデルで初めて導入された。

あとは持ち運び性を重視するなら約100グラムほど軽い 「MacBook Air」、スピーカーの音質を重視するなら「MacBook Pro」 といったところ。バッテリー持ちも 「MacBook Air」 の方が上になる。両製品の比較表を見ればこのあたりの違いはすぐに分かるはず。細かい部分に関してもどちらか良いかを徹底的に突き詰めていくことで、どちらの端末があなたに適しているか分かるはずだ。

まとめ:どちらを選ぶかを決定するのは 「好み」 

以上、 「MacBook Air」 と13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 の違いを隅々まで挙げてみた。

やはり性能を重視するのであれば、「MacBook Pro」 一択。性能が高ければ長く使うこともできる上に、多少オーバースペックな作業をする事態になったときにも安心感があるだろう。

ただし、「MacBook Air」 に対して特別な想いがある場合は少しだけ悩んでいただきたい。しばらくアップデートがなく、つい最近まで廃止の噂が出ていた 「MacBook Air」 だが、新型モデルが登場したことでまた再び 「MacBook Air」 をメイン機として使うことができる可能性が生まれた。その事実はかなり大きい。

しかも、Touch IDの搭載やゴールドモデルなど、MacBook Airならではの特徴も備わったことで、性能を多少犠牲にしてもMacBook Airを選択する意味は少なからずあると個人的には思っている。

価格差も8,000円とそこまで変わらないため、「MacBook Air」 と13インチ 「MacBook Pro (Touch Barなし)」 のどちらを選ぶかは、最終的には 「好み」 の問題になってくるだろう。ここまで読んできたあなたなら、どちらを購入するべきか、すでに決断済みなのではないだろうか。

もし、それでも迷って決められないのであれば、あなたが取るべき行動はこうだ。

Touch IDが搭載されたモデルがいいなら 「MacBook Air」 を。ゴールドモデルもTouch IDも必要なく性能が高い方がいい場合は 「MacBook Pro(Touch Barなし)」 を購入する。

Macは少なくとも数年は使う重要な買い物。大いに悩んで、最良の決断を導き出していただければと思う。

ちなみに、ここまで読んでもう一度比較表を確認したいという方はこちらのリンクから上部にジャンプすることができる。また、Apple公式サイトでも両製品を比較することができるので、ぜひ活用していただきたい。

▶︎ Apple公式サイトで各種「MacBook」製品をチェック
 ・MacBook Pro
 ・MacBook Air
 ・MacBook
▶︎ Apple公式サイトでMacアクセサリをチェック
 ・Magic Keyboard / Magic Trackpad 2 / Magic Mouse 2 / その他
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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。