【徹底比較】MacBook Proの13インチと16インチモデル、どちらを買うべき?

11月13日、Appleはかねてから噂されていた新型16インチMacBook Proを発表、同日より注文受付を開始した。

16インチMacBook Proは従来の15インチモデルを置き換える形で登場したことで、MacBook Proのラインナップは13インチと16インチの2モデルに。画面の大きさも性能も大きく異なる2台だが、はたしてどれほどの性能差があるのだろうか。

当記事では13インチモデルと16インチモデルのスペックを比較しつつ、両モデルがどのようなユーザーに適した端末なのかを分析してみた。MacBook Proのどちらのモデルを購入するかで迷っている方はぜひ参考にしていただきたい。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
デザイン
ディスプレイ 13.3インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
16インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
解像度 2,560 x 1,600ピクセル (227ppi) 3,072 x 1,920ピクセル (226ppi)
Touch Bar
Touch ID
Touch ID組み込み型のTouch Bar Touch ID分離型のTouch Bar
ストレージ(SSD) 256GB/512GB/1TB/2TB 512GB/1TB/2TB/4TB/8TB
プロセッサ

エントリーモデル
1.4GHzクアッドコアIntel Core i5
(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)
128MB eDRAM

※オプションで以下に変更可能
1.7GHzクアッドコアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.5GH)
128MB eDRAM

2.6GHz 6コアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)
12MB共有L3キャッシュ

2.3GHz 8コアIntel Core i9
(Turbo Boost使用時最大4.8GHz)
16MB共有L3キャッシュ

※オプションで以下に変更可能
2.4GHz 8コアIntel Core i9
(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
16MB共有L3キャッシュ

上位モデル
2.4GHzクアッドコアIntel Core i5
(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)
128MB eDRAM

※オプションで以下に変更可能
2.8GHzクアッドコアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.7GHz)
128MB eDRAM

メモリ 8GB 2,133MHz LPDDR3
※オプションで16GBに変更可能
16GB 2,666MHz DDR4
※オプションで32/64GBに変更可能
グラフィック エントリーモデル
Intel Iris Plus Graphics 645

AMD Radeon Pro 5300M / 5500M
(4GB GDDR6メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載)
Intel UHD Graphics 630

※オプションで以下に変更可能
AMD Radeon Pro 5500M
(8GB GDDR6メ‍モ‍リ搭載)

上位モデル
Intel Iris Plus Graphics 655
本体サイズ 幅30.41×奥行き21.24×高さ1.49cm 幅35.79×奥行き24.59×高さ1.62cm
重量 1.37kg 2.0kg
通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
カメラ 720p FaceTime HDカメラ
外部ポート エントリーモデル
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
上位モデル
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
オーディオ ステレオスピーカー
3つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
6スピーカーシステム
スタジオ品質の3マイクアレイ
3.5mmヘッドフォンジャック
キーボード 第4世代バタフライ式キーボード 改良されたシザー構造のMagic Keyboard
トラックパッド 感圧タッチトラックパッド
バッテリー ブラウジング:最大10時間
ムービー再生:最大10時間
ブラウジング:最大11時間
ムービー再生:最大11時間
カラー シルバー/スペースグレイ
価格(税別) エントリーモデル:139,800円〜
上位モデル:198,800円〜
512GBモデル:248,800円〜
1TBモデル:288,800円〜

MacBook Proを必要とするユーザーはどんな人か

MacBook Proはその名のとおり、ラップトップ型Macの中でもよりプロ向けに作られたハイスペックマシーン。写真や動画の編集など高い処理能力を必要とする場面で使われることを想定し、高性能なプロセッサやグラフィックスが搭載されている。

また、搭載されている機能のほぼすべてが最新の技術を使用したものになる。例えばMacBook Proのキーボードに 「Touch Bar」 という有機ELのタッチパネル式ファンクションキーが用意されている。ここにはファンクションキーの他にも映像再生時にシークバーが、WEBブラウジング中にはタブが表示されるため、これをタッチすることでMacを直感的に操作できる。

Touch Barの隣には 「Touch ID」 という指紋認証機能が搭載されているため、各種ログインがとてもスムーズ。また、対応するサイトではApple Payを使って決済することも。Touch ID非搭載のMacでは利用できない機能もMacBook Proでは使うことができる。

他にもMacBook Proには便利な機能が多数搭載されているわけだが、最も知るべきなのはMacBook Proであれば大抵の作業をこなせるということ。処理性能に不満を感じることなく作業をできるという点ではプロユーザーだけでなく非プロユーザーが購入するのも全然アリだろう。

製品デザイン

今回新たに登場したMacBook Pro 16インチモデルは、従来の15.4インチモデルのデザインを踏襲しながらも、画面の大型化など一部デザインが改良され、より高い次元のプロレベル製品として生まれ変わった。いわゆるメジャーアップデートモデルと言っても差し支えないだろう。

13インチモデルと16インチモデルのデザインの違いは、以下の画像を見れば一目瞭然。

クリックで拡大

13インチモデルはキーボード、トラックパッド、スピーカーなどがギュッとコンパクトに纏まっているが、16インチモデルの場合は全体的に余裕のある作りになっている。

キーボードは端末中心に配置され、その左右には大きなスピーカーが搭載。トラックパッドも13インチモデルのものよりも大きく、操作しやすいのが16インチモデルの特徴だ。

これらの違いは13インチモデルと15.4インチモデルのラインナップの時代からほとんど同じ。ただし、16インチモデルからは”画面縁の太さ”という違いも生まれている。

16インチモデルの画面は完全なるベゼルレスとはいかないものの、画面の縁のベゼルが狭くなっており、より大きな画面で作業することが可能になった。

キーボード・Touch Bar

新しい16インチMacBook Proには、これまで不満の声が上がっていたバタフライ構造キーボードではなく、新しいシザー構造のキーボードが採用されている。このキーボードをAppleはMagic Keyboardと呼んでおり、iMacやiMac Pro向けのキーボード 「Magic Keyboard」 と似た仕組みになっているようだ。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
キーボード 第4世代バタフライ式キーボード 改良されたシザー構造のMagic Keyboard

キーストロークは従来の0.5mmから1mmに増えており、より打鍵感が増した。さらにキートップやシリコンキャップなどあらゆる箇所が見直されており、打鍵音がより小さく、そして打ちやすく。そしてキーの安定性が高いものに変わっている。

バタフライ構造キーボードは故障率が高いことでも有名だが、それについては完全解決できたかは不明。ただし、Magic Keyboardでは故障の報告例が少ないことから、少なくともバタフライ構造キーボードに比べて故障する機会は減ったのではないだろうか。

ちなみに今回の16インチMacBook Proは、Touch Barに少し変更点がある。なんとEscキーがTouch Barから離れ、独立した物理キーに変更されている。これは、EscキーがTouch Barに内包されてしまったことに対するプロユーザーからの不満の声にAppleが応えた形だ。

さらに左右のバランスを取るためかTouch Barの右端に置かれていたTouch IDも離れた配置に変えられるなど細かい変更点も。

使いやすく、故障しづらくなった(と思われる)シザー構造のキーボード。これまでのバタフライ構造のキーボードがあまり得意じゃなかった方は今回の16インチMacBook Proの購入を検討してみていただきたい。

本体サイズ・重量

MacBook Proの13インチモデルと16インチモデルは画面の大きさだけでなく、端末サイズも大きく異なるため、外に持ち出す用途として購入する場合は注意が必要だ。

実際に数字を並べてみるとわかりやすいと思うのだが、MacBook Pro 16インチモデルは13インチモデルに比べて二周りくらい大きい。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
本体サイズ 幅30.41×奥行き21.24×高さ1.49cm 幅35.79×奥行き24.59×高さ1.62cm
重量 1.37kg 2.0kg

MacBook Pro 16インチモデルの本体サイズは幅35.79×奥行き24.59×高さ1.62cm。対する13インチモデルは幅30.41×奥行き21.24×高さ1.49cm。

さらに16インチモデルは重量もかなりヘビー。16インチモデルは2.0kgと1Lの牛乳パック2本分くらいの重さだが、13インチモデルは1.37kgで、その差は約630グラム。500mlペットボトル1本以上の差があると考えるといいだろう。

もしあなたが毎日MacBook Proを外に持ち出すことを考えているのであれば個人的には13インチMacBook Proがオススメだ。

16インチMacBook Proを持ち運ぶにはバックパックなど頑丈で大きめなカバンが必要になってくる。しかし13インチMacBook ProであればA4サイズのカバンで十分事足りる。

16インチモデルは自宅やオフィス内など一定の範囲で留まって使用するのを基本としながら、たまに外に持ち出すことがあるくらいの使い方が最も適していると言える。

ただし、16インチMacBook Proは独立GPUを搭載しており、グラフィック性能に長けているため、持ち運びできるグラフィックの高いラップトップがどうしても必要な場合は16インチMacBook Proを買う以外にないだろう。

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プロセッサ性能

ここからはMacBook Proのスペックについて触れていきたい。

まずは内蔵プロセッサから。現行モデルの13インチMacBook Proと16インチMacBook Proに搭載されているプロセッサは以下の通り。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
プロセッサ

エントリーモデル
1.4GHzクアッドコアIntel Core i5
(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)
128MB eDRAM

※オプションで以下に変更可能
1.7GHzクアッドコアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.5GH)
128MB eDRAM

2.6GHz 6コアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)
12MB共有L3キャッシュ

2.3GHz 8コアIntel Core i9
(Turbo Boost使用時最大4.8GHz)
16MB共有L3キャッシュ

※オプションで以下に変更可能
2.4GHz 8コアIntel Core i9
(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
16MB共有L3キャッシュ

上位モデル
2.4GHzクアッドコアIntel Core i5
(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)
128MB eDRAM

※オプションで以下に変更可能
2.8GHzクアッドコアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.7GHz)
128MB eDRAM

13インチモデルはエントリーモデルと上位モデルで搭載されているプロセッサに大きな差があり、共通しているのはクアッドコアであるという点。

対する16インチモデルはベースモデルに6コアのIntel Core i7プロセッサが搭載されていて、上位モデルになると8コアのIntel Core i9プロセッサが搭載される。

どちらのモデルも搭載プロセッサをカスタマイズすることが可能で、クロック周波数が大きくなればなるほど処理能力が高くなるものの、4コアと6コア(もしくは8コア)の差はそれなりに大きい。

実際どれくらいの性能差があるかは以下のベンチマークスコアが参考になるはずだ (16インチモデルはGeekbenchに掲載されているものを拝借。後日実機で計測予定)。

モデル プロセッサ コア数 シングルコア マルチコア
16インチMacBook Pro(2019) i9 / 2.3GHz 8 1212 7449
i7 / 2.6GHz 6 1134 6820
13インチMacBook Pro(2019) i7 / 2.8GHz 4 1015 3770
i5 / 2.4GHz 4 984 4312
i7 / 1.7GHz 4 1002 3628
i5 / 1.4GHz 4 883 3747

上記表を見ればおわかりいただけるように、やはりコア数の多いMacBook Pro 16インチモデルの方が性能としては優秀ということになる。ただし、シングルコアに関してはそこまで大きな差があるとは言えないため、必ずしも上位のプロセッサ(デバイス)を選ぶことが必須ではないはずだ。

もし13インチモデルと16インチモデルのどちらを買うのかを処理性能の観点で悩んでいるのであれば、6コアあるいは8コアの高性能プロセッサを使う必要があるかどうかを考えてみればいいと思う。

ちなみに筆者の使い方ではほぼ4コアで十分。筆者の場合は13インチMacBook Proを普段から使用しているが、ほとんどの場合はこうして記事を書いたり、情報を取得したり、写真や動画を編集することに使用している。ごくまれにCGモデリングを触る機会があるものの、よっぽど高度な作業をしたり、多数のソフトを起動しない限りは処理能力に不足を感じることがない。

3DゲームをプレイするならiMac 4K/5Kモデルがオススメ

不足を感じるとすればハイグラフィックなゲームをプレイするときなどだが、それも自宅に置いているiMac 5Kでプレイする(そもそも13インチMacBook Proは独立GPUが搭載されていない!)ため、MacBook Proにはそこまでの性能は求めていない。

もしこういったゲームをプレイしたり、3Dモデリングなど高負荷のかかる作業を行うのであれば問答無用で16インチモデルを選ぶべきだが、筆者のような使い方であればMacBook Pro 13インチモデルを購入するという選択肢は捨ててはいけないと思う。

ちなみに、16インチモデルに内蔵されている6コア・8コアプロセッサは発熱がかなり大きいことが予想されるが、MacBook Pro 16インチモデルは排熱機構の強化が行われ、エアフローが28%増加、ヒートシンクが35%大型化している。

メモリ

MacBook Proで快適に作業するためには、メモリ容量の選択がとても重要だ。特にMacBookシリーズは自力でのメモリ増設・換装ができないため、購入時にどの容量を選ぶかが重要になってくる。

13インチモデルと16インチモデルでは選択できるメモリ容量に違いが設けられている。それぞれ13インチは8GBと16GBの2種類、16インチは16GBと32GBと64GBの3種類から選択可能だ。以前の15.4インチモデルは最大で32GBまでしか選択できなかったため、16インチモデルになってさらに上の容量が選べるようになったということになる。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
メモリ 8GB 2,133MHz LPDDR3
※オプションで16GBに変更可能
16GB 2,666MHz DDR4
※オプションで32/64GBに変更可能

とはいえ、ラップトップ端末で64GBものメモリを必要とする人もそこまで多くはないだろう。おそらくメモリ容量に関しては、多くのユーザーの悩みは 「16GBと32GBのどちらにするべきか」 だと思う。

メモリは一般的に作業机の広さで例えられる。メモリ容量が大きくなるほどマシーンが同時にできる作業量が増えると考えてOKだ。

主に多くのメモリ容量を消費するのは写真・動画編集・3Dゲームや3DCGモデリングなど。こういった作業をすることを考えている方はメモリ容量が大きいに越したことはなく、個人的には32GBは最低限必要と考えている。YouTubeなど動画コンテンツを多数生み出すつもりなら、64GBもあれば困ることはないはずだ。

しかし裏を返せば、こういった作業をしない場合は16GBでも十分な可能性がある。ただ前述したようにMacBook Proはあとからメモリ増設ができないため、もし不安なのであればプロセッサやストレージ容量などよりもぜひメモリに予算を投じて欲しいところ。ちなみに13インチモデルのメモリ容量は8GBあるいは16GBだが、個人的にはぜひ16GBを選択して欲しいと思っている。

グラフィック

次はグラフィック性能についてだが、これは単純明快。もし3Dグラフィックを使った作業をする、もしくは写真・動画 (特に動画!)の編集をたくさんするのであれば、16インチモデルを選ぶべき。

その理由は16インチMacBook Proのみに外部GPU (dGPU) が搭載されているからだ。実際の違いはベンチマークスコアを見ると分かるはず。

  GPU Open CL Metal
16インチMacBook Pro(2019) AMD Radeon Pro 5500M(4GB)/Core i9(2.4GHz) 28663 26807
13インチMacBook Pro(2019) Intel Iris Plus Graphics 645/Core i5(1.4GHz) 6511 5910
Intel Iris Plus Graphics 655/Core i5(2.4GHz) 6524 6289

上記はGeekbench 5を使って計測した13インチモデルと16インチモデルのGPUスコア(16インチモデルはGeekbenchに掲載されているものを拝借。後日実機で計測予定)。

13インチモデルはOpen CLおよびMETALの数値が6,000前後を記録しているが、16インチモデル(Radeon Pro 5500M搭載モデル)はなんと2万後半。こればかりは13インチモデルの完全なる敗北。

前述のとおり、筆者の場合はグラフィック能力が必要な作業はiMac 5KにさせているためMacBook Proに対して高いグラフィック性能を必要とする機会はかなり少ないが、もしMacBook Proに高いグラフィック能力が必要になる可能性があるのなら、選択肢は16インチモデル一択だ。

ちなみに、Radeon Pro 5500Mを搭載したMacBook Proであれば最大で2台の6Kディスプレイに画面を出力できるとのこと。Appleが12月に発売する 「Pro Display XDR」 にも2台まで出力できるという。

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ストレージ容量

以前販売されていた15.4インチMacBook Proは、デフォルトのストレージ容量が256GBに設定されていたが、今回の16インチMacBook Proはデフォルトが512GBに引き上げられている。また、最大容量も4TBから8TBに増えたことで、より多くのデータをMacBook Pro内に保存しておけるようになった。

ただし、8TBものSSDとなるとオプション代として約26.5万円もの大金が必要になる。これはMacBook Proがもう一台買えてしまう金額だ。最近は便利なクラウドストレージサービスなども増えてきているため、できればそういったサービスや外部ストレージなどをうまく活用して本体のストレージ容量は1TB・2TBくらいに収めておきたいところだ。

13インチモデルと16インチモデルのストレージ容量の違いは以下のとおり。13インチモデルはオプションで2TBまでしか選択できないため、もし2TBよりも大きい容量が必要なら、必然的に16インチモデル一択ということになるだろう。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
ストレージ(SSD) 256GB
512GB
1TB
2TB
512GB
1TB
2TB
4TB
8TB

ちなみに、13インチモデルは128GBから256GBに変更するのに2万円の追加費用が必要だが、16インチモデルは512GBから1TBに変更するのに2.2万円とほぼ同じくらいの追加費用になっている。単純に増える容量と費用とで計算すると、16インチの方がお得にストレージ容量をアップグレードできるということになる。

もし1TB・2TBの容量が必要なのであれば、16インチモデルを購入した方がオプション代を安く済ませることができるはずだ。ただし、13インチと16インチでは本体価格が異なるため、これはあくまでオプション代だけで考えた場合の話にはなるのだが。

外部ポート

MacBook Proに搭載されているUSBポートはすべてUSB-C(Thunderbolt 3)。搭載数は13インチモデルは左右に2ポートずつの合計4つ、16インチモデルも合計4つで同じだ。

各ポートの性能は13インチモデル・16インチモデルのどちらも同じなため、基本的にUSB-Cポートの数や性能でどちらのモデルを購入するかを悩む必要はないだろう。

ただし、13インチモデルのエントリーモデルについては例外なので注意が必要だ。エントリーモデルの場合は端末左側に2ポートしか搭載されていない。

MacBook ProのUSB-Cポートは電源取得用も兼ねているため、ポートの数が少ないと同時につなぐことができる周辺機器が少なくなってしまう。多数の周辺機器を使いたい場合はUSB-Cハブなどを追加で購入する必要が出てくるということを頭に入れておきたい。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
外部ポート エントリーモデル
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
上位モデル
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4

とはいえ、13インチモデルのエントリーモデルと16インチモデルとでは比べものにならないほどの性能差が設けられていることもあり、13インチモデルと16インチモデルのどちらを買うか悩んでいる方はおそらく性能的に13インチモデルの上位モデルと16インチモデルを比較しているのではないだろうか。

もしそうなら、前述の通りどちらのモデルも4つのUSB-Cポートを搭載しているため、ここは特に悩む必要はない。

ちなみにMacBook ProにはUSB-Cポートの他に3.5mmイヤホンジャックが搭載されているが、これはすべてのモデルで共通だ。

スピーカー・マイク

16インチMacBook Proの重要な変更点の1つとして、スピーカーとマイクの性能向上が挙げられる。

Appleの発表によると、16インチMacBook Proには再設計された6スピーカーのハイファイサウンドシステムが搭載されており、従来まで搭載されていたステレオスピーカーよりもワイドなサウンドを楽しむことができる。スピーカーにはデュアルフォースキャンセリングウーファーが組み込まれており、音の歪みの発生原因になる振動を低減、クリアで自然なサウンドを鳴らしてくれるとのことだ。

さらにマイクはプロ用の他社製マイクロフォンに匹敵するほど高品質な3マイクアレイが搭載。ヒスノイズを40%も低減し、小さな音すらも逃さないという。他の機材がなくてもMacBook Pro1つでスタジオレベルの録音環境を作り上げることができそうだ。

MacBook Proのスピーカーに関しては、新型モデルが出るたびに地味なアップデートが繰り返されており、現行の13インチモデルや旧型15.4インチモデルも十分に良い音を楽しめるが、今回の16インチモデルのスピーカーはそんな生半可なものではなさそう。また、マイクに関してもプロ用の他社製マイクロフォンに匹敵するほどの性能であるとのことなので、かなり期待できそうだ。

実際に16インチMacBook Proのスピーカーで音楽を聴いたり、録音環境をチェックしてみたいところではあるが、もしMacBook Proでの楽曲制作や生配信などを考えているのであれば、13インチモデルよりも16インチモデルを選ぶことで最高のオーディオ環境が手に入るかもしれない。ここは実機で確認したいところだ。

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バッテリー持ち

16インチMacBook Proには100Whもの大容量バッテリーが搭載されており、バッテリー持ちは最大11時間とアナウンスされている。従来の15.4インチモデルのバッテリー容量は83.6Whでバッテリー持ちが最大10時間だったため、バッテリー持ちは実質1時間長くなったことになる。

対する13インチモデルのバッテリー持ちは最大10時間。つまり、13インチモデルと16インチモデルとでは16インチモデルの方がバッテリー持ちは1時間優れているということになる。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
バッテリー ブラウジング:最大10時間
ムービー再生:最大10時間
ブラウジング:最大11時間
ムービー再生:最大11時間

少しでもバッテリー持ちが長い方がいいという方はぜひ16インチモデルを選んで……と言いたいところだが、そもそもMacBook Proの場合は実際のバッテリー持ちがこの数字通りにならないことが多い。

例えば筆者の所有するMacBook Pro 13インチモデルは、長くて6時間〜8時間程度しかバッテリーがもたない。より画面が大きく処理能力の高い16インチモデルが、13インチモデルよりも長くバッテリーが持つのかについては筆者は少しだけ懐疑的に見ている。

スペックを見る限りバッテリー持ちが改善されているとも考えづらいため、Appleが公表する数字だけでバッテリー持ちの良さを判断するのはやや時期尚早とも言えそうだ。

このあたりは実機で検証したいところではあるが、バッテリー持ちはそこまで改善されていない可能性があることはぜひ考慮に入れておおくべきだろう。

ちなみにバッテリー持ちからは少し話が変わってしまうのだが、16インチモデルは従来の15.4インチモデルに搭載されていた87Wの電源アダプタではなく、新しい96Wの電源アダプタが同梱されてくる。従来の87Wの電源アダプタも使えないことはないのだが、最大効率で充電したい場合はぜひ96Wの電源アダプタを使うようにしよう。

13インチモデル・16インチモデルのどちらを買うべきか

最後は13インチモデルと16インチモデルの価格について。13インチモデルはエントリーモデルが139,800円(税別)から、上位モデルが198,800円(税別)から購入可能だ。

対する16インチモデルは248,800円(税別)から、上位モデルは288,800円(税別)から購入可能だ。これらの価格差をどう捉えるかはユーザー次第。もっと言うとMacBook Proを使って何をしたいかが、どのモデルを選ぶかの最も重要な点だろう。

16インチモデルを購入するべきか、それとも13インチモデルを購入するべきか。その答えは 「高いスペックが必要なのか」 「大きな画面が必要なのか」 の2つを考えれば出てくるはず。

3Dレンダリングを動かしたり、高グラフィックなゲームをプレイしたり。写真や動画を編集したりする場合は迷わず16インチモデルを選ぶべき。YouTubeに上げる動画を毎日制作する方やゲーム実況など映像をキャプチャしながら映像配信する方、絵を描くイラストレーターの方などもそう。特にグラフィック系の仕事をするのであれば、作業効率を高めるために16インチモデルを購入するのは十分アリだ。

ただし、中には筆者のようにそこそこ高いスペックでこと足りるという人もいるはず。そんな方は現行の13インチモデルでも十分満足できるだろう。

ましてやカフェや長距離移動中に作業をするのであれば尚更で、16インチMacBook Proでは飛行機や新幹線のテーブル全面を占拠してしまうが、13インチMacBook Proならテーブル全体を埋めることなく作業することが可能。外で作業するならやはり13インチモデルのコンパクトさが重要になることもある。

ここまでの話をまとめると13インチモデルは持ち運び性能に優れていて、16インチモデルはスペックの高さに優れている。コストが安いのは13インチモデルだが、16インチモデルにしかできない作業もある。

果たしてあなたに必要なデバイスがどちらなのか、ぜひじっくりと考えてみていただきたい。

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最後に13インチモデルと16インチモデルの比較表を載せておくので、じっくりと両端末のスペックを見比べたい方はご活用いただきたい。

  13インチMacBook Pro(2019) 16インチMacBook Pro(2019)
ディスプレイ 13.3インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
16インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
解像度 2,560 x 1,600ピクセル (227ppi) 3,072 x 1,920ピクセル (226ppi)
Touch Bar
Touch ID
Touch ID組み込み型のTouch Bar Touch ID分離型のTouch Bar
ストレージ(SSD) 256GB/512GB/1TB/2TB 512GB/1TB/2TB/4TB/8TB
プロセッサ

エントリーモデル
1.4GHzクアッドコアIntel Core i5
(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)
128MB eDRAM

※オプションで以下に変更可能
1.7GHzクアッドコアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.5GH)
128MB eDRAM

2.6GHz 6コアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)
12MB共有L3キャッシュ

2.3GHz 8コアIntel Core i9
(Turbo Boost使用時最大4.8GHz)
16MB共有L3キャッシュ

※オプションで以下に変更可能
2.4GHz 8コアIntel Core i9
(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
16MB共有L3キャッシュ

上位モデル
2.4GHzクアッドコアIntel Core i5
(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)
128MB eDRAM

※オプションで以下に変更可能
2.8GHzクアッドコアIntel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.7GHz)
128MB eDRAM

メモリ 8GB 2,133MHz LPDDR3
※オプションで16GBに変更可能
16GB 2,666MHz DDR4
※オプションで32/64GBに変更可能
グラフィック エントリーモデル
Intel Iris Plus Graphics 645

AMD Radeon Pro 5300M / 5500M
(4GB GDDR6メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載)
Intel UHD Graphics 630

※オプションで以下に変更可能
AMD Radeon Pro 5500M
(8GB GDDR6メ‍モ‍リ搭載)

上位モデル
Intel Iris Plus Graphics 655
本体サイズ 幅30.41×奥行き21.24×高さ1.49cm 幅35.79×奥行き24.59×高さ1.62cm
重量 1.37kg 2.0kg
通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
カメラ 720p FaceTime HDカメラ
外部ポート エントリーモデル
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
上位モデル
Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
オーディオ ステレオスピーカー
3つのマイクロフォン
3.5mmヘッドフォンジャック
6スピーカーシステム
スタジオ品質の3マイクアレイ
3.5mmヘッドフォンジャック
キーボード 第4世代バタフライ式キーボード 改良されたシザー構造のMagic Keyboard
トラックパッド 感圧タッチトラックパッド
バッテリー ブラウジング:最大10時間
ムービー再生:最大10時間
ブラウジング:最大11時間
ムービー再生:最大11時間
カラー シルバー/スペースグレイ
価格(税別) エントリーモデル:139,800円〜
上位モデル:198,800円〜
512GBモデル:248,800円〜
1TBモデル:288,800円〜
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 ・Magic Keyboard / Magic Trackpad 2 / Magic Mouse 2 / その他
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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

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