当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「macOS Ventura」 新機能まとめ。正式リリースは今秋、パブリックベータ版は7月リリース予定

▼ iPhone 15/15 Proの予約は公式オンラインショップから!

現地時間6月6日、Appleは開発者向けイベント 「WWDC22」 の基調講演を実施。次期macOSの 「macOS 13 Ventura」 を正式発表した。

当記事では、基調講演の発表をもとに 「macOS Ventura」 の新機能をまとめた。今秋の正式リリースまでの予習にぜひ活用していただきたい。

ステージマネージャ

Macでのマルチタスクがより快適になる 「ステージマネージャ」 機能が追加。ユーザーが開いているアプリを自動で整理し、作業中のアプリを画面中央に、それ以外のアプリを左側に並べて収納することで、各アプリの切り替えがスムーズにできる。

作業中のアプリはウインドウサイズを自由に変更でき、複数のアプリをグループ化することもできる。各アプリ間でのドラッグ&ドロップも利用可能だ。

画面左に収納されたアプリはサムネイルで表示されており、別のアプリへスムーズに切り替えられる。グループ化されたアプリを使って作業していた場合は、各ウインドウの位置が記憶されるため、アプリを切り替えるだけでユーザーが作業しやすいレイアウトを一瞬で構築できるようになっている。

連携カメラ

iPhoneをMacのウェブカメラとして使える 「連携カメラ」 機能が追加される。

同機能は、iPhoneの高画質なカメラをMacで利用できるようにするもので、「macOS Ventura」 をインストールしたMacと、iPhone XR以降のiPhoneを組み合わせることで利用できる。

使い方としては、iPhoneとMacを同一のWi-Fiネットワークに接続し、あとはBluetoothを有効にしていれば、iPhoneをMacに近づけるだけでカメラの入力が自動的にiPhoneに切り替わる仕組み。ケーブルで有線接続する必要はなく、手軽にウェブカメラとして使用することが可能だ。

iPhone 11以降のiPhoneであればセンターフレームやポートレートモードが使用できるほか、iPhone 12以降であればスタジオ照明機能も利用可能。また、超広角カメラを搭載したiPhoneであれば、ユーザーの顔と手元を同時に写す 「デスクビュー」 機能も利用できるほか、センターフレームに対応していないMacでも同機能が利用できるようになる。

同機能の提供に伴い、Macの上部にiPhoneをマウントできるBelkinのアクセサリが今年後半に登場予定だ。

メッセージアプリの強化

iOS 16やiPadOS 16と同様、「macOS Ventura」 にもメッセージアプリをより柔軟に使える便利機能が追加される。

具体的には、送信済みメッセージの編集や取り消し、開封済みのメッセージを未開封にする、間違って削除したメッセージの復元など。

また、共同作業機能により、メッセージアプリ上で共有シートやドラッグ&ドロップでファイルを共有しようとした際に、コピーを共有するのか共同作業をするのかを選択できるように。

共同作業を選択した場合は、メッセージのスレッドに含まれる全員が共同作業に自動で追加され、共有されたファイルなどが編集された際にスレッドの一番上に更新情報が表示されるようになる。スレッドに参加しているユーザーは、メッセージアプリからすぐにSharePlayセッションに加わることができ、スムーズに共同作業を進めることが可能だ。

メール機能の強化

メールアプリにおいては、特定日時にメールを送信するよう予約しておけるメール予約機能や、作成途中でメールを送ってしまったときなどに、相手の受信ボックスに届く前だったら送信を取り消せる機能などが追加される。

「あとでリマインダー」 機能を使えば、すぐに対応できない重要なメールに対して、メッセージを任意の日時に再表示できる。また、添付ファイルやCCなどの重要な内容を入力し忘れた場合にアプリが教えてくれたり、特定のメールに返信がない場合にメールのフォローアップをするよう提案してくれる機能も追加される。

さらに最先端のテクノロジーにより、メールアプリの検索がよりスマートに。入力ミスの修正や同義語の使用などによって、最近のメールや連絡先、書類、写真などを素早く見つけられるようになる。

共同作業アプリ

Appleデバイスを持つユーザー同士でひとつのホワイトボードを共有できる 「共同作業」 アプリが実装される。

同アプリを使うことで、ユーザーはテキストやドキュメント、写真や動画などのファイル、WEBサイトへのリンクをリアルタイムで共有できる。作業に参加しているユーザーは、FaceTimeからセッションを始めたり、他の人がアップデートした内容をメッセージのスレッドで確認することが可能だ。

共同作業アプリはiPhone、iPad、Macで2022年後半より利用可能になる予定。

Safariの新機能 「共有タブグループ」

Safariに共有タブグループが導入され、友達や家族、同僚とお気に入りサイトを便利に共有できる。共有タブグループでは、参加ユーザーが自由にサイトを共有でき、他のユーザーがどのタブを見ているのかをリアルタイムで確認できる。

参加ユーザーは、共有スタートページからブックマークのリストを作成したり、Safariからメッセージの会話やFaceTime通話を始めることもできるため、離れている場所にいてもまるでその場で実際に話しているような感覚でスムーズに作業することが可能だ。

FaceTimeでHandOffが利用可能に

FaceTimeアプリで 「HandOff」 が利用できるようになり、ユーザーは1台のデバイスで始めた通話を、近くの自分のデバイスにシームレスに転送して通話を続けられる。

Macに通話を切り替えるには、通話中に画面右上に表示される通知をクリックするだけ。これで通話を中断することなくMacに切り替えることができる。

Macに切り替えた通話は、また元のデバイスに切り替えたり、さらに別のデバイスに切り替えることもできる。もちろん、その間も通話が途切れることはないので安心だ。

「Metal 3」 でゲーミング機能が強化

「macOS Ventura」 では、開発者向けにAPI 「Metal 3」 が提供される。

同APIの提供により、Apple Silicon搭載デバイスで高いパフォーマンスが要求されるゲームがプレイできるようになる。また、MetalFX Upscalingを使えば、複雑なシーンをより高いフレームレートでレンダリングでき、ゲームをより良いグラフィックで楽しめるようになる。

さらにMetal 3では新しい高速リソース読み込みAPIも加わるため、ゲームの読み込みを待つ時間が最小限になり、ストレスなくゲームをプレイできるとのこと。

「Metal 3」 はApple Siliconを搭載するMacやiPadをはじめ、AMD Radeon Pro Vegaシリーズ、AMD Radeon Pro 5000/6000シリーズ、Intel Iris Plus Graphicsシリーズ、またはIntel UHD Graphics 630を搭載したMacで利用できる。

Appleによると、EAの『GRID Legends』やカプコンの『バイオハザード ヴィレッジ』、Hello Gamesの『No Man’s Sky』が今年後半にMacとiPadの両方にリリース予定であるとのことだ。

「天気」 アプリがMacにも登場

これまでiPhoneにだけ搭載されていた 「天気」 アプリが、ついにiPadOS 16と 「macOS Ventura」 にも実装される。Macの画面にあわせてUIが最適化されており、一覧性もある。予報モジュールをクリックすると、空気質や現在地の予報などの詳細を確認できる。

「時計」 アプリもMacに登場

iPhoneやiPadに用意されている 「時計」 アプリが、Macでも利用可能に。世界中の都市の現在時刻を確認できたり、特定の時間にアラームが鳴るように設定することもできる。

iCloud共有写真ライブラリ

写真アプリに、最大6人のユーザーで写真/ビデオを共有できる 「iCloud共有写真ライブラリ」 が登場。家族や友人と写真を追加/編集するなどして、ライブラリを共同で管理できる。ライブラリは、ユーザー個人のものとは独立したものになっている。

各ユーザーは自身のライブラリから写真を共有したり、日付もしくは写真に写っている人をもとに共有することも可能。Bluetoothによる近接検出や 「For You」 の共有の提案を使って追加することもできる。

また、共有写真ライブラリに参加する人が写っている写真がある場合は、その写真をアップロードすることが提案される機能もある。

「Spotlight」 のデザイン刷新&検索強化

Mac内の検索機能 「Spotlight」 は、ナビゲーションが改良された新デザインに変更される。各ファイルを素早くプレビューできるクイックルック機能が導入されるほか、検索そのものの機能が向上しており、写真アプリ、メッセージアプリ、メモアプリ、Finder、ウェブにある画像を検索できるようになっているほか、画像内のテキストをもとに検索に引っ掛けることもできる。

「システム環境設定」 がiPadライクに刷新。名称も 「システム設定」 に変更

「macOS Ventura」 では、Macの主要設定を司る 「システム環境設定」 が刷新される。

UIがiOS/iPadOSの設定アプリのように変更され、画面左側にサイドバーが表示さるように。これまで慣れ親しんだタイトル状の表示から変更されることになるため、最初は戸惑うことになるかもしれない。

「テキスト認識表示」 と 「画像を調べる」

画像の中のテキストを認識する 「テキスト認識表示」 が、一時停止したビデオにて使用でき、認識したテキストからコピー/翻訳/調べる/共有が利用できる。また、テキスト認識表示は韓国語と日本語にも対応する。

「画像を調べる」 の認識機能については、新たに動物や彫刻、主要ランドマークにまで対象を拡大している。

macOS Ventura 対応機種/リリース時期

「macOS Ventura」 がサポートするデバイスは、ラップトップでは2017年以降に発売したMacBook/MacBook Pro、2018年以降に発売したMacBook Airをサポート。

デスクトップデバイスでは、2017年以降に発売したiMac/iMac Pro、2018年以降に発売したMac mini、2019年以降に発売したMac Proがサポートされる。

昨年の 「macOS 12 Monterey」 ではサポート対象だった複数のMacが今年は非対応となっているため、古い端末を使っている方は注意していただきたい。表にまとめると以下のとおり。

  macOS 13 サポート端末
MacBook 2017年以降に発売したモデル
MacBook Air 2018年以降に発売したモデル
MacBook Pro 2017年以降に発売したモデル
Mac mini 2018年以降に発売したモデル
iMac 2017年以降に発売したモデル
iMac Pro 2017年に発売したモデル
Mac Pro 2019年以降に発売したモデル

「macOS Ventura」 の正式リリースは今秋を予定している。正式リリースに向けて本日より開発者向けデベロッパープレビュー版が、今年7月よりパブリックベータ版が公開される予定になっている。

Apple公式サイトで各種Mac製品をチェック

▼ ラップトップMac
MacBook Air
MacBook Pro

▼ デスクトップMac
Mac mini
24インチiMac
Mac Studio
Mac Pro

▼ Macアクセサリ
Magic Keyboard
Magic Trackpad
Magic Mouse
その他

▶︎ 学生・教職員向けストア

(画像:Apple)

▼ iPhone 15/15 Proの予約は公式オンラインショップから!

Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

(当サイトで使用している画像は、いずれも正しい形での引用を行うか、各権利者に許諾を得て掲載しています。)

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。