Meta Quest ProとMeta Quest 2を比較。買うならどっち?

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現地時間10月11日、米Metaは新型VRヘッドセット 「Meta Quest Pro」 を発表した。

本デバイスの登場により、MetaのVRヘッドセットはエントリーモデルの 「Meta Quest 2」 と、ハイエンドモデルの 「Meta Quest Pro」 の2種類となっている。

両者は同じVRヘッドセットながら機能や性能に一部違いが設けられているため、本記事ではMeta Quest ProとMeta Quest 2を比較してみた。

価格が大きく異なるため答えは割とすぐに出そうなものだが、両モデルの違いが気になった方向けの記事として作成した。すこしでも参考になれば幸いだ。

なお、現時点では細かい仕様が一部判明していない部分がある。その部分については今後判明次第追記予定とさせていただくことはご了承いただきたい。

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「Meta Quest 2」 「Meta Quest Pro」 とは

両モデルを比較する前に、「Meta Quest 2」 と 「Meta Quest Pro」 のそれぞれの製品の特徴についてすこし言及しておきたい。

「Meta Quest 2」 は、MetaのVRヘッドセットのなかでエントリー機として展開されている普及モデル。発売は2020年10月。エントリーモデルといえども、PCとの接続を必要としないスタンドアローン型としてはそれなりの性能を持っており、VRコンテンツを視聴したり、VRゲームをプレイするには十分な性能となっている。

一方の 「Meta Quest Pro」 は、ハイエンドユーザーあるいはエンタープライズ (企業) 向けを意識した製品となっている。「Meta Quest 2」 の機能を向上させた上位機種として君臨し、高い性能と高い没入感を特徴とする。

前者の 「Meta Quest 2」 はVRゲームやチャットを手軽にプレイしたい方向けのモデルで、はじめてのVRヘッドセットとしてオススメ。

後者の 「Meta Quest Pro」 はVRコンテンツをより高いクオリティで体験したいユーザー向けのデバイス。また、「Meta Quest 2」 向けのVRコンテンツを開発したい方にも良いかもしれない。

ちなみに、「Meta Quest Pro」 はバッテリーがヘッドセット後ろ側に配置されたことで、ウェイトバランスが改善されている。「Meta Quest 2」 は使っているうちに前側にずれ落ちることがあったことから、装着感は 「Meta Quest Pro」 のほうが良さそうだ。

ディスプレイ (画質)

「Meta Quest 2」 と 「Meta Quest Pro」 の大きな違いのひとつはディスプレイにある。

両モデルともLCD液晶を採用し、解像度では 「Meta Quest Pro」 がわずかに下回るものの、視野角は水平97°から106°に向上している。さらに、ピクセル密度も 「Meta Quest 2」 から37%増加し、より緻密な描写が可能になっている。Metaによれば、ヘッドセット内でテキストを読むときなどに良い影響があるとのことだ。

色域はMeta Quest Proのほうが1.3倍広い。色の鮮やかさでは 「Meta Quest Pro」 のほうが上となる。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
レンズ フレネルレンズ パンケーキレンズ
(Quest 2より40%薄型化)
解像度(片目) 1832 x 1920 1800 x 1920
ppi 773ppi Quest 2より37%増加
リフレッシュレート 60/72/90/120Hz 72/90Hz
視野角 (Visible FOV) 水平97°/垂直93° 水平106°/垂直96°
色域 Quest 2の1.3倍

最大リフレッシュレートはMeta Quest 2が最大120Hzで、Meta Quest Proは最大90Hzとなっている。ただし、Meta Quest 2も発売後のアップデートでリフレッシュレートが向上してきたことを考えると、Meta Quest Proものちにリフレッシュレートが引き上げられる可能性がありそうだ。

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パススルー

「Meta Quest」 シリーズは、どちらもヘッドセットを装着した状態で外の様子が見られるパススルー表示に対応する。

主にガーディアンを設定する時や、プレイエリアから出たときなどに使用されるが、椅子や机の位置などに不安を感じたときなどにも使用する重要な機能だ。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
パススルー表示
(モノクロ)

(フルカラー)

「Meta Quest 2」 ではモノクロ表示のみに対応していたが、「Meta Quest Pro」 からはフルカラー表示に対応している。

また、現実の空間内にARオブジェクトを配置するMR機能(複合現実)的な使い方も可能だが、フルカラーになったことでより現実の世界に近い風景の中で操作することが可能に。『Beat Saber』などのVRタイトルを現実の部屋の風景のなかでプレイできたりするようだ。

VRコンテンツを楽しむ分には必ずしもフルカラーである必要はないものの、MRコンテンツを楽しむ場合にはフルカラーであったほうが良いだろう。

表情トラッキング

Meta Quest Proは、新機能 「表情トラッキング」 「視線トラッキング」 に対応する。装着者の顔の動きや表情をリアルタイムでトラッキングすることで、VR空間内でアバターを通じて会話する際にも、自分の表情を相手に伝えることができる。これはMeta Quest 2にはなかった機能だ。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
表情トラッキング ×
視線トラッキング ×

VR空間で表情をリアルタイムで相手に伝えられることで、テキストや音声だけではない、非言語的なコミュニケーションが可能となる。

プロセッサ・RAM

Meta Quest 2とMeta Quest Proには、Qualcommのプロセッサ (SoC) が搭載されている。

Quest 2には 「Snapdragon XR2」 が、Quest Proには 「Snapdragon XR2+」 が搭載されており、Quest ProはQuest 2に比べて50%の高速化を実現しているという。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
内蔵プロセッサ Snapdragon XR2 Gen 1 Snapdragon XR2+ Gen 1
(Quest 2より50%高速化)
RAM 6GB 12GB

RAM容量はQuest 2の6GBに対して、Quest Proは倍の12GBが搭載されている。

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バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は、Meta Quest 2が2〜3時間なのに対し、Meta Quest Proは1〜2時間となっている。処理性能に優れるQuest Proだが、バッテリー持ちはQuest 2に比べて悪くなっているようだ。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
バッテリー駆動 2〜3時間 1〜2時間

ビジネス用途のヘッドセットとしては1〜2時間のバッテリー駆動はやや物足りない印象があるが、とはいえ有線で充電しながらも使うことはできるため、『Beat Sabar』のような激しい動きをする機会がなければバッテリー持ちについては多少目を瞑ることもできるかもしれない。

コントローラー

Meta Quest 2とMeta Quest Proにはワイヤレスコントローラーが付属しており、基本的には同コントローラーを使って操作をする。付属するコントローラーは、Quest 2がTouchコントローラ、Quest ProがTouch Proコントローラだ。

Touchコントローラ

Touch Proコントローラは名前のとおり、従来のTouchコントローラよりも高性能で、複数の新機能が利用可能だ。

まずは新たな振動機能 「TruTouchハプティックフィードバック」 。従来よりもリアルな振動によって没入感を高めてくれる。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
付属コントローラー Touch コントローラ Touch Proコントローラ
トラッキング方式 ヘッドセット依存 セルフトラッキング
プロセッサ Snapdragon 662
ハンドトラッキング
TruTouchハプティックフィードバック ×
スタイラスペン先 ×
価格(税込) 片方:9,890円
両方:19,780円
両方:37,180円

また、内部に 「Snapdragon 662」 を搭載したことで360°方向のセルフトラッキングが可能に。さらにユニークな機能として、コントローラーの下部にスタイラスペン先を装着して、VR空間で絵を描ける機能も提供される。

ただし、Touch Proコントローラは充電式バッテリーが搭載されおり、本体重量が重くなってしまっている。対するTouchコントローラは乾電池を使用するため、とても軽い。『Beat Saber』のようにコントローラーを激しく動かすゲームなどでは、Touchコントローラのほうが使いやすいと感じるかもしれない。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
付属コントローラー Touch コントローラ Touch Proコントローラ
サイズ 90 x 120mm 215mm x 142mm x 95mm
重量(片方) 126g 435g

TouchコントローラとTouch Proコントローラは単品販売もされている。ちなみに、Touch ProコントローラはQuest 2でも使用可能だ。

価格

「Meta Quest 2」 の価格は128GBモデルが59,400円、256GBモデルが74,400円(税込)。「Meta Quest Pro」 は256GBモデルのみのラインナップで、価格は226,800円(税込)。

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
価格(税込) 128GB:59,400円
256GB:74,400円
256GB:226,800円

その差は最大167,400円で、「Meta Quest 2」 が3台買えてしまうほどではあるが、性能で言えばやはり 「Meta Quest Pro」 のほうが上であるため、スペックで妥協したくない方は 「Meta Quest Pro」 を購入するべきだろう。

ただし、「Meta Quest Pro」 はハイエンドユーザーやビジネスユースを意識したデバイスであり、実際には 「Meta Quest 2」 でも十分VRを楽しめることから、入門機として購入するなら個人的には 「Meta Quest 2」 がオススメだ。

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Meta Quest 2とMeta Quest Proのスペック比較表

  Meta Quest 2 Meta Quest Pro
トラッキング方式 インサイドアウト方式
(6DoF)
インサイドアウト方式
(6DoF)
PCとの接続 不要 不要
レンズ フレネルレンズ パンケーキレンズ
(Quest 2より40%薄型化)
解像度(片目) 1832 x 1920 1800 x 1920
ppi 773ppi Quest 2より37%増加
リフレッシュレート 60/72/90/120Hz 72/90Hz
視野角 (Visible FOV) 水平97°/垂直93° 水平106°/垂直96°
色域 Quest 2の1.3倍
パススルー表示
(モノクロ)

(フルカラー)
IPD(瞳孔間距離) 3段階
(58/63/68mm)
無段階調節
(55〜75mm)
表情トラッキング ×
視線トラッキング ×
Quest Link
Air Link
重量 504g 722g
バッテリー搭載位置 ゴーグル側 後頭部側
内蔵プロセッサ Snapdragon XR2 Snapdragon XR2+
(Quest 2より50%高速化)
RAM 6GB 12GB
ストレージ 128/256GB 256GB
ワイヤレス Wi-Fi 6+Bluetooth 5.1 Wi-Fi 6+Bluetooth 5.2
バッテリー駆動 2〜3時間 1〜2時間
マイクロフォン 2 3
3.5mmイヤホンジャック
コネクタ USB Type-C USB Type-C
付属コントローラー Touch コントローラ Touch Proコントローラ
発売日 2020年10月13日 2022年10月26日
価格(税込) 128GB:59,400円
256GB:74,400円
256GB:226,800円

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Touch コントローラとTouch Proコントローラの比較表

  Touch コントローラ Touch Proコントローラ
付属デバイス Meta Quest 2 Meta Quest Pro
トラッキング方式 ヘッドセット依存 セルフトラッキング
サイズ 90 x 120mm 215mm x 142mm x 95mm
重量(片方) 126g 435g
搭載カメラ数 3
プロセッサ Snapdragon 662
ハンドトラッキング
TruTouchハプティックフィードバック ×
スタイラスペン先 ×
価格(税込) 片方:9,890円
両方:19,780円
両方:37,180円

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(画像:Meta)

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。