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2024年最新】飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーの条件。国内線と国際線で違うので注意が必要

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電子機器やモバイルバッテリーには、「リチウムイオンバッテリー」 と呼ばれるバッテリーが搭載されている。

リチウムイオンバッテリーは、外部から強い衝撃が加わると発熱・発火する可能性があることから、本来、飛行機に持ち込む際は 「危険物」 として扱われるべき代物だ。

しかし、スマートフォンなどを充電するための 「モバイルバッテリー」 に関しては例外的に 「予備電池」 として扱われ、スーツケースなどの中に入れて 「預け入れ手荷物」 として預けることは禁止されているものの、「持ち込み手荷物」 としてなら飛行機内に持ち込むことは許可されている。

ただし、どんなモバイルバッテリーでも持ち込みできるわけではなく、モバイルバッテリーの容量や個数などに制限が課せられており、製品によっては持ち込みができないケースもある。

しかも、この制限内容は国や空港、各航空会社によって異なるのが厄介なところ。もし制限に引っかかってしまった場合、問答無用で没収されてしまうこともあるので注意が必要だ。

そこで同記事では、飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの条件について徹底解説。記事の最後には、機内に持ち込めるオススメのモバイルバッテリーも紹介しているので、飛行機に乗ってどこかに旅行をする予定の方は、ぜひ記事内容をチェックしていただければと思う。

機内に持ち込めるモバイルバッテリーの条件

ここからは、各航空会社が定める 「持ち込みできるモバイルバッテリー」 の条件について解説する。

① 国内線の場合

まずは国内線について。

JALやANA、ソラシドエアやAIRDOなどほとんどの航空会社が同様の制限を課しており、バッテリー容量が100Wh未満であれば制限なく持ち込みが可能。100Wh〜160Whの場合は最大2個まで持ち込める。161Wh以上は預け入れ・持ち込みともに不可。

また、スカイマークについては、公式サイトでは100Wh以下のモバイルバッテリーは制限なく持ち込みが可能と記載されているが、実際の運用では最大20個に制限されているとのこと (スカイマークに確認済み)。また、100Wh~160Whのモバイルバッテリーについては最大2個まで持ち込みできると記されている。161Wh以上は、預け入れ/持ち込みともに不可。

航空会社名 持ち込み 預け入れ
〜100Wh:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで持ち込み可
×
〜100Wh:制限なく持ち込み可 (実際には20個まで持ち込み可)
〜160Wh
:2個まで持ち込み可
×

100Whは約27,027mAh、160Whは約43,243mAh。つまり、27,027mAh以下のモバイルバッテリーなら個数に制限はなく、27,027mAh~43,243mAhのモバイルバッテリーなら2個まで、すべての航空会社で手荷物として持ち込みできることになる。

結論

1~27,026mAhのモバイルバッテリーであれば何個でも持ち込み可能。27,027~43,243mAhのモバイルバッテリーは最大2個まで持ち込み可能

なお、デジタルカメラやパソコンに使う予備のリチウム電池も 「予備電池」 として、モバイルバッテリーと同様に扱われる点に注意していただきたい。

② 国際線の場合

次は国際線の場合について

国際線におけるモバイルバッテリー持ち込みの条件は、国内線と同じであることが多い。ほとんどの航空会社が「100Wh以下であれば制限なし、100Wh〜160Whが2個まで」と定めている。

ただし、国や航空会社によっては日本よりも厳しい条件を提示している場合もある。

たとえば中国国内の一部空港では、機内持ち込みができるモバイルバッテリーの最大容量は100Whまでと決められていたりする (ただし航空会社の規定によっては持ち込みが許可されるケースも)。

また、他にも100Wh以上のバッテリーの持ち込みを禁止/制限している航空会社もあるため、国際線に乗る際には利用する航空会社や空港の規定を事前に確認しておくようにしよう。

主要な海外航空会社のモバイルバッテリーの持ち込み規定は以下の通り(2024年3月10日現在)。下記に記載のない他航空会社については、各社の公式サイト等でご確認いただきたい。

航空会社名 持ち込み 預け入れ
アメリカン航空 〜100Wh:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで
160Wh〜300Wh:特別支援サポートに問い合わせる必要あり
×
ユナイテッド航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh超〜160Wh以下:最大2個まで
160Wh超:機内持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
デルタ航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh超〜160Wh以下:最大2個まで
160Wh超:機内持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
ブリティッシュ・エアウェイズ 〜100Wh:最大4個まで
100Wh〜160Wh:最大2個まで。ただし航空会社の許可が必要
160Wh〜:機内持ち込み不可 (リチウム電池を含むセキュリティデバイスは要確認)
×
エールフランス航空 100Wh未満:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで
×
ルフトハンザドイツ航空 100Wh未満:最大2個まで
100Wh〜160Wh:用途によって条件が異なる
×
KLMオランダ航空 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可だが航空会社の許可が必要
※機内持ち込みは合計2個まで
×
大韓航空 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可 (最大2個まで)
※機内持ち込みは合計5個まで
×
中国国際航空 50Wh以下:持ち込み可 (最大8個まで)

50〜100Wh:持ち込み可 (最大2個まで)

100〜160Wh:持ち込み可 (最大2個まで)
×
中国東方航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで
160Wh以上:持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
チャイナ・エアライン 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで。ただし航空会社の許可が必要
×
キャセイパシフィック航空 100Wh以下:最大20個まで
100Wh〜160Wh:最大2個まで
160Wh超:持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
カンタス航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで。ただし航空会社の許可が必要
×
ジェットスター航空 100Wh以下またはリチウム含有量8g以下:制限なく持ち込み可
リチウム含有量8g~25g:最大2個まで
※情報に不正確の可能性あり
×
ZIPAIR Tokyo 〜100Wh:制限なく持ち込み可
100Wh~160Wh:最大2個まで
×

③ 短絡防止の措置

モバイルバッテリーを飛行機内に持ち込む際に、各航空会社は搭乗者に対して 「短絡防止措置」 を実施し、万が一の事故を防ぐ措置を行うことを求めている。

短絡防止措置とは簡単に言うと、モバイルバッテリーをショートさせないようにする措置のこと。国土交通省は 「 機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」 のなかで 「(モバイルバッテリーの) 偶発的な作動や損傷を防止するための措置 (強固なスーツケースへの梱包、衣類などによる保護など) を執ることや、電源を完全に切ること」 と案内している。

要は、モバイルバッテリーを他の物品がお互いに触れ合うことのないように保護することが必要ということだ。モバイルバッテリー専用ポーチなどを用意すれば、安心して持ち込めるのではないだろうか。

バッテリー容量WhをmAhに変換計算する方法

各航空会社 (国内線・国際線) の条件を確認すると、160Whを超えるモバイルバッテリーは基本的に持ち込み不可で、160Wh未満〜100Wh以上のモバイルバッテリーは航空会社によって可否が異なり、100Wh以下のモバイルバッテリーはほぼすべての飛行機内に持ち込み可ということになる。

しかし、モバイルバッテリーのバッテリー容量は一般的に 「mAh (ミリアンペアアワー) 」 で記載されていることが多いため、「Wh」 での容量が分からないという人もいると思う。

それでは、自分が持っているモバイルバッテリーの容量 (Wh) を確認するにはどうしたら良いのか。答えは簡単で、自力計算でmAhからWhに変換してしまえば良いのだ。

計算式は以下の通り。

Wh = V(電圧)× Ah(バッテリー容量)

リチウムイオンバッテリーの電圧は3.7Vなので、電圧は全て3.7Vで固定。そしてバッテリー容量はmAhではなくAhとなっているが、mAhを1000で割った値がAhになるので、これらの数字を計算式に当てはめると以下のようになる。

Wh = 3.7 × mAh ÷ 1000

この計算式を用いることで100Whは約27,027mAh、160Whは約43,243mAhであることがわかる。つまり、43,243mAh以上のモバイルバッテリーはほぼすべての航空会社で持ち込みが不可で、持ち込むには43,243mAh以下のモバイルバッテリーである必要があるということになる。

さらに国際線の一部では100Wh以上160Wh未満のモバイルバッテリーにも制限が課せられているため、すべての航空機に確実に持ち込みができる条件は27,027mAh以下のモバイルバッテリーであるということ、これさえ知っておけばほぼ間違いなく大丈夫だ。

試しに、10,000mAhのモバイルバッテリーのWhを計算すると 「3.7 × 10000 ÷ 1000 = 37Wh」 。ほとんどの航空会社が持ち込みを無条件で許可している 「100Wh以下」 に該当するため、10,000mAhのモバイルバッテリーはほとんどの航空会社の飛行機に持ち込めることになる。

スマホやPC、タブレットは預け入れ荷物に入れられる?乾電池は持ち込みできる?

モバイルバッテリー単体を機内に持ち込む場合は 「予備電池」 として扱われて規制の対象となるが、一方でリチウムイオンバッテリーを内蔵したスマートフォンやタブレット、ノートPC、携帯ゲーム機などの電子機器については、国内線/国際線問わず特定の条件を満たすことで預け入れ手荷物に入れて輸送することが可能だ。

その “特定の条件” とは、①スマートフォンの電源を完全にオフにすること(スリープモードは不可)。②輸送中にリチウムイオン電池が損傷することを防止するため、耐久性のあるスーツケースに入れたり、衣類などで保護すること。③ バッテリー容量が160Wh以下(43,243mAh)であること。これらに違反すると、50万円以下の罰金に課せられることも。

③についてはほとんどのスマートフォンが160Wh以下であるため、あまり気にする必要はないはずだ。参考として、大型モデルであるiPhone 13 Pro Maxの内蔵バッテリー容量は16.10Wh (4,352mAh)。

飛行機の預け入れ手荷物は強い衝撃が加わることがあるので、スマートフォンのような精密機器はできるだけ飛行機内への持ち込み手荷物の中に入れて運搬することをオススメするが、もし機器を大量に持ち運ぶ際に利用してみてはどうだろうか。

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ちなみに、乾電池についてはアルカリ乾電池/マンガン乾電池などリチウムを使用したものでなければ、制限なく機内持ち込み/預け入れが可能。

また、エネループや充電式エボルタ、アマループ (Amazonベーシックの充電池) のような充電式ニッケル水素電池についても制限なく機内持ち込み/預け入れが可能。

ボタン電池についても機内持ち込み/預け入れの両方が可能だが、リチウムを使用した電池に関しては機内持ち込みのみが可能となっている (2g以下である必要あり) 。

電池の種類 機内持ち込み 預け入れ
アルカリ乾電池
マンガン乾電池
ニッケル水素電池
リチウム乾電池 ×

モバイルバッテリーの機内持ち込みに制限がある理由

前述のとおり、モバイルバッテリーは機内への預け入れは不可、手荷物として持ち運ぶ際にも個数や容量が制限されている。

これはリチウムイオン電池が危険性を伴うものであることが原因。実際に、リチウムイオンバッテリーを起因とした飛行機の出火事故が相次いでおり、2016年には米サウスウエスト航空の旅客機内でGalaxy Note7の内蔵バッテリーから発煙し、米運輸省および連邦航空局は同デバイスの機内持ち込みを一時的に禁止。さらに日本の国土交通省もGalaxy Note7の持ち込みを全面的に禁止した事件があった。

リチウムイオンバッテリーは外部から強い衝撃が加わると発熱・発火する可能性があることから、国際民間航空機関(ICAO)が、電子機器に内蔵されているもの以外のリチウムイオンバッテリーを預け入れ手荷物として輸送することを禁止している。

ただし、JALやANAなどの航空会社はすでにリチウムイオンバッテリーの扱いについて独自の規定を定めていたため、ICAOの方針発表後も特に規定を変更していない。

モバイルバッテリーを預け入れ荷物に入れてしまうとどうなる?

もしモバイルバッテリーを入れたままの荷物を預け入れ荷物として預けてしまった場合、国内の空港ではその後の荷物検査で発見され、アナウンスで呼び出されたのち、係員立ち会いのもとで荷物検査をすることになる。

すぐにモバイルバッテリーが発見されれば良いが、荷物の奥深くに入っていた場合は取り出すのに時間がかかり、最悪の場合は飛行機の出発に間に合わなくなってしまうことも。荷造りの際には、預け入れ荷物にモバイルバッテリーが紛れ込まないように気をつけよう。

ちなみに、荷物検査で見つかったモバイルバッテリーは、機内に持ち込める容量であることが確認されれば、機内への持ち込み手荷物として持っていくことができるようだ。

ただし、上記はあくまで国内の空港の対応で、海外の空港では、何のアナウンスもなく勝手に荷物を開けられてモバイルバッテリーを捨てられてしまうことがある。

海外ではこういった荷物検査の際に、一緒に入っている高級品などが盗まれてしまうこともあるため、とにかく荷物を開ける口実を作らせないようにすることが重要。海外旅行の際には荷物が多くなりがちなため、モバイルバッテリーのチェックは徹底的に。

機内に持ち込めるオススメのモバイルバッテリー

ここからは、実際に機内に持ち込みできるモバイルバッテリーを紹介したい。

筆者がオススメするモバイルバッテリーをいくつかピックアップしてみた。飛行機に持ち込めることはもちろんだが、メーカーの信頼度や軽さやコンパクトさなどの持ち運びやすさも考慮しているので、ぜひ参考にしていただければと思う。

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(当サイトで使用している画像は、いずれも正しい形での引用を行うか、各権利者に許諾を得て掲載しています。)

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

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