【2019年最新版】飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの条件 (国内線&国際線) オススメのバッテリーも紹介

出先でスマートフォンやタブレットのバッテリーが不足した時に、いつでもどこでも自由にバッテリーを補充することができる 「モバイルバッテリー」 。

スマホやタブレットをお持ちの方であれば、その存在を知らない人はほぼいないと言っても過言ではない定番アイテムだが、もし旅先にモバイルバッテリーを持って行くことを計画しているなら事前に注意しておかなければならないことがある。

それは飛行機内への持ち込みについて。モバイルバッテリーは飛行機への持ち込みが禁止されているわけではないが、実は各航空会社および国際民間航空機関(ICAO)の規定※によって、預け入れ手荷物(チェックインバゲージ)に入れることができず、機内に手荷物として持ち込む場合にもバッテリー容量などの制限が設けられている。

そこで同記事では、機内に持ち込めるモバイルバッテリーの条件について徹底的に解説。記事の最後には、機内に持ち込めるオススメのモバイルバッテリーも紹介しているので、飛行機に乗ってどこかに旅行をする予定の方はぜひ記事内容をチェックしていただければと思う。

※近年、リチウムイオンバッテリーが原因の飛行機の出火事故が相次いでいたため、この状況を見兼ねた国際民間航空機関(ICAO)は、2016年4月1日から電子機器に内蔵されているもの以外のリチウムイオンバッテリーを預け入れ手荷物として輸送することを禁止する方針を発表。

ただし、JALやANAなどの航空会社はすでにリチウムイオンバッテリーの扱いについて独自の規定を定めていたため、ICAOの方針発表後も特に規定を変更していない。

 

機内に持ち込めるモバイルバッテリーの条件

現在、多くの電子機器やモバイルバッテリーの中には 「リチウムイオンバッテリー」 と呼ばれるバッテリーが搭載されている。

リチウムイオンバッテリーは外部からの衝撃によって発熱・発火を引き起こす可能性があるため、航空貨物としては本来は 「危険物」 の扱い。しかし 「モバイルバッテリー」 として販売されている製品に関しては 「予備電池」 としての扱いとなるためスーツケースなどの中に入れて 「預け入れ手荷物」 として預けることが禁止されているが、「手荷物」 として飛行機内に持ち込むことが許されている。

ただし、どんなモバイルバッテリーでも持ち込みできるわけではなく、モバイルバッテリーの容量や個数などに制限が課せられており、製品によっては持ち込みができないケースも。

しかも国や各航空会社によって制限が異なるため、もし制限に引っかかってしまった場合問答無用で没収されてしまうこともあるので注意が必要だ。以下でそれらの条件について紹介する。

国内線のモバイルバッテリー規制

ここからは各航空会社が定めている持ち込みできるモバイルバッテリーの条件に関する情報。

まずは国内線の条件は以下の通りとなっている (2019年8月4日現在) 。

航空会社名 制限
日本航空(JAL)
全日本空輸(ANA)
ソラシドエア
AIRDO
スターフライヤー
バニラ・エア
ピーチ・アビエーション
ジェットスター・ジャパン
100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで)
スカイマーク 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可
※機内持ち込みは合計2個まで

国内線では、基本的に160Wh以下のモバイルバッテリーであれば機内への持ち込みが可能。ただし、100~160Whのモバイルバッテリーは持ち込める個数が最大2個までとなっているので、大容量のモバイルバッテリーを機内に持ち込む場合には気をつける必要があるだろう。

国際線のモバイルバッテリー規制

次は国際線の場合について

国際線のモバイルバッテリー持ち込みに関する規定は国内線の条件とほぼ同じになるのだが、国によっては日本よりも厳しい条件を提示している場合もある。

例えば一部の中国の空港の場合、機内持ち込みができるモバイルバッテリーの最大容量は100Whまで(ただし航空会社の規定によっては持ち込みが許可されるケースもあると記載されている)と決められている。

他にも意外と多くの航空会社が100Wh以上のバッテリーの持ち込みを禁止や制限を課しているため、国際線に乗る際には渡航先の空港や搭乗する航空会社の規定について、必ず確認しておくようにしよう。

主要航空会社の提示するモバイルバッテリーの持ち込みに関する規定は以下の通り(2019年8月4日現在) 。他航空会社については各社の公式サイトで確認を。

航空会社名 制限
アメリカン航空 〜100Wh:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで)
160Wh〜300Wh:特別支援サポートに問い合わせる必要あり
ユナイテッド航空
デルタ航空
100Wh以下:持ち込み可
100Wh超〜160Wh以下:持ち込み可(最大2個まで)
160Wh超:機内持ち込み不可(リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
ブリティッシュ・エアウェイズ 〜100Wh:持ち込み可(最大4個まで)
100Wh〜160Wh:航空会社の許可が必要(最大2個まで)
160Wh〜:機内持ち込み不可(リチウム電池を含むセキュリティデバイスは要確認)
エールフランス航空 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで)
ルフトハンザドイツ航空 100Wh未満:持ち込み可(最大2個まで)
100Wh〜160Wh:用途によって条件が異なる
KLMオランダ航空 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:航空会社の許可が必要
※機内持ち込みは合計2個まで
大韓航空 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで)
※機内持ち込みは合計5個まで
中国国際航空 50Wh以下:持ち込み可(最大8個まで)

50〜100Wh:持ち込み可(最大2個まで)

100〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで)
中国東方航空 100Wh以下:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで)
160Wh以上:持ち込み不可(リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
チャイナ・エアライン 100Wh以下:持ち込み可
100Wh〜160Wh:航空会社の許可が必要(最大2個まで)
キャセイパシフィック航空 100Wh以下:持ち込み可(最大20個まで)
100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで)
160Wh超:持ち込み不可(リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
カンタス航空 100Wh以下:持ち込み可
100Wh〜160Wh:航空会社の許可が必要(最大2個まで)
ジェットスター航空 100Wh以下またはリチウム含有量8g以下:持ち込み可
リチウム含有量8g~25g:機内持ち込み可(最大2個まで)
※情報に不正確の可能性あり

スマホは預け入れ荷物に入れられる

余談になるが、リチウムイオンバッテリーが搭載されたスマートフォンやタブレット、ノートPC、携帯ゲーム機などの電子機器は、モバイルバッテリーなどの 「予備電池」 と少し扱いが異なるため、条件を満たせば国内線で預け入れ手荷物に入れて輸送することが可能だ。

その条件は電源を完全にオフ (スリープモード不可) にすること。そして、輸送中のリチウムイオン電池の損傷を防止するために耐久性のあるスーツケースに入れたり、衣類などで保護したりすること (違反した場合は50万円以下の罰金) 。

飛行機の預け入れ手荷物は強い衝撃を受けることがあるため、できるだけ機内への持ち込み手荷物の中に入れて運搬することをオススメするが、もし機器を大量に持ち運ぶ際に利用してみてはどうだろうか。

ちなみに、これは国際線についても同様で、海外の航空会社の中には電子機器を預け入れ手荷物に入れて輸送することを認めている会社もある。同じリチウムイオンバッテリーを搭載していても 「スマートフォン(=電子機器)」 と 「モバイルバッテリー(=予備電池)」 とでは扱いが異なることは必ず覚えておこう。

「Wh (ワットアワー)」 の計算方法

各航空会社(国内線・国際線)の条件を確認すると、160Whを超えるモバイルバッテリーは持ち込み不可。160Wh未満〜100Wh以上のモバイルバッテリーは航空会社によって可否が異なり、100Wh以下のモバイルバッテリーはほぼすべての飛行機内に持ち込み可ということになる。

しかしモバイルバッテリーのバッテリー容量は、一般的に 「mAh (ミリアンペアアワー)」 で記載されていることが多いため 「Wh」 での容量が分からないという方もいると思う。

それでは、自分が持っているモバイルバッテリーの容量(Wh)を確認するにはどうしたら良いのか。答えは簡単で、自力計算でmAhからWhに変換してしまえば良いのだ。

計算式は以下の通り。

Wh = V(電圧)× Ah(バッテリー容量)

リチウムイオンバッテリーの電圧は3.7Vなので、電圧は全て3.7Vで固定。そしてバッテリー容量はmAhではなくAhとなっているが、mAhを1000で割った値がAhになるので、これらの数字を計算式に当てはめると以下のようになる。

Wh = 3.7 × mAh ÷ 1000

この計算式を用いることで100Whは約27,027Ah、160Whは約43,243mAhであることがわかる。つまり、43,243mAh以上のモバイルバッテリーはほぼすべての航空会社で持ち込みが不可で、持ち込むには最低でも43,243mAh以下のモバイルバッテリーである必要があるということになる。

さらに国際線の一部では100Wh以上160Wh未満のモバイルバッテリーにも制限が課せられているため、すべての航空機に確実に持ち込みができる条件は27,027Ah以下のモバイルバッテリーであるということ、これさえ知っておけばほぼ間違いなく大丈夫だ。

試しに、10,000mAhのモバイルバッテリーのWhを計算すると 「3.7 × 10000 ÷ 1000 = 37Wh」 。ほとんどの航空会社が持ち込みを無条件で許可している 「100Wh以下」 に該当するため、10,000mAhのモバイルバッテリーはほとんどの航空会社の飛行機に持ち込めることになる。

機内に持ち込めるオススメのモバイルバッテリー

ここからは実際に機内に持ち込みできるモバイルバッテリーを紹介したい。

筆者個人がオススメするモバイルバッテリーをいくつかピックアップしてみた。飛行機に持ち込めることはもちろんだが、メーカーの信頼度や軽さやコンパクトさなどの持ち運びやすさも考慮しているので、ぜひ参考にしていただければと思う。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

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