【2022年6月最新】飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの条件 (国内線&国際線) オススメのバッテリーも紹介

出先でスマートフォンやタブレットのバッテリーが不足した時に、いつでもどこでも自由にバッテリーを補充することができる 「モバイルバッテリー」 。

スマホやタブレットをお持ちの方であれば、その存在を知らない人はほぼいないと言っても過言ではない定番アイテムだが、もし旅先にモバイルバッテリーを持って行くことを計画しているなら事前に注意しておかなければならないことがある。それは、飛行機内への持ち込みについて。

モバイルバッテリーは飛行機への持ち込みが禁止されているわけではないものの、実は各航空会社および国際民間航空機関 (ICAO) の規定※により、預け入れ手荷物に入れて預けることができず、手荷物として機内に持ち込む場合にもバッテリー容量などの制限が設けられている。

そこで同記事では、飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの条件について徹底解説。記事の最後には、機内に持ち込めるオススメのモバイルバッテリーも紹介しているので、飛行機に乗ってどこかに旅行をする予定の方は、ぜひ記事内容をチェックしていただければと思う。

※近年、リチウムイオンバッテリーが原因の飛行機の出火事故が相次いでいたため、この状況を見兼ねた国際民間航空機関(ICAO)は電子機器に内蔵されているもの以外のリチウムイオンバッテリーを預け入れ手荷物として輸送することを禁止する方針を発表。

ただし、JALやANAなどの航空会社はすでにリチウムイオンバッテリーの扱いについて独自の規定を定めていたため、ICAOの方針発表後も特に規定を変更していない。

機内に持ち込めるモバイルバッテリーの条件とは

電子機器やモバイルバッテリーには、「リチウムイオンバッテリー」 と呼ばれるバッテリーが搭載されている。

このリチウムイオンバッテリーは外部から強い衝撃が加わると発熱・発火する可能性があることから、航空貨物として輸送する際は本来 「危険物」 として扱われる。

しかし、一般的な 「モバイルバッテリー」 として販売されているものに関しては 「予備電池」 として扱われ、スーツケースなどの中に入れて 「預け入れ手荷物」 として預けることは禁止されているものの、「持ち込み手荷物」 としてなら飛行機内に持ち込むことは許可されている。

モバイルバッテリー (=予備電池)
・預け入れ手荷物 → 預け入れ不可
・持ち込み手荷物 → 持ち込み可 (ただし条件あり)

スマートフォン (=電子機器)
・預け入れ手荷物 → 預け入れ可 (ただし条件あり)
・持ち込み手荷物 → 持ち込み可

ただし、どんなモバイルバッテリーでも持ち込みできるわけではなく、モバイルバッテリーの容量や個数などに制限が課せられており、製品によっては持ち込みができないケースも。

しかも、この制限内容は国や空港、各航空会社によって異なるのが厄介なところ。もし制限に引っかかってしまった場合、問答無用で没収されてしまうこともあるので注意が必要だ。

ここからは、各航空会社が定める 「持ち込みできるモバイルバッテリー」 の条件について解説する。

① 国内線のモバイルバッテリー規制

まずは国内線について。

JALやANA、ソラシドエアやAIRDOなどほとんどの航空会社が同様の制限を課しており、バッテリー容量が100Wh未満であれば制限なく持ち込みが可能。100Wh〜160Whの場合は最大2個まで持ち込むことが可能だ。

また、スカイマークについては100Wh〜160Whのモバイルバッテリーは最大2個まで持ち込みできる。

なお、いずれの航空会社でも容量160Wh以上のモバイルバッテリーは持ち込み不可・預け入れ不可となるため注意が必要だ。

航空会社名 持ち込み 預け入れ
〜100Wh:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで持ち込み可
×
〜160Wh:2個まで持ち込み可 ×

また、モバイルバッテリーを飛行機内に持ち込む場合について、各航空会社は搭乗者に対して 「短絡防止措置」 を実施し、万が一の事故を防ぐ措置を行うことを求めている。

短絡防止措置とは簡単に言うと、モバイルバッテリーをショートさせないようにする措置のこと。国土交通省は 「 機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」 のなかで 「(モバイルバッテリーの) 偶発的な作動や損傷を防止するための措置 (強固なスーツケースへの梱包、衣類などによる保護など) を執ることや、電源を完全に切ること」 と案内している。

要は、モバイルバッテリーを他の物品がお互いに触れ合うことのないように保護することが必要ということだ。モバイルバッテリー専用ポーチなどを用意すれば、安心して持ち込めるのではないだろうか。

② 国際線のモバイルバッテリー規制

次は国際線の場合について

国際線におけるモバイルバッテリー持ち込みの条件は、国内線と同じであることが多いほとんどの航空会社が「100Wh以下であれば制限なし、100Wh〜160Whが2個まで」と定めている。

ただし、国や航空会社によっては日本よりも厳しい条件を提示している場合もある。

たとえば中国国内の一部空港では、機内持ち込みができるモバイルバッテリーの最大容量は100Whまでと決められていたりする (ただし航空会社の規定によっては持ち込みが許可されるケースも)。

また、他にも100Wh以上のバッテリーの持ち込みを禁止/制限している航空会社もあるため、国際線に乗る際には搭乗する航空会社や渡航先の空港の規定を必ず確認しておくようにしよう。

主要な海外航空会社のモバイルバッテリーの持ち込み規定は以下の通り(2022年6月1日現在)。下記に記載のない他航空会社については、各社の公式サイト等でご確認いただきたい。

航空会社名 持ち込み 預け入れ
アメリカン航空 〜100Wh:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで
160Wh〜300Wh:特別支援サポートに問い合わせる必要あり
×
ユナイテッド航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh超〜160Wh以下:最大2個まで
160Wh超:機内持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
デルタ航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh超〜160Wh以下:最大2個まで
160Wh超:機内持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
ブリティッシュ・エアウェイズ 〜100Wh:最大4個まで
100Wh〜160Wh:最大2個まで。ただし航空会社の許可が必要
160Wh〜:機内持ち込み不可 (リチウム電池を含むセキュリティデバイスは要確認)
×
エールフランス航空 100Wh未満:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで
×
ルフトハンザドイツ航空 100Wh未満:最大2個まで
100Wh〜160Wh:用途によって条件が異なる
×
KLMオランダ航空 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可だが航空会社の許可が必要
※機内持ち込みは合計2個まで
×
大韓航空 100Wh未満:持ち込み可
100Wh〜160Wh:持ち込み可 (最大2個まで)
※機内持ち込みは合計5個まで
×
中国国際航空 50Wh以下:持ち込み可 (最大8個まで)

50〜100Wh:持ち込み可 (最大2個まで)

100〜160Wh:持ち込み可 (最大2個まで)
×
中国東方航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで
160Wh以上:持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
チャイナ・エアライン 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで。ただし航空会社の許可が必要
×
キャセイパシフィック航空 100Wh以下:最大20個まで
100Wh〜160Wh:最大2個まで
160Wh超:持ち込み不可 (リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認)
×
カンタス航空 100Wh以下:制限なく持ち込み可
100Wh〜160Wh:最大2個まで。ただし航空会社の許可が必要
×
ジェットスター航空 100Wh以下またはリチウム含有量8g以下:制限なく持ち込み可
リチウム含有量8g~25g:最大2個まで
※情報に不正確の可能性あり
×
ZIPAIR Tokyo 〜100Wh:制限なく持ち込み可
100Wh~160Wh:最大2個まで
×

スマホやPC、タブレットは預け入れ荷物に入れられる?

モバイルバッテリーは単体で持ち込む場合は 「予備電池」 として扱われ、各種規制の対象となるが、リチウムイオンバッテリーを製品筐体に内蔵したスマートフォンやタブレット、ノートPC、携帯ゲーム機などの電子機器については、国内/国際線問わず特定の条件を満たすことで預け入れ手荷物に入れて輸送することが可能だ。

その条件は、スマートフォンの電源を完全にオフ (スリープモード不可) にすること。そして、輸送中にリチウムイオン電池が損傷することを防止するため、耐久性のあるスーツケースに入れたり、衣類などで保護したりすること (違反した場合は50万円以下の罰金) 。

同じリチウムイオンバッテリーを搭載していても 「スマートフォン(=電子機器)」 と 「モバイルバッテリー(=予備電池)」 とでは扱いが異なることは必ず覚えておこう。

なお、飛行機の預け入れ手荷物は強い衝撃が加わることがあるので、スマートフォンのような精密機器はできるだけ飛行機内への持ち込み手荷物の中に入れて運搬することをオススメするが、もし機器を大量に持ち運ぶ際に利用してみてはどうだろうか。

バッテリー容量「Wh」を「mAh」に変換する方法

各航空会社(国内線・国際線)の条件を確認すると、160Whを超えるモバイルバッテリーは持ち込み不可。160Wh未満〜100Wh以上のモバイルバッテリーは航空会社によって可否が異なり、100Wh以下のモバイルバッテリーはほぼすべての飛行機内に持ち込み可ということになる。

しかしモバイルバッテリーのバッテリー容量は、一般的に 「mAh (ミリアンペアアワー)」 で記載されていることが多いため 「Wh」 での容量が分からないという方もいると思う。

それでは、自分が持っているモバイルバッテリーの容量(Wh)を確認するにはどうしたら良いのか。答えは簡単で、自力計算でmAhからWhに変換してしまえば良いのだ。

計算式は以下の通り。

Wh = V(電圧)× Ah(バッテリー容量)

リチウムイオンバッテリーの電圧は3.7Vなので、電圧は全て3.7Vで固定。そしてバッテリー容量はmAhではなくAhとなっているが、mAhを1000で割った値がAhになるので、これらの数字を計算式に当てはめると以下のようになる。

Wh = 3.7 × mAh ÷ 1000

この計算式を用いることで100Whは約27,027mAh、160Whは約43,243mAhであることがわかる。つまり、43,243mAh以上のモバイルバッテリーはほぼすべての航空会社で持ち込みが不可で、持ち込むには43,243mAh以下のモバイルバッテリーである必要があるということになる。

さらに国際線の一部では100Wh以上160Wh未満のモバイルバッテリーにも制限が課せられているため、すべての航空機に確実に持ち込みができる条件は27,027mAh以下のモバイルバッテリーであるということ、これさえ知っておけばほぼ間違いなく大丈夫だ。

試しに、10,000mAhのモバイルバッテリーのWhを計算すると 「3.7 × 10000 ÷ 1000 = 37Wh」 。ほとんどの航空会社が持ち込みを無条件で許可している 「100Wh以下」 に該当するため、10,000mAhのモバイルバッテリーはほとんどの航空会社の飛行機に持ち込めることになる。

機内に持ち込めるオススメのモバイルバッテリー

ここからは、実際に機内に持ち込みできるモバイルバッテリーを紹介したい。

筆者個人がオススメするモバイルバッテリーをいくつかピックアップしてみた。飛行機に持ち込めることはもちろんだが、メーカーの信頼度や軽さやコンパクトさなどの持ち運びやすさも考慮しているので、ぜひ参考にしていただければと思う。

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

コメント一覧

  1. 廣田健一郎 より
    2019-09-29 12:05

    27,027Ah -> 27,027mAh
    ではないでしょうか 🙂

    • NANA より
      2019-09-29 12:12

      廣田健一郎さん、コメントありがとうございます。
      ご指摘の通り27,027Ahではなく27,027mAhでした。
      誤字ですね、申し訳ないです。すぐに修正いたしました。