「Nothing Phone (1)」 国内最速ファーストインプレッション。国内発売は2022年8月を予定

7月13日、英Nothingは同社初のスマートフォン 「Nothing Phone (1)」 をグローバルで発表した。日本国内での販売も予定しており、2022年8月に発売予定となっている。

発表に先駆けて、報道関係者向けプレブリーフィングが開催された。これまでは個性的なトランスルーセントボディや、背面に搭載された独自のLEDイルミネーション 「Glyph Interface」 に関する情報が明らかにされていたが、同プレブリーフィングでは搭載するSoCやカメラなどの詳細なスペックが明かされ、実機のタッチ&トライが実施された。

当記事ではプレブリーフィングの内容を踏まえた 「Nothing Phone (1)」 のスペック情報および実機のファーストインプレッションをお伝えしたい。

「Nothing Phone (1)」 ファーストインプレッション

「Nothing Phone (1)」 は、”余計なものは省き、本質を追求する” のテーマに開発されたNothing初のスマートフォン。Nothingといえば 「Ear (1)」 というスケルトンな完全ワイヤレスイヤホンが日本でも話題になったが、今回の 「Nothing Phone (1)」 はそのスマートフォン版と言えば分かりやすいだろうか。

Nothingは 「Nothing Phone (1)」 について、“他社のスマートフォンメーカーが陳腐化された製品を複雑なパラメーターを駆使で顧客を引き付けようとするなか、我々はその逆を行き、デザインを削ぎ落としシンプルにすることで、ユーザーの体験を最大化することを目指した。” と表現している。

実機を見ながら、「Nothing Phone (1)」 のデザイン、スペックを確認していこう。

本体は、一般的なスマートフォンとおなじ四隅が丸まった長方形で、現行のiPhoneシリーズのようにフラットエッジなデザインを採用している。四隅はいずれもおなじ角度で弧を描いており、画面のベゼルは上下左右とも同じ幅。

本体サイズは高さ159.2 × 幅75.8 × 厚さ8.3mmで、重量は193.5g。昨今のスマートフォンとしては標準的なサイズ・重量だ。

本体の左側面には音量調節ボタンが、右側面に電源ボタンが搭載。底面にはSIMカードスロットと充電・通信用のUSB-Cポートが搭載されている。3.5mmオーディオジャックは非搭載で、有線イヤホンには対応しない。

ディスプレイは6.55インチのフレキシブルOLEDを採用する。解像度は2400×1080ピクセル、画面密度は402 ppi。

60Hz〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応しており、コンテンツに応じて120Hzで滑らかに描写したり、60Hzに下げてバッテリー消費を抑えることが可能だ。

輝度は500ニトで、ピーク輝度は1200ニト。コントラスト比は1,000,000:1 。10ビット色深度、HDR10+をサポートする。タッチサンプリングレートは240Hz。ディスプレイのカバーガラスはCorningのGorilla Glassを採用している。

「Nothing Phone (1)」 の背面はかなり特徴的だ。まず他機種にない特徴として背面のパネルが透明になっており、ワイヤレス充電のコイルや各パーツの留め具など内部のパーツを見ることができる。各パーツは本体カラーで統一されていることもあって、中身は見えるものの工業製品としては完成されており、無骨さはまったく受けない。

この背面のデザインについて、Nothing共同創業者でマーケティング部門トップであるAkis Evangelidis氏は、ニューヨークの地下鉄路線図からインスピレーションを受けたと話す。複雑な地下鉄路線図をシンプルに分かりやすく、かつ美しく描かれていることに着目し、これを 「Nothing Phone (1)」 でも実現したかったという。

他社のスマートフォンが画一的なデザインになっていて、機種変更する先のスマートフォンのデザインは大方想像がついてしまっている。これではつまらない。そこで差別化という意味も込めて、飽きのこないデザインにすることを選択したという。

その片鱗は随所で見ることができる。最も特徴的なのが端末下部にいる象。これはディズニーのアニマルキングダムからインスピレーションを受けたとのことで、人や動物の温かみの感じられるようにしているのだとか。パッと見ではどこにいるか分かりづらいが、じっくり観察すれば発見できるはずだ。

そしてもうひとつの特徴となるのが、背面に光るLEDインターフェイス。Nothingはこれを 「Glyph Interface」 と命名している。

「Glyph Interface」 は、音とLEDの光り方でスマートフォンの “状態” を示してくれる機能。LEDがピカピカと光ることで、アプリからの通知や充電の状況などを視覚的に知らせてくれる。

ライティングのパターンはある程度カスタマイズできるため、メールやメッセージ、電話などサービスごとに分けたり、特定の人物からの着信に個別のGlyph パターン付きの着信音を設定することもできる。

「Glyph Interface」 は厚さ0.45mmのミニLED電球 974個で構成されている。消費電力はかなり少ないためバッテリー寿命にはほぼ影響を与えないとのこと。

LEDは白く光るように開発されているが、これは青と黄の色を合成することで実現しているとのこと。黄色い光が周囲に漏れないよう周囲をラバーダムで接着し露出を防ぎ、白い光には一定割合の蛍光粉末を加えることで、十分な明るさを保ちつつ眩しさや狂いがないように設計しているという。

また、「Nothing Phone (1)」 はホワイトモデルのほかにブラックモデルも用意されるが、それぞれのデバイスごとにLEDライティングの色味が変わらないように微調整も行っているという。

内蔵SoCは、Qualcommのミッドレンジ向け6nmプロセスチップSnapdragon 778G+ 5G。メモリは8GB/12GBのLPDDR5、ストレージ容量は128GB/256GB (UFS 3.1に対応) の2ラインナップになっている。

生体認証は、ディスプレイ内蔵型の指紋認証および顔認証の2パターンに対応する。

内蔵センサーは、加速度計、電子コンパス、ジャイロセンサー、環境光センサー、近接センサー、Sensor Core、フロント RGB センサー。

Nothing Phone (1)には、背面にデュアルカメラが、前面にシングルカメラが搭載されている。

昨今のスマートフォンの背面カメラの多眼化が進む中、必要なものだけを追求するNothing Phone (1)は高品質なデュアルカメラで勝負する。カメラ構成は広角+超広角で、画素数はどちらも50MP。

メインとなる広角カメラには、センサーサイズ1/1.56、F1.8のレンズが採用されており、明るくくっきりとした写真が撮影できるという。OIS (光学手ぶれ補正) とEIS (電子手ぶれ補正) のデュアル手ぶれ補正により、被写体を鮮明に捉えることが可能だ。超広角カメラは114°の画角でワイドな写真を撮影できるほか、マクロ撮影にも対応する。

背面カメラでの撮影時には、Glyph Interfaceを利用したスタジオ照明機能が利用可能で、近接した被写体を優しい光で照らしながら撮影できる。

ビデオ撮影においては、最大4K/30fpsでの撮影に対応し、最大120fpsのスローモーション撮影や最大1080p/30fpsのナイトモードも利用可能だ。

前面カメラはシングルカメラ仕様。画素数は16MP、画面左上に搭載されている。

本体には通話用の高精細度マイク3つが搭載されているほか、デュアルステレオスピーカーが搭載されている。また、本製品にはゲームプレイ中に通知や不用意なタップを最小限に抑える 「ゲームモード」 も用意されている。

内蔵バッテリー容量は4,500mAhで、1回の充電で約18時間使用することができる。Quick Charge 4.0を利用した急速充電(最大33W)に対応しており、30分で約50%まで充電し、最大70分でフルチャージできる。

また、最大15WのQi互換ワイヤレス充電に対応しており、120分でフル充電が可能。さらに、スマートフォン背面で完全ワイヤレスイヤホンをワイヤレス充電できるリバースチャージ(5W)も可能だ。

ネットワークは5Gや4G LTE等をサポート。5GはSub6のみが利用可能だ。なお、本製品はデュアル SIM (nano-SIM) に対応する。

国内における対応バンド、および国際ローミングの対応バンドは以下のとおり。

対応バンド (日本国内)
   
5G(Sub6) n1, n3, n28,n41, n77, n78
4G LTE 1, 3, 8,18, 19, 26, 28, 41
3G UMTS (WCDMA) bands 1,6,8,19
2G GSM 900/1800
対応バンド (国際ローミング)
   
5G(Sub6) n5, n7, n8, n20, n38, n40
4G LTE 2, 4, 5, 7,12,17, 20,32, 34, 38, 39, 40, 66
3G UMTS (WCDMA) bands 2,4,5
2G GSM 850/1900

通信は、Wi-Fi 6に対応 (802.11 a/b/g/n/ac/ax)。Bluetooth のバージョンは5.2とサポート。そのほか、NFCをサポートするが、FeliCaを使用したおサイフケータイには対応しない。防水・防塵性能はIP53相当。

OSはAndroid 12をベースにしたNothingOS。3年間はアップデートが保証されるほか、4年間は2ヶ月毎のセキュリティパッチの配信が保証されている。

まとめ

今回は 「Nothing Phone (1)」 のファーストインプレッションをお届けした。あくまで外観やスペックのみの紹介となるが、その特徴や機能については分かって頂けたのではないだろうか。

タッチ&トライで軽く使ってみた感想としては、iPhoneやGalaxyといったいわゆるフラグシップモデルに比べて特別使いやすかったり、便利な機能があったりするわけではなかったため、「Nothing Phone (1)」 がすべてのユーザーのニーズを満たせるデバイスというわけではないということ。

しかし、シンプル・イズ・ベストと言うように、余計なもの削ぎ落とし機能・デザインをシンプルに留めた機能美は、確かに他のスマートフォンにはないユニークなポイントで大きな魅力と感じている。少なくとも、さまざまなスマートフォンを手に取ってきたスマホギークの方々にはこれまでになかった新鮮な感覚を得られる一台になりそうだ。

今回はまずはファーストインプレッション。近いうちに実機レビューの掲出も計画しているため、実使用で本製品がどうなのかについてはそちらで紹介したいと思う。

「Nothing Phone (1)」 の国内発売は2022年8月を予定。価格は8GB+256GBモデルのみ案内されており、69,800円(税込)で販売される。その他のモデルの価格や具体的な発売日、販売チャネルについては後日発表予定だ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。