【レビュー】「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 iPhoneを一眼レフカメラに変えるユニークなハンドグリップ

実は筆者、「iPhone X」 が登場した2017年11月から、iPhoneで写真を撮影することに嵌っている。

当然ながら、写真の腕前はプロの方々には遠く及ばないアマチュアレベルで、全く大したことはない。だけど、iPhoneの美しいカメラで、自分の目で見た世界をパシャパシャと気軽に写せるのが、とても楽しいのだ。

一部の端末を除くiPhoneには、デュアルレンズカメラと呼ばれるふたつのカメラレンズが搭載されている。ひとつは広角レンズで、もうひとつはズームレンズ。このふたつのレンズを使って迫力のある風景写真を撮ったり、被写体に寄って遠近感のある写真を撮ることができるようになった。最近は、iPhone XS/XS Maxの「スマートHDR」機能で明暗を正しく表現できるようになり、実際に人の目に見えている景色をスマートフォンに写真として残せるようになった。

そのクオリティは、一眼レフカメラに迫るレベル。一昔前では考えられないほど大きく進化したスマートフォンのカメラだが、せっかくなら使い勝手も一眼レフカメラのようにしてしまおう、というユニークな製品が登場している。

名前は 「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 。筆者は今回、同製品のサンプルを国内の取扱店に提供していただいて、2週間ほど試しに使うことができた。当記事では、「PICTAR ONE PLUS MARK II J」の実際の使用感や製品の特徴をお伝えできればと思う。

iPhone用の一眼レフカメラに変える魔法のグリップ

今回紹介する 「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 は、イスラエル企業miggoが開発した、iPhoneを装着して使うタイプのハンドグリップ製品。利用するには専用アプリのダウンロードが必要だが、グリップの放つ超音波によってiPhoneをコントロールできるようになっていて、ケーブルやBluetoothなどの接続は一切必要としないのが特徴だ。

一眼レフカメラを縦に真っぷたつに切ったかのような形状をしているが、これにiPhoneを直接装着して使用する。iPhoneを装着するのはとても簡単で、本体下側にある下顎グリップを手で数センチ引っ張り出すことができ、その下顎と上顎を使ってiPhoneを挟むようなイメージだ。

装着できるiPhoneは、「iPhone 6」以降 (4.7インチモデルは同梱アダプタを使用) 。もちろん、最新のiPhone XS/XS MaxやiPhone XRにも装着可能だが、iPhone SEなどの4インチモデルに関しては前モデルの 「PICTAR ONE MARK II J」 が対応している。対応機種は以下の通りだ。

PICTAR ONE MARK II J iPhone 8 / iPhone 7 / iPhone 6s / iPhone 6 / iPhone SE / iPhone 5s / iPhone 5 / iPhone 4s
PICTAR ONE PLUS MARK II J iPhone XR / iPhone XS Max / iPhone XS / iPhone X / iPhone 8 / iPhone 7 / iPhone 6s / iPhone 6 / iPhone 8 Plus / iPhone 7 Plus / iPhone 6s Plus / iPhone 6 Plus

上記は、実際に 「iPhone XS Max」 を装着した時の写真。上顎と下顎でガッチリとiPhoneを固定するので、撮影中にポロっと外れてiPhoneが落ちてしまう心配はなし。iPhoneを挟む素材はプラスチックなので、ステンレススチールのiPhoneのエッジを傷つける心配はあまりなさそうだが、傷などをつけたくない場合はiPhoneケースを装着した状態でも使用できるので心配ご無用。

今回、筆者はローズゴールドモデルを提供してもらったが、これはiPhone XS/XS Maxのゴールドカラーにピッタリだったのがとても嬉しい。他にもブラック、スモーキーホワイトの2色が用意されているので、自分のiPhoneのカラーに合ったモデルを選択しよう。

シャッタースピードや露出を指ひとつで変えられる

iPhoneを一眼レフカメラ化するため、「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 には全部で5つの操作ボタンやダイヤルが用意されている。ボタンはシャッターボタンとセルフィーボタンの計2つ、ダイヤルは露出補正とズーム調整、そして撮影モード切替のために使うスマートホイールの計3つだ。セルフィーボタンとズーム調整ダイヤルは兼用になっているが、セルフィーボタンは押し込み、ズームは回すことでそれぞれ操作が可能だ。

これらのボタンを駆使することで、iPhoneでも一眼レフカメラ顔負けの写真を撮影できる。嬉しいのが、露出の調節をiPhoneの画面に触らなくてもできるということ。また、シャッターボタンは半押しでピント合わせができる。iPhoneの純正カメラアプリでは、画面をタッチしないとピント合わせや明るさ調整ができないため、これを右手だけで完了できるのはとても便利だ。

グリップは人間工学に基づいて設計されていて、握りやすいのがポイント。iPhoneはどんなデジタルカメラよりもコンパクトで持ち運びしやすいのが良い点だが、代わりに握る場所がないため撮影中はやや不安定な状態で持つ必要がある。高所で撮影する際にはヒヤヒヤもの、撮影する状況によっては手振れも発生してしまう。

だが、「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 であれば左手でガッチリとホールドできるため、一眼レフのように安定した状態で撮影できる。しかも、各種ボタンが右手部分だけに集中しているため、片手で撮影を完了できるのも魅力的だ。

前述した通り、「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 を使用して写真を撮影するには専用アプリ 「Pictar by Miggio」 のダウンロードが必要だ。

このアプリには「AUTO」 「ISO」 「マニュアル」 「スポーツ」 「フィルター」 「マクロ」などの多彩な撮影モードが用意されている。

また、撮影の設定もいくつか用意されており、ISO値、シャッタースピード、アスペクト比、ホワイトバランスなど(F値の調節は不可)の調整が可能。タイマー撮影も三脚に固定することで集合写真も簡単に撮影できる。

これらはすべてアプリから操作できるようになっている。アプリから切り替えることができる機能は以下の表の通りだ。

ISO 20〜2000
F値 1.8固定
シャッタースピード 1/2〜1/8000秒
フラッシュ ライト点灯/常時/オート/オフ
アスペクト比 1×1/16×9/3×4
ホワイトバランス オート/屋内/屋外/白熱灯/曇り/蛍光灯
タイマー オフ/3秒/5秒/10秒/15秒
撮影フィルタモード モノクロ/モザイク/X線/ポスタリゼーション/パステル他38種類(有料版含む)

三脚にも固定できる

ちなみに、「フィルターモード」 にはフィルターが複数用意されており、バラエティーに富んだ写真をいつでも撮影できるようになっている。さらに有料にはなるもののプロ向けに近いフィルターがあるなど、様々なニーズに応えることができる。シャッタースピードや露出の調整と合わせることで、通常のiPhoneでは撮影できない写真を撮ることも可能だ。

実際に同製品を使って撮影した写真は以下の通り。3枚目の東京駅を真正面から撮影した写真は、露出を低くした写真と高くした写真を比較できるようになっているため、どれくらい調節できるのかの参考として見ていただければと思う。

PICTAR ONE PLUS MARK II J」 に関してはかなり満足できるクオリティだと筆者は感じているが、とはいえ使っていてやや不満や不便さを感じた点もある。

それは池袋で同製品をテストしている時のことだったが、シャッターボタンを押した際に写真の連写が始まってしまい、しかもアプリを落とさないと連写が止まらなくなってしまったということ。喫茶店から外を撮影していたこともあり、周りからジロジロと冷たい目で見られてしまった。

後日再度テストしたところ再び同じ現象に遭遇する機会もあったが、その後は一度も発生していないため、問題の検証ができず、結局何が原因だったのかは未だにわかっていない。おそらく一時的な不具合だったのではないかと、筆者は推測している。

また、「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 は超音波を発すると前述したが、実は同製品には電池が内蔵されている。電池は切れたら交換すればいつでも復活させることができるが、同製品に使われている電池のサイズは「1/2AA」というやや珍しい規格で、どこにでも売っているというわけでもないので、旅行に行く際には予備を持ち歩くか、電池を交換しておきたいところだ。

参考までに電池持ちは4~6ヶ月とかなり長いので、そこまでバッテリー切れを心配する必要はない。ちなみに、電池はAmazonで250円~400円ほど(1個あたり)と安いので、その点は安心していただきたい。

そして、不満というよりも要望といったほうがいいのかもしれないが、同製品を使っているうちに感じるようになったのは、ハンドグリップとして販売するのではなく、思い切ってスマホケースを開発してみてはどうだろうかということ。

PICTAR ONE PLUS MARK II J」 はiPhoneを装着すれば、どんな場面でも綺麗な写真を撮ることができるわけだが、写真を取りたいと思った時に毎回装着する手間が発生するのも事実。iPhoneとのペアリングがないのでこれでも十分に早いのかもしれないが、瞬間的に撮影することができないこともあるため、思い切ってiPhoneケース化してしまえばいいのに、と思っている。ただ、最近のiPhoneは各端末でサイズが異なるため、iPhoneケース化するのはメーカー的に少し難しいのかもしれないが。

とはいえ、撮影できる写真のレベルや使いやすさには十分に高いクオリティを感じているため、これらの不満(要望)でさえも些細なものに思える。当初はややオモチャっぽいかなと思っていたが、実利を兼ね備えたユニークな製品だったと筆者は個人的に感じている。

「PICTAR ONE PLUS MARK II J」 があれば、iPhoneでの撮影が楽しくなることは間違いない。iPhoneで撮影できる写真の幅を広げたい方、ぜひ同製品を購入してみてはどうだろうか。価格は13,800円(税別)、Amazonから購入することが可能だ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。