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Microsoftの新型Xbox「Xbox Project Scorpio」の詳細スペックが公開 CPU性能とGPU性能が大幅に向上、4K出力に対応

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本日、海外のゲームメディアEurogamerは、事前の予告通りMicrosoftの新型ゲーム機「Xbox Project Scorpio」(以下、Xbox Scorpio)の詳細なスペックを公表。

公開された内容には、同ハードに搭載されるCPUやGPUなどのスペック詳細が記されており、どれほどの処理能力を持った端末なのかある程度明らかになった。

「Project Scorpio」に搭載されるカスタムCPUは「Jaguar Evolved」で、AMDとの共同開発で実現した。

GPUは「40 customised compute units」を搭載し前モデルの「Xbox One」の何倍もの性能を発揮する。12GBのGDDR5 RAMを搭載。GPUの動作クロックは最大2.3GHzで、ライバルの「PS4 Pro」を上回る。

「Xbox Scorpio」の最大の特徴は、従来のゲームソフトをより高解像度な画質で楽しめるのはもちろん、ゲームのロードなど多数の面で処理が高速化されており、快適にゲームをプレイすることができるという点。

最高解像度/フレームレートは4K/60fps。4Kテレビに接続した時により繊細なグラフィック表示に対応しているとのこと。レースゲーム「Forza Motorsport」のデモでは、「Xbox One」と同等の設定でネイティブ4K/60fpsの出力に成功し、パフォーマンスは大きく引き上げられていることが判明している。

また、重要な点として挙げられているのが、「Xbox Scorpio」はXbox One上で動作するXbox 360のタイトルが全て動作するということ。もともと30fpsで動作していたタイトルを60fpsに引き上げることは難しいものの、テクスチャやフレームレートが強化される。要は過去のゲームの映像も若干綺麗になりますよ、ということだ。

  Project Scorpio Xbox One PS4 Pro
CPU Eight custom x86 cores clocked at 2.3GHz Eight custom Jaguar cores clocked at 1.75GHz Eight Jaguar cores clocked at 2.1GHz
GPU 40 customised compute units at 1172MHz 12 GCN compute units at 853MHz
(Xbox One S: 914MHz)
36 improved GCN compute units at 911MHz
メモリ GDDR5 12GB DDR3 8GB / ESRAM 32MB GDDR5 8GB
メモリ帯域幅 326GB/s DDR3: 68GB/s, ESRAM at max 204GB/s
(Xbox One S: 219GB/s)
218GB/s
HDD 1TB (2.5インチ) 500GB / 1TB / 2TB (2.5インチ) 1TB (2.5インチ)
光学ドライブ 4K UHD Blu-ray Blu-ray (Xbox One S: 4K UHD) Blu-ray

同ハードを開発するMicrosoftの願いは、ユーザーにハイクオリティなゲームを楽しんでもらうだけでなく、多くのデベロッパーにXboxプラットフォームに戻ってもらうこと。

以前、Microsoftは「Xbox 360」をヒットさせ、多くのデベロッパーを獲得することに成功。大量の良作ゲームが「Xbox」プラットフォームに存在した。だが、そのあとの「Xbox One」で失速し、デベロッパーを定着させることはできなかった。

もう一度、失ったデベロッパーを取り戻すためにMicrosoftは、「Xbox Project Scorpio」でデベロッパーにとってベストなゲームを作れる環境を作ることを考えたという。

正味、「Xbox Scorpio」の立ち位置は同じ4K60fpsの映像出力に対応した「PS4 Pro」のライバルといったところで、「PS4 Pro」に比べると性能的には上回るものの、「PS4 Pro」に比べて圧倒的な性能差があるわけではない。

ただ、ハイクオリティなゲームが作れる環境があると分かれば、デベロッパーも戻ってきてくれるはず。そんな願いを「Xbox Scorpio」には感じることはできる。

「Xbox Project Scorpio」は昨年6月に開催された「E3 2016」で存在が公になり、それ以降も正式なハード名は伏せられたままだ。

そして、2017年のホリデーシーズンに発売することが予告されていたが、今回の情報でも発売は2017年秋からホリデーシーズンにかけてとされており、具体的な日付は公開されていない。すでに米Amazonには特設ページが用意されているため、近いうちに予約受付が開始される可能性もあるが、発売日の正式発表は6月に開催される「E3 2017」が最も可能性が高い

価格はまだ明らかになっていないが、Eurogamerの予測では499ドル。日本円にすると約55,000円前後だ。

あと気になるのは本体デザインがどうなるのか。冷却技術の発達でコンパクトになるという話もあるが、性能を考えると実際どうなるかは不明だ。

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Microsoft、Series X ロゴ、Series S ロゴ、Series X|S ロゴ、Xbox One、Xbox Series X、Xbox Series S、Xbox Series X|S は Microsoft グループ企業の商標です。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。