「iPhone 8」を作る上で最も難しいのは「Touch ID」をディスプレイに内蔵すること

現状、次期iPhoneのプレミアムモデル「iPhone 8」はホームボタンが廃止され、指紋認証機能である「Touch ID」がディスプレイに内蔵されることが予想されている。

多くのユーザーから期待されていることではあるのだが、実際これを実現するには骨が折れるほど難しいものになるらしい。

Cowen and CompanyのアナリストTimothy Arcuri氏は、新たな投資家向けレポートを公開し、「iPhone 8」の製造工程の難しさと端末の性能についてまとめている。

「Touch ID」をディスプレイ内部に仕込むのは意外と難しい

Timothy Arcuri氏のレポートによると、Appleは「Touch ID」をディスプレイ内部に設置することに苦悩しており、「iPhone 8」を作ることは簡単なものではないとのこと。

Appleが以前買収したAuthen Tech社の持つ、「Touch ID」をディスプレイ内部に組み込むための技術の歩どまり率が依然として低いことが挙げられており、しかもAppleは他社製の技術を使用することを拒んでいるようだ。

Appleが他社製の部品を導入することを嫌がる理由はセキュリティ面の問題を意識しているからだとは思うのだが、このままでは「iPhone 8」の製造に時間がかかるため、またもや昨年の「iPhone 7 Plus」のように品不足が起こる可能性がある。

Touch ID

これを回避するための方法として、同アナリストは3つの解決策を提案している。

まず1つ目は、「Touch ID」を廃止し顔認証システムに移行するということ。2つ目は「Touch ID」を端末の背面に設置し、おもて面での指紋認証を諦めること。そして3つ目は「iPhone 8」の製造を遅らせること。

1つ目と2つ目は、Appleのことなのでおそらくありえない選択肢になると思われる。そうなると選ばれるのは現実路線である3番目の選択肢。「iPhone 8」は「iPhone 7s / 7s Plus」と同時に発表されるものの、発売は遅らせるというもの。

これは以前から他のアナリストたちから指摘されてきたことで、一部報道では「iPhone 8」は10月から11月に発売するという情報もあった。

その理由は内向きカメラに搭載される「3Dセンサー」「ワイヤレス充電」に問題があることが挙げられていたが、「iPhone 8」には問題が山積みなのだろうか。

ちなみに今回のレポートでは、「3Dセンサー」技術に関しては問題が発生していないとしており、「iPhone 8」の製造に遅延を発生させるものではないと指摘している。あくまでもディスプレイの中に「Touch ID」を入れるという行為が、「iPhone 8」製造の”ボトルネック”になっていたようだ。

いずれにせよ、次期iPhoneの製造は他の2モデルに比べて遅れている可能性が高く、発売も例年の9月から遅れる公算が大きい。

ある機能を落として早く発売してもらうか、それとも時間をかけて最高の端末を作ってもらうか、僕だったら後者を選びたいので発売をじっくり待ちたいところだが、皆さんはどう考えるだろうか。

[ via AppleInsider / MacRumors ]

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