【レビュー】「Xiaomi Mi 6」は手に馴染む格安ハイエンドスマホ デュアルレンズカメラを搭載、指紋認証は爆速

2017年4月、中国スマホメーカーのXiaomiは新型フラッグシップスマートフォン「Mi 6」を発表した。

「Mi 6」は以前の端末からデザインが一新され、「Galaxy S8」にも搭載されたQualcommの「Snapdragon 835」が搭載されるなどスペックが大幅に強化されていることなどで話題となったスマホだ。

デザインや機能に関してはAppleの「iPhone 7」シリーズと似ている部分が多い「Mi 6」だが、その真の実力は一体どの程度なのか。今回、海外通販サイトのGearBestから「Mi 6」を提供していただき、実際に使ってみることができたので、そのレビューをお届けしたいと思う。

端末デザインがとても美しい「Xiaomi Mi 6」

今回、GearBestに提供してもらった端末は「Xiaomi Mi 6」のグローバル版。Snapdragon 835プロセッサ(8コア/2.45GHz)を搭載し、メモリ容量は6GB、ストレージ容量は128GBと値段の割にかなりのハイスペック。

ディスプレイサイズは5.15インチで、解像度は1,920×1080のフルHD液晶。ホームボタンには指紋認証機能が搭載され、素早く指紋を読み取ることができる。

さらに、ステレオスピーカーが搭載され、クリアで迫力のある音質で音楽を楽しむことが可能だ。

OSはAndroid 7.1.1ベースのカスタムUI「MIUI 8.2」

端末背面には「Mi 6」の最大の特徴であるデュアルレンズカメラが搭載されている。1,200万画素の広角レンズと望遠レンズの二つで構成されており、遠近感のある写真を撮影することが可能だ。

「iPhone 7 Plus」のようにカメラの出っ張りはない

僕が使っている端末のカラーは、見ての通りブラック。「iPhone 7」シリーズのジェットブラックモデルのように光沢のある素材が使用されていて、光が当たるとキラリと輝き、とても美しい。

「Xiaomi Mi 6」のデザインは、これまでのXiaomi端末と比べてとても高級感があるものになった。前モデルの「Xiaomi Mi 5s」と同様背面はカーブを描くデザインになっているが、「Mi 6」では上下左右(四方)がラウンド形状になったことでフロントのガラスから背面にかけて全体的に丸みを帯びたデザインに。

フロントパネルも2.5Dガラスを採用していることもあり、握った時にとても手に馴染む。しかも光沢のある素材がしっとりとした感触を与えるので、手にした時の感触は絶賛できるほど良い。

端末サイズは145.17×70.49×7.45mm。人の手のひらにピッタリくる大きさで、個人的には4.7インチモデルの「iPhone 7」や5.5インチモデルの「iPhone 7 Plus」よりも好みかもしれない。

端末の重量は168gとサイズ的には少々重めと言えそうだが、手に馴染む素材やデザインであることから、そこまで重量感を感じさせることはない。

底面には充電ポートとスピーカー。ふたつのスピーカーグリルが用意されているようにも見えるが、実際にスピーカーとして機能しているのは右の方だけ。左のグリルはマイクになっていて、通話する際のユーザーの声を拾う場所。

ステレオスピーカーのもう片方は、端末フロント上部のスピーカーを活用。これは「iPhone 7」シリーズと同じ仕様だ。

「iPhone 7 Plus」に比べると若干厚いが、その差はわずか0.15mm

充電ポートの形状はUSB-C。Qualcommの「Quick Charge 3.0」をサポートするため急速充電が可能。これに関しては充電器側がQC3.0に対応すれば急速充電が可能だが、端末に付属する充電器自体がQC3.0に対応しているため、急速充電を利用するために別途充電器を購入する必要はない。

そして端末側面について。右側面には電源/スリープボタンとボリュームボタンが、左側面にはSIMスロットが用意されている。

SIMスロットに関しては、ここはやはり中国製スマホ。DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応し、2枚のnanoSIMを挿すことができるようになっている。その代わり、microSDスロットが用意されていないため、もしストレージ容量に不安を感じる人はあらかじめ容量が多いモデルを購入しておいたほうがいいだろう。

左が「iPhone 7 Plus」、右が「Xiaomi Mi 6」

ちなみに「Mi 6」の付属品は、充電用の電源アダプタと充電ケーブル(USB-A to Type-C)、Type-C to 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタの他に、純正のTPU保護カバーが付属する。

端末を保護するためにわざわざケースを買う必要はない(知らずに買ってしまった)。その他にはユーザーマニュアルが同梱されている。

指紋認証が爆速 ホームボタンに触れるだけで瞬間的にロック解除

「Mi 6」のホームボタンはカチカチ押す物理式ではなく、「iPhone 7」シリーズのように擬似的な押しごこちを伝えるタイプのホームボタン。

ユーザーの指が触れた際、端末下部に弱い振動が発生するため、ホームボタンを押したかどうかを認識できる。残念ながら「iPhone 7」シリーズほど押している感覚はないものの、物理式で慣れている人が使っても全く違和感はなさそう。

同端末を使ってみて本当に驚いたことがある。それは、指紋認証があまりに速いということ。

「Mi 6」のホームボタンには指紋認証機能が内蔵されているのだが、超音波による指紋認証になるため、従来型の指紋認証よりも早く認証することが可能だ。

ホームボタン脇にはナビゲーションボタン(白点)が用意

この超音波による指紋認証は前モデルの「Mi 5s」でも搭載されていたのだが、指紋認証の精度がイマイチだったことから不評だった。しかし、「Mi 6」ではこの問題が大幅に解消されており、指を一瞬乗せるだけでも認証ができてしまうほどの精度に。

ポケットから取り出してホームボタンに指を乗せればすぐに使用できる手軽さはまさに快適そのもの。

デュアルレンズカメラで遠近感のある写真の撮影が可能

カメラの性能に関しては残念ながら他のハイエンドスマホに負けるような気もするが、それでも「Mi 6」も負けていない。

前述した通り、「Mi 6」の背面カメラは1,200万画素の広角レンズと望遠レンズの二つで構成されたデュアルレンズカメラ。近いものにピントを合わせた場合、後ろの背景をぼやかした遠近感のある写真を撮影することが可能だ。

さらに、4軸光学手ブレ補正機能と2倍光学ズームが利用できるため、遠くのものを撮影するときもブレの少ない撮影ができる。

ただ、「Mi 6」の場合は明るいレンズが使用されているにも関わらず、暗所での撮影が得意ではないような気がしている。夜景などの撮影は比較的問題ないように感じるが、薄暗い場所での撮影に関しては光量が足りず物足りない写真に仕上がってしまう印象。「Mi 6」で撮影する際は、できればある程度の明るさのある場所で撮影するようにしよう。

以下に実機で撮影した写真を掲載しておく。上が「Mi 6」で、下が「iPhone 7 Plus」で撮影したものになる。

明るい場所での撮影に関してはかなり優秀。彩度が高いのが特徴で、全体的に色がハッキリと映る印象を受けた。料理や花などビビットカラーが入った被写体を撮影する時などにその真価を発揮するだろう。

性能はAndroid端末の中でトップクラス

「Mi 6」に搭載されているSoCは、Qualcommのモバイル端末向け「Snapdragon 835」。今年発売されたSamsungのフラッグシップスマホ「Galaxy S8 / S8+」にも搭載されているのと同じもので、数あるAndroidスマホの中でもトップクラスの性能を持つ。

今回、定番ベンチマークアプリのAnTuTuとGeekbenchでベンチマークスコアを計測してみたので、自分が持っているスマホのスコアとぜひとも比べてみていただければと思う。

まずはAnTuTuから。発表直後に公式から公開されたAnTuTuのベンチマークスコアは184,292点だったが、僕が所持している端末で計測したところ、スコアは15,000点ほど低い169,732点。

残念ながら180,000点台の高スコアが出ることはなかったが、それでも「OnePlus 3T」や「Xperia XZ Premium」以上の高スコアを叩き出しており、Androidスマホの中では最強に近いスペックであることが分かる。

次にGeekbenchのスコア。こちらはシングルコアスコアが1,919点、マルチコアスコアが6,274点で、Geekbench Browserの結果と比較してみると他のAndroidスマホの結果を抜いてほぼトップに君臨している。

また、おまけとしてGPUの性能を評価するために「3DMark」の「Ice Storm Unlimited」でのスコアも計測。スコアは40710点とかなり高く、ちょっと重めの3Dゲームもサクサク遊ぶことができるレベルだ。

以上がベンチマークスコアの結果となる。実際に「Mi 6」を使っていても、普段の操作でもたつくことはほとんどなく、「ポケモンGO」でポケストップが大量にあって処理に負荷がかかる場所で使っていてもかなり快適に遊ぶことができた。「艦これ」アプリも割とヌルヌル動いていい感じ。

ほとんどのAndroidスマホから乗り換えたとしても、処理性能に不満を覚えることはほとんどないと思っても良いだろう。

不満点① なぜか3.5mmイヤホンジャックが廃止

個人的にはとても好印象な「Mi 6」だが、地味に不満に感じている点がある。どことなく「iPhone 7」シリーズを意識している「Mi 6」だが、なぜか世間的に不評なイヤホン端子の廃止という道を選択してしまったということ。

Bluetoothイヤホンを使用すればこの問題を解決することは容易なのだが、有線イヤホンを接続したいときには、付属の「USB-C to 3.5mmヘッドホンジャックアダプタ」を接続する必要がある。

「iPhone 7」の場合は、Lightningイヤホンが存在するので有線イヤホンであっても必ずしもアダプタを必要としないわけだが、「Mi 6」に関してはほぼ間違いなくアダプタを使用することになる。

端末の美しさや防水性能を重視した結果なのかもしれないが、充電中はポートを独占してしまうため、できればイヤホンジャックは搭載して欲しかったと個人的には感じている。

不満点② 5GHz帯のWi-Fiへの接続ができなかった

「Mi 6」はカタログスペック上では、2.4GHzと5GHz帯域のWi-Fiに接続することが可能だが、GearBestからいただいた端末ではなぜか5GHz帯に接続することができず。

結論から言うと、入っていたROMをOffical Global Stable ROMに入れ替えることで接続できるようになったのだが、Xiaomiにブートローダーのアンロックを申請する必要があったり、アンロックした後も72時間ほど待たなければROMの入れ替えができなかったりと解決までかなり時間がかかってしまった。

アンロックの申請は英語で行わなければならず、アンロックすると端末の保証がなくなってしまう可能性もある。申請の時点で注意点についての案内はあるが、アンロックを行ってROMの入れ替えをすると文鎮化などのリスクもあるので、申請する場合は細心の注意を払って行う必要がある。

もしそこまでAndroidに詳しくないのであれば、我慢して2.4GHz帯で使い続けるくらいの心構えが必要かもしれない。また、他のAndroid端末でROMの入れ替えをしたことがあるという場合でも、端末によって手順が若干異なったりすることもあるので、事前の調査は念入りに。

また、「Xiaomi Mi 6」については日本の「技適」を取得していない。日本の法律などいくらか問題もあるため、同端末を国内で使用する場合については自己責任でお願いします。

まとめ

以上、Xiaomiの最新フラグシップスマホ「Mi 6」をレビューしてきたが、使ってみて感じたのは同端末の出来はかなり良いということ。

特に、搭載されているプロセッサや各種ベンチマーク結果から見ても、その性能はAndroid端末の中でもトップクラス。世界的に人気の高い「Galaxy S8」シリーズや「iPhone 7」シリーズと肩を並べる性能であるということは驚愕に値する、と個人的には感じている。

重要なのは同端末の値段。「iPhone 7」や「Galaxy S8」シリーズは安いモデルであっても10万円弱の価格がつけられている中、なんと「Mi 6」の価格は5万円前後。これはあまりにコスパが良すぎるのではないだろうか。

そして技適以外の欠点が少なく、ブラウジングはもちろんのことゲームもこなせるマルチプレイヤー機。デザインも美しく洗練されていることから、個人的には高コスパなハイエンド端末の購入を検討しているなら、同端末を推したい。

「Xiaomi Mi 6」は、GearBestで購入可能。カラーラインナップは「ブラック / ブルー / ホワイト」の4色が用意されている。詳しくはこちらからどうぞ。

「Xiaomi Mi 6」のスペック表は以下の通り。

  Xiaomi Mi 6
OS Android 7.1.1 / MIUI 8.2
ディスプレイ 5.15インチ
解像度 1,920 × 1,080 (428ppi)
CPU Snapdragon 835
RAM 6GB
ストレージ 64GB / 128GB
(セラミックモデルは128GBのみ)
外部メディア ×
外向きカメラ デュアルレンズカメラ
広角カメラ:1,200万画素 / f1.8
望遠カメラ:1,200万画素 / f2.6
内向きカメラ 800万画素
GPS A-GPS / GLONASS / BeiDou
センサー ジャイロ
加速度センサー
近接センサー
環境光センサー
磁気センサー
電子コンパス
気圧計
通信 Wi-Fi a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)
MIMO対応
Bluetooth 5.0
NFC
SIMサイズ nano-SIM×2
(DSDS対応)
対応バンド LTE:Band 1 / 3 / 5 / 7 / 8
TD-LTE:Band 38 / 39 / 40 / 41
3G(W-CDMA):Band 1 / 2 / 5 / 8
3G(CDMA1X/EVDO):BC0
2G:850 / 900 / 1800 / 1900MHz
充電端子 USB-C
イヤホンジャック ×
バッテリー 3,350mAh
Quick Charge 3.0対応
サイズ 高さ145.17 × 幅70.49 × 厚さ7.45 mm
重量 通常モデル:168g
セラミックモデル:182g
カラー ブラック / ブルー / ホワイト / セラミックブラック
価格

64GB:2,499元(約41,700円)
128GB:2,899元(約48,500円)
セラミックモデル:2,999元(約50,000円)

GearBestでの価格
64GB:48,450円
128GB:57,464円
価格はいずれも2017年7月5日時点

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AutherNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。