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Apple Watch Series 3 ステンレススチール レビュー | セルラー通信対応でついに ”真のスマートウォッチ”に

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Appleは、9月22日にApple Watchの新型モデル「Apple Watch Series 3」を発売。同モデルはスペックが向上しただけでなく、LTE通信に対応した「GPS + Cellularモデル」が新たに登場し、iPhoneがなくとも通信ができる、多くのユーザーが求めてきたApple Watchだ。

通話やメッセージをApple Watch単体で送受信できるようになり、スマートフォンとのしがらみからユーザーを断ち切ることに成功。「Apple Watch」というシリーズが、また一歩完成形に近づく重要な製品だ。

すでに大手メディアを中心に「Apple Watch Series 3」の先行レビューがいくつも公開されているが、筆者の手元にも届いたので、早速写真付きで同モデルを紹介していこう。

「Apple Watch Series 3」の購入を迷っている人は、ぜひ同記事で「買い」かどうかの見極めをしていただければと思う。

ブラックステンレススチールモデルは、通常のステンレススチールとはまた違った高級感

今回、筆者が購入したのはApple Watch Series 3 スペースブラックステンレススチールケースとブラックスポーツバンド」の42mmモデル。本体ケースがブラックステンレスで、光が当たった時にキラッと光る、光沢感のあるモデルになる。

なぜ、このモデルを購入したのかというと、理由は簡単。ステンレススチールの放つ高級感が好きだから。

筆者は昨年、「Apple Watch Series 2 ステンレススチールケース 42mmモデル」を購入し、ステンレススチールの良さを改めて実感したため、今年もステンレススチールケースをチョイスした。

そして、今回ブラックモデルを選んだ理由は単純に昨年と色違いのモデルを購入したかったから。

ただ、実際にブラックステンレススチールモデルを手にしてみると、通常のステンレススチールとは異なった高級感があることに気づく。昨年発売の「iPhone 7」のジェットブラックモデルや、11月に発売予定の「iPhone X」にも合いそうだ。

このステンレススチールケースのひとつ下のグレードとして、アルミニウムケースも用意されているが、カジュアル使用だけでなく、仕事などのフォーマルな場所でも使うことを考えた場合はやはりステンレススチールを選びたいところ。

通常のステンレススチールかブラックステンレススチールのどちらを選ぶかは、どちらもカッコいいので選ぶ人の好みの話になりそうだが。

上が「Series 3」、下が「Series 2」

ただ、個人的に不満なのはデジタルクラウンの赤いデザイン。今までは黒カラーが使われていたのだが、「GPS + Cellularモデル」だけ、赤いデジタルクラウンに変更されている。

なぜデジタルクラウンの先端が赤になったのかは不明だが、おそらくセルラーに対応したモデルなのか非対応なのかを区別するためのものだと思われる。ただ、なぜ赤をチョイスしたのだろうか、個人的にはあまりカッコいいデザインには思えなかった。

今回、付属してきたバンドは「ブラックスポーツバンド」で、高性能フルオロエラストマーのバンドになる。汚れがつきづらい素材である上に、丸洗いすることができるため、汗をかく機会の多い人やアウトドアをする機会の多い方にオススメだ。

 

ちなみに、今回も42mmケースを選択したのは、画面が大きい方が操作しやすいからという理由。ただ、少し小さめの38mmモデルは、女性の手にピッタリ来る大きさなので、好きな方をチョイスするといいと思う。

旧モデルから何が変わった?「Apple Watch Series 3」の変更点

Apple Watch Series 3」は旧モデルから何が変わったのだろうか。Appleの発表を踏まえて、まずはサラッとおさらいしておきたい。

  • GPS + Cellularモデルではセルラー通信が可能に
  • S3デュアルコアプロセッサを搭載(処理が70%高速化、50%省電力化)
  • W2ワイヤレスカスタムチップを搭載(Wi-Fi接続が85%高速化、50%の省電力化)
  • 気圧高度計が搭載
  • GPS+Celluarモデルは容量が16GBに
  • Siriが話すように
  • GPS+Celluarモデルのデジタルクラウンが赤色に
  • 0.25mmだけケースが厚くなった

上記のリストを見ればお分かりいただけるように、「Apple Watch Series 3」が大幅に進化した点はプロセッサが高速化したことと、セルラー通信が可能になったことぐらい。バッテリー持ちやデザイン、重さなどは前モデルの「Apple Watch Series 2」からほとんど変化なし。

個人的にはSiriが話すようになったのが嬉しかったが、必須ではないし、今まで目で確認していたのが耳でも聞こえるようになった程度。そこまで大きな変化とは言えないだろう。

単独セルラー通信でiPhoneなしでも外出できるように

ただし、LTE通信に対応したという点に関しては、Apple Watchは大きな進化を遂げたと言える。なぜなら、ユーザーをスマートフォンのしがらみから解放することができたからだ。

今まで、Apple Watchを使うにはiPhoneとの接続が必須だった。メッセージの通知や天気のチェック、カレンダー、リマインダーの確認など全てiPhoneのネットワークに頼るほかなく、Apple Watchが自力でできたのはGPSトラッキングなど限られたものだけ。

「watchOS 4」で追加された新ウォッチフェイス

ジョギングなどの運動をするだけだったら、「Apple Watch」単体でこなせたかもしれないが、それでもやはりスマホを持たずに外出する気にはなれなかった。

しかし、これを変えるのが「Apple Watch Series 3」。iPhoneと離れても、自動的にセルラー通信を行うようになったため、いつでも全ての通知を「Apple Watch」で受信することができるように。さらに、内蔵スピーカーで電話もできるので、緊急な用事でかかってきた電話にも出ることができるようになった。

実際に、自分の「Apple Watch Series 3」でセルラー通信を試してみたが、予想以上の快適さ。

通知はバンバン鳴るし、電話も相手の声がしっかりと聞こえているので、何度も聞き返す必要もない。また、電話の相手も筆者の声をしっかりと聞くことができていたとのこと。実用性という点において何も問題はなさそうだ。

ただし残念なことに、時計に向かって話をしている姿を知らない人が見たら、異様な光景に映ることは間違いないと思うが。

あくまで「Apple Watch」のセルラー通信は、iPhoneを持ち歩かない時のサブ的なもの。LTE通信時のバッテリー持ちは4時間しかないからだ。

しかし、iPhoneから離れてもメッセージや通知を確認できる強みは、従来の「Apple Watch」では得られないものだ。この機能が追加されただけでも、「Apple Watch Series 3」は十分「買い」だと、個人的には感じている。

緑のドットは上記画像のように表示される

ちなみに、「GPS + Cellularモデル」には新しい専用文字盤「エクスプローラー」が搭載されている。

LTE通信時はこの文字盤の真ん中に緑のドットが表示され、電波状況を表示することができる。LTE通信時以外はこの緑色のドットは表示されない仕組みのようだが、通信時もドットが表示されないこともあるため、詳細はよく分からない。

プロセッサの処理能力が向上 & Siriが話すように

「Apple Watch Series 3」は、搭載プロセッサが従来の「S2」から「S3」に変更になり、処理能力が70%向上。アプリの起動がもたつくことはなく、グラフィックの表示も非常にスピーディーになった。

また、「S3」の恩恵はこれだけではない。これまで、Apple WatchのSiriは文字だけで応答していたが、今回搭載された「S3」のおかげで音声でも答えてくれるようになっている。

これにより、Siriを使うときにわざわざ画面を見る必要がなくなったため、運転中などの目が離せないときにSiriを呼び出して何かを依頼することができるように。Siriをあまり使わない人からすればそこまで重要ではないかもしれないが、個人的には少し嬉しい変更点だと感じている。

さらに、「Apple Watch Series 3」にはAppleがデザインしたカスタムワイヤレスチップ「W2」が搭載。従来よりもWi-Fi接続が85%速くなり、BluetoothやWi-Fi接続時の電力効率が50%向上している。あまり体感することはできなかったが、通信関連の性能もしっかりと改良されているようだ。

ペアリングはiPhoneとApple Watch Series 3を近づける

するとiPhoneにセットアップ画面が表示される

Apple Watchの画面にパーティクルクラウドが表示されるので、iPhoneのカメラで撮影する

セットアップ作業中……

ちなみに、初回セットアップ作業もとてもスムーズ。処理能力が早くなったからか、従来モデルよりも早く初回セットアップが終了したように感じた。初回セットアップ時はApple WatchをiPhoneに近づけるだけで認識し、パーティクルクラウドの撮影も一瞬で完了。

耐水性能は従来から変わらず&ワークアウトも充実

「Apple Watch Series 3」の耐水性能は、前モデル「Apple Watch Series 2」と変わらず。50メートル耐水仕様になっているため、プールや海で水に浸けて使うことができる。

また、「プールスイミング」などの水泳に関するワークアウトが搭載されており、ラップ数の計測や泳法を自動で検出する機能など、アスリート向けとして十分な性能を持っている。

筆者もプールで使ったことがあるが、ラップの計測は正確で、消費カロリーも表示されるので、運動した結果が目に見えてやりがいもある。水に入ったあとは、「Apple Watch」の内部に残っている水をスピーカーの振動で排出する機能もお気に入り。

残念ながら国内のプールでは利用できる場所が限られるため、高い防水性能を持っていたとしても活用する機会は少ないかもしれない。ただ、一部のフィットネスジムでは条件付きで使用できるようになっているため、徐々に「Apple Watch」を使って泳ぐことができるようになるだろう。

また、先日リリースされた「watchOS 4」によって「ワークアウト」の種類も増え「アクティビティ」機能には日々の運動を促す通知機能が進化。さらに、新たに気圧高度計も「Apple Watch Series 3」で搭載されたことで、階段の上り下りなどを正確にトラッキングすることができるようになったとのこと。

ユーザーの健康を管理するために最適なデバイス、それが「Apple Watch Series 3」だ。

バッテリー持ちは最大18時間、ただしセルラー通信時のバッテリー消費はかなり激しい

Appleが公開している技術仕様によると、「Apple Watch Series 3」のバッテリー持ちは「Series 2」と変わらず最大18時間。ただし、この数字はあくまで「最大」であって、使い方によってはバッテリー持ちが大きく異なる。

例えば、今回追加された通話機能を使った場合のバッテリー持ちは、iPhoneに接続した状態で最大3時間、LTE通信に接続した状態では1時間程度。

また、ワークアウトはiPhoneのGPSを利用すると最大10時間は使うことができるが、内蔵GPSを使うと最大5時間、さらにLTE通信を利用していると最大4時間しか使うことができない。

実際、筆者が「Apple Watch Series 3」でセルラー通信を試してみたところ、たった1時間程度の使用でみるみるうちにバッテリーがなくなっていくのを確認することができた。Appleが公開しているバッテリーテストの結果からも、Apple Watchをセルラー通信で1日中運用するのは不可能と言える。この点に関しては、今後のApple Watchで改良されていくことに期待したい。

ただし、1日中はさすがに無理だが、最大4時間程度までならセルラー通信でも運用できる散歩やジョギング、ちょっとした買い物に行くくらいであれば、わざわざiPhoneを持たずとも問題はないだろう。外出する時間が決まっているなら、1〜2時間前から充電しておくことをお忘れなく。

真のスマートウォッチ、「Apple Watch Series 3」

Apple Watch Series 3」に関する個人的な感想としては、「ようやく真のスマートウォッチが誕生したかな」といった感じ。これを書いている今も、買ってよかったと実感している。

「Series 3」は、「Series 2」で得られたキビキビした動作をさらにブラッシュアップ。さらにGPS機能だけだったのが、新たにセルラー通信にも対応するなど、スマートウォッチに求められるほぼ全ての機能を獲得するに至った。

まだまだ課題もあるような気もするが、それら全てを僅か4cm四方のデバイスに求めるのは少々酷だろう。そういう意味では、今人間が持っているテクノロジーで作れる、最強のスマートウォッチが誕生したと言えるのではないだろうか。

世界では日々急速にデジタル化が進んでいる。スマートウォッチは、必ずなくてはならない存在でもないし、個人的にはアナログ時計にも魅力を感じていたりもする。

しかし、iPhoneとの接続を絶対としない「Apple Watch Series 3」は、アナログ時計に代わるスマートウォッチの存在意義を高める、ひとつのターニングポイントにもなり得る製品だと思える。

これは少々大袈裟な言い方かもしれないが、セルラー通信ができるようになっただけで「Apple Watch Series 3」はユーザーの生活を変えるくらいのインパクトを与えるはずだ。

「Apple Watch Series 2」からの買い替えに関しては悩みどころではあるが、セルラー通信が必要なら必然的に買い替えが必要になる。動作が遅くなってきた初代「Apple Watch」をお持ちの方や、そもそもスマートウォッチを持ったことのない方には是非購入をお勧めしたい。

もちろん、筆者のオススメは「GPS + Cellularモデル」。“真のスマートウォッチ”になった「Apple Watch Series 3」を、ぜひ体験してみていただきたい。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。

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