【レビュー】Google Home Miniは音楽スピーカーとしては心許ないが、有能であることは間違いない小型スマートスピーカー

今月6日、Googleはスマートスピーカー「Google Home」を日本国内で発売した。人工音声「Googleアシスタント」が日本語に対応したこともあり、日本のユーザーから注目を集めたが、その廉価版とも呼べる「Google Home Mini」が10月23日に販売開始された。

ただし、この「Google Home Mini」、ただの廉価版と侮ることなかれ。実際に使ってみると分かるのだが、スマートスピーカーを初めて使う方には性能、使いやすさ、価格など最適。

筆者は6日に「Google Home」を購入[レビュー]したが、今回「Google Home Mini」も購入してみたので、同レビューで使用感をお伝えしたいと思う。また、「Google Home」との比較もしてみたので、どちらを購入するか悩んでいる方はぜひ参考にしていただきたい。

使い勝手は「Google Home」に劣るが、安価で初めてのスマートスピーカーにはぴったり

筆者が購入したのは「Google Home Mini」のチャコールカラーモデル。丸型で手のひらサイズのスマートスピーカーだ。

裏面はオレンジ色のゴム製滑り止め。サイドにはスライド式のスイッチがあり、これをオンにすることでマイクをミュートにできる。「Google Home」の背面に用意されているミュートボタンと同じ役割だ。

付属品はACアダプタだけで、電源コネクタはmicroUSBになっている。電源に接続すると、上部に4つのインジケータが点灯し、現在の状況を教えてくれる。

起動直後はGoogleカラーの青・赤・黄・緑の4色が表示され、初回のセットアップが促される。セットアップは「Google Home」と全く同じ。スマホアプリを介してセットアップを行うシステムだ。

端末上部には耐久型ファブリックが配置されていて、中には40mmドライバのスピーカーが搭載。音質については後述するが、「Google Home」に比べると音質は高くはない

手を使ってできる操作はわずか二つだけ。ファブリックの左側をタップするとボリュームダウン、右側をタップするとボリュームアップ。音量の段階は10段階、4つのインジケータで表現する。

本来であればLEDインジケータをタップすることで音楽の再生/停止、長押しで音声入力ができたはずだが、先日、「Google Home Mini」に常時周囲の音を録音し、Googleにデータを送ってしまう不具合が発見されたことを受けて、原因であった上部タップ機能を削除しているGoogle Home ヘルプに詳細が記載)。おかげで音楽の再生やアラームを手で止めることができないため、この点は結構不便。

「Google Home Mini」ができることは「Google Home」と全く同じ。「Googleアシスタント」を利用して、天気予報や交通情報を聞いたり、ラジオや音楽をかけたり、スマート家電を遠隔操作できたりとかなり幅広く使うことができる。

音楽再生はSpotifyやGoogle Play Musicなどの音楽配信サービスを利用することができるが、残念ながら「Apple Music」は使えない。ただし、iPhoneやスマホからBluetooth経由で音楽を流すことはできるため、「Apple Music」が聞けないわけではない。

そのほか買い物リストを作成したり、アラームを設定することも可能。タイマー機能も利用できるため、カップラーメンにお湯に注ぐ時に「OK, Google。3分タイマー」と言えば丁度いい茹で具合になるはずだ。

「Google アシスタント」の認識精度はまずまずといったところ。「Siri」に比べると割と融通が利くような気もするが、それでもたまに理解できないこともあり、これからの研究開発に期待をしたい。

「Google Home Mini」の価格は6,480円とかなりリーズナブル。スマートスピーカーという次世代の製品であるにも関わらず、わずか6,000円強で購入できるのはかなり魅力的だ。

ただし、不満がないわけではない。まず、手で操作できることが少なく、音量を調節する以外は声での操作、もしくは「Google Home」アプリを使う必要がある。アラームを止めるにしても声を使わなくてはいけないのは正直使いづらい。この点においては、手で操作できる「Google Home」に劣ると言えるだろう。

また、「Google Home Mini」の音質は小型な割に優秀な方。ただ、「Google Home」と比べると明確な違いを感じる。低音がズンズン響く「Google Home」に対して、「Google Home Mini」は軽め。高音はそれなりなので、ライトに音楽を楽しむのであれば十分とは言えるものの、やはり音楽を楽しみたいのであれば「Google Home」の購入をお勧めしたい。

ちなみに、筆者は「Google Home」と「Google Home Mini」の両方を持っているので、二つのデバイスを連携しようと試みてみた。

結果は期待していたほど良くなかったのだが、「Google Home」を再生用デバイスとして利用することで、音楽再生を「Google Home Mini」から「Google Home」に依頼することができた

また、音楽を再生するデバイスを他の「Google Home」に移すこともできたのだが、再生デバイスの設定状況によっては移すことはできない。現段階では二つの「Google Home」を連携させて利用するというのは現実的なものではないようだ。

以上が「Google Home Mini」の使用感など。丸くて愛嬌のある小型スマートスピーカーで、Googleアシスタントを十二分に使うことができるという点では満足感はある。価格も安いため、初めてのスマートスピーカーとしては最適だろう。

ただ、やはり「Google Home」に比べると劣る点もある(特に音質)ため、あくまでも音声による生活アシスタント端末として利用するのが良いかと。「Google Home」を音楽を聴く機会の多いリビングなどに置き、それ以外の部屋には「Google Home Mini」を配置してみるといいかもしれない。

「Google Home Mini」の購入は以下からどうぞ。

「Google Home」の購入は以下からどうぞ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。