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「iOS 13」 新機能まとめ ダークモード実装、Sign in with Appleでセキュリティを保ちつつ簡単ログインなど多数

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現地時間6月3日、Appleは年次開発者会議 「WWDC 2019」 の基調講演を米サンノゼで実施し、次期iOSこと 「iOS 13」 を正式発表した。

「iOS 13」 は昨年の 「iOS 12」 のようなマイナーアップデートではなく、かなり大規模な変更が加えられる予定になっている。

パフォーマンスが最大2倍に。Face IDも30%改善

まずはパフォーマンスの話。前回の 「iOS 12」 では大幅なパフォーマンス改善が行われていたが、「iOS 13」 ではさらに軽快が動作が可能になっている。

Appleの発表によると、アプリの起動が最大2倍の速度になっているという。つまりアプリの起動するまでにかかる時間が従来の半分になるということ。Face IDの顔認証も30%早くなるとのことだ。

さらにアプリケーションのダウンロードサイズが約半分になり、アプリのアップデートに必要なデータ容量も従来比較60%程度に抑えることができるという。

ダークモードに対応

多くのユーザーが期待していた 「ダークモード」 がいよいよiOSに到来。ダークモードとは背景を黒ベースに変えることで、暗所で画面が見やすくなったり、有機ELディスプレイ搭載iPhoneであればバッテリー持ちが良くなる便利な機能。

これまでの白ベースのUIから完全に真逆の配色になるため、開発に時間がかかったようだが、ようやくiOSにも同機能が実装された。ちなみに、macOSには昨年秋にすでに実装されている。

ダークモードは設定アプリやカレンダーアプリ、リマインダーアプリ、メモ、メッセージ、ミュージックアプリ、ニュースアプリなど、ほぼ全ての純正アプリに適用される予定となっている。

また、開発者は自分のアプリにダークモードを実装することも可能。日の出など特定の時間に合わせて自動的にダークモードを適用させることもできるようになっているとのことだ。

キーボードがスワイプ入力に対応

キーボードの片手入力がもっと便利に。iOS 13では、文字を連続でスワイプする入力方式 「QuickPath」 に対応する。日本ではフリック入力が主流かもしれないが、QWERTYキーボードを普段から利用する筆者のようなユーザーにとっては嬉しい機能だ。

リマインダーアプリがもっと賢く

iOS 13ではリマインダーアプリのデザインが一新され、便利にリマインダーを作成・編集できるようになるとともに、リマインダーを整理したり確認する方法が多くなった。

さらにメッセージアプリとの連携が強化されることで、リマインダーに特定の誰かをタグ付けすることでそのユーザーとメッセージでやり取りする際にリマインダーが自動で表示されるようになる。うまく活用すればそのユーザーとの約束を忘れることはもうなくなるはず。

ミュージックアプリで歌詞同期表示が利用可能に

次期iOSは、ミュージックアプリの歌詞機能に改良が加わる。これまで手動スクロールが必要だった歌詞表示だが、機械学習によって音楽に合わせて自動スクロール機能が適用されるとのこと。

これは次期tvOSでも利用できる機能だが、同時にiOSでも利用できるようになるようだ。音楽に合わせて歌を歌う際に役立つかもしれない。

地図アプリにストリートビューに似た 「Look Around」 機能が実装

Appleは昨年地図アプリの刷新を発表しており、世界中で地図アプリの更新のために計測車を走らせているが、まずはアメリカから新マップを導入していくとのこと。導入は2019年内。

そしてアメリカを皮切りに、世界中で新マップを導入していく予定だという。

また、新機能としてGoogleストリートビューのような 「Look Around」 機能が実装される予定だ。

Apple IDを使ってログインする「Sign in with Apple」

「iOS 13」 ではSNSなどの各種サービスにApple IDを使ってスムーズにログインできる 「Sign in with Apple」 機能が実装される。

同機能はApple IDにログインするだけで使うことができ、いちいちフォームに名前やメールアドレスを入力せずとも、Face IDもしくはTouch IDでログインすることができる。

同機能を使ってログインする際、サービス側はユーザーの名前とメールアドレスだけにアクセスできるなど、個人情報の提供は必要最小限になっている。

さらにユーザーが望むのであれば、メールアドレスにランダムな文字列を使ったダミーのメールアドレスを当てがうことも可能。このダミーのメールアドレスから本物のメールアドレスにメールが自動で転送されることで、ユーザーは本物のメールアドレスを教えることなくサービスを利用できるという仕組みだ。

ミー文字がさらにカスタマイズできるように

iPhone X以降のiPhoneやiPad Pro(2018)で利用できる 「ミー文字」 がさらにカスタマイズできるようになった。

例えばアイシャドウや歯、鼻、眉毛、まぶた、ピアスなど。より個性的なミー文字を作ってメッセージやFaceTimeを楽しむことができそうだ。

さらに、ミー文字を感情豊かなステッカーとしても利用可能に。このステッカーは自動で作成されてiOSキーボード内のステッカーパックに組み込まれ、メッセージアプリだけでなくメールアプリなど他のアプリでも利用できるとのこと。

また、iOS 13のメッセージアプリでは自分のプロフィールを設定できるようになり、名前やプロフィールに設定した写真もしくはミー文字やアニ文字を自動で相手に共有できるようになる。これにより、初めてメッセージを送る相手にも自分が誰なのかを伝えることができるはずだ。

カメラアプリでより本格的な写真を撮影可能に

iOS 13では、ポートレートライティングに新たな効果 「High-Key Mono」 が追加。従来の 「ステージ照明 (モノ)」 のように真っ黒な背景にモノクロの被写体を投影するのではなく、白地の背景にモノクロの被写体を投影する。

また、ポートレートライティングのスタジオ照明の位置や強度をカメラアプリ上で調整できるようになり、光を近づけて表情を明るくしたり、光を遠ざけて洗練された見た目にすることも。これまで以上に本格的な写真が撮影できるようになった。

機械学習により写真アプリが見やすく整理される

写真アプリでは、撮影した写真を年・月・日別に表示できるようになり、連写などで重複した写真はよく撮れているものをピックアップしてその他は非表示にするなど、機械学習の活用により目的の写真を見つけやすくなった。

また、ビデオの編集も本格化。トリミングや露出の調整、フィルターのオンオフ、動画を回転させるなど、写真に対して行える編集のほとんどができるようになり、クオリティーの高い動画を気軽に作成できる。編集内容は完全に保存されてしまうわけではないため、編集完了後に 「やっぱり元の状態に戻したい…」 と思ったらいつでも元に戻すことが可能だ。

Siriの読み上げがより自然に、AirPodsでは受信したメッセージの読み上げ機能も

iOSの進化とともに徐々に改善されてきたSiriの話し方がiOS 13でもっと自然に。デモでは英語版SiriのiOS 12の読み上げとiOS 13の読み上げを比較していたが、より抑揚がついて聞き取りやすくなっていた。

また、AirPodsを持っているユーザー向けに嬉しい機能が追加。AirPodsを装着中にメッセージを受信すると、Siriが読み上げてくれる。メッセージに返信するには、Siriにメッセージ内容を声で伝えるだけだ。

2台のAirPodsを1台のiPhoneに接続して同じ音楽が聴けるように

iOS 13ではオーディオ共有ができるようになっており、1台のiPhoneに2台のAirPodsをペアリングすることで、家族や友達、恋人同士で音楽や映画の音声をシェアできるようになった。

また、音楽再生中のiPhoneをHomePodに近づけることで、曲の続きをHomePodから流すこともできるように。帰宅時にイヤホンで聞いていた曲の続きを自宅で流す、なんてこともできるようになるはずだ。


「iOS 13」 は、基調講演終了後にデベロッパープレビューが開始されている。7月にはパブリックプレビューの公開が予定されており、正式リリースは今秋になる予定だ。

iOS 13がサポートする機種は、iPhone SEを含むiPhone 6s/6s Plus以降の端末。iPhone 5s と iPhone 6/6 Plus 、iPod touch(第6世代)がサポート外になるので注意が必要だ。

iOS 13 対応端末
iPhone iPod touch 
iPhone 11
iPhone 11 Pro/11 Pro Max
iPhone XS / XS Max
iPhone XR
iPhone X
iPhone 8 / 8 Plus
iPhone 7 / 7 Plus
iPhone 6s / 6s Plus
iPhone SE
iPod touch (第7世代)

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※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。