新しくなった 「PS Plus」 体験記。実際に使ってみて感じた良いところ、悪いところ

ソニー・インタラクティブエンタテインメント (以下、SIE) は、同社が提供するサブスクリプションサービス 「PlayStation Plus (以下、PS Plus)」 の大幅リニューアルを2022年6月に実施した。

同リニューアルによって、PS Plusは3種類のプランが提供されることになり、プランによっては従来まで利用できたサービスに加えて、さらに初代PSやPS2、PS3などのタイトルをプレイできるようになった。

今回筆者は、この3種類の中の最上位プラン 「PS Plus プレミアム」 を体験できる機会をSIEからいただいた。実際にサービスを体験してみた感想などを含めつつ、新生PS Plusについてのレビューをお届けする。

新生 「PS Plus」 旧サービスとの違いは?

PS Plusとは、SIEが2010年から提供しているサブスクリプションサービスのこと。PS Storeなどで会員権を購入し同サービスに加入することで、オンラインマルチプレイや、毎月複数のタイトルが無料でゲットできる 「フリープレイ」 などが利用できる。

従来までのPS Plusは1種類のプランのみが展開されてこなかったが、2022年6月のリニューアルに伴い、3種類のプランが提供されるように。プラン名はそれぞれ上位のものから 「プレミアム」 「エクストラ」 「エッセンシャル」 となっている。上位のプランになればなるほど利用できるコンテンツが増えていく仕組みだ。

エントリープランにあたる 「エッセンシャル」 は、基本的には従来のPS Plusと同じ中身になっていて、オンラインマルチプレイや毎月のフリープレイ、セーブデータお預かり、PS Plus加入者の割引特典が利用できる。

「エクストラ」 になると、「エッセンシャル」 で利用できるコンテンツに加えて、PS4/PS5の数百本のタイトルが遊び放題になる。また、UbisoftのPS Plus向けサブスクサービス 「Ubisoft+ Classic」 も利用可能だ。

そして最上位プランの 「プレミアム」 は、「エクストラ」 と同様にPS4/PS5の数百本のタイトルが遊び放題になるほか、初代PS/PS2/PS3/PSPのタイトル (240本) も遊び放題になり、さらには購入前にゲームを試遊できる 「ゲームトライアル」 機能も利用可能だ。

各プランごとの違いをまとめた表が以下。

サービス内容 エッセンシャル エクストラ プレミアム

従来PS Plusと同じサービス内容:

  • PS5/PS4のフリープレイ
  • オンラインマルチプレイ
  • 加入者限定割引
  • セーブデータお預かり

など

PS5/PS4のゲームカタログ
Ubisoft Classics
  • 初代PS/PS2/PSPのクラシックスカタログ
  • PS3のリマスタータイトル
PS3タイトル (オリジナル版) のクラウドストリーミング
初代PS/PS2/PSP/PS4タイトルのクラウドストリーミング
人気タイトルのゲームトライアル

このうち、今回筆者が体験させていただいたのは最上位の 「プレミアム」 プラン。PS4/PS5のタイトルに加えて、懐かしの初代PS/PS2/PS3/PSPのタイトルもプレイできることから、長年のPSファンなどレトロゲームに魅力を感じているユーザーにオススメのプランと言えるだろう。

「PS Plus プレミアム」 を試してみた。

早速、「プレミアム」 プランの特典を試してみた。マルチプレイやフリープレイといったところは以前のPS Plusでも利用できたため、今回は新生PS Plusで新たに利用できるようになった、遊び放題のタイトルに焦点を当てて紹介していきたい。

まずは 「エクストラ」 「プレミアム」 の両方のプランでプレイできるPS4/PS5の遊び放題タイトルをチェック。『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』や『Horizon Zero Dawn Complete Edition』『Bloodborne』などの人気作を含め、さまざまなタイトルがプレイ可能だ。

今回筆者はPS4タイトルの『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』『トライアルズ フュージョン』をプレイしてみた。

『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』

『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』

『トライアルズ フュージョン』

『トライアルズ フュージョン』

両作ともPS4向けに発売したタイトルということで、目立った不具合や音声の遅延、プレイのしづらさなどを感じることはほぼなく全体的にスムーズにゲームをプレイできていた。ストリーミングではなくインストール形式となるため、一般的なPS4/PS5のダウンロードソフトをプレイするのと同じような感覚でプレイできた。

ここからは 「PS Plus プレミアム」 だけの機能を紹介する。

「PS Plus プレミアム」 では、初代PS/PS2/PS3/PSPの一部タイトルもプレイすることが可能。

PS3タイトルはクラウドストリーミング専用となっていて、本体にゲームデータをダウンロードすることなくプレイ可能だ。本体ストレージの容量を圧迫しないことから、気軽にプレイしやすい点が魅力と言えるだろう。

ただし、クラウドストリーミングということで快適にプレイできるかどうかは自宅のインターネット回線速度に依存する上に、スクリーンショットやムービーの撮影はできないため、PS4/PS5の遊び放題タイトルや、後述する初代PS/PS2/PSPタイトルに比べると少し遊びづらさを感じた。

とはいえ、急ハードを引っ張り出して来ずともプレイできるのは旧ハードから遊んできた往年のPSユーザーにとっては嬉しいポイントだろう。

「プレミアム」 プランを利用するユーザーがもっとも期待しているのが初代PS/PS2/PSPタイトルがプレイできることだろう。

ラインナップを見てみると、『サルゲッチュ』『ジャック×ダクスター 旧世界の遺産』『WILD ARMS』などの懐かしいタイトルがラインナップされている。ただし、これらのタイトルはいずれもPS4/PS5向けに変換されたもので、オリジナル版とは異なる動作をする場合もあるとのことだ。

『ジャック×ダクスター 旧世界の遺産』

実際にプレイしてみると、コントローラーこそ違うが、当時の感覚が戻ってきたような感じ。仕事のスキマ時間を使って数日間プレイしてみたが、不具合などに遭遇することもなく終始問題なくプレイできていた。

『サルゲッチュ』

また、『サルゲッチュ』などの一部タイトルは巻き戻し機能やクイックセーブ機能などの便利機能が追加されているのも特徴だ。

まだ初代PS/PS2/PSPタイトルのラインナップは少ないものの、随時新しいタイトルが追加されていく予定ということで今後が楽しみだ。

ちなみに、「プレミアム」 や 「エクストラ」 プランでプレイできるゲームタイトルの一覧はこちらのページから確認できる。五十音順に並んでいるので、目的のタイトルが配信されているかどうかは一目で確認できるはずだ。

まとめ

今回 「PS Plus プレミアム」 を体験してみて、PS4/PS5の比較的新しいタイトルのほか、初代PSやPS2などの旧ハードの懐かしいタイトルがプレイできたりと、PSファンには嬉しいサービスになっていることが確認できた。

各タイトルは問題なくプレイ可能で、進行不能バグなどの不具合報告も多くはあがっていないことから、安心して各タイトルをプレイできるのではないだろうか。

ただし気になった点としては、まずはプレイできるタイトルに新しい作品が少ないこと。対抗サービスとして挙げられることが多い 「Xbox Game Pass」 は新作タイトルを発売と同時にプレイできることが多いが、SIEは発売と同時には配信しないという見解を示している。新作タイトルをガンガン遊びたいユーザーは 「プレミアム」 「エクストラ」 プランとの相性はあまり良くないかもしれない。

また、PS3タイトルはクラウドストリーミングでのプレイということでスクリーンショットが撮影できないのもちょっぴり残念なところ。SNSにゲーム画面を投稿して仲間同士で盛り上がりたい人もいるとは思うが、PS3タイトルは自分だけで楽しむしかなさそうだ。

まだ始まったばかりのサービスということで全体的に配信タイトルが少なく、現時点では万人にオススメできるサービスとは言えない 「プレミアム」 プランだが、ではどういう人にオススメと言えるか。

筆者の個人的な話になってしまうのだが、友人とお酒を飲んでいて昔のゲームの話になったことをきっかけに、突然旧PSハードを引っ張り出してきてゲームをプレイし出すことがある。昔からPSハードでゲームをプレイしてきた人の中には、筆者と同じ経験をしたことがある、もしくは旧ハードがないのでプレイできない歯痒さを感じたことがあるのではないだろうか。

そんなときに最新のPS5から直接プレイできるようになれば、わざわざ旧ハードを用意せずとも、スムーズにゲームを始められてとても便利。新作タイトルから過去の名作タイトルまで、色々なゲームをPS5ですべてプレイできることに魅力を感じるなら、「プレミアム」 プランを利用する価値は大いにあるはずだ。

まだ現時点でプレイしたいタイトルがラインナップに追加されていないという場合は、思い出のタイトルが配信されたら加入するというスタイルでも良さそう。配信タイトル追加のアナウンスには、日頃からアンテナを張っておくようにしよう。

(画像:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。