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USB-PD対応モバイルバッテリー「RAVPower RP-PB059」レビュー

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昨年3月、当サイトではRAVPowerの大容量モバイルバッテリー「RP-PB058」を紹介した。

同製品は急速充電規格「USB-PD」をサポートしたモバイルバッテリーで、「MacBook」や「ニンテンドースイッチ」などのUSB-PD対応デバイスを外出先でも充電できる画期的な製品となっていた。

あの商品の登場から早くも1年近くが経過し、徐々にだがUSB-PD対応製品は増えてきた。そんな中、RAVPowerから「RP-PB058」に続く新製品が登場している。

新製品は「RAVPower RP-PB059」。こちらもUSB-PDに対応した大容量モバイルバッテリーで、昨年登場した「RP-PB058」の兄弟モデルとなっている。当記事では、同新製品について詳しく紹介したい。

USB-PDに対応した大容量モバイルバッテリー、USB-Cハブとしても機能

「RAVPower RP-PB059」は、20,100mAhのバッテリー容量を搭載した新型モバイルバッテリー。

搭載されているポートは全部で4種類。1つはバッテリー本体を充電するために使うmicroUSBポートで、残る3つはUSB-Aポートが2つと、USB-Cポートが1つだ。(モバイルバッテリー本体の充電はUSB-Cポートからも可能)

このうち、USB-AポートはRAVPowerの独自技術「iSmart 2.0」が搭載されており、接続したデバイスを自動的に検知し最適な電流を流してくれる。最大出力は2.4Aで、iPadなどの必要電力が大きなタブレットを充電することもできる。もちろん、スマホやタブレットを2台同時に充電することも可能、後述するUSB-Cポートを併用することで最大3台まで同時充電することが可能だ。

同製品の最大の特徴でもある「USB-Cポート」。同ポートは冒頭でも触れたとおり、急速充電規格「USB-PD(Power Delivery)」をサポートしており、最大30Wの高出力が可能だ。

残念ながらMacBook Proをフルスピード充電するには力及ばずだが、MacBookであれば使用しながらでもフルスピード充電することが可能だった。また、ニンテンドースイッチなどのUSB-PD対応製品を充電することができたほか、USB-C to Lightningケーブルを使ったiPhoneの急速充電も利用できることも確認した。

搭載されているバッテリーは20,100mAhと大容量。「iPhone 7」であれば約6回, 「iPad mini 4」であれば約2回、 「MacBook(12インチモデル)」であれば1回はフル充電することができる。外出時のもしものバッテリー切れに役立つはずだ。

そして、同製品には隠された便利機能が用意されている。それは「データ転送機能」、同モバイルバッテリーをUSB-C対応デバイスと接続することで、「USB-Cハブ」として使用することができるというものだ。

「データ転送機能」の使い方

  1. 電源ボタンを素早く2回押ししてモードを「データ転送モード」に切り替える。
  2. パソコンとモバイルバッテリーをUSB-Cケーブルで接続した上で、モバイルバッテリーのUSB-Aポートにデータ転送をしたい端末を接続する。

例えば、「MacBook」のUSB-Cポートに同モバイルバッテリーを接続し、さらにモバイルバッテリーにiPhoneを接続することで、MacBookとiPhoneを同期することができる。

これが便利になるのは、MacBookのようにUSB-Cポートが一つしか搭載されていないデバイスで利用する場合。普通であればiPhoneなどのデバイスを接続している間、MacBook本体の充電はできないが、同モバイルバッテリーを使用すれば、複数台のデバイスを接続しながらMacBook本体、さらには接続しているデバイスの両方を充電することができる。

筆者の環境でも同機能を試してみたが、iMacやMacBookなど様々なデバイスで実際に利用することができた。ただし、Amazonのレビュー等を確認すると、同機能が正常に働いていないというケースも報告されており、各デバイスとの相性によっては使えない場合もあるかもしれない。そのため、同製品を購入する際には「USB-Cハブ」機能について期待しすぎるのは禁物かもしれない。

「RAVPower RP-PB059」の機能を紹介してきたが、ここからは本体デザインや外観について紹介をしておこう。

とは言え、本体デザインは以前紹介した兄弟モデル「RP-PB058」とほぼ同じくビックサイズ。厚さは約2cmほどあるため、持ち運ぶには少々大きめのカバンが必要になるだろう。女性用の小さいカバンやポーチに入れるには少々不向きだ。

前モデル(RP-PB058)との違い
  RP-PB058
(前モデル)
RP-PB059
(新モデル)
バッテリー容量 26800mAh 20100mAh
搭載ポート MicroUSBポート × 1
USB-Cポート (PD対応) × 1
USB-Aポート × 2
MicroUSBポート × 1
USB-Cポート (PD対応) × 1
USB-Aポート(USB 3.0対応) × 2
USBハブ機能 ×
重量 460g 386g

重量は386gと割とズッシリなイメージだが、「RP-PB058」に比べるとバッテリー容量が少ないからか、少し軽くも感じた。バッテリー本体表面はマット仕上げになっていて、カバン内のモノと擦れても傷がつく心配はほとんどない。

バッテリー端には「ボタン」が用意されており、同ボタンを押すことでバッテリー残量を確認することができる。バッテリー残量はボタン横に用意されている青色のLEDインジケータに4段階で表示される仕組みで、仮に3つ点灯したら75%程度のバッテリーが残っていることになる。

上記は付属品。基本的なケーブルは全て同梱されているので、別途購入する必要なし。ただし、電源アダプタを使う場合は別途購入が必要なので、その点は注意していただきたい。

またバッテリーを収納するケースも付属する。ケースはナイロンのメッシュ素材(?)が使用されておりとても丈夫なので、外に持ち出して使う場合はぜひ同ケースを利用してみてはどうだろうか。

以上が「RP-PB058」の特徴と筆者の実際の使用感。前モデルから大幅に進化しているわけではないものの、バッテリー容量が少なくなった代わりに軽量化されていること、また新たにUSB-Cハブ機能が搭載されるなど、着実な進化を感じることができた。

同モバイルバッテリーは、MacBookなどのUSB-PD対応製品をお持ちの方にオススメしたい。USB-PD対応モバイルバッテリーはまだまだ数が少ないため、USB-PD対応製品を電源のない場所で充電したい方は購入を検討してみてはどうだろうか。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。