【レビュー】RAVPower「RP-PB080」、世界で初めてiPhoneの7.5W急速充電に対応したモバイルバッテリー

現代は、徐々にだが着実にワイヤレス化が進んでいる。マウス、キーボード、イヤホンやスピーカー、ゲームコントローラーなど、身の回りのあらゆる製品がワイヤレス化され、一昔前に比べたらデスク上はかなりスッキリしたはずだ。

そして最近では、スマートフォンのワイヤレス化も進む。イヤホンジャックが一部スマートフォンから廃止された代わりに、ワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンを利用することで、ケーブルに縛られず身軽に音楽を聴くことができるようになった。

イヤホンジャック廃止については賛否両論あるものの、少なくとも”ケーブルによる束縛”から解放されることは間違いないだろう。

このワイヤレス化の流れは、次はデバイスの充電に及んでいる。昨年秋に発売した「iPhone 8 / 8 Plus」や「iPhone X」がiPhoneシリーズとして初めてワイヤレス充電に対応したことで、世間の注目はワイヤレス充電に集中。

各社は「この絶好の機会を逃すべからず」と、それぞれ特徴のあるワイヤレス充電機器を投入してきたが、それは同記事で紹介するRAVPowerも同じ。しかしながら、この会社は他社の先を行く。

RAVPowerは2018年2月22日、世界で初めてiPhoneの急速ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリー「RP-PB080」を発売した。

今回、サンプル品を提供してもらったので、実際に使ってみた感想など詳しく紹介していきたい。出先でも、iPhoneを急速ワイヤレス充電したい人は必見だ。

iPhoneの高速ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリー

本体素材はプラスチック、擦り傷が目立ちそう

今回紹介するのはRAVPowerの新製品「RP-PB080」。前述したように、iPhoneの急速ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーだ。

モバイルバッテリー自体の形状は、一般的なモバイルバッテリーとほとんど変わらない。縦長なモバイルバッテリーの端に、各種出力・入力用ポートが用意されており、有線ケーブルで各種デバイスを充電することができる。出力は最大2.4A/5V、スマホだけでなくタブレットもフルスピード充電可能だ。

これらのポート横には、バッテリー残量を確認するためのボタンが用意されており、これを押すことで本体のLEDインジケータが点灯、残量を4段階で知らせてくれる。また、同ボタンは充電開始ボタンを兼ねており、デバイスを充電するときにも同ボタンを一度押す必要がある。

スマホが滑らないようにゴム素材が使用されている

他のモバイルバッテリーと異なるのはバッテリーのおもて面にスマートフォンを置くための「場所」が用意されていることだ。

このヘリポートのようなサークルにはワイヤレス充電用コイルが内蔵されており、対応するデバイスを載せることでバッテリーが充電できる仕組み。

ワイヤレス充電規格は「Qi(チー)」、多くのスマートフォンが採用している規格で、「iPhone X」や「iPhone 8 / 8 Plus」の他にも、以下のデバイスが対応している。

  • Galaxy S8 / S8 Plus
  • Galaxy S7 / S7 Edge
  • Galaxy Note 5
  • Galaxy S6 Edge Plus
  • Nexus 4 / Nexus 5 / Nexus 6など

「RP-PB080」の最大の特徴は急速ワイヤレス充電に対応していること。

同モバイルバッテリーの急速充電モードは最大10W出力で、一般的なワイヤレス充電(最大5W)と比較すると、理論的には充電スピードが50%早い。

また、「iPhone X」や「iPhone 8 / 8 Plus」の採用している独自の急速ワイヤレス充電規格(最大7.5W出力)にも対応しているため、最新のiPhoneを高速で充電することが可能だ。

実際、筆者は同モバイルバッテリーで何度か充電してみた。テストには「iPhone X」を使用し、おおよそ20%以下にバッテリー残量を減らし、バッテリーが100%になるまで充電してみた。

結果は以下の通り。比較として、Belkinの「Boost↑Up Qi Wireless Charging Pad」を使用した時の結果(表の一番下)も記載しておく。

  充電開始時バッテリー残量 1時間後 2時間後 3時間後 4時間後 充電完了までの時間
1回目 18% 48% 69% 85% 94% 約4h30m
2回目 20% 51% 73% 89% 98% 約4h15m
比較 16% 44% 63% 78% 85% 約4h55m

同モバイルバッテリーは急速充電に対応していることから、やはり充電スピードは早いことがわかる。ただし、その差はそこまで大きなものではないため、必ず急速充電対応製品を選ぶべき、というほど絶対的なものでもない。

むしろ、急いで充電したいときは同モバイルバッテリーのUSBポートを使って有線充電するべきだろう。有線であればバッテリー残量ゼロの状態から約1時間で40%~50%程度まではバッテリーを回復させることができる。

ちなみに、ワイヤレス充電中はモバイルバッテリー横に現在の状況を知らせるLEDが用意されている。

問題なくワイヤレス充電ができているときは、緑色のLEDが点滅するが、何かしらの異常を検知したときや、対応していないスマートフォンを乗せたときなどは、LEDが赤色に点滅する仕組みになっている。

筆者はこの目で確認できていないが、充電が完了した際には緑LEDが点灯し続け、その後15~20秒後で自動的に消灯するようになっているとのことだ。

バッテリー本体の容量は10400mAh。これは、「iPhone X」を約2.7回充電できる量だ。また、送電ロスが大きいワイヤレス充電時でも約1.8回の充電が可能となっている。

バッテリー本体の充電は約6時間ほどかかるが、もちろんバッテリー残量によってはもっと早く充電が完了する。

ワイヤレス充電が搭載したモバイルバッテリー、役立つのはこんな時

ワイヤレス充電機能が搭載されたモバイルバッテリーを手に入れたからといって、カバンの中でワイヤレス充電するわけではない。もちろんできないこともないが、常にくっつけておく必要があるワイヤレス充電をカバンの中で行うのは非現実的だ。

それでは、このモバイルバッテリーはどのような時に効果的なのだろうか。

実は使い方は多数ある。

まずはホテルなど外泊する時など。ビジネルホテルなどに宿泊する機会がある方は、ホテルの電源が遠く、充電中のスマートフォンを枕元に置くことができない、といったシチュエーションに遭遇したことがないだろうか。

筆者がよく使うビジネスホテルでは、それが常だ。それでは緊急の連絡が来た時にすぐに対応することができないなど不便だ。

しかし、「RP-PB080」であれば枕元のテーブルにモバイルバッテリーとiPhoneを置くだけで充電ができる。布団に潜っていても、いつでもスマホの画面を確認できる上に、またバッテリーの上に戻すことで充電再開だ。

microUSB to USB-C変換アダプタも付属

そのほか、ワイヤレス充電が利用できるデバイスとワイヤレス充電が利用できないデバイスを同時に充電することも可能で、さらに同時にモバイルバッテリー自体も充電することができるため、外出中の簡易マルチタップとして利用することもできる。電源が足りない部屋で生活するときなど役に立ちそうだ。

モバイルバッテリーにワイヤレス充電機能が搭載された製品は元からかなり少ないが、その中でもiPhoneの7.5W急速充電に対応した製品は現状ではおそらく同製品以外にはない。

同モバイルバッテリーをうまく活用すれば、多様なシチュエーションに対応することができるだろう。ワイヤレス充電対応デバイスをお持ちの方はぜひ一台購入してみてはどうだろうか。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。