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Sonos Era 300 レビュー | 空間オーディオでリッチな音楽体験が可能、Bluetoothにも対応の万能型AirPlayスピーカー

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2023年3月、Sonosは新型スピーカー 「Sonos Era 300」 を発売した。

同時に発売した 「Sonos Era 100」 がSonos Oneのアップグレードモデルにあたるのに対し、Era 300はさらにその上位モデルにあたる製品になっており、空間オーディオに対応しているのが大きな特徴。サウンドバーと組み合わせてのホームシアター環境の構築にも適している。

Era 300の発売に伴い、Sonos Japanからサンプルをお借りし、実際に使ってみることができたので、詳細なレビューをお届けする。

デザイン

まずはEra 300のデザインから。本体サイズは160 × 260 × 185mmで、重量は4.47kg。Era 300は据え置きタイプのスピーカーで持ち運ぶことはほとんどないものの、意外とサイズが大きめなので置き場所のサイズが限られている場合は事前の計測をお忘れなく。

Era 300を初めて見た人は、まずはその独特なフォルムに驚くかもしれない。本体の中央部分は砂時計のようにくびれており、スピーカー穴は前面とくびれの後ろ部分全体に広がっている。

Sonosによると、このデザインは空間オーディオを最適化するために緻密に計算されたものであり、ユニークさと再生能力を兼ね揃えた機能美を実現しているという。

本体上部にはお馴染みの操作パネルが搭載されているのだが、これまでにSonos製品を触ったことがある人なら、見慣れない 「窪み」 が配置されていることに気づくのではないだろうか。

この窪みはスライダーになっていて、指でなぞるようにして操作することで直感的に音量を調整できる。指を窪みに当てて、すすすっと左側になぞれば音量ダウン、右側になぞれば音量アップになる。ちょっと行きすぎたかな?と感じたら、スライダーの両端にある 「+」 「-」 ボタンをポチポチと押せば微調整できる。

従来よりもスムーズに音量調整できるようになったことで、突然の爆音にびっくりして 「-」 ボタンを慌てて連打、ということは起こりにくくなったのかなと感じている。

本体背面には、電源コード差し込み口に加えて、上部にはBluetoothペアリングボタンが、下部にはマイクの物理ミュートスイッチとSonosライン入力アダプターを差し込むアクセサリーポートが用意されている。

Bluetoothボタンとアクセサリーポートについて解説するには、まずはEra 300の接続方法を紹介しておく必要がある。

Era 300は、従来製品と同様にWi-Fi接続 (Wi-Fi 6対応) とApple AirPlay 2に対応するほか、ユーザーから要望が多かったBluetooth接続にも対応。Bluetooth接続しか利用できないデバイスからも音楽再生ができるようになった。

左:ミュートスイッチ/右:アクセサリーポート

さらに、アクセサリーポートに別売りのSonosライン入力アダプターを接続してAUXケーブルを差し込むことで、Bluetoothに対応していないデバイスから物理的に接続しての音楽再生もできるように。Sonosライン入力アダプターはSonos公式サイトで2,980円(税込)で購入可能だ。

Sonosライン入力アダプター (画像提供:Sonos)

Wi-FiとAirPlay 2、そしてBluetoothと物理接続にも対応したことで、Era 300ではほとんどのデバイスから音楽再生ができるように。ミニコンポさながらの接続性を手に入れたことで、現時点ではほぼ最強の接続性を備えた据え置きスピーカーになったと言えるのではないだろうか。

また、Era 300は音声アシスタントに対応しており、特定の楽曲の再生や音量調整などの操作を声で指示することができる。現時点で国内モデルはAlexaにしか対応していないが、Sonosによると今後他の音声アシスタントのサポートも予定しているとのこと。

AndroidデバイスでもTrueplayが可能に

Sonos製品は、ほとんどの製品に 「Trueplay」 と呼ばれるスピーカーのチューニング機能が搭載されている。

同機能は、部屋の壁や家具などからの音の反射を測定し、設置場所に応じてスピーカーの音質を最適化するというもので、Sonosスピーカーを最大限に活用するためには重要な機能なのだが、iOSデバイスからしか使うことができないというデメリットがあった。

しかし、Era 300ではiOSデバイスを利用する 「高度なチューニング」 に加えて、Androidデバイスからも利用できる 「クイックチューニング」 が利用できるように。高度なチューニングに比べると精度は劣るものの、Androidデバイスしか持っていない人からすれば、チューニング機能が利用できるようになっただけでも大きな進歩と言えるだろう。

クイックチューニングならびに高度なチューニングは、どちらもアプリから実行可能だ。

空間オーディオの実力と音質

Era 300には4つのツイーターと2つのウーファーの合計6つのスピーカーが搭載されており、高い没入感を生み出す立体音響技術Dolby Atmosに対応している。

ツイーターは前面と左右側面、そして上向きに1つずつ搭載されている。前面のセンターツイーターが左右のツイーターと連携してボーカルやリード楽器の音を部屋全体に響かせ、ホーン型の指向性制御技術を採用した上向きのツイーターが、天井の反射音を利用して立体的なサウンドを構築する。

ウーファーは従来搭載されていたものよりも25%大型化しており、最適な音響を実現するために本体両サイドに搭載されている。

では、これらを備えた実際のEra 300の音はどうなっているのか。

Era 300の音を初めて聴いたとき、1つのスピーカーから発せられているとは思えないほど音が立体的なことに驚いた。スピーカーの正面に立ってみても、ただ前面に音が出ているのでなく、Era 300を中心に音の空間ができあがっているような感覚を覚えた。

内部の6つのスピーカーが各々の担当の音を出力していることから、一般的なステレオスピーカーに比べると音の分離感も生まれており、ライブ音源などは臨場感たっぷりに楽しむことができる。

また、Era 300でぜひ聴いていただきたいのがツインボーカルの楽曲。通常のステレオスピーカーでは2人の声がただ一緒に聴こえていただけだったのに対し、Era 300では音の重なり (前後) によって、2人のうちどちらがメインのボーカルなのかを感じ取ることができた。これも空間オーディオによる恩恵と言えるのかもしれない。

音質に関しては、クリアで明瞭な中〜高音と、大きくなったウーファーによる重厚な低音がバランスよく組み合わされて、全体的に聴きやすい音に仕上がっている。空間オーディオの良さもプラスされて、とてもリッチな音楽体験が可能だ。

まとめ

Era 300を実際に触ってみて感じたのが、まずは 「使い勝手の良いスピーカー」 であること。Bluetoothやライン入力に対応したことで色々なデバイスから音楽を再生できるようになったことに加えて、AndroidデバイスからもTrueplayが利用できるようになるなど、ユーザーの声を反映したことでまた一段とアップグレードしたスピーカーに仕上がっている。

そして、Era 300の一番の魅力は 「空間オーディオ」 。1台でも立体的な音を楽しむことができ、手軽にリッチな音楽環境を手に入れることができる。まだ本格的にオーディオ周りを整えられていない、もしくは予算や部屋の広さの関係でスピーカーをたくさん置くことができないという人にもオススメできる製品だ。

Era 300は公式サイトやAmazon.co.jpなどのECサイトで69,800円(税込)で購入可能。カラーはブラックとホワイトの2色が用意されている。

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Sonos および Sonos 製品名は、Sonos, Inc.の商標または登録商標です。

(当サイトで使用している画像は、いずれも正しい形での引用を行うか、各権利者に許諾を得て掲載しています。)

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。