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Sonos Roam レビュー | AirPlay 2 & Bluetooth対応でどこでも音楽を楽しめるポータブルスピーカーの決定版

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今年8月、Sonos Japanはメディア向けイベントを開催し、新型ポータブルスマートスピーカー 「Sonos Roam」 を8月30日に国内発売すると発表した。

本製品はSonos公式サイトヨドバシカメラで8月30日から先行販売が開始されており、9月30日からは他のSonos製品の取扱店でも販売が開始される予定だ。

今回の発売に伴い、Sonos Japanから実機を提供いただき、数週間じっくりと使ってみることができた。個人的にポータブルスピーカーの中では一番のお気に入りになりつつある本製品について、詳しくご紹介していきたいと思う。

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Sonos Roamのデザインをチェック

まずは、Sonos Roamのデザインをチェックしていこう。上記がSonos Roamの本体。今回筆者の元に届いたのはブラックモデルだった。

Sonosのポータブルスピーカーといえば、昨年発売した 「Sonos Move」 が第1弾だったが、第2弾のSonos Roamはとにかくサイズが小さいのが大きな特徴だ。

本体サイズは168x62x60mm、重量は0.43キロ。一般的な500mlペットボトルよりも小さく軽量で、持ち運びに優れている。

実際、箱を開封してSonos Roamと対面したときには、その小ささ・軽さにとにかく驚かされた。これほどのサイズ・重さなら、長期間の出張など荷物が多めのときにも気軽に持って行くことができそうだ。

本体は三角柱型。縦置きだけでなく横置きにも対応する。側面にはゴム足がついているおかげで、横置き時にゴロゴロと転がってしまうことはない。

さらにSonos Roamはセンサーによって縦置きと横置きを検知し、それぞれの置き方にあった音の出し方をするように自動で調整する機能も備わっている。実際に音を聞いてみると微々たる違いではあったものの、こういった細かい調整をしてくれるのがSonosらしいポイントだ。

ちなみに、横置きにする場合は 「Sonos」 のロゴがある部分が前面になる。Sonos Roamは360度スピーカーではなく、前面からしか音が出ない構造なので、置く方向を間違わないようにしよう。

本体上部のトップパネルには各種コントロールボタンが用意されていて、ポチポチと押すことで音楽の再生・一時停止やスキップ、音量調節などの操作が可能だ。

トップパネルと底面にはシリコン素材が使われていて、衝撃などから本体を守ってくれる。シリコン部分は少し汚れがつきやすいが、湿らせたタオルなどで拭き取れば簡単に綺麗にできるので、長く使いたい人も安心していただきたい。

背面には、充電用のUSB-Cポートと電源ボタンが配置されている。電源ボタンは電源オン/オフのほか、Wi-FiとBluetoothの切り替えなどで押す頻度が多いボタンのひとつだが、押したときの手応えがほとんどなく、きちんと押せていないこともしばしば。慣れでどうにかできる部分ではあるが、もう少しクリック感があるボタンだったらもっと良かったように感じている。

充電用ポートはUSB-C。USB-Cポートを搭載したノートPC・スマートフォンと同じ充電アダプタが使えるので、わざわざ専用充電器を持ち歩く必要はなしだ。

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ポータブルスピーカーとは思えない良質なサウンド

Sonos Roamは、500mlペットボトルとほぼ同じくらいのコンパクトサイズでありながら、そのサウンドはポータブルスピーカーとは思えないクオリティを実現している。

Sonos Roamには、クラスHアンプがふたつ、カスタム設計レーストラック型ミッドウーファーとツイーターがひとつずつ搭載されていて、キレのある高音と、原音に忠実な中音域、深みがあり迫力のある低音域を楽しむことが可能だ。

実際に聞いてみると、そのクオリティに圧巻される。目が覚めるような鮮明なサウンドは、どんな曲を聴いてもついつい聴き入ってしまう。

特に筆者が気に入ったのは弦楽器やピアノの表現で、音の鳴り始めから鳴り終わりまで、本当に目の前で楽器を鳴らしているかのようなリアルなサウンドに圧倒されてしまった。ポータブルスピーカーでここまでの音の深みを感じたのは初めてだった。

また、ポータブルスピーカーでは疎かになりがちな低音もSonos Roamはしっかりめ。筆者はポータブルスピーカーで音楽を聴くとき、イコライザーを使って低音を強めにすることが多いのだが、Sonos Roamはその必要もなく、通常の状態でも十分なくらいだった。

ハンディサイズの防水ポータブルスピーカーといえば、ロジクール傘下のUltimate Earsの製品 「UE BOOM3」 やその上位モデルである 「UE MEGABOOM 3」 がある。筆者は長らくこれらの製品を使ってきたが、今回のSonos Roamはこれらの製品を上回るオーディオ品質を持っていると思っている。

試しにブラインドテストで両製品を比較してみたところ、どちらのスピーカーから音が出ているかハッキリと違いを見つけられた。もちろん数年前の製品と比較するのはフェアとは言えないわけだが、いま高い音質を求めるならSonos Roamの一択なのではないかと感じている。

Trueplay自動チューニング機能

Sonos製品でお馴染みとなった 「Trueplay自動チューニング機能」 は、Sonos Roamでも利用できる。

Trueplay自動チューニング機能は、スピーカーが周辺環境にあわせてEQを最適な状態に自動調節する機能。かつては手動でチューニング機能を実行する必要があったが、今回のSonos Roamや同じくポータブルスピーカーであるSonos Moveでは、ユーザーが何もせずとも自動的に調節するように。

また、Trueplay自動チューニング機能はSonos Roamではさらに進化を遂げている。これまでWi-Fi環境下でしか利用できなかったが、Sonos RoamではBluetooth環境下でも利用できるようになり、どんな場所でも最適なサウンドが再生できるように。

同機能の実力を最も顕著に感じたのは、バスルームで使用したとき。筆者は今回のレビューに際して、自宅や出張先のホテルのバスルームなどでSonos Roamを使ってみた。

バスルームは通常の部屋とは異なる素材を使用しているせいもあって、音の反響の仕方や音そのものの響きが変わってしまうことがある。そんな環境でも快適に音楽が聞けるかとても気になっていた。

しかし、Sonos Roamはその予想を良い意味で裏切り、ここがバスルームであることを理解しているかのように、最適な音を出すことに成功していた。

ただし、柔らかいタオルの上など音を吸収しやすい素材の上にSonos Roamを置くと、せっかくの良い音が聞こえづらくなってしまう。これは自動チューニング機能があってもどうにもならないので、できれば音が響きやすそうな硬めの素材の上に置くことをオススメする。

ちなみに、チューニングしたことをユーザーに伝える通知音なども鳴らない仕様のため、同機能が音楽鑑賞の妨げになることはないはず。

AirPlay 2とBluetoothでどこでも再生できる

Sonos Roamは、Wi-FiとBluetoothでの接続に対応している。一般的なポータブルスピーカーはBluetoothのみに対応していることが多い中、Sonos RoamはWi-Fiにも対応しているのが大きな特徴。

また、Sonos RoamはApple製品からWi-Fi経由で音声をキャストできる 「AirPlay 2」 もサポート。Apple製品に囲まれながら生活している人には、Sonos Roamはまさにうってつけのポータブルスピーカーと言えるだろう。

AirPlay 2は複数のスピーカーによるマルチオーディオ再生に対応しているため、Sonos Roamを含めた複数のAirPlay対応スピーカーから、同時に音声を出力できる。AirPlayで複数のスピーカーを繋いでオーディオ環境を構築している場合には、Sonos Roamも加えることでもっとリッチな音楽体験が可能になるはずだ。

筆者はiMacとHomePodで音楽を流しながら作業をすることが多いのだが、これまでは気分転換に別の部屋に移動するときやお風呂に入るときは、いちいちBluetoothスピーカーに繋いだりしていた。

しかし、Sonos RoamがあればiMacから流している曲をAirPlayにキャストし、そのまま持っていくことができる。しかも、その間もiMacからは再生が続いている。このおかげで、部屋の行来やお風呂から上がって帰ってきたときも、シームレスな音楽体験を味わうことが可能になった。

また、従来のBluetoothスピーカーでは、複数の部屋をまたぐと通信が安定しないこともあったが、Wi-Fiの場合繋がるエリアであればどれほど離れても安定的に再生できる点も魅力だった。自宅ではWi-Fiで、屋外や出張先ではBluetoothで、といったように環境を選ばずに使えるのはSonos Roamの特徴だろう。

Bluetooth接続を利用したい場合は、電源ボタンを長押ししてWi-FiモードからBluetoothモードに切り替える必要がある。Bluetoothモードになると、Sonos Roamの上部の電源ランプが青色に光るので、切り替えたことはすぐに分かるはずだ。

一応Wi-FiとBluetoothを自動で切り替えてくれる機能が備わっているはずなのだが、筆者の場合うまく切り替えられたことがほとんどないため、この機能はおまけ程度に考えておいた方が良いだろう。そもそもWi-FiとBluetoothを行き来するシチュエーション自体かなり少なく、繋がらなかった時は電源長押しで繋ぎ直せば済む話で、他製品に比べて劣る部分ではない。

なお、Sonos Roamは他のSonos製品と同様に、Apple Musicなどの音楽ストリーミングサービスをSonosアプリから利用したり、世界各国のラジオを楽しむことができる。

防水・防塵仕様

Sonos RoamはIP67規格の防水・防塵設計になっていて、屋外やお風呂・プールなどの水濡れの可能性のある場所にも持ち出すことができる。

さらにシリコン製のエンドキャップが不意の落下や持ち運び中の衝撃、振動からスピーカーを保護するタフネスさも備えており、アウトドアには最適といえる仕様だ。

Sonos Roamの防水性能を確かめるべく、これまでお風呂のおともに使っていたBluetoothスピーカーをお休みにして、Sonos Roamをお風呂で使ってみた。

IP67というと完全防水レベルの防水規格で、うっかりシャワーのお湯を上からかけてしまっても安心。水に濡れるとさすがに音が少しこもってしまうのだが、お風呂から上がったあとしばらくすれば元通りになる。故障ではないので安心してお使いいただきたい。

また、余談になるが、お風呂で使うときにはバスルームの角にSonos Roamを縦置きにすると、バスルーム全体に音が広がって一番良い音を楽しめたように感じた。

まとめ:Sonos Roamはどんなユーザーにオススメか

今回は、発売したばかりのSonos Roamをレビューした。

本製品をじっくり使ってみて感じたのは、音質、持ち運び性、使い勝手のどれをとっても優れている製品であるということ。BluetoothとWi-Fiの切り替えが予想よりスムーズでなかったのは多少気になったのも事実だが、音質については防水ポータブルスピーカーとしては間違いなく最上級のもので、これまで筆者が使用していた製品を上回る性能を持っていた。その小さな筐体のどこにそんなパワーを秘めているのかと今でも疑問になるくらいだ。

AirPlay 2にも対応しているため、自宅の据え置きAirPlay 2対応スピーカーとセットで使えるのも、Appleユーザーである筆者として嬉しい仕様だった。いまポータブルスピーカーを選ぶなら、筆者的にはSonos Roam一択だろう。

持ち運び性に優れるコンパクトさ軽量さも、たまにある筆者の出張を助けてくれるだろう。これからはSonos Roamを多用することになりそうだ。

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Sonos および Sonos 製品名は、Sonos, Inc.の商標または登録商標です。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。