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Spotify、音声コントロール機能を導入予定か すでに一部ユーザーでテストが実施中

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定額制音楽配信サービスの「Spotify」は、将来的に音声コントロール機能を導入する予定のようだ。すでに、同社のiOSアプリを利用する一部ユーザーに対してテストが実施されており、リリースが近づいているとみられている。

一部ユーザーの「Spotify」アプリで音声コントロール機能がテスト中

The Vergeによると、Spotifyの音声認識精度は割と高く、声だけで音楽再生のコントロールができるとのこと。ただし、音楽の再生に特化したサービスであるため、アーティストの情報を求めるといった音楽再生以外のこととなると、できないことも多いのだとか。

テストの対象になっているユーザーは、検索タブの中にマイクのアイコンが表示されている。テスターに選ばれていないからか、筆者の環境では同表示を見ることができず、そもそも日本でも同様のテストが実施されているかどうかも不明だ。

ただし、The Vergeによると、同機能のチュートリアル画面が英語のみに対応しているとのことなので、英語版のみでテストされている可能性がある。

そもそも、なぜSpotifyは音声コントロール機能を作っているのだろうか。

iOSアプリで使えるようにしていることから、ユーザビリティの向上を目的としているのは明らかだが、それ以外にも以前噂されていた独自のスマートスピーカーのために開発している可能性もある。

先月21日、Spotifyは「ハードウェア製品のオペレーションマネージャー」を募集していることが明らかになっていた。この求人情報の中に、Spotify初のハードウェア製品の開発を行う予定であることが記載されていた。

「音楽配信サービス」と「音声コントロール機能」を兼ね備えたハードウェアといえば、今流行りのスマートスピーカーが真っ先に思いつく。つまり、今回の音声コントロール機能は、スマートスピーカー開発に向けて作られた技術なのではないだろうか。

Spotifyの音楽ライブラリは、「Google Home」など他社のスマートスピーカーでも聞くことができるが、残念ながらAppleの「HomePod」では聴くことができない(iPhoneからAirPlayを使って聴くことは可能)。

これは技術的な問題ではなく、Appleが他の音楽配信サービスに対応しようとしていないからだが、「Apple Music」と定額制音楽配信サービスの頂点を争う中で、独自の再生プラットフォームを持っていないというのはSpotifyにとって最大のウィークポイントとなりえるだろう。

ちなみに、iPhoneの使用開始と同時に使える「Apple Music」を便利だと感じるユーザーも多く、米国では「Apple Music」は「Spotify」より多くのユーザーを獲得する見込みとなっている。「Apple Music」は全てのApple製品で再生可能、やはりAppleのエコシステムは強力だ。

このウィークポイントを補う存在が、独自のスマートスピーカーということになりそうだ。今回の音声コントロール機能や独自のスマートスピーカーがいつ頃登場するのかは不明だが、SpotifyはAppleに対抗するため、多くのことに取り組んでいる。

[ img via Rasmus Andersson ]

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。