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Taotronics 「TT-BH053(SoundLiberty 53)」 レビュー |  5千円以下でも自動ペアリングに対応した高品質完全ワイヤレスイヤホン

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ケーブルに縛られることなく音楽を自由に聴くことができる、完全ワイヤレスイヤホンが人気だ。筆者もAirPodsで初めて体験してから、それまでの音楽環境が一新した経験を持つ。

その後、あらゆる完全ワイヤレスイヤホンを試してきたが、先日発売したばかりの 「TT-BH053」 が自動ペアリングにも対応していて、とても良い製品だったので紹介したい。

「TT-BH053」 はシンプルなデザインかつ高品質、さらには5,000円以下で購入可能とコストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホン。こういった製品を求めている方にオススメだ。

追記:TT-BH053はTaoTronics SoundLiberty 53に改名されています。

デザイン・機能を入念チェック

「TaoTronics TT-BH053」 は、米国のアクセサリーメーカーTaoTronicsが販売する完全ワイヤレスイヤホン。左右のイヤホンはケーブルで繋がっておらずそれぞれが独立しているため、制約のない音楽体験が可能だ。

同製品の特徴は、自動ペアリングやタッチコントロールなど機能性に優れていることに加えて、省電力でバッテリー持ちが良いこと。また、AACコーデックに対応し高音質な音楽を楽しめ、IPX5相当の防水性能など高い性能を持っていること。それでいて価格は5,000円以下と、気軽に購入できるのがポイントだ。

「TT-BH053」 は主にイヤホン本体と、イヤホンを充電&持ち運ぶためのバッテリーケースの2つで構成されている。

ケースをパカっと開けると左右に分かれたイヤホンが登場。ケースが軽すぎるためフタが少し開けづらいものの、ケース下側をしっかりと押さえれば難なく開けられるようになっている。

バッテリーケースは横に長い楕円形で、サイズは80×37×26mmと非常にコンパクト。衣服のポケットに入れても邪魔にならず、携帯性に優れる手頃なサイズ感だ。

同梱物:イヤホンとケースの他にMicroUSBケーブルとイヤーピースが付属

ケースの表面は傷がつきにくいマットな質感となっているが、人によってはこの質感がチープに感じてしまうかもしれない。

ケース前面にはLEDインジケータが用意されており、ケーブルを接続して充電したり、イヤホンを収納した際などにバッテリー残量を4段階で確認できるようになっている。充電端子はMicroUSB、充電する際は付属のMicroUSBケーブルを使用する。

イヤホン本体はAirPodsのような 「耳からうどん」 形状で、余計な装飾やボタンがないとてもシンプルなデザイン。片方のイヤホンの重さはわずか2.2gと軽く、装着時の耳への負担はほぼなしだ。

ケースのイヤホン収納部分にはマグネットが仕込まれており、磁力の力でケース内に固定される仕組みになっている。ケースのフタを開けた状態でひっくり返してもイヤホンが落ちることはないのだが、かといって磁力が強すぎてイヤホンを取り出すのに苦労するということもなく、ちょうど良い具合。

イヤホンはバッテリーケースから取り出すと自動的に電源がオンに。初回ペアリングは、バッテリーケースから取り出すと自動的にペアリングモードになるため、あとはiPhoneなど各種デバイスからペアリングを実行するだけとなる。一度ペアリングが完了すれば、次回からは自動で再接続しに行くなど賢い仕様になっていて、音楽を聴く際の手間はほぼゼロだ。

iPhoneの場合は設定アプリから接続する

左右のイヤホンのうち親機は左側(L)。基本的には左側のイヤホンを取り出してから右側のイヤホンを取り出す。こうすることでペアリングの失敗を起こすことなく接続可能だ。ちなみに、親機である左イヤホンだけで音楽を聴く片耳モードも搭載されているため、両耳を塞ぎたくない時に役立つだろう。ただし、右耳だけで音楽を聴くことができないためその点は注意が必要だ。

AirPodsのような 「耳からうどん」 タイプ

イヤホン本体にはタッチセンサーが搭載されており、ポンと軽くタッチすることで音楽の再生・一時停止や音量調節ができる 「タッチコントロール」 が利用できる。

実際に操作してみたところ、タッチの認識精度は高いように感じたが、タッチしてから若干のタイムラグがあるため、慣れないうちはうまく操作できないこともあるかもしれない。コツは指先ではなく指の腹でしっかりタッチすること。何度もタッチし直さないことを心がけるようにしよう。

ちなみに、タッチコントロールで操作できる機能は以下の通り。音楽だけでなく通話のコントロールもできるため、イヤホン装着中に電話がかかってきてもわざわざイヤホンを外さずスマートに対応できるはずだ。

機能 操作方法
音楽再生/停止 イヤホン(L/R)を2回タップ
曲送り イヤホン(R)を3回タップ
曲戻し イヤホン(L)を3回タップ
ボリュームアップ イヤホン(R)を1回タップ
ボリュームダウン イヤホン(L)を1回タップ
電話を受ける イヤホン(L/R)を1回タップ
電話を切る イヤホン(L/R)を2回タップ
通話拒否 イヤホン(L/R)を2秒長押し
音声コントロール起動(Siri) イヤホン(L/R)をビープ音がなるまで2秒長押し
再ペアリング バッテリーケースに入れた状態で両方のイヤホンを10秒間長押し

また、完全ワイヤレスイヤホンといえば音切れや音飛びなど接続性の悪さが問題になることが多いが、「TT-BH053」 は最新のBluetooth 5.0やRealTek社製のチップセットを採用しているおかげで、安定した接続を実現している。

筆者は今回のレビューを執筆するにあたって、1週間ほど同イヤホンを使って生活してみたが、音切れや音飛びが発生した回数はほんの数回程度。しかもそれらに遭遇したのは満員電車の中などたくさんの電波が干渉するような場所だけで、自宅での使用や近所の散歩程度では接続の悪さを感じたことは一度もなかった。

これまで多くの完全ワイヤレスイヤホンを試してきたが、メーカーの説明通り、接続性に関してはかなり信頼しても良いと個人的には感じている。

バッテリー持ちの良さにも注目だ。同イヤホンは単体で最長6時間の連続再生ができ、バッテリーケースも併用することでなんと40時間もの連続再生が可能。一回充電するだけで、最低でも2日間は使うことができる。

ここまでバッテリー持ちが良い完全ワイヤレスイヤホンはそこまで多くなく、フルマラソンなど長時間駆動を要するスポーツのお供にも使えそう。ちなみに同イヤホンはIPX5程度の防水機能も有しているため、突然の雨や大量に汗をかくスポーツなどでも安心して使用可能だ。

5,000円以下の製品とは思えない音質

「TT-BH053」 は5,000円以下と低価格で購入できるのが魅力だが、肝心の音質はどうなのか。結論から言うと、この価格帯の中ではそこそこ優秀だ。

安めの完全ワイヤレスイヤホンだと低音が弱く迫力に欠けるものも多いが、同イヤホンは低音がしっかりと出ており、ダイナミックな音楽を堪能できる。高音域はかなりクリアで、シャカシャカ音を楽しみたい人にはかなりオススメ。ただし、楽曲によっては高音域がシャカシャカしすぎて耳障りに聞こえる場面もあるので、その場合はイコライザなどを使ってうまく調節したいところだ。

また、高音質コーデックのAACに対応しているためiPhoneとの相性は良好。iPhoneをメインに使っていて、音質やコスパ重視の完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら、同イヤホンはかなり有力な候補になってくるのではないだろうか。

さらに 「TT-BH053」 は、音質だけでなく遮音性や装着感にも優れており、音楽に集中しやすいのもグッドポイント。周囲が騒がしかったり、装着感が悪くて常に落下を心配しながらだとなかなか音楽に集中できないものだが、「TT-BH053」 ではそれらを心配せず快適に音楽を聴くことができる。

AirPodsとの比較

「TT-BH053」 はAppleのAirPodsに近い形状をしているが、AirPodsは耳に引っ掛けるようにして使うのに対し、こちらは耳に押し込めるようにして使う。AirPodsに比べるとやや圧迫感を感じるかもしれないが、フィット感はかなり良く、落下の心配はほぼ不要。また、このしっかりとしたフィット感のおかげで遮音性にも優れており、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンのように周囲の音を気にせず音楽を楽しむことができる。

通勤・通学時の満員電車や人混みの中などの騒がしい場所で音楽を聴く場合でも、「TT-BH053」 はスッと自分だけの音楽の世界に入り込めるはずだ。

関連記事:AirPods(第2世代/2019) 実機レビュー | 性能向上も購入するべきか検証してみた

まとめ:TaoTronics TT-BH053 は買いなのか。

以上が 「TT-BH053」 の特徴や使用感だ。使用している素材のおかげで見た目がややチープに感じられること、バッテリーケースが軽すぎてフタが少し開けにくいことなど気になる点もあるのは事実だが、それ以上に自動ペアリングやタッチコントロールなどの機能が便利なこと、フィット感が良く接続が安定しているなど良い点が目立つ製品だ。

5,000円以下と安い割には高機能で、コストパフォーマンスはかなり高い。初めてワイヤレスイヤホンを使う人、できる限り安く質の良い完全ワイヤレスイヤホンを手に入れたい方には全力でオススメしたい。

また、本体のカラーがブラックである点にも注目。先日発売した新型AirPodsはブラックモデルが登場すると噂されていたものの、結局のところ発売されたのはホワイトモデルのみ。AirPodsのブラックカラーを待っていた方は 「TT-BH053」 を購入してみても良いのではないだろうか。

「TT-BH053」 はAmazonで4,599円で購入可能。コストパフォーマンスの高い完全ワイヤレスイヤホンを探している方はぜひ購入してみてはどうだろうか。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。