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TaoTronics TT-SK027 レビュー | コンパクトボディに最大14W出力を実現したミニサウンドバー

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テレビの音をアップグレードしたい方、外部ディスプレイ用のスピーカーが欲しい方には、TaoTronicsが販売するサウンドバー 「TT-SK027」 がオススメだ

TT-SK027は、手ごろなサイズ感ながらも最大14Wと同サイズの製品ではなかなかない高出力を実現したミニサウンドバー。本製品を使うことで、自宅のオーディオ環境を手軽にアップグレードできるはずだ。

今回、同製品をテストする機会があったため、当記事ではTT-SK027の仕様や実際の使用感について紹介したいと思う。以下、実機レビュー。

「TT-SK027」 の製品概要・外観など

あらためて 「TT-SK027」 を紹介していきたい。

TT-SK027は、TaoTronicsが開発したミニサウンドバー。テレビやディスプレイの下に置いて使うことで、迫力のあるサウンドで映像コンテンツを楽しめる。テレビやディスプレイに内蔵されているスピーカーは大抵そんなレベルの高いものではないことが多いため、本製品のようなサウンドバーを置くことでワンランク上の映像体験が可能になる。

TaoTronicsは、品質が高くコストパフォーマンスに優れたオーディオ製品を世に送り出すことで有名なオーディオ・家電ブランド。当サイトでは以前にも完全ワイヤレスイヤホン 「SoundLiberty 53」 などを紹介したことがあり、読者からもとても好評だった。

TT-SK027の最大の特徴は、コンパクトな製品サイズでありながら最大14Wの出力が可能であるという点。

製品サイズは横幅42cm・奥行き7cm・高さ7.8cmとサウンドバーとしてはかなり小型。テレビや外部ディスプレイの下に置くのに最適で、割とどんなテレビにも合う気がするが、強いて言うなら20インチ〜27インチくらいの大きさのテレビ・ディスプレイに最もピッタリくるはずだ。

それでいながら出力は14W。これは小型サウンドバーの中では確実に高出力な部類に入るはず。スピーカーユニットは52mm径のデュアルドライバ。スピーカー前面に2基とも搭載されていて、テレビやディスプレイの前にいる人にダイレクトに音を届けることができる。

  TT-SK027
最大出力 最大14W
7W × 2 THD+N ≤1% (1KHz/0dB)
ユニット 52 mm径スピーカー × 2
パッシブラジエーター × 2
周波数音 80Hz-20KHz
クラクションインピーダンス
無線有効距離 10M(障害物なし)
スピーカー形式 密閉型フルレンジスピーカーシステム

背面には電源用のコネクタと、有線接続用のAUX IN/OUT (どちらも3.5mmオーディオポート) が用意されている。

AUX INは外部デバイスの音声をTT-SK027で再生するために使用する。サウンドバーということもあり、主にテレビやディスプレイの音をTT-SK027に流すために使用されることが想定されるが、スマートフォンやPCと繋げばこれらのデバイスに保存している音楽や動画をTT-SK027で再生することも可能だ。

AUX OUTは、TT-SK027に入ってきた音声を再び他のデバイスに流すためのものだ。あまり利用する機会が多い端子ではないものの、有線イヤホンで音声を聴きたい時などに便利なのではないだろうか。

前面にはモードを確認できるLCDディスプレイ搭載

ちなみに、TT-SK027はBluetooth経由で音楽を再生することも可能だ。Bluetoothモードに変えることで自動的にペアリング先を探す仕様になっているため、あとはiPhoneなどBluetooth対応デバイスからペアリングさせるだけで音声の再生が可能となる。

背面左右にある鍵穴のような凹みは、TT-SK027を壁に掛けるためのものだ。本製品は重さわずか928gと1kgを切る軽さなので壁にかけて使うこともできる (もちろん壁掛けにするには壁にネジを打ち込む必要がある。ちなみにネジは同梱されていないため注意) 。

天面には本製品を操作するための各種ボタンが用意されている。左から電源・音量アップ・音量ダウン・再生/停止・タイマー・LEDライトバーのカラーチェンジ/オフだ。

このうち、タイマーボタンは1秒刻みで時間を計測できるストップウォッチ機能。ゲームをプレイする時間を把握したい時などに活用できそうだ。

本製品底面にはLEDライトバーが用意されていて、前述のLEDボタンを押すことで点灯パターンを変更することができる。

点灯パターンは以下の4種類。

  • カラーカルーセルモード:全6色のライティングがサイクル点灯
  • ブリージングモード:全6色のライティングが人間の呼吸のようなリズムでサイクル点灯
  • リズムモード:再生している音楽のリズムに合わせて色や明るさが自動変化
  • オフモード:ライトを消灯

筆者個人的には明るく軽快な音楽を楽しみたいならリズムモード、クラシック音楽のような荘厳な音楽を楽しみたいならブリージングモードがオススメ。映画やゲームなど映像に没頭したい場合はオフモードが相性は良さそうだ。

音楽再生用スピーカーとしての音質

TaoTronicsといえば価格の割に音質が良い製品が多いことで有名だが、TT-SK027もそれは変わらず。52mmのスピーカーユニット2基に加え、低音増強用にパッシブラジエーターを2基搭載していることもあり、比較的小型なサウンドバーであるにも関わらず最大14Wの高出力を実現している。

一度検証中に間違って音量MAXの状態で音楽を再生してしまったのだが、その圧倒的な大音量にビックリ。日本の住宅環境では確実に近所迷惑になるほどだったので、音量に関してはまったく憂慮する必要はないだろう。ちなみにボリュームは全16段階で調整できる。筆者の場合は約10畳ほどの部屋の広さで普段3〜6くらいで使用している。

スマホとワイヤレスで繋ぐならハンズフリー通話も可能

次は気になる音質について。実際に聞いてみると音の輪郭がかなり明瞭に聞こえる上に、高音・低音もそれなりという印象。もちろん高級サウンドバーに比べたら劣る部分もあるものの、この価格帯のスピーカーの中で比べたら音質は高い部類であるように感じた。

筆者がPCスピーカーのひとつとして使っている 「Bose Companion 2」 と比べてみた。こちらは約1.2万円とTT-SK027の2倍以上の価格で販売されている製品になる。

Boseのスピーカーは低音がしっかりしていることで有名で、さすがにこれと比べるとTT-SK027の低音は若干弱いように感じたが、音のクリアさは断然TT-SK027の方が上。全体的な音のバランス・安定感も場合によってはTT-SK027の方が良いと感じることもあったため、どちらも一長一短という結論に至った。

価格の安さから音質を心配している方もいるかもしれないが、同価格帯のサウンドバーと比べると音質は高い部類に入る上に、1.2万円台のスピーカーに勝ることもあるため、音質についてはそれなりに安心していただきたい。

映画・テレビ用スピーカーとしての音質

音楽スピーカーの性能についてはお伝えしたとおりだが、おそらくTT-SK027を購入するユーザーの多くは映画やテレビ、ゲームなどで使用することを想定して購入していることだろう。

そこで、筆者はTT-SK027で満足のいく映像体験ができるかどうかを検証。今回は恐竜たちの鳴き声やうめき声のオンパレードである 「Jurasick World」 を視聴してみた。

恐竜の鳴き声と一口に言っても、小型恐竜などが発するキーキーという甲高い鳴き声もあれば、Tレックスのような重低音を響かせる雄叫びのような鳴き声もあるが、TT-SK027はそのどちらも正確に音を鳴らし、映画が描く ”恐竜の恐ろしさ” を正しく表現できていたように感じた。

また前述したように音楽の再生はお得意様なため、音楽を題材にした映画も十分に楽しむことができた。「レ・ミゼラブル」 「ボヘミアン・ラプソディ」 などの映画が好きな方にはぜひオススメしたい。

不満な点

サウンドバーとしての性能はそれなりに高く感じたTT-SK027だが、イマイチな点もあった。

まず1つはシステム音がやや大きいこと。初めて電源をオンにしたときには少しビックリしてしまった。このシステム音は電源のオン・オフ時やモード切替時に必ず鳴ってしまうため、壁の薄いアパートなどでは隣人に迷惑をかけてしまうかもしれない。

システム音の音量調節はできないようなので、この点に関しては我慢するしかない。とはいえ、システム音は一瞬で鳴り終わるため、その一瞬だけ許容できれば大して問題ではないかもしれない。

ちなみに音を鳴らしたくない場合の対処法として、システム音が鳴るタイミングだけオーディオケーブルをAUX OUTに挿し込むとシステム音を消せるというライフハック的な解決法も存在する。もちろんそのままケーブルを挿し込んだままだとTT-SK027から音が出ないため毎回抜き差しする必要があるものの、もしどうしても気になるというのであればぜひ活用していただきたい。

2つ目はせっかく搭載されているタイマー機能の活用場面が少ないこと。このタイマー機能はあくまでボタンを押した時点からどれほどの時間が経ったかをカウントするだけの機能で、設定した時間を超えたときに自動で電源をオフにするといった機能ではない。

ゲームのしすぎを防止するために、ゲームを始めたときからカウントアップするといった方法では活用できるかもしれないが、時間が経過しても何のアクションもないため、イマイチ使いどころが見つかりにくい。むしろ画面の下でチカチカと数字が変わるのが気になって、映画やゲームに集中しづらいという方もいるかもしれないため、同機能を活用できるユーザーはかなり少なそうだ。

まとめ

同レビューではTT-SK027の良いところ、不満に感じたところをすべて包み隠さずお伝えしたが、本製品を実際に使ってみて感じたのはサウンドバーとしての性能は総じて高いということ。

ましてや同価格帯の製品と比較すると、その性能はやや抜きん出ていると言っても過言ではなく、1万円以内のサウンドバーを購入したいのであればTT-SK027は十分にオススメできる。小型で邪魔にならないという点もグッドだ。

もちろんテレビ・ディスプレイ用としてだけでなく、音楽再生用のスピーカーとしても快適に使えるため、ワイヤレススピーカーを購入するつもりなら(持ち運びを必要としない場合に限る)、TT-SK027を購入してみてはどうだろうか。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。