Ultimate Ears MEGABOOM 3 レビュー|最高音質と長いバッテリー持ちをワイヤレススピーカーに求めるちょっぴり欲張りなあなたに

先日、今年1番オススメな360度スピーカーとして 「Ultimate Ears BOOM 3」 を紹介した。同製品は、持ち運びのできる360度ワイヤレススピーカーであるにも関わらず、音質とタフネスさ、洗練されたデザインの3拍子を備えた素晴らしいスピーカー、ぜひ読者にオススメしたい一品だ。

しかし、さらに上の音質や長時間のバッテリー駆動能力を備えたワイヤレススピーカーが欲しい人には、「BOOM 3」 よりもさらに上のモデル 「MEGABOOM 3」 が最適かもしれない。

当記事では、「BOOM 3」のレビュー記事の続編として、「MEGABOOM 3」 を「BOOM 3」 と比較を交えながら紹介する。音質の良いワイヤレスピーカーの購入を検討している方は参考にしていただければと思う。

音質とバッテリー持ちも求めるあなたに最適なワイヤレススピーカー

MEGABOOM 3」 は、ロジクールのオーディオブランドUltimate Earsから販売されているBOOMシリーズの最新にして最上位モデル。先日紹介した 「BOOM 3」 から音質を引き上げつつ、バッテリー持ちを長くした360度スピーカーだ。

「BOOM 3」 と 「MEGABOOM 3」 の見た目の違いは大きさのみ。「BOOM 3」 は500mlのペットボトルよりもやや大きいくらいだったのに対して、「MEGABOOM 3」 は1Lの水筒と同じか、それよりも少し小さいぐらい。運動会のリレーで持っていたバトンよりは確実にふた回りは太い。ひょっとすると、それ以上かもしれない。

左がBOOM 3、右がMEGABOOM 3

サイズが大きくなると当然ながら重量も重くなる。「MEGABOOM 3」 の重量は約900グラム。「BOOM 3」 が約600グラムだったことから、350mlの缶ジュース1本増えたような感じだ。

これほどまでに大きいと持ち運ぶのも少し大変だ。片手で持とうものなら、すぐに腕が疲れてしまう。そのため、基本的にはカバンで持ち歩くことになると思うのだが、もしカバンに入れない場合は以下の画像のようにブラブラと持ち歩くことになるだろう。

基本的な仕様は 「BOOM 3」 と変わらず。詳細はBOOM 3のレビュー記事をご覧になっていただきたいのだが、MAGIC BUTTONなどがあるトップとボトムにはラバー素材が使用されており、側面にはツートンカラーのファブリックが採用されている。

ファブリックは少し硬めながら、持ちやすい程度に柔らかさもある。触り心地はとても良い。ファブリックには 「+」「−」 の音量調節ボタンが埋め込まれる形で配置されており、これをポチポチ押すことで音量の調整が可能だ。

ちなみに、今回紹介する 「MEGABOOM 3」 のカラーはラグーンブルー。思わず南国の青い海を連想してしまうような鮮やかな色だが、同モデルのファブリックには青と紺のツートン2色が使用されていて、ウルトラバイオレットパープルのような攻めたカラーというよりは、やや落ち着いた色合いになっている。

本体上部にはファブリック素材のループが用意されているため、カナビラなどをつけてぶら下げることもできる。ただ、先述したように同製品は結構ズッシリとくる重さであるため、1キロ弱の重みに耐えられる場所にぶら下げることをお勧めしたい。

「BOOM 3」よりもパワフルなサウンドが最大の特徴

先日のレビューで、「BOOM 3」 は力強い低音や明確な中高音が特徴で、さらに360度スピーカー特有の広がりのあるサウンドを楽しむことができるとお伝えしたが、「MEGABOOM 3」 はさらにその上をいく。

「MEGABOOM 3」 の最大の特徴は 「パワフルで重厚感溢れるサウンド」 。クリアな中高音はもちろんなのだが、低音の重厚感が増したおかげで 「BOOM 3」 から迫力が大幅アップ。実際に聴き比べてみると、その差は圧倒的で一目瞭然だ。

このパワフルなサウンドの秘密は、搭載されているユニットにある。「BOOM 3」 には38mmアクティブドライバーと40×80mmパッシブラジエーターがそれぞれ2つずつ搭載されていたが、本体サイズが大きい 「MEGABOOM 3」 にはより大きな50mmアクティブドライバーと46×86mmパッシブラジエーターが2つずつ搭載。この大きなユニットにより、BOOM 3を遥かに凌ぐ力強いサウンドが実現されている。

また、MEGABOOM 3はただ単に低音を増幅するのではなく、細かい調整がきちんとなされている。実際に筆者はありとあらゆるジャンルの曲を試してみたのだが、音量を上げても低音が音割れしたり、中高音が潰れてしまうことはなかった。360度スピーカーの特徴も相まって、どんな曲でも広がりのある豊かなサウンドを楽しむことが可能だ。

このパワフルなMEGABOOM 3が本領を発揮するのは、おそらく屋外で音楽を鳴らしたときだろう。壁のない屋外だと音が周囲に拡散してしまうため、少し離れた位置からだとハッキリと音が聞き取れなくなってしまうことが多い。しかし、MEGABOOM 3ほどのサウンドなら、多少離れた位置にもしっかりと音を届けてくれるはずだ。

もちろん屋内でイージーリスニングのために使うのもいいが、MEGABOOM 3のサウンドを一度体験すれば、屋内で使うのがもったいないと感じてしまうほど。それぐらいMEGABOOM 3のサウンドは優秀。初めて音を聞いたときには外で存分に使ってみたくて、冬キャンプを一度検討したほどだ。残念ながら実行には移せていないが、来年もう少し暖かくなった時期にぜひトライしてみたいところ。

「BOOM 3」 の音質やパワーもワイヤレススピーカーとしては十分なものだと思うが、屋外で使うことをメインに考えているアウトドア志向の強い人にはもっとパワーがあるスピーカーが必要かもしれない。パワフルで重厚感のあるサウンドを求めるなら、「MEGABOOM 3」を選んでみてもいいだろう。

バッテリー持ちは最大20時間、BOOM 3より5時間長持ち

「MEGABOOM 3」 は大きなボディに強力なスピーカーが搭載され、大迫力なサウンドが魅力だが、この大きなボディにはスピーカーだけでなく大容量のバッテリーが内蔵されていて、途中に充電タイムを挟むことなく長時間駆動にも耐えられるタフさも兼ね備える。

その最大駆動時間は20時間。前回レビューした 「BOOM 3」 のバッテリー持ちは15時間だったため、なんと5時間も長く駆動できることになる。個人的には15時間でも十分と感じていたが、アウトドアなど充電できない場所で長い時間使用する場合に役立つはず。もちろん、室内で使うにもバッテリー残量を気にする機会も少なくなるだろう。

付属の電源アダプタとmicroUSBケーブル

ちなみに、バッテリーの充電はmicroUSBによる有線充電が基本になる。MEGABOOM 3には充電アダプタも同梱されていて、同アダプタを使うことで本体を素早く充電することが可能だ。

もしくは、BOOM 3のレビューでもご紹介した充電ドック 「Power UP」 を使うことでワイヤレスで充電もできるようになる。

充電ドックの上に「MEGABOOM 3」を置くだけで充電ができるため、家に帰ってきたらとりあえず充電ドックの上に置くことを癖にすると、バッテリー切れに悩まされる心配もなくなるはず。バッテリーは充電開始から数時間程度で回復するので、前の日の夜に充電を開始すれば、次の日の朝にはバッテリーはフルに戻り、また元気に音楽を鳴らしてくれる。

防水・防塵性能は同じくIP67、通信距離は最大45mまで

タフなのはバッテリー持ちだけでなく、耐久性もだ。「MEGABOOM 3」の防塵・防水性能は、こちらも「BOOM 3」と同じくIP67と非常に高いものになっている。

ロジクールによると、30分間水に沈ませたとしても問題なく動作する設計になっているというが、実際に30分もの長い時間水に浸したことがある訳ではないので、どこまで耐久できるかは分からない。ただし、雨の中に放置してみたり、バケツで水を被せたり、お風呂に沈めてみたりと存分に水を被せてテストしてみても故障する気配が一切ないため、水没に関してはそこまで心配する必要はないだろう。

また、水に浮く仕様も 「BOOM 3」 と同じ。川底や海底などに沈んでしまうことがないため、水辺で使ってもロストしてしまう心配はゼロ。

ただし、当たり前の話ではあるが、充電端子を隠すためのキャップを開けたままにした状態で水に濡らすのだけはとても危険。水辺で使うときは、今一度キャップが閉まっていることを確認するべきだ。

「MEGABOOM 3」 は水だけでなく、塵や埃、物理的な衝撃にも耐えることができる。実際、手に持ってみればお分かりいただけると思うのだが、側面を覆うファブリック素材がとてもシッカリしているため、衝撃を吸収し内部に影響を与えないようになっている。

とてもじゃないがよっぽど強く壁にぶつけたり、車に轢かせるなど乱暴に扱わない限り、壊すことができなさそうなくらいの頑丈さだ。

それもそのはず。ロジクールは同製品で25もの衝撃・耐久テストを実施しており、それら全てに合格しているため、耐久性能の高さについてはお墨付き。「MEGABOOM 3」 は決して安い製品ではないが、一度買ってしまえば壊れる心配は少ないため、安心して長く使うことができるだろう。

ちなみに、前回のレビューではあえて触れなかったのだが、「BOOM 3」 シリーズの通信可能距離は、他のワイヤレススピーカーに比べて非常に長い。一般的な他社のワイヤレススピーカーはせいぜい20mが関の山だが、「BOOM 3」の場合はなんと45m。

45mがイメージしづらい場合は競泳用のロングコース(50m)をイメージすると分かりやすいかもしれない。競泳プールの端から端まで届かないくらいの長い距離で通信ができるということだ。

実際は建物など障害物などがあれば通信できる距離は短くなる可能性があるものの、一般的なスピーカーよりは遠くまで通信ができることには変わりない。スピーカーをテントの近くに置いたまま、車に積んだ物を取りに行く時などに役立つかもしれない。

スピーカー連携機能 「PartyUp」 がとても便利

複数台のBOOM 3あるいはMEGABOOM 3を接続することで、1台よりもさらに迫力のある音楽を楽しめるスピーカー連携機能 「PartyUP」 。繋いだBOOM 3たちから同時に音楽をかけられるが、その輪っかに 「MEGABOOM 3」 が入るとその威力は絶大なものになる。

最大150台まで繋げられるこのPartyUpを使えば、たくさんの人を招待するパーティを盛り上げるのに最適。一台さえペアリングすれば他のBOOM 3とはペアリングが不要。持ち寄ったスピーカー同士を専用アプリで簡単に繋げられるので、いとも簡単に大迫力なパーティ会場を作ることができる。BOOM 3を多数持つ人はおそらく少ないとは思うが、もし友人や家族がそれぞれBOOM 3を持っているなら、ぜひ声をかけてみよう。

専用アプリを使えば 「PartyUp」 以外の連携機能を使うこともできる。複数のスマートフォンを接続し、再生する音楽をそれぞれのスマートフォンからキャストできる 「パーティモード」 。それぞれのスマートフォンに入っている音楽を交互にかけることができるため、小規模なパーティにピッタリだ。

筆者はパーリーピーポーではないため、残念なことにパーティ会場でBOOM 3シリーズを使う機会はほぼないに等しいわけだが、それでもこれらのパーティ機能を使う (主にPartyUp) ことで部屋を音楽で満たすことができるため、この機能はかなり重宝している。

ちなみに、専用アプリにはPartyUp機能の他にも、BOOM 3シリーズの電源のオン/オフや、イコライザーの設定もできるようになっている。低音を意図的にブーストさせたり、抑えたりもできるため、使う場所や再生する音楽によって調整するといいだろう。

「BOOM 3」と「MEGABOOM 3」 の性能比較

  BOOM 3 MEGABOOM 3
サイズ 73 x 184 mm 87 x 225 mm
重量 600 g 912 g
ワイヤレス通信距離 45m
ケーブル長 120cm
連続再生時間 最大15時間 最大20時間
フル充電時間 約2.75時間 約2.5時間
ユニット仕様 38mmアクティブドライバー×2
40 x 80mmパッシブラジエーターx2
50mmアクティブドライバー×2
46 x 86mmパッシブラジエーターx2
防水・防塵 IP67
カラー ブラック・ブルー・パープル・レッド・グリーン
参考価格 (税別) 22,880円 29,880円

まとめ:音質やバッテリー持ちに関して、右に出るものなし

ここまで 「MEGABOOM 3」 の使用感をお伝えしてきた。実際のところ、「MEGABOOM 3」 は 「BOOM 3」 の上位モデルという存在で、見た目や重さの違いを抜きにすると機能やデザインに大きな違いはほとんどない。

しかし、最大の魅力とも言える 「パワフルで迫力のあるサウンド」 と 「バッテリー持ちの長さ」 は屋内や屋外、場所を問わず 「音」 を追求するユーザーにとって、まさに最適な製品と言えるだろう。

筆者は約1ヶ月近く、BOOM 3とMEGABOOM 3を試してきたが、特にMEGABOOM 3に関しては、その性能の高さに正直驚きを隠しきれなかった。

重さや大きさの関係で日頃から外に持ち出すにはやや不向きとも言えるMEGABOOM 3だが、音質やバッテリー持ちに関しては同製品の右に出るものはない。もし、これらを重要視するのであれば、BOOM 3ではなくMEGABOOM 3を購入するのもいいのではないだろうか。

MEGABOOM 3」 は、Amazonで29,333円 (税込) で購入可能。カラーはBOOM 3と同様、ウルトラバイオレットパープル、サンセットレッド、ナイトブラック、ラグーンブルーの4色が用意されているが、12月13日からは新カラーの 「フォレストグリーン」 の販売も開始されている。購入は以下からどうぞ。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。