『Winning Post 10』完成発表会が開催。グラフィックにこだわったシリーズ最新作、アップデートで今村聖奈騎手が登場へ

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3月30日、コーエーテクモゲームスは、競馬シミュレーションゲーム｢ウイニングポスト｣シリーズ最新作『Winning Post 10』を発売した。

本作の発売に伴い、コーエーテクモゲームスは都内で『Winning Post 10』完成発表会を開催。プロデューサーの山口英久氏が、シリーズ30周年を記念した本作の魅力や特徴、開発秘話などを紹介した。

また、完成発表会にはゲストとして坂井瑠星騎手と今村聖奈騎手が登場。本作の内容に関する話題のほか、両騎手の今後の目標などについてトークを繰り広げた。

シリーズ最新作『Winning Post 10』完成発表会が開催

｢ウイニングポスト｣シリーズは、プレイヤーがオーナーブリーダー (馬主兼生産者) となり、競走馬や周囲の人々とのドラマを体験することができる競馬シミュレーションゲーム。

本シリーズは1993年に初代作品が発売してから今年で30周年を迎えており、その集大成ということで力を入れて開発したのが、今回発売した『Winning Post 10』だ。シリーズのナンバリングとしては10作目にあたる。

今回の完成発表会では、プロデューサーの山口英久氏が本作の注目ポイントについて紹介した。

まず1つ目の注目ポイントは、圧倒的な臨場感を感じることができる唯一無二のレースシーン。

競走馬の3Dモデルを刷新し、毛艶や筋肉の動きを細部まで表現することで、走る芸術品と呼ばれるサラブレッドの美しさ・力強さをよりリアルに再現したほか、競馬場の3Dモデルも刷新。ドラマチックなカメラワークも加わり、迫力のあるレースシーンを実現している。

2つ目の注目ポイントは、シリーズ初となる競走馬の内面的な個性を表現する｢ウマーソナリティ (ウマ＋パーソナリティ) ｣。

競走馬はそれぞれ、｢負けず嫌い｣｢ムラっ気｣｢目立ちたがり｣といった性格に由来する特徴を持っており、プレイヤーの選択によって変化していく。レースにプラスに働く特徴もあれば、マイナスに働く特徴もあるため、プラスの面は伸ばしつつ、マイナスに働く特徴は克服しながら愛馬を最強に導いていく。

また、ウマーソナリティに関連する新要素として｢史実調教｣があげられる。日本競馬に大きな影響を与えた調教技術を駆使することで、史実のエピソードに沿った育成効果を得られるほか、日本競馬の歴史を学ぶコレクション要素としても楽しめる。

さらに、シリーズで人気の結婚要素や複数系統の同時確立など、やり込み要素もたくさん用意されている。7つの開始年シナリオには、元祖アイドルホースこと｢ハイセイコー｣などが登場する1973年が初めて採用された。

プロデューサーの山口氏は、本作について｢特にグラフィックを頑張って作った｣と話す。リアルなグラフィックにこだわる上で苦労したことも少なからずあったとのことだが、｢無事に発売できてまずはホッとしています｣と胸の内を語った。

ゲームの紹介の後には、ゲストの坂井瑠星騎手と今村聖奈騎手が登場し、プロデューサーの山口氏とともにトークを繰り広げた。

普段はあまりゲームをプレイすることはないと話す両騎手だが、｢リアルで実際の馬に乗ってるような、ドキドキするような感覚｣を感じることができたと話す坂井騎手。そして騎手になる前に競馬関連のゲームをプレイすることもあったと話す今村騎手は、｢実際に競走馬に乗ってレースをしていると、ゲームと似ているなと思うこともある｣と話していた。

本作ではゲーム内に坂井騎手が初めて登場しており、愛馬に乗ってレースに出場してもらうよう騎乗依頼を出すことができるという。ゲーム内での坂井騎手のグラフィックはかなり似ていて、坂井騎手本人も｢怖いくらいに似ていますね｣とコメント。

今村騎手に関しては、現時点ではゲーム内には登場していないとのことだったが、今回の完成発表会で今村騎手がゲストとして来ることが決定したことを受けてグラフィックを作成。｢せっかく作ったし、(ゲーム内で実際に) 出さない？｣との山口氏の提案がとおり、今後のアップデートで追加予定であるとのこと。

ゲーム内での自分のグラフィックを見て、今村騎手は｢競馬の時の髪の毛のボサボサ具合とかが似てる｣とコメント。ゲーム内に自分が登場するということに関しては、｢不思議な感覚ですね｣と語った。

完成発表会の最後には、｢現在の目標｣と｢今後キャリアを通して達成したいこと｣について両騎手が発表。

坂井騎手は、まずは現在の目標として｢海外G1制覇｣を掲げており、今後のキャリアでは｢世界一の騎手｣になりたいという。騎手としてやることは日本でも海外でも変わらないが、海外でレースをするというのは大きな刺激があり、そういった舞台で当たり前に勝てる騎手になるのが目標であるとのことだ。

特に｢世界一の騎手｣に関してはどうすれば達成するかという基準は難しく、一生満足することはないとも話した坂井騎手だが、｢周りから見て、あの人は世界一だなと思われるような騎手になりたい｣とコメントした。

今村騎手は、現在の目標は｢少しでも多くの勝ち星を上げること｣、今後のキャリアでは｢有馬記念を勝ちたい｣と発表。現在の目標に関しては、｢レースでいっぱい出させてもらってるのに結果が出せないことが多いので、少しでも勝ち星をあげられるようにしたい｣と謙虚なコメントもあった。

また、有馬記念に関しては｢競馬学校にいた頃から中山競馬場で見ていて、自分の中で特別な思いがある｣と語った今村騎手。1年を締めくくるレースということでお客さんの熱も入っており、粒揃いのメンバーが揃う中、1着になれたらとてもカッコいいと目を輝かせていた。

『Winning Post 10』は3月30日に発売を迎えており、プラットフォームはPlayStation 5／PlayStation 4、Nintendo Switch、Windows (Steam) 。現在は早期特典として、｢ニシノライデン｣や｢シリウスシンボリ｣などを含む｢WP10 稀代のクセ馬購入権セット全5頭｣が無料配信中だ。