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次期macOSでiTunesはやはり廃止へ。App Store for watchOSなどWWDC 2019で発表されること

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以前から噂されていたように、やはりAppleはiTunesを廃止する方針のようだ。今月3日(日本時間4日)から開催されるAppleの開発者向けイベント 「WWDC 2019」 でAppleが発表する内容について、米メディアBloombergが伝えている。

情報を伝えたのはBloombergの著名記者Mark Gurman氏。彼は次期macOSをはじめ、AppleがWWDC 2019で発表する内容について自身が持つ情報を伝えた。これまでの彼がもたらしてきた情報の精度を考えると、今回の情報はかなり確度の高いものとみて良いだろう。

iTunesが3つのアプリに分割

Mark Gurman氏曰く、以前から噂されていたように、Appleは次期macOSこと 「macOS 10.15」 で、音楽アプリ 「iTunes」 を廃止する予定であるという。

iTunesはミュージックとPodcast、TVアプリの3つに分割される予定。正確に言えば、廃止ではなく分割が正しいかもしれないが、名前がiTunesアプリで無くなる以上、事実上の廃止と言える。

リークされた新しいMusicアプリのスクリーンショット(via 9to5Mac)

この分割のおかげで音楽アプリは、これまですべての音楽系コンテンツを管理してきたiTunesに比べてシンプルなものになるはず。ただし、iTunesは約18年もの長い間親しまれてきた音楽アプリだっただけに、Macユーザーにとって 「廃止」 はきっと寂しさを覚えるだろう。

ちなみに、気になるのはiPhoneとの同期をどうするのかということだが、その機能はミュージックアプリに引き継がれる予定。おそらく今回の分割のイメージは、iTunesからPodcastやTV系のコンテンツが分離され、名称がiTunesからミュージックアプリに変わるという感じだ。

watchOSにApp Storeが登場

Mark Gurmanによれば、Apple Watchはより独立性を持ったデバイスになるとのことだ。これもすでに以前に報じられていたものと同じ情報になる。

これまでiPhoneとの連携が基本だったApple Watchが、次期watchOSからは独自に機能できるように拡張されるという。

最も大きな変化はApp Store for watchOSが登場するということ。Apple Watchから直接アプリをダウンロードできるようになるだけでなく、Apple Watchに対応したアプリが見やすくなることが想定される。

また、そのほかにも電卓やボイスレコーダーなども追加される予定であるとのこと。次期watchOSでApple Watchは、”iPhone依存症”を克服できるようになるかもしれない。

iOSアプリとMacアプリの統合

そして、一番の注目とされているiOSとmacOSの連携について。具体的にはiOSアプリがmacOSで動作するようになるというものだが、今回のWWDC 2019ではiPad向けアプリがmacOS内で動作するようになるSDK(開発者向けキット)が披露され、今秋から実装されることが予想されている。

また、早くて2020年にはiPhoneアプリがMacでも動作できるようになる予定。開発者はこのSDKがあれば、iPhone・iPad・Mac向けアプリを開発するためにそれぞれソースコードを書く必要がなくなるはずだ。

ちなみに、AppleはiOS向けに配信している純正アプリをMacに移行させている最中だが、まだすべてのアプリケーションをMacに移行できているわけではなく、前述のiTunesの分割はこの一環であると考えられる。

また、Appleは今回のWWDC 2019でリマインダーアプリとヘルスケアアプリの大幅改良、さらに地図やメッセージ、ホームアプリなど複数のアプリの調整を図る予定だ。

AR(拡張現実)機能の拡張とその未来

そしてAR(拡張現実)機能について。Appleは近年、iPhoneやiPadのカメラを使ったAR機能に力を入れているが、今年も何かしら新しい発表があるとのこと。具体的にどのような発表があるかは不明だが、次期iOSにはARヘッドセットに関する記述がすでに見つかっていることから、AppleがARヘッドセットを独自に開発しているというこれまでの噂はかなり真実味を帯びる。

AppleのARヘッドセットは早くて2020年に発表される見通しで、残念ながら今年は披露されないものと予想される。

このARヘッドセットはセットアップなどでiPhoneとの連携が必須となるとみられ、おそらくApple Watchのような使い方になるとの予想だ。

ヘルスケアアプリの刷新

healthcare

AppleがAR機能の他に力を入れている分野が健康だ。今年、Appleはヘルスケアアプリの刷新を計画しており、次期iOSに実装する予定だという。

新ヘルスケアアプリに実装される機能は、ユーザーの聴力の健全性をモニタリングする機能。ヘッドフォンやイヤホンで再生する音楽や周囲の音の大きさを測定・記録することが可能になるとみられる。また、女性向け機能として月経周期の記録や予測、ピルリマインダーなどの機能が計画されているとのこと。これらの機能はApple Watchと連携することも考えられているようだ。

その他、新しいおやすみモードや補聴器のサポートも追加される予定だという。


これらの新機能は、今月3日から開催される「WWDC 2019」の基調講演で発表される見込み。「WWDC 2019」 の基調講演は日本時間6月4日(火)午前2時から開始予定。当日はライブ配信が行われる予定で、iPhone、iPadまたはApple TVのWWDCアプリから、あるいは公式サイトから視聴が可能だ。次期OSや新製品の情報をいち早く知りたい方はぜひ視聴しよう。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。